7&3


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7班と3班について少し考えてみました。
割と真面目に長々と書き殴ってるだけです。


7班と3班は対照的ですよね。

落ちこぼれ努力家のナルトとリー。
ナルトはまさに主人公的な落ちこぼれ、大器晩成型。
リーはもっと現実世界的な、あるいみ人間臭いタイプ。報われない努力もしっかり描かれてる。
ちなみにこの二人は秋生まれ。1010と1127

平凡なサクラとテンテン。
落ちこぼれでもなければ天才でもない。だからこそ下から這い上がってくる自分のせめてもの立場を食いかねない脅威と、もはや挑もうとも思わない天才に挟まれ葛藤する。目覚しい成長を見せる人と圧倒的天才に独り置いていかれていく感覚。自分は本当に成長しているのかな?という葛藤とかね……。
この二人は春生まれ。0328と0309

名門一族の天才サスケとネジ。
サスケは木ノ葉に復讐という形で、ネジは当初、運命なのだと諦めることで憎しみを抑えようとするしか無かった。サスケの場合は兄、ネジの場合は影武者として死んだ父、誰か一人を犠牲にすることで戦争を回避しようとする、平和を保とうとする、里や一族の体制に疑問を持っていた二人。
サスケは外に、ネジは内に気が向いていた。
この二人は夏生まれ。0723と0703

ネジは宗家が自身を簡単に殺す事も容易な呪印のせいで、復讐も里抜けも仮にしたいと思ったことがあったとしても出来なかったと思う(ヒザシがただhntを睨んだだけで呪印発動させられたり、子供の時のネジがhntとの稽古でほんの少し攻撃を強めただけで呪印を発動させられたり)。

本当なら本編で触れて欲しかったけど、SDで雲隠れについて触れてくれましたね。
ネジは宗家に対しても恨んでいたけど、それは一族の分家支配と犠牲ありきのやり方に対しての恨みで、宗家に対しては父上が死ぬ以前から恨みとまでは行かなくても嫌悪はあったと思います。ヒザシが呪印でもがき苦しむ様子を目の当たりにしてしまうので……。
宗家への恨みも持ちつつネジは普通に考えて雲隠れへの恨みもあったと思います。父上が死ぬ事になった本当の原因は攫われたhntでもなければ、誘拐した忍を殺したヒアシでもなく、hntを攫った雲の忍とそれを指示したであろう雲隠れだよね。
(まあ、ヒアシはなぜ雲の忍を生け捕りにするだけに留めなかった?とも思う。殺す前に攫った目的とか尋問すべきだよね)

一族の在り方、それはヒアシから告げられた真実と土下座で解消の兆しが見えた。
ネジ自身の今後の生き方、それはナルトによって示された。
でも、ネジの中で解消しきれていない問題がまだ一つあったのでは?とも思うのがこの雲隠れについてです。
雲隠れに対してナルトと戦った後も恨みがあったかどうかは(そもそも雲隠れについての恨み云々はネジから語られてないからただの私の解釈に過ぎない)分かりませんけど、それなりに雲隠れに対しては思うところはありそうなもんだと思うんだけど……。
本編で触れられなかったのが不思議なくらい。

ガイがネジに宗家との事で揉めるな、と言ったのは一族の体制に抗うことで余計に苦しむことになるネジを案じてというのもあったかも。
だから、せめてガイ班と居る時には名門一族というのを関係なくネジがネジとして居られる場所でもあったのかも。
あの時は、hntの図星をついたネジを逆撫でするような一言のせいで激昂したけど、普段は運命と諦めて冷めた態度でいるから日向の事について土足で足を踏み入れる様なことでもしない限り班員にも誰かに対しても敵意を向けることは無かったと思う。最初はナルトにもお前に恨みはないといって必要以上に争う素振りを見せなかったし。

それから、
何となくネジの母はネジが4歳前後に何らかの理由で亡くなってる気がします。
子供の頃って母親はとても大事な存在のはずなのにネジの回想で一切姿も母に関する発言もたぶん無い(亡骸にすがりついて泣いてる人は妻? ヒザシの亡骸は雲隠れから返還されたのかな)。それに、せめて母がいたとしたら、ヒザシの真実をもっと早く教えるような気もするしあんなにネジが捻くれることも無かったかも。
ヒザシが「ネジや"家族"や兄弟、里を守るため死ぬ」って言ってるって事は家族=妻はまだ居たのかな。
一応、アニナル480話のネジの子供の頃の場面でヒザシに「あなた」呼びして、セリフだけ母親らしき人出てきてるけど、ネジはhntの3歳の誕生日にその日に呪印をつけられたはずなのに、つけられてないし、ヒザシの葬式中も額に呪印無かったし(原作ではヒザシが死ぬ前に既にネジは額に呪印があるはずなのに)、あの回は矛盾も目立つんですよね…