◇第百八話◇2人で見た愛を探してる
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真夜中、目が冴えてどうしようもない。
必死に目を閉じてみても、無駄に寝返りを打つのを繰り返すだけだ。
仕方なくベッドを抜け出して、ベランダへ出る。
その途端に、冷たい夜風が身体を吹き抜けて思わず身震いをする。
見上げた夜空には、月も星もない。寂しい夜だった。
(今頃、何してるかな。寝てるか。)
少しは———なんて、虚しい期待をしてしまった自分が馬鹿みたいで、失笑が漏れる。
今はもう深夜の2時過ぎだ。
明日も朝から訓練もあるし、夜更かしは美容の敵だ。
人類最強の兵士も、可愛いと評判のあの娘も、すっかり夢の中にいる時間だ。
「綺麗、だったな…。」
何もない真っ暗な空に、共に過ごした幸せな日々を探す。
鮮やかに咲き誇る美しい夜の花火に照らされて、世界は輝いて見えていた。
隣にいた。誰よりも近くにいたはずなのに———。
届かなかったフリなんてしないで、「私も好き」だと伝えていたら———
届くまで何度だって、「君が好き」だと伝えていたら———
今でも隣にいてくれたの?
必死に目を閉じてみても、無駄に寝返りを打つのを繰り返すだけだ。
仕方なくベッドを抜け出して、ベランダへ出る。
その途端に、冷たい夜風が身体を吹き抜けて思わず身震いをする。
見上げた夜空には、月も星もない。寂しい夜だった。
(今頃、何してるかな。寝てるか。)
少しは———なんて、虚しい期待をしてしまった自分が馬鹿みたいで、失笑が漏れる。
今はもう深夜の2時過ぎだ。
明日も朝から訓練もあるし、夜更かしは美容の敵だ。
人類最強の兵士も、可愛いと評判のあの娘も、すっかり夢の中にいる時間だ。
「綺麗、だったな…。」
何もない真っ暗な空に、共に過ごした幸せな日々を探す。
鮮やかに咲き誇る美しい夜の花火に照らされて、世界は輝いて見えていた。
隣にいた。誰よりも近くにいたはずなのに———。
届かなかったフリなんてしないで、「私も好き」だと伝えていたら———
届くまで何度だって、「君が好き」だと伝えていたら———
今でも隣にいてくれたの?