つれづれ日記

中国×歴史「晨国後宮秘志」困難な道程

2020/08/17 10:46
これまでも苦労していた年若い宦官、梁子景。離宮までの過酷な旅の途中で、またもつらい目に遭います。
清朝以前から皇帝の側仕えとして、性を不自然な形で奪われた宦官が用いられました。彼らは男性ではなく、人間とさえ思われていなかったと言います。使用人でさえなく、家畜に近い認識と扱いだったそうです。
それでも皇帝からの寵愛を得て、他の皇族や大臣よりも絶大な「裏の」権力を握ったことは、歴史上の事実としていくつも事例があります。
耀国の名門の出身でありながら、何の罪も無いままに宮刑を受け、精神的にも肉体的にも満たされること無く、同僚からの虐待にも耐えながら、口答えも許されずにひたすら従順に主人たちに傅いて育った不幸な梁子景でありますが、その他大勢の宦官たちに比べれば、これでも恵まれた暮らしです。
身分に縛られる後宮を出て、他者から愛され、庇護され、心の安定をようやく得られるようになる梁子景です。
これまでが不幸だったので、「江南春」ではメチャクチャ甘やかせて幸せにしてあげたいです♪
離宮まで、あともうちょっと。そこで「後宮秘志」は終わります。
今しばらく、お付き合いくださいませ。

コメント

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  • エカテリン (非ログイン)2020/09/17 09:24

    子景くん、頑張れ!