なぜ?



やさぐれ期のネジ視点での個人的周りの人の解釈。

ヒザシ、ヒアシ様、ヒナタ、ガイ班を少し批判的に書いてるので、一個人の考え方として割り切れる方のみお読みください。

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父上は、“日向の才に愛された” “宗家に産んでやりたかった” と、子供に対してネガティブな言葉掛けが多いかなあと思える気もして。
ネジはネジのままでいいんだよとかそういう言葉掛けが足りなかったのかな、と。
ただ、父上は登場回数が少ない人なので、それだけでは判断できませんが。
ただ、ヒザシ自身が「ネジには醜い姿ばかり見せてきた」って言ってることから親としてまだ未熟だという自覚もあったのかなぁ…。

ネガティブな言葉に付随された『生きろ』という言葉はネジを困惑させてしまう気もする。


まず、ネジが信じる信じないはともかくヒアシ様はもっっっっと早くにネジに真実を伝えるべきだったと思うんですよ。
普通に当主として説明責任があったと思うんです。
信じてくれそうにないから話を先延ばしにしようとか、信じてくれそうだから、今だから話すのだ(中忍試験後)じゃなく、信じてくれなくても誠心誠意もっっっっっっっと早くに、ネジの耳に真実を入れていれば少なくとも疑いはあったとしても、希望も救いも持てたかもだよね。もっと早くに。
ネジが苦しんでいるのを知っていて、10年間も真実を告げずにだんまりだったのはちょっと酷かなあと。


ヒナタもヒナタで、苦しんでいるのはあなたの方と知っていながら宗家の立場で、それをどうこうする気は無いように見える。
(ヒナタはヒナタで自分のことで精一杯で、宗家なのに宗家として振る舞えないからどうこうできないだろうけど)
ネジにボロクソに言われてヒナタが言い返したくなる気持ちも分かるけど、それは貴女の立場では言ってはならないよ…!とも思う。
ヒナタは自分が攫われたことが発端となったことはネジが知ってるから当然知ってるはずだし、それなら自分の父親(ヒアシ様)にネジ兄さんに真実を話してくださいと促すとかぐらいしても良かったような……。うーん。

宗家として何とかしようとする気があるのならともかく、それが出来ないなら、なおのことネジの地雷を踏むようなことを言うべきではなかったと思う。
ナルトが「ヒナタは宗家なのに認められない自分を変えようとして必死」だと代弁してるけど、ナルトはヒナタの気持ちに気づいてないからこそこういう代弁の仕方になったと思う。
ヒナタは宗家どうこうよりも、ナルトが見てるからネジに立ち向かって戦っていたし、ナルトに認められたいからこそ頑張っていたと思う。
だから、宗家分家の中で迷い苦しんでるのはあなたの方とネジに向かって言うのは、ヒナタ自身が日向一族に向き合ってから初めて言うべきセリフかな……。


そして、ガイ班ですが。
ガイ班は一見まあまあそれなりに仲良さげには見えますが、当たり障りなく“仕事仲間として”という雰囲気での仲の良さだと思います。ガイ先生も含め。

リーに限り、そうではないけどリーの場合は自分の忍道のためにネジに執着していたこともあるので、日向一族の仲違いを知っていても、あまりそれに関してどうこうする気はなさそう。
(当然リーにはどうこうする義理もないし、それはそれで別にいいとは思います)

ガイ先生は、事なかれ主義とも取れるようなネジへの態度かなあと。『宗家とのことで揉めるな』発言とか。
紅先生はヒナタが下忍になるときに日向に赴いて色々取り計らってる様子が見受けられるけど、ガイ先生はそういう描写がないのはまあ出番の都合とかで仕方ないとしても(まあ所詮はネジは分家の身分だしヒナタとは違うからガイ先生がわざわざ取り計らう必要もない身分だよね)、部下の本戦試合ぐらい直接見に行ってあげても良かったとも思うんです。
怪我してるリーは自分が背負って会場に向かえばネジの試合も見れたかもと思うのですが、予選であれだけネジがヒナタを殺しかけるぐらいに荒れてたのに放任主義のようにも見えてしまって……。
誤解されないように言っておきますがガイ先生はガイ先生として魅力的なキャラだし好きです。
ただ、熱血な人ってだけなキャラには思えない気もしますね🤔

テンテンは、天才としてのネジしか見てない感じで、ちょっと取っ付き難いチームメイトでありそれ以上でもそれ以下でもなさそう。
(ネジがストイックで修行ばかりしててそれに付き合ってることも多いから才能だけでなく努力してるのは知ってるとは思うけど)

ガイ班は、(ガイ先生はリー贔屓ぽいので熱血コンビ以外)そこそこ仲良さげだけど、良く言えばあっさり、悪く言うとドライかなと。

ネジの死後の、リー以外のガイ班の反応を見てもネジと付き合いの短いナルトよりも反応が薄くて、こう言ってはなんだけど所詮は仕事仲間と同等のそういう類の仲の良さだったのかなと(SDはスピンオフなんで、考慮してません)。
かつては上司だった立場のガイは取り乱すことはないとしても、テンテンはリーと同じでネジの同僚でアカデミーでもそれなりに付き合いはあったかもなのにネジの遺体に触れるでもなく『リー…』って一言だったし、ネジ個人に対してはそれほど深い感情はなかったのかも。

ネジはガイ班では、それはそれでやる事やっていれば深入りされないし居心地は良かったと思う。

ただ、救いを求めていたのも本心だと思う。

やさぐれ期のネジは態度があんなだから、なにかと反感買いがちで怖がられたり悪いやつ扱いされがちで、実際ナルトも当初はヒナタ戦でのネジの態度に一方的にアイツが悪いと決めつけていた感じだけど、本戦で事情を知ってからは冷酷なネジの本心を見て見ぬふりすることは無かったのが、ネジにとってナルトは得難い存在だったのかも。

ヒナタをボロボロにしたのはネジが意地悪で悪い奴だからなんかではなく、ネジも運命に抗おうと必死だったことの現れなのだとナルトは見抜いて説得したこと。

だからネジが他の誰より人一倍ナルトに対して入れ込むことになったのかと思いますね。

ネジは鬼童丸戦で死にそうな時もナルトナルトで、忍界大戦でも死ぬ間際、ナルトのことばかりを思い浮かべて、ネジがナルトに入れ込むにはこれだけの深い想いがあるからこそだと思います。
傍目には分かりづらいのだろうけど、ネジはずっっとナルトに感謝していたんだろうね。

『本当のネジ』をナルトは見て見ぬふりしなかったから。


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