私の隣


この班の男子二人はときどき紅一点であるテンテンを怒らせてしまう。
というのも脳筋な二人は女心に疎いのである。
その一人のリーは理解しようとはするのだが空回りをする事がしばしば、そしてクールに見えて実はリーと同じく脳筋のネジは分かっているというふうに見せかけてとことんズレているのだ。

それならそれもしょうがない。
テンテンは半ば諦めとそれが二人だもの、という気持ちであった。
そこそこ長い付き合いでこの二人がそうなのはもう諦めもついたしむさ苦しく暑苦しいガイ班にだって慣れた。
昔はよく苦労させられた。
あの二人はそれに気づいているのか分からないけれど、間に入って仲を取り持つ身にもなってよね、と毎度毎度思った。

けど今は、私が間に入るのではなく、二人が私を間に入れてくれてるような気がする。

それに私はもともとリーと同じでネジみたいに才能になんか恵まれていなかったから自然と自分から後方支援を買って出る事が多かったけど、よくよく考えると後方支援してたはずなのになぜか私が主役で戦ってるんじゃないかって気にさせられる時がある。

自分が自分がって感じの、悪く言えば自己主張が激しい二人だけど決して私を置いて行ったりしないのが、ちょっとだけ嬉しいなあって思う。
これからも二人の間で三人で強くなりたいなあ!



THE END





テンテーーーーーン!!!!
テンテンかわいいです二人の間にいて怒ったり笑ったり突っ込んだりする彼女が愛しいです。
滑り込みセーフ!9日に間に合った……!
誕生日らしくない話になっちゃいましたがテンテンおめでとう!





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