アクマ「･･･おヤｧ、オニゴッコはもう終わりですカ？」



千代「･･････っ、ええ。終わりにしましょうか（・・・・・・・・・・）」





不気味な笑みを浮かべながら私の方へと向かってきたアクマを躱し、背後へとまわる。

攻撃を仕掛けるための時間稼ぎとして、猛獣ト霊獣ノ契約指輪（ビースト･リング）で呼び出した動物達をけしかける。

何十、何万といった動物達がアクマに襲いかかるも、やはり力の差と言うべきか、大半の子達が消滅していった。





千代(……っ、みんな、ごめんね)





心の中で呼び出した彼らに謝りながら、術を唱えるように、頭に浮かんできた文章を読み上げていく。





千代「･･････“この地に眠る地精達よ、かしこみかしこみ申す”」



アクマ「何をするか知りまセンが、無駄ですヨォオオ」





彼らが攻撃している間に、四精霊の竪琴（エレメント･ハープ）に力を蓄えていると、こちらの気配に気付いたのか、奴らが攻撃をしかけてきた。





千代「っ、“風よ、我に神速を授けよ”―――――風精（シルフ）・【雷電飛燕（らいでんひえん）】」



アクマ「な･･･っ！？」



千代「“聖なる焔よ。幾多の槍となり、彼の者を貫け”……火精（イフリート）・【火天滅槍（
かてんめっそう）】」





奴らの攻撃がギリギリ当たりそうになるところで、音も無く、かつ、素早く躱す。

雷のように光速で動き回るその姿に追いついてこれないのか、おろおろと辺りを見渡すアクマ。

そんな奴らの背後を狙いながら、火矢を放ち、一体、また一体と倒していく。