どうしようもなく好き


青い目も金の髪も、元気で良く通る声も、コロコロ変わる表情も、忍道も、全部がたまらなく好きだ。

ただナルトに名前を呼ばれるだけで胸を締め付けられる思いだ。
オレはナルトがどんな理由であれオレに視線を向けてくれるだけでその視線に釘付けになる。

もっとこっちを見て欲しい。
名前を呼んで欲しい。

どんな理由があれば、
ナルトはこっちを向いてくれるだろうか。
ナルトはどんな理由があればオレの名前を呼んでくれるのか?
ナルトにとって一体オレとはどんな位置にいるんだろうか。

少しでいいから特別な位置においてほしい。
もうオレは闇にはいないからナルトの眩しさと同化してしまって気づかれないのか。
サスケが闇に囚われたままで、
眩しいナルトにとっては暗い闇の方が見つけやすいのか。

あの時の闇に囚われていたオレには真っ直ぐぶつかってきてくれた。
もうあの時みたいに真っ直ぐオレの目を見て何か言ってくれることはないのか。

闇からは救い出してくれたが、ナルトの眩しい光の中で彷徨うオレのことは見つけ出してくれるか?

ナルトの特別になりたい……。




THE END



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