つれづれ日記

情報の功罪?

2023/10/27 14:47
芸能事務所の未成年への強制性交犯罪とその隠蔽とか、清く正しく美しい乙女の花園のイジメ疑惑とか、いろいろ胸が痛むような事件が続きましたが、未成年への虐待は決して許されるものではないです。
そういう点で「イヤなことはイヤ」とはっきり言う教育が遅れている日本における、加害者だけでなく周囲の大人の「見て見ぬふり」は、本当に罪深いと思います。

一方で、今のようにネットもスマホも無かった時代、さらにそれ以前から「徒弟制度」というのがあって、師匠に怒鳴られたり、兄弟子たちに殴られたり、蹴られたり、食事を抜かれたり…なんていうのが当たり前、ということが日常的でした。
でも外からの情報が無い分、子供たち(丁稚や徒弟)は「この苦労を乗り越えなければ、一人前の職人になれないんだ」「これを我慢しないと、一人前の商人になれないんだ」と、外の世界を知らない分、他からの声に振り回されること無く、そこに集中し、一途に道を極めることができたのです。
例の乙女の園劇団にしても、どれほど厳しいことを言われたり、苛めや暴力(言葉も含む)を受けても、「憧れの先輩も、これを乗り越えてきたんだ」「これが我慢できないとトップになれないんだ」と思い込んで、自分を追い込んできたことでしょう。

もちろん、繰り返しますが虐待やイジメは良くないです。
でも、ネットやSNSなどの情報に振り回されることなく、自分が向き合うべきことに、どこまでも純粋に取り組むということは、今の時代では出来ないことです。

ネットやSNSで自分の置かれた状況を知ることで、「自分は被害者なんだ」と絶望することも少なくない現代は、何も知らずに純粋でいられた時代に比べると、一流になることは難しい時代なのかもしれません。
今の若者たちは子供の頃から競争することを知らない(徒競走で、みんなで手を繋いでゴールする)世代であることを考えるとなおさらです。

某ボーイズグループを多く抱える事務所の児童への性虐待は「絶対悪」という印象を持っていますが、乙女の園劇団については、昔のやり方ではなく現代の子供たちに合わせたやり方に変えることで、今回の不幸な事件は防げたのになあ、と残念に思います。

最後にもう一度、特に未成年への虐待やイジメは決して許してはいけないと思います。


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