髪
(ん……? んんん……??)
進行方向に真っ直ぐ進んだはいいが、どうも先ほどの後ろ姿が記憶に引っかかりナルトは踵を返す。
こちらに背を向けたその人は、どこか遠くを眺めていた。
頭を少し上に向けているから空を見ているのだろう。
なぜ記憶に引っかかったのかというと、見覚えのある服をその人が着ているからだ。
肩ほどの短い黒髪に違和感を抱えながら、その人を少し離れた位置から凝視していたら、その人が振り向いた。
(ヤベッ……!)
振り向いたその人は、やはり一族特有の薄紫色の眼をしていてナルトはすぐに誰だか理解する。
「えっ、ネジ、お前、髪は……?」
「ああ、これか。 任務でヘマしてな……」
そういうネジは、眼を伏せて苦笑しながら短くなった毛先を軽く指先でつまんでみせた。
「あー、うん、なんだかなー……、違和感ハンパねえってばよ」
「やはりそうか……」
ネジ本人も短髪に慣れぬのか、少しだけしょんぼりした顔になったような気がしてナルトは妙に慌てて取り繕う。
「いや、……シャンプーするときとか楽だしいいと思うぜ!!」
「そうだな……」
ため息をついただけで、ネジの表情は変わらない。
「あー!!! やっぱり髪また伸ばせってばよ!! どうせ短くてもお前ってば、めんどくさい性格には変わりねえんだしよ!!」
「思った以上に髪が短くなったのはこうも虚無感というか、何かを失った感じだ……。お前が言うのなら再び伸ばすことにしよう」
髪を伸ばす目的が出来たネジはとても嬉しそうであった。
THE END
実際のツイートは、
『ネジは髪が長いのが当たり前で、それがネジだと当然思っていたナルトにとって、いきなりばっさり髪がなくなったネジを目の当たりにして、軽くショックを受ける13歳ぐらいのナルト』
なんですけど、軽くショック受けてるのはナルトよりもネジになってしまいました笑
イメージとしては母親になったヒナタぐらいの肩ほどの長さで、そして前髪はいつものセンター分け?な感じです。
肩ぐらいの髪の長さで、1部の時の服着てたらモロにハナビと似そう(というかネジの方がオリジナルだけど)
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