いつも私が利用している電車は、8時。


ただいまの時刻、7時半。


私は急いで身支度をして、全力疾走で家を飛び出した。本当なら、これでも大体は間に合うんだけど･･････。




家が森の近くにある神社なわけで。

















千代「ぜっっったい、間に合わないってば！！」





ぜぇぜぇと息を切らしながら、そんな事を言い出す。





千代(あ―――っ、もう！こんなときにラビの槌とか、リナリーの黒い靴があればいいのにっ。

それか、ドラ○もんのどこでも○アでもいいってばさ！！)





自分が悪いのに、はたから見たらちょっと以上にイタイ子を思わせる事を頭の中で言う。




･･････いや、心の中で叫んでいた。



つーか、家が神社なのがいけないんだ。

あんなことやこんなこと(神社周りの清掃、お守り所での勤務など)とかされるし、気味が悪いし。

てか、何で私が巫女になんなきゃいけなんだってばさ！？渚姉でもいいじゃんか。


























千代「げ、赤信号じゃん･･･」





全力疾走で来ているから、止まるかなって思ったら、運悪く足をくじいてしまった。





千代「いっ！？」





そりゃあもう。

気持ちいいぐらいに道路へ飛び出したわけで･･････。




当然、横から車が間近に来ていることすら知らなかったので、まさかの展開に、冷や汗が流れる。









千代(ま･･････っ！？)









もちろん、逃げる間も避ける間すらもなく車にひかれて、今に至るのである。































＊　＊　＊　＊　＊　＊































千代「え、ひかれたのに何で血とか出てないわけ？

つか、ここどこ？見慣れた景色はどこへ行った？？」