第八章 巻き戻しの街
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その翌日、私はルヒナの言葉を頭の中で引きずったまま、アレンとリナリーと共に、ドイツにある『巻き戻しの街』へ行くことになった
……………のだけれど。
アレン「へっくしょい!!」
リナリー「アレンくん!
これは何?」
千代「あ………あはは」
ある酒屋にて、情報交換をしていた私達だったけど、二手に分かれて調査をしたせいなのか、アレンの方向音痴のせいで、今回の奇怪の関係者を見失ってしまったのだ。
しかも、アレンから手渡された似顔絵(?)らしきものも、特徴すら掴めておらず、誰なのかすらわからない。
アレン「……………ズビッ、すみません」
リナリー「すみません、じゃない。どうして見失っちゃったの」
アレン「すごく逃げ足早くて………この人。
でも、ホラ似顔絵!!こんな顔でしたよ」
リナリー「似顔絵………?」
千代「ごめん。どう頑張ってみても、似顔絵じゃない気がするんだけど……………」
アレン「あれ……………?」
千代(んー………、ピアス外せば、一発でわかる………んだけどなぁ………)
アレン「変ですか?」
リナリー「うん、変……………」
さすがに………この街中で外してしまうと、コムリンの時とは違って、大勢で賑わっている上に、一気に声が大音量で聞こえちゃうから、外しにくい。
リナリー「でも、こんなことなら二手に分かれずに一緒に調査すれば良かったね。
昨夜、退治したアクマ………、確かにその人に“イノセンス”って言ったの?」
アレン「はい。
道に迷って路地に入り込んだら、偶然見つけて………運が良かったです。
たぶん、今回の核心の人物だと思いますよ」
そうガツガツと食べ物を食べているアレンに、「アレンくん、今度から絶対一緒に調査しよう」とリナリーが心配そうに彼を見ていた。
リナリー「見失ったのも迷ったからでしょ」
アレン「あ、あはは……………。
と、ところで、リナリーや千代の方はどうでした?」
リナリー「んー………、コムイ兄さんの推測はアタリみたい。
二人とこの街に入ったあと、すぐ城門を引き返して街の外に出ようとしたんだけど、どういうわけか………。
気づくと街の中に戻ってしまうの」
千代「私の方もそうだったよ。
街を囲む城壁を何カ所壊してみたり、上空へ行ってみたり試してみたけど、やっぱり駄目ね。
穴から外に出たと思ったら、街の中の元の場所に戻されてたし、上空へ行くとはじき返された」
アレン「あ。それじゃやっぱり…………」
リナリー「私達、この街に閉じ込められて出られないってこと。
イノセンスの奇怪を解かない限りね」
「まあ、ピアス外したら、アレンが聞いた声も聞こえると思うんだけど………」と言うと、「それ使ったら、貴女が壊れちゃうでしょ」とリナリーに怒られた。
───────────────
────────────
─────────
────
コムイ「たぶんね。
たぶん、あると思うんだよね、イノセンス」
この任務に就いたときの科学班研究室は、みんな死にそうなほどの顔と大量に埋め尽くされた資料が山積みになっていて、見るだけでもかわいそうだった。
コムイ「といっても、たぶんだからね、たぶん。
期待しないでね、たぶんだから。
絶対じゃなくてたぶんだから、でもまあ、たぶんあるんじゃないかなーってね。たぶん」
アレン「分かりましたよ。たぶんはもういいです。」
アレンもリナリーも、過労死なんて軽く出来そうなくらい悲鳴を上げている科学班に、ドン引きしていた。
コムイ「なんてゆーかさ、巻き戻ってる街があるみたいなんだよね」
アレン「巻き戻る?」
その中でも、特にコムイさんが異常に変だった。
いつもなら冗談かましながら言ってくれているはずなのに、あの時はとても疲れているような、何かにピリピリしているようなそんな感じだった。
コムイ「そう。たぶん時間と空間が、とある一日で止まって、その日を延々と繰り返してる」
「リーバー班長ー」と呼ぶコムイさんもコムイさんだけど、やつれているリーバー班長も班長だった。
リーバー「調査の発端はその町の酒屋と流通のある近隣の街の問屋の証言だ」
寒さからなのか、風邪からなのか、恐怖からなのか、まったく分からないけど、リーバー班長の身体がものすごくガタガタと震えていた。
リーバー「先月の10月9日に『10日までにロゼワイン10樽』との注文の電話を酒屋から受け、翌日10日に配達。
ところが何度、街の城門をくぐっても中に入れず、外に戻ってしまうので気味が悪くなり、問屋は帰宅。
すぐに事情を話そうと酒屋に電話をしたが通じず、それから毎日同じ時間に酒屋から『10日までにロゼワイン10樽』との電話がかかってくるらしい。
ちなみに、問屋はノロイローゼで入院した」
千代・アレン((怖っ!!!))
コムイ「調べたいんだけどさあ。この問屋同様、探索部隊 も街に入れないんだよ。
というわけで、ここからはボクらの推測。
①もし、これがイノセンスの奇怪なら、同じイノセンスを持つエクソシストなら中に入れるかもしれない。
②ただし、街が本当に10月9日を保持し続けてるとしたら、入れたとしても出てこられないかもしれない」
どうも、「空間が遮断されてるだろうから」という理由らしい。
コムイ「そして調べて回収!
エクソシスト単独の時間のかかる任務 だ…………以上」
……………のだけれど。
アレン「へっくしょい!!」
リナリー「アレンくん!
これは何?」
千代「あ………あはは」
ある酒屋にて、情報交換をしていた私達だったけど、二手に分かれて調査をしたせいなのか、アレンの方向音痴のせいで、今回の奇怪の関係者を見失ってしまったのだ。
しかも、アレンから手渡された似顔絵(?)らしきものも、特徴すら掴めておらず、誰なのかすらわからない。
アレン「……………ズビッ、すみません」
リナリー「すみません、じゃない。どうして見失っちゃったの」
アレン「すごく逃げ足早くて………この人。
でも、ホラ似顔絵!!こんな顔でしたよ」
リナリー「似顔絵………?」
千代「ごめん。どう頑張ってみても、似顔絵じゃない気がするんだけど……………」
アレン「あれ……………?」
千代(んー………、ピアス外せば、一発でわかる………んだけどなぁ………)
アレン「変ですか?」
リナリー「うん、変……………」
さすがに………この街中で外してしまうと、コムリンの時とは違って、大勢で賑わっている上に、一気に声が大音量で聞こえちゃうから、外しにくい。
リナリー「でも、こんなことなら二手に分かれずに一緒に調査すれば良かったね。
昨夜、退治したアクマ………、確かにその人に“イノセンス”って言ったの?」
アレン「はい。
道に迷って路地に入り込んだら、偶然見つけて………運が良かったです。
たぶん、今回の核心の人物だと思いますよ」
そうガツガツと食べ物を食べているアレンに、「アレンくん、今度から絶対一緒に調査しよう」とリナリーが心配そうに彼を見ていた。
リナリー「見失ったのも迷ったからでしょ」
アレン「あ、あはは……………。
と、ところで、リナリーや千代の方はどうでした?」
リナリー「んー………、コムイ兄さんの推測はアタリみたい。
二人とこの街に入ったあと、すぐ城門を引き返して街の外に出ようとしたんだけど、どういうわけか………。
気づくと街の中に戻ってしまうの」
千代「私の方もそうだったよ。
街を囲む城壁を何カ所壊してみたり、上空へ行ってみたり試してみたけど、やっぱり駄目ね。
穴から外に出たと思ったら、街の中の元の場所に戻されてたし、上空へ行くとはじき返された」
アレン「あ。それじゃやっぱり…………」
リナリー「私達、この街に閉じ込められて出られないってこと。
イノセンスの奇怪を解かない限りね」
「まあ、ピアス外したら、アレンが聞いた声も聞こえると思うんだけど………」と言うと、「それ使ったら、貴女が壊れちゃうでしょ」とリナリーに怒られた。
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コムイ「たぶんね。
たぶん、あると思うんだよね、イノセンス」
この任務に就いたときの科学班研究室は、みんな死にそうなほどの顔と大量に埋め尽くされた資料が山積みになっていて、見るだけでもかわいそうだった。
コムイ「といっても、たぶんだからね、たぶん。
期待しないでね、たぶんだから。
絶対じゃなくてたぶんだから、でもまあ、たぶんあるんじゃないかなーってね。たぶん」
アレン「分かりましたよ。たぶんはもういいです。」
アレンもリナリーも、過労死なんて軽く出来そうなくらい悲鳴を上げている科学班に、ドン引きしていた。
コムイ「なんてゆーかさ、巻き戻ってる街があるみたいなんだよね」
アレン「巻き戻る?」
その中でも、特にコムイさんが異常に変だった。
いつもなら冗談かましながら言ってくれているはずなのに、あの時はとても疲れているような、何かにピリピリしているようなそんな感じだった。
コムイ「そう。たぶん時間と空間が、とある一日で止まって、その日を延々と繰り返してる」
「リーバー班長ー」と呼ぶコムイさんもコムイさんだけど、やつれているリーバー班長も班長だった。
リーバー「調査の発端はその町の酒屋と流通のある近隣の街の問屋の証言だ」
寒さからなのか、風邪からなのか、恐怖からなのか、まったく分からないけど、リーバー班長の身体がものすごくガタガタと震えていた。
リーバー「先月の10月9日に『10日までにロゼワイン10樽』との注文の電話を酒屋から受け、翌日10日に配達。
ところが何度、街の城門をくぐっても中に入れず、外に戻ってしまうので気味が悪くなり、問屋は帰宅。
すぐに事情を話そうと酒屋に電話をしたが通じず、それから毎日同じ時間に酒屋から『10日までにロゼワイン10樽』との電話がかかってくるらしい。
ちなみに、問屋はノロイローゼで入院した」
千代・アレン((怖っ!!!))
コムイ「調べたいんだけどさあ。この問屋同様、
というわけで、ここからはボクらの推測。
①もし、これがイノセンスの奇怪なら、同じイノセンスを持つエクソシストなら中に入れるかもしれない。
②ただし、街が本当に10月9日を保持し続けてるとしたら、入れたとしても出てこられないかもしれない」
どうも、「空間が遮断されてるだろうから」という理由らしい。
コムイ「そして調べて回収!
エクソシスト単独の時間のかかる