◇第三十九話◇夢の世界へと誘われて
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風が肌を通り過ぎていくのを感じて、寒さに眉を顰めたのと同時に、身体も小さく震えた。
掛布団を探して伸ばした手が、空を切る。
仕方なく細く目を開けて確かめると、いつものように掛布団はベッドの下に落ちていた。
寝てる間に蹴り飛ばしていたらしい。
また、起こしに来たジャンに、風邪を引くと起こられる。
(風邪…?)
掛布団をベッドの上に引き上げようと藻掻いていた手が止まる。
そして、勢いよく身体を起こした。
軽い。身体が、空を飛んでいるように軽い。
昨日は、身体の中に超大型巨人が棲み付いているのではないかと思うくらいに重たく、動きも鈍かった身体が、軽い。
嬉しくなって、私はベッドから飛び降りた。
そして、
「ふっかーーーーーーーーつ!!」
両手を天に広げて、私は高々と宣言した。
流石私だ。昨日は、死ぬほど苦しかった風邪を、たったの1日で治したのだ。
そういえば、寝る前に、ジャンが風邪を治すとっておきの方法を教えてくれた気がする。
何だったかは覚えてないけど、それが効いたのかもしれない。
(さむ…っ。)
風が肌を撫でで、寒さで身体を抱きしめた。
そこで初めて、私は自分が上半身だけ裸になっていることに気がついた。
自分の格好を見下ろし、首を傾げる。
昨日の夜は、凄く暑かった記憶がある。
身体が熱くて、熱くて、堪らなかったのだ。
それで脱いでしまったのだろう。
足元を見てみると、やっぱり、ベッドの下にシャツが落ちていた。
チェストから洋服を出すのが面倒だったし、着れればなんでも良い私は、落ちているシャツ拾う。
すると、もう1枚、シャツが滑り落ちた。
ベッドから落ちた掛布団の下からは、見覚えのあるワンピースの裾も見えている。
どうしてこうも、私の部屋にはいつも、いろんな服が落ちているのだろう。
風邪を引いて寝てただけのはずなのに———。
適当にシャツを羽織ってから、落ちた掛布団に手を伸ばそうとした私は、視界の端に入ったベッドの上に何かを見た気がした。
だから、ベッドの方へ視線を這わせた。
私は、片手に掛布団、もう片方の手はワンピースへ伸ばしたままで固まる。
「ジャン!?」
私は目を丸くして、昨日、看病をしてくれていた気がする補佐官の名前を叫んだ。
掛布団を探して伸ばした手が、空を切る。
仕方なく細く目を開けて確かめると、いつものように掛布団はベッドの下に落ちていた。
寝てる間に蹴り飛ばしていたらしい。
また、起こしに来たジャンに、風邪を引くと起こられる。
(風邪…?)
掛布団をベッドの上に引き上げようと藻掻いていた手が止まる。
そして、勢いよく身体を起こした。
軽い。身体が、空を飛んでいるように軽い。
昨日は、身体の中に超大型巨人が棲み付いているのではないかと思うくらいに重たく、動きも鈍かった身体が、軽い。
嬉しくなって、私はベッドから飛び降りた。
そして、
「ふっかーーーーーーーーつ!!」
両手を天に広げて、私は高々と宣言した。
流石私だ。昨日は、死ぬほど苦しかった風邪を、たったの1日で治したのだ。
そういえば、寝る前に、ジャンが風邪を治すとっておきの方法を教えてくれた気がする。
何だったかは覚えてないけど、それが効いたのかもしれない。
(さむ…っ。)
風が肌を撫でで、寒さで身体を抱きしめた。
そこで初めて、私は自分が上半身だけ裸になっていることに気がついた。
自分の格好を見下ろし、首を傾げる。
昨日の夜は、凄く暑かった記憶がある。
身体が熱くて、熱くて、堪らなかったのだ。
それで脱いでしまったのだろう。
足元を見てみると、やっぱり、ベッドの下にシャツが落ちていた。
チェストから洋服を出すのが面倒だったし、着れればなんでも良い私は、落ちているシャツ拾う。
すると、もう1枚、シャツが滑り落ちた。
ベッドから落ちた掛布団の下からは、見覚えのあるワンピースの裾も見えている。
どうしてこうも、私の部屋にはいつも、いろんな服が落ちているのだろう。
風邪を引いて寝てただけのはずなのに———。
適当にシャツを羽織ってから、落ちた掛布団に手を伸ばそうとした私は、視界の端に入ったベッドの上に何かを見た気がした。
だから、ベッドの方へ視線を這わせた。
私は、片手に掛布団、もう片方の手はワンピースへ伸ばしたままで固まる。
「ジャン!?」
私は目を丸くして、昨日、看病をしてくれていた気がする補佐官の名前を叫んだ。