大切だから


「お前の命は一つじゃない。どうやらオレの命もその一つに入っていたようだ……」

ネジはナルトの事が大切だということを前々から自覚していた。
だが、自分の命すらも投げ出していいほどナルトを愛していたと気づくのは最期の時になってからだった。

いつしかそこまで愛という感情がふくらんでいたのだ。



“たくさんの人が任務や戦争で死んでゆく それも死ぬ時は驚くほどあっさりと。

簡単にだ。死にゆく者にも夢や目指すものはある……。

しかし誰にもそれと同じくらい大切なものがあるんだ。
両親、兄弟、友達や恋人、里の仲間たち、自分にとって大切な人たち……。

互いに信頼し合い助け合う、生まれ落ちた時からずっと大切に思ってきた人たちとのつながり。

そしてそのつながった糸は時を経るに従い太く力強くなっていく……。
理屈じゃないのさ。

その糸を持っちまった奴はそうしちまうんだ……。

大切だから”



ネジは、昔イルカが言った言葉と同じことをしたのだ。

最期にナルトの胸で、ナルトのために逝けるのは本望だとネジは思った。
最初で最期、ナルトが自分のために涙を見せ、自分の肩に触れていることがたまらなく幸せで嬉しかった。




THE END





ネジの死について色々妄想を拗らせてます。

ネジはイルカの言葉を聞いてたわけですから、あの時に頭にその言葉が浮かんでたわけでなくても、自分も大切な人のために理屈なんかじゃなくそうしてしまったということが、この短編の一番最初に書いたネジのセリフから読み取れた気がしました。

原作の死のシーンのセリフからしかネジの死に対する気持ちを受け取らないべきか、ネジの今までの言動から死にまで繋げるか人によって解釈や、妄想の広がり方はバラバラですよね。

私は人は死ぬ時に、人生の中で見聞きしたものや、印象深かったことを自分の死となんとなく結びつけるんじゃないかと思います。簡単にいうとナルネジ拗らせてしまったってことです(笑)

短い文ですみません!
お粗末様です\(^o^)/





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