第五章 目覚める力
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《・・・ケッ。あの野郎・・・・・・》
何が気に入らないのか、嫌そうに舌打ちをする彼は《おい、呆けてんじゃねえぞ、ガキ》と言ってきたのに、若干の苛立ちを覚えた。
こちとら、必死こいて逃げまわってんだっつーの!!
千代「うるさいな、さっきから一体、何なの!?」
《いいから黙って聞け。お前の真名のことだ》
それを聞いてピクリと固まる。
私の真名・・・・・・それは【鏡月千代】ではない、もう一つの、本当の 名前。
確かに、私自身知らないから、とても気になる。でも、それ以上に気になることがある。
何でコイツは私の真名を知っている んだろう。
私ですら知らないのに、何で知っているだろうか。
どこかで読んだけど、真名――――本当の名前――――を決して知られてはいけないとかあった気がする。
知られてしまえば、その人の言いなりらしい。
名前というのは言わば、一種の呪術のもの。
金縛りのごとく、身動きがとれない上に、人形のように操られてしまう。
その人が悪者であれば、犯罪の片棒を担がされることになる。
昔はそう言うことがあったらしいし、神様のいる神域というところでは、真名を語らず、偽名で通っているとか・・・・・・読んでいた小説に載っていたのを思い出した。
・・・・・・ちょっと待って。もしそうなら、今の私はそれと同じ事が言えるのではないだろうか。
そんなことを考えてると、彼は再び溜め息付いていた。
《・・・・・・、面倒くせェから、一度しか言わねぇぞ》
千代「わ・・・かった」
変に緊張してきたからか、ゴクリと唾を飲み込む。
《エーファ。エーファ・フィーネリス・アレス・クリム=ソルシエール。
それがお前の真名だ》
千代「・・・・・・エーファ・・・・・・」
このながっったらしい名前が私の真名。
名前の意味とかなんて、全く分からないけど、どうしてだろ。
千代(・・・・・・・なんか、しっくりくる名前だな)
《さて、テメェの真名も分かったところで、さっさと片付けるぞ》
そう。ただいま戦闘真っ只中。現在進行形で、私、襲われてマス。
千代(・・・・・・すっかり忘れてた。怒りもろとも)
《だろうと思ったぜ・・・・・・》
・・・・・・現実逃避したいけど、いつまでも鬼ごっこするのはこっちの体力も保たないので、彼の言うとおり、ちゃっちゃと終わらせることにします。
ギッと睨み付けながら、アクマと対峙する。
何が気に入らないのか、嫌そうに舌打ちをする彼は《おい、呆けてんじゃねえぞ、ガキ》と言ってきたのに、若干の苛立ちを覚えた。
こちとら、必死こいて逃げまわってんだっつーの!!
千代「うるさいな、さっきから一体、何なの!?」
《いいから黙って聞け。お前の真名のことだ》
それを聞いてピクリと固まる。
私の真名・・・・・・それは【鏡月千代】ではない、もう一つの、
確かに、私自身知らないから、とても気になる。でも、それ以上に気になることがある。
何でコイツは
私ですら知らないのに、何で知っているだろうか。
どこかで読んだけど、真名――――本当の名前――――を決して知られてはいけないとかあった気がする。
知られてしまえば、その人の言いなりらしい。
名前というのは言わば、一種の呪術のもの。
金縛りのごとく、身動きがとれない上に、人形のように操られてしまう。
その人が悪者であれば、犯罪の片棒を担がされることになる。
昔はそう言うことがあったらしいし、神様のいる神域というところでは、真名を語らず、偽名で通っているとか・・・・・・読んでいた小説に載っていたのを思い出した。
・・・・・・ちょっと待って。もしそうなら、今の私はそれと同じ事が言えるのではないだろうか。
そんなことを考えてると、彼は再び溜め息付いていた。
《・・・・・・、面倒くせェから、一度しか言わねぇぞ》
千代「わ・・・かった」
変に緊張してきたからか、ゴクリと唾を飲み込む。
《エーファ。エーファ・フィーネリス・アレス・クリム=ソルシエール。
それがお前の真名だ》
千代「・・・・・・エーファ・・・・・・」
このながっったらしい名前が私の真名。
名前の意味とかなんて、全く分からないけど、どうしてだろ。
千代(・・・・・・・なんか、しっくりくる名前だな)
《さて、テメェの真名も分かったところで、さっさと片付けるぞ》
そう。ただいま戦闘真っ只中。現在進行形で、私、襲われてマス。
千代(・・・・・・すっかり忘れてた。怒りもろとも)
《だろうと思ったぜ・・・・・・》
・・・・・・現実逃避したいけど、いつまでも鬼ごっこするのはこっちの体力も保たないので、彼の言うとおり、ちゃっちゃと終わらせることにします。
ギッと睨み付けながら、アクマと対峙する。