第五章 目覚める力
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アクマ「ヒャハハハハハッ。今度は、女のエクソシストってかぁ?」
千代「何、不服なの?負けるのが怖いってやつ?」
「アクマでもそんなのあるんだ?」と嘲笑っていると、カチンときたのか、武器を構えながら突進してきた。
ヒュンヒュンとブーメランみたいに飛ばしてくる武器を悉 くかわしていく。とはいえ…。
アクマ「きゃは、あははハハハ」
千代「ちぃ……っ!!」
武器ばかり気にしていれば、その隙を狙って死角から襲い掛かってくる。
そんなことを必死にかわしていくけれど、当たってもいないはずなのに、どんどん身体中に切り傷が増えていくのだ。
いったいどこからこんな傷が増えていくのか、探していると頭の中で彼に話しかけられてしまった。
《……おい、何遊んでやがる》
千代(……これっ、が…っ、遊んで、いるように…見える…っ?)
かわしていくのにも体力をかなり持っていかれる。
何度も言うように、元々の戦闘経験すらない私が、ここまで動けるのは本当に奇跡に等しいぐらいなのだ。身体はもう限界を超えていて、これ以上動きたくない。
でも、ここで動きを止めたらもう全てが終わる気がして、動かざるをえなかった。
内心苛ついているのか、唸り声をあげている彼にため息づきながら、イノセンスを発動させていく。
千代「くっ……しつ、こい、なぁ…っ!!
光をもたらす者の前奏曲 、【000(無限光) 】」
アクマに向かって矢を放つと、無数の光となって追尾してく。
それに逃げつつも攻撃を仕掛けたアクマから距離をとりつつイノセンスを発動していく。
千代「幻獣ト猛獣ノ契約指輪 ッ」
その隙を使って、自身の指を軽く嚙み切って掌に血を塗り付けてから地面に叩きつける。
イノセンスであるビースト・リングが光を放つと、叩きつけたところから、まるで陰陽師か忍者のような術式を展開させていく。
千代「こい、大蜘蛛 、土蜘蛛 」
その攻撃が少しばかり特殊に見えた私は、ビースト・リングで呼び出した幻獣達に指示を出す。
歪む地面から這い出るように現れた二体の化け物は、アクマに向かって糸を吐く。
大蜘蛛らの糸は伸縮性と、ダイアモンド並みの頑丈さを誇るので、一度張り付いてしまえば二度と取れないくらいだ。
それこそ、雁字搦 めに巻き付けた鎖を一気に切りつけるようなことをするものなので、この化け物達の糸はたったの一回で白銀色の繭玉 を作り上げてしまう。
千代(……とは言っても、蜘蛛 は蜘蛛だよね……っ)
なんてったって、この化け物はあの蜘蛛の妖怪なのだ。いくらイノセンスの力で呼び出したからって、怖気 づかないわけがない。
そんな呼び出した張本人の真隣に仕 えるかのように控える大蜘蛛達を見上げる。
見れば見るほど巨大版の蜘蛛みたいで、ぞぞぞっと背筋が凍り付くようだったが、今はそんなことを気にしている場合ではないのだと己を鼓舞する。
大蜘蛛達の糸へと攻撃を仕掛けられるも、弾かれているらしく、遠隔操作のように動かしていたモノは全て捕獲されていった。
それが気に触れたのか、それとも単なる馬鹿なのか、アクマは怒りで目の前が見えていなくなっているようで、少しずつミスが増えていった。
おかげで、私自身の回復が徐々にできるようになったけれど。
《あーゆうタイプは、面倒臭ぇから構うな》
フェンリルの声に耳を傾けながら、構えたハープを握りしめ、ポロロンと静かに奏でる。
千代「・・・・・・四精霊の竪琴 。
奏でろ、闇を統べる者の後奏曲 〈影の翼 〉」
アクマ「アタシにはそんな弱そうな物で攻撃したって効かn・・・あらん?」
私自身に何も変化は起こらない。私から伸びている影には、翼が生えているようで、アクマからの攻撃をかわしつつ、煙幕を張る。
煙幕で視界を遮ると、私は影の中へと飲み込まれていく。影のある場所へと移動を重ねていけば、奴の背後をとることができる。
もちろん、それだけじゃない。実態のままでの戦闘で、死角ばかり狙ってくるから、長時間はこちらが不利になる。
それならば、こちらも死角での攻撃をすればいいのだ。影に潜 み、気配も消していけば、大打撃ほどは与えられなくても、不意をつけれるだけで十分に効果的だと思う。
案の定、アクマはいつの間にか私が消えていたことを知らなかったようで、きょろきょろと辺りを見渡す。
その様子にクスリと笑いながら、影の中で幻獣達を呼び出していく。
アクマ「・・・・・・仲間を置いて逃げたかしらん?」
「───────誰が?」
背後から声が聞こえ、振り向いてみるとさっきまでいなかった獣達四体が、彼女を囲うようにしていた。
アクマ「!?、一体いつから!?」
千代「───刻 め。この者に、神の天罰を」
そう言うのと同時に、私は両手を胸の前で組みながら目を瞑る。するとキキが潜った所から、光り輝く無数の鎖がアクマを捕らえる。
千代「―――――・・・、【鎖の磔刑台 】」
千代「何、不服なの?負けるのが怖いってやつ?」
「アクマでもそんなのあるんだ?」と嘲笑っていると、カチンときたのか、武器を構えながら突進してきた。
ヒュンヒュンとブーメランみたいに飛ばしてくる武器を
アクマ「きゃは、あははハハハ」
千代「ちぃ……っ!!」
武器ばかり気にしていれば、その隙を狙って死角から襲い掛かってくる。
そんなことを必死にかわしていくけれど、当たってもいないはずなのに、どんどん身体中に切り傷が増えていくのだ。
いったいどこからこんな傷が増えていくのか、探していると頭の中で彼に話しかけられてしまった。
《……おい、何遊んでやがる》
千代(……これっ、が…っ、遊んで、いるように…見える…っ?)
かわしていくのにも体力をかなり持っていかれる。
何度も言うように、元々の戦闘経験すらない私が、ここまで動けるのは本当に奇跡に等しいぐらいなのだ。身体はもう限界を超えていて、これ以上動きたくない。
でも、ここで動きを止めたらもう全てが終わる気がして、動かざるをえなかった。
内心苛ついているのか、唸り声をあげている彼にため息づきながら、イノセンスを発動させていく。
千代「くっ……しつ、こい、なぁ…っ!!
アクマに向かって矢を放つと、無数の光となって追尾してく。
それに逃げつつも攻撃を仕掛けたアクマから距離をとりつつイノセンスを発動していく。
千代「
その隙を使って、自身の指を軽く嚙み切って掌に血を塗り付けてから地面に叩きつける。
イノセンスであるビースト・リングが光を放つと、叩きつけたところから、まるで陰陽師か忍者のような術式を展開させていく。
千代「こい、
その攻撃が少しばかり特殊に見えた私は、ビースト・リングで呼び出した幻獣達に指示を出す。
歪む地面から這い出るように現れた二体の化け物は、アクマに向かって糸を吐く。
大蜘蛛らの糸は伸縮性と、ダイアモンド並みの頑丈さを誇るので、一度張り付いてしまえば二度と取れないくらいだ。
それこそ、
千代(……とは言っても、
なんてったって、この化け物はあの蜘蛛の妖怪なのだ。いくらイノセンスの力で呼び出したからって、
そんな呼び出した張本人の真隣に
見れば見るほど巨大版の蜘蛛みたいで、ぞぞぞっと背筋が凍り付くようだったが、今はそんなことを気にしている場合ではないのだと己を鼓舞する。
大蜘蛛達の糸へと攻撃を仕掛けられるも、弾かれているらしく、遠隔操作のように動かしていたモノは全て捕獲されていった。
それが気に触れたのか、それとも単なる馬鹿なのか、アクマは怒りで目の前が見えていなくなっているようで、少しずつミスが増えていった。
おかげで、私自身の回復が徐々にできるようになったけれど。
《あーゆうタイプは、面倒臭ぇから構うな》
フェンリルの声に耳を傾けながら、構えたハープを握りしめ、ポロロンと静かに奏でる。
千代「・・・・・・
奏でろ、
アクマ「アタシにはそんな弱そうな物で攻撃したって効かn・・・あらん?」
私自身に何も変化は起こらない。私から伸びている影には、翼が生えているようで、アクマからの攻撃をかわしつつ、煙幕を張る。
煙幕で視界を遮ると、私は影の中へと飲み込まれていく。影のある場所へと移動を重ねていけば、奴の背後をとることができる。
もちろん、それだけじゃない。実態のままでの戦闘で、死角ばかり狙ってくるから、長時間はこちらが不利になる。
それならば、こちらも死角での攻撃をすればいいのだ。影に
案の定、アクマはいつの間にか私が消えていたことを知らなかったようで、きょろきょろと辺りを見渡す。
その様子にクスリと笑いながら、影の中で幻獣達を呼び出していく。
アクマ「・・・・・・仲間を置いて逃げたかしらん?」
「───────誰が?」
背後から声が聞こえ、振り向いてみるとさっきまでいなかった獣達四体が、彼女を囲うようにしていた。
アクマ「!?、一体いつから!?」
千代「───
そう言うのと同時に、私は両手を胸の前で組みながら目を瞑る。するとキキが潜った所から、光り輝く無数の鎖がアクマを捕らえる。
千代「―――――・・・、【