5. 恋人のような期間



その青の目が己を写すたび心臓がどきりと跳ねて、言葉にし難い喜びが体を駆け巡った。

瞳に己を写して、それから、笑いかけてくれると、オレもその瞳を見て微笑み返す。

これが誰も知らない、気づかない二人だけの秘密であることが楽しくて嬉しい。





5. 恋人のような期間


あの日、初めてのキスを交わして以来、二人はあからさまにいちゃいちゃとするわけではないが、人前でも前のように頑なに隠すことはなくなった。

だが、“オレたち付き合ってます” と公言したことなどは一度も無い。


そもそも、ナルトとネジは付き合っているわけではなかった。
お互いこれから恋人になろうなどと交わし合ったことなど一度も無く、自然に恋人がするような行為を重ねてきてしまった。


後にナルトが、あの時の関係は奇妙だったと思うことになる。



to be continued…


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