反応
「ネジってば、相変わらず強えーよなあ」
「あぁ……ありがとう。お前には負けるがな」
「いやいや!ネジってば本当強えーってばよ!? 白眼とか羨ましいってばよ」
「……? そ、そうか。どうしたんだ、ナルト。急に……」
ネジは何故か不審に思い尋ねた。
ナルトはそれを聞き流し尚も褒める。
「それにしても白眼って綺麗だよな。なんか白ってよりも薄紫っぽいかなー。ずっと見てたくなるってばよ……」
「…………ナルト、いつまで見てるつもりだっ……」
ネジは恥ずかしくて、ナルトから目を逸らした。
するとナルトは、ネジの顎を軽く取り自分の方へ向けさせた。
「目ェ、逸らすなってばよ。それに、肌も白いし、綺麗だなっ!」
「……ナルトっ、なんのつもりだ……! っもうやめてくれ……」
ネジはナルトの手を振りほどき、
ナルトから体ごと、少しだけ背を向けた。
ナルトは構わず、ネジの横髪に触れ、次に頭の上から下へと撫でるように髪を触った。
「……髪も毎日手入れしてんのか? スゲェさらさらだし、色も綺麗だってばよ」
「……毎日ってほどじゃあない……。色だって普通だろう……。ナ……ナルトの方が綺麗な色をしている」
ナルトは無言でネジの額当てを外した。
額を撫でた。
暫くの時間、ネジの額に刻まれた呪印を見つめた後、軽く触れるだけの口付けした。
そっと唇を離すと、ネジの顔は蒸気したように赤く火照った。
「オレってば、ネジのおでこが好きだ。なんっつったら良いのかな……。なんかネジのおでこを見てると、オレがお前の全てを受け止めてやる!!って思わせられるっつーか、普段強えーのに、額当てを外すだけで、お前の弱さが見えるのがなんかいいってばよ」
そして、もう一度額を撫でた。
「……なんて返せばいいのか分からん。あと、オレは弱くないぞ」
「そういう意味じゃねーってばよ……」
「……それにネジの声も好きだ。オレってばこの歳になってもあんまり声が低くなんないから、ネジの声って大人っぽくて羨ましいんだってばよ。色っぽいってのはこんな声のことを言うんだろうなー」
「……んっ…… はっ、あぁ……」
ナルトはネジに深い口付けをした。
「……はっあ……っ、へへっ、やっぱ色っぽいってばよ」
「……ナルト……? 今日はどうしたんだ。 変だぞ……」
「んーやっ、ネジって褒められるの慣れてなさそうだから褒めまくったらどんな反応すんのかなーって気になってよォ!!」
「……! なっ……そういうことだったのか…………!! ふんっ、では、お前の方こそどうなんだ? 褒められ過ぎて、もうやめろって言われても止めんぞ」
「えっ?」
するとさっきまでの表情から一変し、強気な笑みで饒舌になるネジ。
「ナルトの方がオレよりも何倍も強い! ナルトの髪の方が綺麗な色だし、目の色だってそうだ! ナルトの元気のあるその声だって好きだし、ナルトが額当てを外した姿はいつもと違ってまた、魅力的に見える! それから……っ!!」
「プッ……ははははっ!!! ネジってば、いつになくよく喋るってばよ……!! お前ってばオレのことよく見てんだなっ!! へっへへ……」
「……! もう、知らんぞ……。褒めるなら好きなだけ褒めろ、オレは反応しないぞ」
「怒んなってばよ! なあー、ネージーッー」
THE END
うわあ!\(^o^)/
何コレ!書いててなんですけど、
ナルトだれお前ですし、
なんか恥ずかしいいい|ω・`)
ナルトもネジも褒められ慣れてないと思うんですよね。
ネジは天才だって言われるけど褒められるとはちょっと違うし、ナルトは子供時代から孤独だったし忌み嫌われてたしで褒められることに慣れてなさそう。
イルカ先生に出会ってやっとナルトは褒められたのかもしれない。
褒めるというより “認める” ですが、一話の、イルカの言葉に、木の陰に隠れて号泣したナルトの顔を忘れられません。。
ナルネジの話から逸れました(´ ・ω・ `)
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