好意


これは恐らく決して本人には告げられないが、オレはナルトのことが好きみたいだ。

ナルトのことが好きだというのは自分の中に留めておくべきなんだと思う。
それは、ナルトとオレは同性同士であるからだ。
そしてヒナタ様がナルトの事を好きだとオレは知っているからだ。

オレはナルトには好きという感情とは別に、とても感謝をしている。

オレを闇から救い出してくれた人。

特別な人だ。

ナルトは独特な雰囲気を持っている。
暖かい、そんな雰囲気。
昔あんなに凍り付いていたオレの心も、今はナルトの事を思えばいつでも暖かい。

伝えられない想いだが全て、決して伝えてはいけないものなのだろうか。

一体、好意はどの程度まで伝えて良いものなのか。
どこまでが友情でどこからが恋愛感情なのか。

分からない。

だが、このまま何も伝えられないまま終わるのも嫌だとも思う。
しかし、きっと言う言わない前に、好意が態度に表れてるかもしれない。

ナルトの前だとオレの態度は明らかに変わるのが自分でも分かる。
自分でも驚くぐらい顔が緩む。
そしてある意味積極的になっていたりもする。

ヒナタ様に気づかれてないと良いが……。

だが、あわよくば無愛想なオレだが好意ぐらいはナルトには届いてるといいなと思う。




THE END





ネジの独白。
ナルトに思いを気づいてほしい、だけど伝えるのは躊躇ってしまう。
ヒナタのためと、そしてナルトのために。

だけどやっぱり気づいてほしい。
自分に枷をつけてるけど言動にはモロに好意が出ててそんな自分に気づいてるけど、あえて隠しもしない。

それであわよくば気づいてくれるならと思ってしまうから。
(でもネジはナルトにはナルトのままでいてほしい、それで十分というかネジは別にナルトと付き合うとかそういう気はないかもです)

そんな複雑な心情なネジ。


文章編集 160107





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