第五章 目覚める力
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アクマ「くっ・・・こんなもの・・・っ」
千代「無駄よ、それはあなたでは壊せない」
引きちぎろうとギチギチならしながら暴れれば暴れるほど、さらに鎖が増え、自身を縛り上げてく。
そんな様子を冷ややかに見つめつつ、縛られていくアクマに向かい、ハープを掲げるように持ち上げる。
千代「集え、我が守護者達よ。
幻獣ト猛獣ノ契約指輪 、四精霊の竪琴 を転換 ────・・・・・・」
アクマ「く、そぅ・・・・・・っ、こんなものにッ、こんな、ものにィイ!!」
四体の獣達─────青龍、朱雀、玄武、白虎をそれぞれ四色の矢へと変形させ、それと同時に弓へと変形させた四精霊の竪琴を力一杯引き寄せる。
その間に、アクマが顔を無残に歪めながら、わめく。憎悪に濁った眼差しを、私に向けながら千切れぬと分かっていても、身を乗り出してきた。
アクマ「こ、の・・・っ、エクソシストがァァァアアアアアッ!!!」
千代「─────闇の底に、眠れ・・・・・・っ」
四つの矢は、それぞれの対照的な光を放ち、アクマの身体を貫く。
………筈だった。
千代「・・・・・・ぇ・・・?」
あと一歩、これを放てば倒せる・・・・・・というところで、弓は元の耳飾りに戻り、四神の力を秘めた矢も一瞬で消え去ってしまった。
なんで。
声にならない絶望感に辺りを見渡せば、呼び出して間もない大蜘蛛も幻獣達も、スゥッと煙のごとくゆっくりと消えていく。
ハッと後ろを振り向けば、もがくほどに鎖が増えていった十字の磔 も、ジャラリとほどけていく。
千代「───だめ・・・・・・っ!?」
駆け出そうとするも、ガクリと足がもつれる。
大方、初めての異世界でイノセンスを持ち、初めての戦闘・・・・・・・・・息つく間もなく躍り出た場所での生活は、思っていた以上に身体や精神への負担が大きかったようだ。
頭ではこのまま停まってはいけないと思っていても、身体のありとあらゆる神経も筋肉も骨も、すべてが悲鳴をあげている。
前にも言った通り、身体が崩壊寸前となるまで、もう既に限界を越えていたのだ。
このままでは、二度と立つことすらままならないほどに、“自分はまだやれる”と己を追い込みすぎたのがいけなかった。
アクマ「ハハッ・・・・・・、アハハハハハハッ!!!」
〔千代・・・・・・っ、大丈夫!?〕
千代「キキ・・・・・・・・・ッ!」
突然の崩壊で、呆然とただ見つめることしかできなくなった彼女の耳に、甲高く、狂喜に満ちた声が谺する。
自身の隣からボコリと這い出てきたキキが、彼女を守ろうと威嚇しながら前へと躍り出る。
そんな彼を庇うように手を伸ばすと同時に、ペンダントがまばゆく光放ち、再びアクマが近付く速度を遅めていく。
「───劫火灰塵、火伴!!」
アクマ「ギャァァァアアアア!!!」
千代「……っ」
いくら速度を遅めたところで、殺られることにかわりない。
だからこそ、ギュッと目を瞑りながらその衝撃に耐えようとしていると、アクマは断末魔を上げ、そのまま爆発した。
顔をゆっくりと持ち上げれば、大きな鎚を軽々と担ぎ上げているラビの姿があった。
千代「・・・・・・ラ、ビ・・・・・・・・・・・・」
ラビ「怪我はねえか?」
いつもの優しい笑みでしゃがみ込みながら手を伸ばす彼に、力なく笑うも・・・・・・突然目の前がぐにゃりと曲がり、そのまま────私は意識を手放した。
千代「無駄よ、それはあなたでは壊せない」
引きちぎろうとギチギチならしながら暴れれば暴れるほど、さらに鎖が増え、自身を縛り上げてく。
そんな様子を冷ややかに見つめつつ、縛られていくアクマに向かい、ハープを掲げるように持ち上げる。
千代「集え、我が守護者達よ。
アクマ「く、そぅ・・・・・・っ、こんなものにッ、こんな、ものにィイ!!」
四体の獣達─────青龍、朱雀、玄武、白虎をそれぞれ四色の矢へと変形させ、それと同時に弓へと変形させた四精霊の竪琴を力一杯引き寄せる。
その間に、アクマが顔を無残に歪めながら、わめく。憎悪に濁った眼差しを、私に向けながら千切れぬと分かっていても、身を乗り出してきた。
アクマ「こ、の・・・っ、エクソシストがァァァアアアアアッ!!!」
千代「─────闇の底に、眠れ・・・・・・っ」
四つの矢は、それぞれの対照的な光を放ち、アクマの身体を貫く。
………筈だった。
千代「・・・・・・ぇ・・・?」
あと一歩、これを放てば倒せる・・・・・・というところで、弓は元の耳飾りに戻り、四神の力を秘めた矢も一瞬で消え去ってしまった。
なんで。
声にならない絶望感に辺りを見渡せば、呼び出して間もない大蜘蛛も幻獣達も、スゥッと煙のごとくゆっくりと消えていく。
ハッと後ろを振り向けば、もがくほどに鎖が増えていった十字の
千代「───だめ・・・・・・っ!?」
駆け出そうとするも、ガクリと足がもつれる。
大方、初めての異世界でイノセンスを持ち、初めての戦闘・・・・・・・・・息つく間もなく躍り出た場所での生活は、思っていた以上に身体や精神への負担が大きかったようだ。
頭ではこのまま停まってはいけないと思っていても、身体のありとあらゆる神経も筋肉も骨も、すべてが悲鳴をあげている。
前にも言った通り、身体が崩壊寸前となるまで、もう既に限界を越えていたのだ。
このままでは、二度と立つことすらままならないほどに、“自分はまだやれる”と己を追い込みすぎたのがいけなかった。
アクマ「ハハッ・・・・・・、アハハハハハハッ!!!」
〔千代・・・・・・っ、大丈夫!?〕
千代「キキ・・・・・・・・・ッ!」
突然の崩壊で、呆然とただ見つめることしかできなくなった彼女の耳に、甲高く、狂喜に満ちた声が谺する。
自身の隣からボコリと這い出てきたキキが、彼女を守ろうと威嚇しながら前へと躍り出る。
そんな彼を庇うように手を伸ばすと同時に、ペンダントがまばゆく光放ち、再びアクマが近付く速度を遅めていく。
「───劫火灰塵、火伴!!」
アクマ「ギャァァァアアアア!!!」
千代「……っ」
いくら速度を遅めたところで、殺られることにかわりない。
だからこそ、ギュッと目を瞑りながらその衝撃に耐えようとしていると、アクマは断末魔を上げ、そのまま爆発した。
顔をゆっくりと持ち上げれば、大きな鎚を軽々と担ぎ上げているラビの姿があった。
千代「・・・・・・ラ、ビ・・・・・・・・・・・・」
ラビ「怪我はねえか?」
いつもの優しい笑みでしゃがみ込みながら手を伸ばす彼に、力なく笑うも・・・・・・突然目の前がぐにゃりと曲がり、そのまま────私は意識を手放した。