◇第百三十三話◇醜くてバカで美しい人達
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調査兵達の絶望に暗く淀んだ表情が明るく照らされ始めた。
朝日が昇る。
夜明けだ。朝が来た。
「急げ!!追いかけろ!!」
「逃げられるぞ!!」
「スピードを上げろ!!」
「無理ですっ!!巨人たちが起きてきて…うわぁぁあああ!!」
だだっ広い荒野に調査兵達の怒号と悲鳴が響く。
胸を掻きむしりたくなるほどの苦しい決断を強いられ、それでも強く立ち向かうことを決めた彼らに訪れたのは、絶望の朝だった。
夜中のうちに鎧の巨人及び超大型巨人を捕獲、もしくは討伐するのが目標の作戦だった。
日が昇れば、無垢の巨人達が目を覚ましてしまうからだ。
今回の作戦を知っていたのは、初めて巨人が壁の中に侵入してきたあの日よりも前から兵団に所属している古株の調査兵達と極数名の精鋭兵達だけだった。
ベルトルトとライナーと同じ104期であるアルミンやミカサ、エレンに作戦が伝えられたのは、彼らを数年監視した後の特別処置に過ぎない。
殆どの調査兵達が、突然、真夜中に叩き起こされ巨大樹の森の外へと逃がされ、わけも分からぬうちに、今度は突然に、目の前に飛び込んだ鎧の巨人の捕獲指示を出された。
だからこそ、鎧の巨人と超大型巨人の捕獲、または討伐するという作戦を夜のうちに遂行しなければならなかった。
アレが、ライナーとベルトルトだと知ってしまった調査兵達が、犠牲になってしまわないように—————エルヴィンとリヴァイに何度甘いと言われようが、幹部達が会議で一番必死に頭を動かして、悩んで、悩み抜いたのは、仲間達の心と命を守ることだ。
「ミケ分隊長っ、サスが———。」
「構うな!!振り返るな!!前を向いて走れ!!」
チラりと後ろを向いて、ミケは唇を噛んだ。
今、巨人の大きな手に握り締められ、青い顔で悲鳴を上げているのは、今年、ミケの班に入って来たばかりの若い新兵だ。
希望と野望を抱いて、強い勇気を持って調査兵団の扉を開いた彼の戦いは、ここで終わってしまうのかもしれない。
なんとしてでも守りたかった仲間達が助けを求める叫びを聞きながら、ミケは立体起動装置のガスを吹かし、愛馬から飛び上がる。
彼の大きな背中が飛び去って行くのを、絶望した表情で見上げていたのは、フレイヤだった。
壁外調査でぐっすり眠れるのなんて、眠り姫と揶揄されるなまえくらいなものだ。
ほとんどの調査兵が、恐怖と不安でなかなか寝付けずにいる。
それでもやっと眠れたところを先輩兵士達に突然叩き起こされて、何が何だか分からないまま巨大樹の森の外で待機をさせられた。その間中ずっと、巨大樹の森の奥からは地響きのような恐ろしい音がしていた。
〝ソレ〟が現れませんように———必死の願いも虚しく、見たこともない巨人と必死の形相でそれを追いかける精鋭兵達が飛び出したのは、フレイヤ達が叩き起こされてから2時間程経過した頃だ。
〝ソレ〟の正体が鎧の巨人だと知ったときにはもう、彼らを捕獲、または討伐するようにエルヴィン団長から命令が下っていた。
でも今もまだ、フレイヤ達、一端の調査兵達は何が起こっているのか理解できていない。
それでも構わず、夜の暗闇の中、欠けた月明かりを頼りに鎧の巨人を追いかけた。
必死に、必死に追いかけて、自らの任務を遂行しようとしていたのだ。
けれど、夜明けが無垢の巨人を起こしてしまう。
心細そうにひっそりと生えている木が時々現れる以外には、立体起動装置のアンカーを打ち込む場所もないこんな荒野での戦い方を、若い新兵達はまだ知らない。まだ上手に出来ない。
だから、守ってもらわなければ死んでしまう。
簡単に、死んでしまうのに———。
「いやぁぁああああ…!!」
また、仲間の悲鳴が聞こえる。
それは主に、フレイヤの同期やそれよりも若い後輩達のものばかりだ。
(何なのよ…!どうなってんのよ…!!)
いつも頼りにしている分隊の隊長であるミケが、自分達を見放した。
若い命よりも、先にある鎧の巨人の討伐を選んだのだ。
一瞬、絶望に落ちた心を、フレイヤは必死に持ち上げる。
そして、ちょうど近くに見つけた一本の木にアンカーを飛ばす。
飛び上がった勢いのまま振り返り向かったのは、ついさっき悲鳴を上げた仲間の元だ。
同期の若い女調査兵だ。
あまり話したことはないし、彼女のことについては名前と訓練兵時代の成績くらいしか知らない。
彼女に興味もなかったし、彼女もまた、いつも男子達に囲まれてチヤホヤされているフレイヤのことがどうしても好きになれなかったようだ。
別に、それが悲しいとも思わない。
だって、容姿も成績も自分よりも下の彼女には微塵も興味がない。
いろんな意味で有名な104期の調査兵達みたいに、どこの同期も仲が良いというわけではないのだ。
でも、死ぬのは嫌だ。
なんでだろう。彼女が死ぬのは、嫌なのだ。
友人でもなんでもない彼女が今、気持ちの悪い巨人の大きな手に握り締められて、絶望した顔で悲鳴を上げて泣きじゃくっている。
死にたくないと泣いているくせに、もう自分は死ぬのだと諦めている。
あぁ、すごくイライラする。
「離しなさいよ…ッ!!」
苛立ちのすべてをブレードに込めて、フレイヤは力づくで腕を振り下ろした。
巨人なんて、この世から早く駆逐されてしまえばいい。
こんな生き物がいるから、不幸が生まれるのだ。
親が喰われた子供は、孤児になる。
親戚ではなくても、施設に引き取ってもらえたら良い方だ。
帰る場所を無くし、与えてももらえなかった孤児は、乞食となって物乞いをしながら惨めに生きるしかなくなる。
汚いと誰も見向きはしてくれないのに、愛してくれないのに、綺麗な服を着ることも出来ず、入浴をして身体を洗うことも出来ない。
彼らだって好きでみすぼらしい姿でいるわけではないのに、そうなってしまうまでの過程を知ろうともせずに、汚いから近づくなと蔑んだ目を向けられる。
全て、巨人のせいだ。
巨人は、喰った人間の命だけではなく、その子供の人生まで食い散らかす。
だから、大嫌いだ。駆逐されたらいい。この世にいる巨人なんてすべて、いなくなればいい———。
(あ…!!)
力み過ぎた。
力加減を間違えた———ハッとした時にはもう、ブレードは真っ二つに折れていた。
折れた刃があらぬ方向へと飛んでいくのと、今まさに同期の女を喰おうとしていた巨人のギョロリとした瞳が自分へと視線を移したのが、まるでスローモーションのように見える。
「ごめん…っ、ごめんね、フレイヤ…っ。ありがとう…っ。私…っ。」
泣きながら、同期の女が喚く。
謝られる謂れも、ましてや、礼を言われる筋合いもない。
ただ、彼女が生きることを諦めるから苛ついて、気づいたら立体起動装置で飛び上がっていたのだ。
104期の調査兵達が一目置かれているのは、あの日の地獄を生き抜いて尚、地獄の門をくぐる修羅の道を選んだ猛者たちだからだ。
だからこそ、曲がりなりにも、自分の同期なのだから、これくらいの地獄生き抜いてもらわなければ箔がつかない。
けれど、経験不足、実力不足を、嫌でも思い知る。
結局、自分も特別ではなかったのだと漸く理解する。
だから、分隊長にであるミケに見放されてしまったのだ———。
(いや…っ、死にたくない…っ。)
それでも、死にたくない。
この世界が地獄でも、生きていればきっといいことがあるはずだ。
フレイヤは、この世界のヒロインになりたかった。
不幸なまま死ぬなんて、そんな可哀想な役は御免だ。誰にも最期看取られず、仲間に見捨てられて死ぬなんて、そんな惨めな役は死んでも御免だ。
「いや…っ、いやぁぁああ!!」
欲張りな巨人が、もう片方の手で、フレイヤのワイヤーを捕まえた。
バランスが崩れ、宙吊りになる。
喰われるか、頭から落ちて地面に叩きつけられるのか。どちらにしろ、死ぬのは時間の問題だ。
ブレードが二本とも折れてしまったフレイヤはもう戦えない。
替刃はあるはずだ。
あぁ、でも、もう遅い———。
仲間を守ることなど、出来ない。
同期の身体が巨大な口の中に飲み込まれて行く。
「…ッ。」
死を覚悟したフレイヤは、思わず強く目を閉じた。
そのときだった。
シュッという聞き慣れた音が聞こえた。
それが、立体起動装置のガスが噴射する音だと理解する間もなく、浮遊感に襲われる。気づいたときには、フレイヤの身体を大きな何かが包み込んでいた。
巨人の大きな手に捕まえられた経験はないが、今、自分を包んでいるソレが巨人ではないことはすぐにわかった。
ソレはとても優しくて、暖かかった。
「…!」
何が起こったのか———。
すぐに目を開けたフレイヤが見たのは、大きく切り裂かれた巨人の口の中で、真っ青な顔で目を丸くする同期の若い女だった。
そして、その隣には、彼女を守るように抱きしめているなまえの姿があった。
朝日が昇る。
夜明けだ。朝が来た。
「急げ!!追いかけろ!!」
「逃げられるぞ!!」
「スピードを上げろ!!」
「無理ですっ!!巨人たちが起きてきて…うわぁぁあああ!!」
だだっ広い荒野に調査兵達の怒号と悲鳴が響く。
胸を掻きむしりたくなるほどの苦しい決断を強いられ、それでも強く立ち向かうことを決めた彼らに訪れたのは、絶望の朝だった。
夜中のうちに鎧の巨人及び超大型巨人を捕獲、もしくは討伐するのが目標の作戦だった。
日が昇れば、無垢の巨人達が目を覚ましてしまうからだ。
今回の作戦を知っていたのは、初めて巨人が壁の中に侵入してきたあの日よりも前から兵団に所属している古株の調査兵達と極数名の精鋭兵達だけだった。
ベルトルトとライナーと同じ104期であるアルミンやミカサ、エレンに作戦が伝えられたのは、彼らを数年監視した後の特別処置に過ぎない。
殆どの調査兵達が、突然、真夜中に叩き起こされ巨大樹の森の外へと逃がされ、わけも分からぬうちに、今度は突然に、目の前に飛び込んだ鎧の巨人の捕獲指示を出された。
だからこそ、鎧の巨人と超大型巨人の捕獲、または討伐するという作戦を夜のうちに遂行しなければならなかった。
アレが、ライナーとベルトルトだと知ってしまった調査兵達が、犠牲になってしまわないように—————エルヴィンとリヴァイに何度甘いと言われようが、幹部達が会議で一番必死に頭を動かして、悩んで、悩み抜いたのは、仲間達の心と命を守ることだ。
「ミケ分隊長っ、サスが———。」
「構うな!!振り返るな!!前を向いて走れ!!」
チラりと後ろを向いて、ミケは唇を噛んだ。
今、巨人の大きな手に握り締められ、青い顔で悲鳴を上げているのは、今年、ミケの班に入って来たばかりの若い新兵だ。
希望と野望を抱いて、強い勇気を持って調査兵団の扉を開いた彼の戦いは、ここで終わってしまうのかもしれない。
なんとしてでも守りたかった仲間達が助けを求める叫びを聞きながら、ミケは立体起動装置のガスを吹かし、愛馬から飛び上がる。
彼の大きな背中が飛び去って行くのを、絶望した表情で見上げていたのは、フレイヤだった。
壁外調査でぐっすり眠れるのなんて、眠り姫と揶揄されるなまえくらいなものだ。
ほとんどの調査兵が、恐怖と不安でなかなか寝付けずにいる。
それでもやっと眠れたところを先輩兵士達に突然叩き起こされて、何が何だか分からないまま巨大樹の森の外で待機をさせられた。その間中ずっと、巨大樹の森の奥からは地響きのような恐ろしい音がしていた。
〝ソレ〟が現れませんように———必死の願いも虚しく、見たこともない巨人と必死の形相でそれを追いかける精鋭兵達が飛び出したのは、フレイヤ達が叩き起こされてから2時間程経過した頃だ。
〝ソレ〟の正体が鎧の巨人だと知ったときにはもう、彼らを捕獲、または討伐するようにエルヴィン団長から命令が下っていた。
でも今もまだ、フレイヤ達、一端の調査兵達は何が起こっているのか理解できていない。
それでも構わず、夜の暗闇の中、欠けた月明かりを頼りに鎧の巨人を追いかけた。
必死に、必死に追いかけて、自らの任務を遂行しようとしていたのだ。
けれど、夜明けが無垢の巨人を起こしてしまう。
心細そうにひっそりと生えている木が時々現れる以外には、立体起動装置のアンカーを打ち込む場所もないこんな荒野での戦い方を、若い新兵達はまだ知らない。まだ上手に出来ない。
だから、守ってもらわなければ死んでしまう。
簡単に、死んでしまうのに———。
「いやぁぁああああ…!!」
また、仲間の悲鳴が聞こえる。
それは主に、フレイヤの同期やそれよりも若い後輩達のものばかりだ。
(何なのよ…!どうなってんのよ…!!)
いつも頼りにしている分隊の隊長であるミケが、自分達を見放した。
若い命よりも、先にある鎧の巨人の討伐を選んだのだ。
一瞬、絶望に落ちた心を、フレイヤは必死に持ち上げる。
そして、ちょうど近くに見つけた一本の木にアンカーを飛ばす。
飛び上がった勢いのまま振り返り向かったのは、ついさっき悲鳴を上げた仲間の元だ。
同期の若い女調査兵だ。
あまり話したことはないし、彼女のことについては名前と訓練兵時代の成績くらいしか知らない。
彼女に興味もなかったし、彼女もまた、いつも男子達に囲まれてチヤホヤされているフレイヤのことがどうしても好きになれなかったようだ。
別に、それが悲しいとも思わない。
だって、容姿も成績も自分よりも下の彼女には微塵も興味がない。
いろんな意味で有名な104期の調査兵達みたいに、どこの同期も仲が良いというわけではないのだ。
でも、死ぬのは嫌だ。
なんでだろう。彼女が死ぬのは、嫌なのだ。
友人でもなんでもない彼女が今、気持ちの悪い巨人の大きな手に握り締められて、絶望した顔で悲鳴を上げて泣きじゃくっている。
死にたくないと泣いているくせに、もう自分は死ぬのだと諦めている。
あぁ、すごくイライラする。
「離しなさいよ…ッ!!」
苛立ちのすべてをブレードに込めて、フレイヤは力づくで腕を振り下ろした。
巨人なんて、この世から早く駆逐されてしまえばいい。
こんな生き物がいるから、不幸が生まれるのだ。
親が喰われた子供は、孤児になる。
親戚ではなくても、施設に引き取ってもらえたら良い方だ。
帰る場所を無くし、与えてももらえなかった孤児は、乞食となって物乞いをしながら惨めに生きるしかなくなる。
汚いと誰も見向きはしてくれないのに、愛してくれないのに、綺麗な服を着ることも出来ず、入浴をして身体を洗うことも出来ない。
彼らだって好きでみすぼらしい姿でいるわけではないのに、そうなってしまうまでの過程を知ろうともせずに、汚いから近づくなと蔑んだ目を向けられる。
全て、巨人のせいだ。
巨人は、喰った人間の命だけではなく、その子供の人生まで食い散らかす。
だから、大嫌いだ。駆逐されたらいい。この世にいる巨人なんてすべて、いなくなればいい———。
(あ…!!)
力み過ぎた。
力加減を間違えた———ハッとした時にはもう、ブレードは真っ二つに折れていた。
折れた刃があらぬ方向へと飛んでいくのと、今まさに同期の女を喰おうとしていた巨人のギョロリとした瞳が自分へと視線を移したのが、まるでスローモーションのように見える。
「ごめん…っ、ごめんね、フレイヤ…っ。ありがとう…っ。私…っ。」
泣きながら、同期の女が喚く。
謝られる謂れも、ましてや、礼を言われる筋合いもない。
ただ、彼女が生きることを諦めるから苛ついて、気づいたら立体起動装置で飛び上がっていたのだ。
104期の調査兵達が一目置かれているのは、あの日の地獄を生き抜いて尚、地獄の門をくぐる修羅の道を選んだ猛者たちだからだ。
だからこそ、曲がりなりにも、自分の同期なのだから、これくらいの地獄生き抜いてもらわなければ箔がつかない。
けれど、経験不足、実力不足を、嫌でも思い知る。
結局、自分も特別ではなかったのだと漸く理解する。
だから、分隊長にであるミケに見放されてしまったのだ———。
(いや…っ、死にたくない…っ。)
それでも、死にたくない。
この世界が地獄でも、生きていればきっといいことがあるはずだ。
フレイヤは、この世界のヒロインになりたかった。
不幸なまま死ぬなんて、そんな可哀想な役は御免だ。誰にも最期看取られず、仲間に見捨てられて死ぬなんて、そんな惨めな役は死んでも御免だ。
「いや…っ、いやぁぁああ!!」
欲張りな巨人が、もう片方の手で、フレイヤのワイヤーを捕まえた。
バランスが崩れ、宙吊りになる。
喰われるか、頭から落ちて地面に叩きつけられるのか。どちらにしろ、死ぬのは時間の問題だ。
ブレードが二本とも折れてしまったフレイヤはもう戦えない。
替刃はあるはずだ。
あぁ、でも、もう遅い———。
仲間を守ることなど、出来ない。
同期の身体が巨大な口の中に飲み込まれて行く。
「…ッ。」
死を覚悟したフレイヤは、思わず強く目を閉じた。
そのときだった。
シュッという聞き慣れた音が聞こえた。
それが、立体起動装置のガスが噴射する音だと理解する間もなく、浮遊感に襲われる。気づいたときには、フレイヤの身体を大きな何かが包み込んでいた。
巨人の大きな手に捕まえられた経験はないが、今、自分を包んでいるソレが巨人ではないことはすぐにわかった。
ソレはとても優しくて、暖かかった。
「…!」
何が起こったのか———。
すぐに目を開けたフレイヤが見たのは、大きく切り裂かれた巨人の口の中で、真っ青な顔で目を丸くする同期の若い女だった。
そして、その隣には、彼女を守るように抱きしめているなまえの姿があった。