こんな感情はきっと初めてのことで、そのはずなのに何故かストンと心に綺麗に落ちた気がした。

色々、言葉を当てはめては自らの感情に該当するものはいくつもあったが、もっと、更に心の底から、言葉の意味などに縛られないようなものが欲しかった。

それこそ該当する言葉は、仲間や友情やライバル(恐らく一方的なものだが)などが頭に浮かび、それは決して間違いなどではなく確かに己のナルトへの感情に相応しいものだ。


だがそれよりも、頭ではなく胸に、心に落ちた言葉が恋だった。

なぜだかそんな自分が気恥ずかしくて否定したくもなったが、その言葉に感情を当てはめてみると少しだけ……、

心が浮ついて、心臓は締め付けられた。

体の突然の反応は、「ああ……これが恋というものなんだな」 と不思議とオレ自身を納得させてくれたものだ。

恋だと決定づけられれば、頭も体も心も相手を求めだす。
だから無意識にも意識的にも事あるごとに奴は頭にちらつき、時には思い浮かべて、そしてそれに反応して連鎖的に心も浮つき、体は熱くなる。

特に心はオレ自身じゃないみたいに高揚感でいっぱいになって、「ああ……好きなんだ」という言葉を反復してはその気持ちに浸ってみたりなどするのだ。

もうその頃にはとっくに否定をする気などなくなっていて、オレは全身全霊で恋に堕ちた。

生まれて初めて心がこんなにも生きているのを実感してたまらなかった。
鼓動が速くなったり、締め付ける胸の痛みが何故だか心地良くて、張り裂けるぐらいに大きなときめき。
これら全部で今、自分が生きてると実感するとともに己にとってナルトが全てになってしまうんだ。

そう思えた事実に何よりの喜びと愛しさを感じるのだ。




THE END





恋だと錯覚(というよりそうだと思い込んで“しまいたい”)して、少し恋に恋してる初恋ネジです。
ナルトを好きなのは間違いないです恋に恋してるわけではないんです厳密には。
でもネジの自覚的には恋に恋してるふうです。
でも次第に本当に恋に変わります。

ネジが恋に恋してる間は、勿論ナルトもネジに恋などしてないから二人は恋人になどならないしなれないし、そもそもそういう定義に当てはめられない。
ネジの想いが本当に恋に変わりそれを自覚したとしてもナルトからの恋心もなければ恋人にはならない。
だから肉体関係止まりで私の中では基本、恋じゃない感情だけで結び付いてる二人なんです。ネジはナルトの事を好きな事がまず大前提だけど恋となるとネジはまずそれに浸るというか、そう振舞うというかそんな気になるという気がします。

と、私はそんなこと思ってます……てかこれと似た様な事、前にツイの壁垢で呟いた気がする……*\(^o^)/*





1/1ページ
    like it…!