束の間の平穏
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――とある休日、LEAF MOONにて――
カラン、コロン。カラン、コロン。
灯・瑞「「いらっしゃいませ!」」
幽「よっ!久しぶりだな、灯里、 瑞希。」
灯「久しぶりだな。って、つい最近会ったばかりじゃない!!」
幽「良いじゃね〜かよ〜。」
灯「良くない!それより、ゆ・う・す・け!」
幽「な、何だよ。」
灯「この店に来てくれるのは、嬉しいんだけど〜、貯まってるツケ 、そろそろ払ってくれないと〜、出禁にするよ♪この店、あと少しで、赤字になるんだから!ニコッ黒笑」
そう言いながらも、幽助に好きな席に座るよう促し、お手拭きとお水、モーニングメニューを手渡すあたり、何を言いたいのか、分かっているようだ。
幽助は、ちょっとした灯里気遣いに感謝しながらも、取り敢えず、言い訳をという名の照れ隠しを、言うのが日課となっていた。
それを見抜かれているから、余計、意地になるのだろうが…。
幽「しょ、しょうがねぇだろ!俺だって、今月、金欠なんだから払いたくても、払えねぇよ!
そ、そういえばよ、この店の名前って、なんて読むんだ?ってか、店長は、誰なんだ?」
唐突に、幽助がそう言った。
灯・瑞((今、絶ッ対、あからさまに、話しをはぐらかしたよね。こういう時の幽助(お兄ちゃん)って、結構分かりやすいし、扱いやすくて楽だ〜。(やわぁ。笑))
2人が十数年振りに、出会うきっかけを作ってくれたのは、蔵馬こと、秀一だった。その時は、お互いに目も合わせられないほど、ギクシャクしていてたのに、今では、目で、会話出来る程に打ち解けていた。
瑞希は、学校帰りに必ずと言って良いほど、姉が、1人で切り盛りする店を手伝いに来ていた。もちろん、秀一も志保利も公認だ。
『離れ離れになっていても、流石は姉妹。恐るべしι』と、秀一は、心の中で独りごちた。
灯「リーフムーンだよ。店長は、あたし。瑞希ちゃんは、時々、手伝いに来てくれるから、バイト扱いにしてるの。いつも、ありがとうね、瑞希ちゃん。」
瑞「いえ。義兄 が、いつも言っているんです。『私の身の回りで、困っている人がいたら、迷わずに、その人の力になりなさい。』って。灯里さん、勘違いしないで下さい。あたしは、お金が欲しくて、来ているんじゃないんです。力になりたくて、来ているんです。義兄に言われたからじゃない。あたし自身が、やりたくてやっているんです。ニコッ」
灯「…そっか。それでも、嬉しい。今度、お義兄さんに会ったら、“とても助かってます。ありがとう。”って、伝えてね。(本当は、瑞希ちゃんの義兄が誰なのか、知ってるんだけど、今更、面と向かって言うのは、かなり気恥ずかしいし…。)」
瑞「は、はいッ!!…でも、伝えるなら、直接伝えたほうが良いのでは、ないですか?」
灯「え?」
瑞「だって、もう、すぐそこにいますから!」
灯「???」
キョロキョロ。
ヒョコ。
ウ〜ン。
灯「ねぇ、瑞希ちゃん?瑞希ちゃんの言ってたお義兄さん、いないよ?」
パチッ!
?『シー…。静かにね?瑞希。』
まるでイタズラっ子の様な仕草でパチンと左目で、ウインクを決め、右人差し指を口元に持っていき、黙っているように瑞希に、言った。
瑞(コクン)
?『いい子だね。』
灯「?ねぇ、瑞希ちゃん。幽助以外誰もいないよ?」パタパタ。
瑞『もう、喋っちゃったら?お義兄ちゃん!』
?『しょうがないな。そうするよ。ハァ…。』
「酷いなぁ、灯里ちゃん。オレの事を忘れてもらっちゃ。」とても安心する、良く聞き慣れた声が背の低い灯里の背後から聞こえた。
灯「へ?」
?「オレだよ、オ・レ!」
灯「生憎、オレオレ詐欺の勧誘は、お断りしております。どうぞ、お引取りを。」
こちらも照れ隠し。
?「フゥ。そこまで言わなくても、良いじゃないか…。この前、あんなに熱いキスを交わした仲なのに?」
秀一は、灯里が困るのを見越して、わざと残念そうな声色で言った。
灯「////プチッ。秀一くん!?こっちはね、毎日ピリピリした状態で働いてるの!現実味のある冗談なんかに、付き合ってられるほど、人間出来てないし、暇じゃないの!!その上、間違われる様なことをサラッと言わないでよ〜汗」
秀「なぁんだあ。やっぱり灯里ちゃんは、ちゃんと、気づいてたんじゃないか♪さも、知らない風を装ってた割にはニコッ」
背後から、とんでもなくドス黒く、怖いオーラを感じるのは、気の所為だろうか――。
振り返らずとも秀一くんが今、どんな顔をしているのかは、大体想像がつく。だから、振り返らない方が賢明だ。後で大変な事になるから。
そんな時、タイミング良く店の電話が鳴り響いた。
TRR_TRR_
灯「はい!お電話ありがとうございます!ファミリーレストラン『[#dc=7#]』でございます。」
客1『すみません、出前とか出来ますか?』
灯「はい。出来ます。オードブル盛り合わせ、ソフトドリンク、ご飯、パン、デザートもございます。お酒は、店長自身が、未成年なので、置いておりませんが、それでも宜しいでしょうか?」
幽「あんな灯里、初めて見たぜ。何時もは、怒ってる顔しか、見た事ねぇから、以外だな。」と、幽助は驚いていたが、秀一は灯里が、今にも倒れそうな程、無理を抑え込んでまで大口注文を受ける事を良しとしない態度で、見守っていた――。
営業用とはいえ、キラキラした笑顔と余所行きの声で、注文を受けているあたり、大口注文なのだろう。
客1『おいおい、大丈夫なのかぁ?未成年が店を開けているなんて…。』
灯「あ、そこは、大丈夫です。警察にも開店の許可証を届けておりまして、平日は、学校帰りに17時から21時まで、開けております。休日は、9時から12時まで、1時間休憩を挟みまして、13時から22時まで経営しております。もちろん、学校側の許可も貰っています。常連様も結構、着いて下さっています。」
客1『な、何だ。意外にしっかりしているんだな。疑ってすまなかったな。』
灯「いえ、大丈夫ですよ。初めての方は、大体同じことを必ず聞かれますので…。あ、ご注文は、お決まりですか?」
客1『ええっと、たこの唐揚げを10人前。それから、白米を5人前と玄米を5人前。サラダは、おまかせで10人前。フルーツ盛り合わせを20人前。漬け物を適当に、見繕ってくれ。パーティをやりたいんでね。時間は、1週間後のこの時間までに、皿屋敷中に届けてくれたら、良い。代金は、その時に支払うから。』
メモメモ。
灯里は、男性客の注文を聞きながら、必死にメモを取っていた。流石は、店長だ。
灯「では、ご注文を繰り返させていただきます。たこの唐揚げを10人前。白米、玄米をそれぞれ5人前ずつ。サラダはおまかせで10人前。フルーツ盛り合わせを20人前。お漬物を数種類ご用意。日時は、1週間後のこの時間に、皿屋敷中で代金お支払い。で、宜しいでしょうか?」
客1『ああ!それで良いよ。ありがとう。無理を聞いてもらって。』
灯「いえ、こちらこそご注文ありがとうございます。では、失礼いたします。」
チン。
灯「フーッ。」
秀「大口注文?」
灯「うん。結構な、量、だから、完徹になる、かも…。」
フラッ。
倒れると思ったその時、秀一の逞しい腕に抱き留められた。
秀「おっと。大丈夫?」
灯「ん。少し、休め、ば、大、丈…ぶ…。ハァハァ。ハァハァ。ゲホッ、ゴホッ。ハッハッハッ。」
クラァ。
ドサッ。
瑞「お、お兄ちゃん、大丈夫!?」
秀「あぁ。大丈夫だよ。ちょっと尻もち付いただけだから。それより…。」
言いかけて、自分の腕の中にいる灯里に視線を移した。
瑞・幽「「灯さん!/姉貴!!」」
秀「∑ちょ、灯里ちゃん、大丈夫!?しっかりして!灯里ちゃん!」
サラ。
秀一は、徐ろに灯里の額に手を置いた。その時、既に高熱があることに漸く気付いた。
秀「(!?かなりの発熱だ。ここのところ、良く眠れてなかったみたいだな。)何処か」
カラン、コロン。カラン、コロン。
灯・瑞「「いらっしゃいませ!」」
幽「よっ!久しぶりだな、灯里、 瑞希。」
灯「久しぶりだな。って、つい最近会ったばかりじゃない!!」
幽「良いじゃね〜かよ〜。」
灯「良くない!それより、ゆ・う・す・け!」
幽「な、何だよ。」
灯「この店に来てくれるのは、嬉しいんだけど〜、貯まってる
そう言いながらも、幽助に好きな席に座るよう促し、お手拭きとお水、モーニングメニューを手渡すあたり、何を言いたいのか、分かっているようだ。
幽助は、ちょっとした灯里気遣いに感謝しながらも、取り敢えず、言い訳をという名の照れ隠しを、言うのが日課となっていた。
それを見抜かれているから、余計、意地になるのだろうが…。
幽「しょ、しょうがねぇだろ!俺だって、今月、金欠なんだから払いたくても、払えねぇよ!
そ、そういえばよ、この店の名前って、なんて読むんだ?ってか、店長は、誰なんだ?」
唐突に、幽助がそう言った。
灯・瑞((今、絶ッ対、あからさまに、話しをはぐらかしたよね。こういう時の幽助(お兄ちゃん)って、結構分かりやすいし、扱いやすくて楽だ〜。(やわぁ。笑))
2人が十数年振りに、出会うきっかけを作ってくれたのは、蔵馬こと、秀一だった。その時は、お互いに目も合わせられないほど、ギクシャクしていてたのに、今では、目で、会話出来る程に打ち解けていた。
瑞希は、学校帰りに必ずと言って良いほど、姉が、1人で切り盛りする店を手伝いに来ていた。もちろん、秀一も志保利も公認だ。
『離れ離れになっていても、流石は姉妹。恐るべしι』と、秀一は、心の中で独りごちた。
灯「リーフムーンだよ。店長は、あたし。瑞希ちゃんは、時々、手伝いに来てくれるから、バイト扱いにしてるの。いつも、ありがとうね、瑞希ちゃん。」
瑞「いえ。
灯「…そっか。それでも、嬉しい。今度、お義兄さんに会ったら、“とても助かってます。ありがとう。”って、伝えてね。(本当は、瑞希ちゃんの義兄が誰なのか、知ってるんだけど、今更、面と向かって言うのは、かなり気恥ずかしいし…。)」
瑞「は、はいッ!!…でも、伝えるなら、直接伝えたほうが良いのでは、ないですか?」
灯「え?」
瑞「だって、もう、すぐそこにいますから!」
灯「???」
キョロキョロ。
ヒョコ。
ウ〜ン。
灯「ねぇ、瑞希ちゃん?瑞希ちゃんの言ってたお義兄さん、いないよ?」
パチッ!
?『シー…。静かにね?瑞希。』
まるでイタズラっ子の様な仕草でパチンと左目で、ウインクを決め、右人差し指を口元に持っていき、黙っているように瑞希に、言った。
瑞(コクン)
?『いい子だね。』
灯「?ねぇ、瑞希ちゃん。幽助以外誰もいないよ?」パタパタ。
瑞『もう、喋っちゃったら?お義兄ちゃん!』
?『しょうがないな。そうするよ。ハァ…。』
「酷いなぁ、灯里ちゃん。オレの事を忘れてもらっちゃ。」とても安心する、良く聞き慣れた声が背の低い灯里の背後から聞こえた。
灯「へ?」
?「オレだよ、オ・レ!」
灯「生憎、オレオレ詐欺の勧誘は、お断りしております。どうぞ、お引取りを。」
こちらも照れ隠し。
?「フゥ。そこまで言わなくても、良いじゃないか…。この前、あんなに熱いキスを交わした仲なのに?」
秀一は、灯里が困るのを見越して、わざと残念そうな声色で言った。
灯「////プチッ。秀一くん!?こっちはね、毎日ピリピリした状態で働いてるの!現実味のある冗談なんかに、付き合ってられるほど、人間出来てないし、暇じゃないの!!その上、間違われる様なことをサラッと言わないでよ〜汗」
秀「なぁんだあ。やっぱり灯里ちゃんは、ちゃんと、気づいてたんじゃないか♪さも、知らない風を装ってた割にはニコッ」
背後から、とんでもなくドス黒く、怖いオーラを感じるのは、気の所為だろうか――。
振り返らずとも秀一くんが今、どんな顔をしているのかは、大体想像がつく。だから、振り返らない方が賢明だ。後で大変な事になるから。
そんな時、タイミング良く店の電話が鳴り響いた。
TRR_TRR_
灯「はい!お電話ありがとうございます!ファミリーレストラン『[#dc=7#]』でございます。」
客1『すみません、出前とか出来ますか?』
灯「はい。出来ます。オードブル盛り合わせ、ソフトドリンク、ご飯、パン、デザートもございます。お酒は、店長自身が、未成年なので、置いておりませんが、それでも宜しいでしょうか?」
幽「あんな灯里、初めて見たぜ。何時もは、怒ってる顔しか、見た事ねぇから、以外だな。」と、幽助は驚いていたが、秀一は灯里が、今にも倒れそうな程、無理を抑え込んでまで大口注文を受ける事を良しとしない態度で、見守っていた――。
営業用とはいえ、キラキラした笑顔と余所行きの声で、注文を受けているあたり、大口注文なのだろう。
客1『おいおい、大丈夫なのかぁ?未成年が店を開けているなんて…。』
灯「あ、そこは、大丈夫です。警察にも開店の許可証を届けておりまして、平日は、学校帰りに17時から21時まで、開けております。休日は、9時から12時まで、1時間休憩を挟みまして、13時から22時まで経営しております。もちろん、学校側の許可も貰っています。常連様も結構、着いて下さっています。」
客1『な、何だ。意外にしっかりしているんだな。疑ってすまなかったな。』
灯「いえ、大丈夫ですよ。初めての方は、大体同じことを必ず聞かれますので…。あ、ご注文は、お決まりですか?」
客1『ええっと、たこの唐揚げを10人前。それから、白米を5人前と玄米を5人前。サラダは、おまかせで10人前。フルーツ盛り合わせを20人前。漬け物を適当に、見繕ってくれ。パーティをやりたいんでね。時間は、1週間後のこの時間までに、皿屋敷中に届けてくれたら、良い。代金は、その時に支払うから。』
メモメモ。
灯里は、男性客の注文を聞きながら、必死にメモを取っていた。流石は、店長だ。
灯「では、ご注文を繰り返させていただきます。たこの唐揚げを10人前。白米、玄米をそれぞれ5人前ずつ。サラダはおまかせで10人前。フルーツ盛り合わせを20人前。お漬物を数種類ご用意。日時は、1週間後のこの時間に、皿屋敷中で代金お支払い。で、宜しいでしょうか?」
客1『ああ!それで良いよ。ありがとう。無理を聞いてもらって。』
灯「いえ、こちらこそご注文ありがとうございます。では、失礼いたします。」
チン。
灯「フーッ。」
秀「大口注文?」
灯「うん。結構な、量、だから、完徹になる、かも…。」
フラッ。
倒れると思ったその時、秀一の逞しい腕に抱き留められた。
秀「おっと。大丈夫?」
灯「ん。少し、休め、ば、大、丈…ぶ…。ハァハァ。ハァハァ。ゲホッ、ゴホッ。ハッハッハッ。」
クラァ。
ドサッ。
瑞「お、お兄ちゃん、大丈夫!?」
秀「あぁ。大丈夫だよ。ちょっと尻もち付いただけだから。それより…。」
言いかけて、自分の腕の中にいる灯里に視線を移した。
瑞・幽「「灯さん!/姉貴!!」」
秀「∑ちょ、灯里ちゃん、大丈夫!?しっかりして!灯里ちゃん!」
サラ。
秀一は、徐ろに灯里の額に手を置いた。その時、既に高熱があることに漸く気付いた。
秀「(!?かなりの発熱だ。ここのところ、良く眠れてなかったみたいだな。)何処か」
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