第四夜 初めての任務にはご注意
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ここは戦争なんだ。
いつもいた・・・・・・あの平和な世界なんかじゃない――――――
命がけで戦わなくちゃいけない、油断したらすぐさま殺される。
アクマに見つかりやすいように、ラビ達が着てる団服無くても無差別に狙ってくるんだから、気を引き締めてないと・・・・・・。
ラビ「・・・じゃあ、雑魚は千代に任せるとして、オレはレベル2をぶっ倒してくるさ」
「結界をこいつらにかけたり、情報提供なんかをしといてくれ」と笑いながら、ラビはアクマのもとへと躍り出ていった。
その間、私はファインダーの安全を考え、彼らの周りに結界を張ろうとしていた。
まだ・・・・・・気分が悪いけど、みんな必死でやっているんだ、休んでなんかやられない。
千代「・・・と、言う訳ですから、ファインダーの方達は、集まってきて下さい」
私がそう言うと、最初は戸惑っていたけれど、素直に来てくれた。
そして、私は守り石を握りしめ「『水精の水牢 』」と呟く。
すると、彼らが宙に浮いた途端に、湧き出る水のように、透明な結界が張られていく。
ファインダー「!???」
突然の水牢に閉じ込められた彼らは、息が出来ないと思い込んだのか、口を押さえ込みながらもがいていた。
千代「ああああっ、大丈夫!息できますからぁあ!!」
自分の説明不足に苛立ちを覚えながら、出来る限りわかりやすく説明すると、みんな息が出来ることに、ほっと一息ついていた。
千代「水精の水牢は、透明な牢屋と思ってくれればいいです。当分は、それで凌げるはずですから」
そう説明している間にも、水牢は彼らを囲っていく。
それと比例するかのように、更に貧血が酷くなってきた気がする。
全身の血が徐々になくなっていく感覚がして、身体中が寒い。・・・・・・寒いはずなのに、額から脂汗が滲み出てくる。
?〔・・・・・。おい、小娘〕
千代(・・・・なに)
そんな姿を見て何を思ったのか、ハープの中にずっといた水精が話しかけてきた。
水精〔その結界を強めようとしているようじゃが、それはやめておけ。
お前の力では無理じゃ。妾たちが特別に力を貸してやろう〕
千代(余計な・・・お世話よ、そんなの・・・いらない・・・)
今の今まで、何も干渉してこなかったのに、いきなり無理だなんて言われたら誰だって腹が立つ。
だからこそ、彼女の誘いに断りながら力を注いでいると、急に耳元で叫びだした。
水精〔聞いておるのか?
お前の力ではせいぜい作り出すことは出来ても、何重に張り詰めることは出来ぬと言っておるのだ!!〕
風精〔・・・貴女の力、限界が近い・・・だから・・・〕
千代(・・・・っ。黙っててよ!急に出てきて何さ、勝手に決めつけないで!!
私は・・・・・・・っ、まだやれる!)
そう自分に言い聞かせながら、彼女達の忠告も無視し、結界を強めようとしていた。
端から見れば、百面相している私が心配になったのか、ファインダーのみんなが顔を見合わせながら話しかけてくる。
ルク「千代さん、本当に大丈夫なんですか?少し、休んでいた方が・・・・・・」
千代「・・・・・・!、あはは、平気ですって。
私h・・・」
ドドドドドドドドドドドッ
火精〔チィッ、いわんこっちゃねぇ!!〕
私の声を遮るように、聞こえてくる銃声。
それと同時に、私が張っていた結界がパリン、と割れる音が耳に反響するように聞こえてきた。
咄嗟に精霊達が張ってくれた多重結界のおかげで、放たれた弾丸は結界に弾き返されていく。
ドクン・・・・・・ッ
千代「え・・・・・・?」
結界に覆われていたからよかったけれど、目の前に、ピシャッと何かが付いた。
ぐしゃりと耳障りな音・・・鼻につく、とても嫌な匂い。
ずっとここに居ると、鼻が曲がりそうで、頭がおかしくなりそうになる。
何が起こったのかを理解するのに、時間がかかった。
ドクン・・・・・・ッ
ドクン・・・・・・ッ
千代「何、これ・・・・・・?」
・・・・・・何が・・・起こったの・・・?
ころん、と何かが落ちる音が聞こえた。
音の方を見ると、それはここに来る前に、私がルクさんにあげたアメ―――
千代「・・・・・・う、そ・・・・・・ぃゃ・・・っいやぁあああああああっ」
そのアメに付いていたのは―――――――血だった。
パシュン、とファインダーのみんなの体が砂となって、消えていく。
全身にアクマのウイルスが回ったのだろう。もう、跡形もなく消え去っていくのを、ただただ眺めているだけしかできなかった。
ドクン・・・・・・ッ
目の前には赤く、おぞましいほどの血と砂の海が拡がっている。この光景は、前にも見た気がする・・・・・・。
千代「・・・また・・・・・・私の、せい・・・・・・?」
断片的に視た映像も、人が死んだこの光景も、かつて、大切な人達の命を奪った私が起こした予知のせい。
ふと力が抜け、頭を抱え込んでいると、いきなり私の身体の奥深くから、何かが熱い。
《・・・を・・・・・・コロセ・・・・・・》
千代「・・・・・・だ、れ・・・・・・?」
奥底に鳴り響くその声 に、私は声を嗄 らす。
《俺様は―――フェンリルだ》
いつもいた・・・・・・あの平和な世界なんかじゃない――――――
命がけで戦わなくちゃいけない、油断したらすぐさま殺される。
アクマに見つかりやすいように、ラビ達が着てる団服無くても無差別に狙ってくるんだから、気を引き締めてないと・・・・・・。
ラビ「・・・じゃあ、雑魚は千代に任せるとして、オレはレベル2をぶっ倒してくるさ」
「結界をこいつらにかけたり、情報提供なんかをしといてくれ」と笑いながら、ラビはアクマのもとへと躍り出ていった。
その間、私はファインダーの安全を考え、彼らの周りに結界を張ろうとしていた。
まだ・・・・・・気分が悪いけど、みんな必死でやっているんだ、休んでなんかやられない。
千代「・・・と、言う訳ですから、ファインダーの方達は、集まってきて下さい」
私がそう言うと、最初は戸惑っていたけれど、素直に来てくれた。
そして、私は守り石を握りしめ「『
すると、彼らが宙に浮いた途端に、湧き出る水のように、透明な結界が張られていく。
ファインダー「!???」
突然の水牢に閉じ込められた彼らは、息が出来ないと思い込んだのか、口を押さえ込みながらもがいていた。
千代「ああああっ、大丈夫!息できますからぁあ!!」
自分の説明不足に苛立ちを覚えながら、出来る限りわかりやすく説明すると、みんな息が出来ることに、ほっと一息ついていた。
千代「水精の水牢は、透明な牢屋と思ってくれればいいです。当分は、それで凌げるはずですから」
そう説明している間にも、水牢は彼らを囲っていく。
それと比例するかのように、更に貧血が酷くなってきた気がする。
全身の血が徐々になくなっていく感覚がして、身体中が寒い。・・・・・・寒いはずなのに、額から脂汗が滲み出てくる。
?〔・・・・・。おい、小娘〕
千代(・・・・なに)
そんな姿を見て何を思ったのか、ハープの中にずっといた水精が話しかけてきた。
水精〔その結界を強めようとしているようじゃが、それはやめておけ。
お前の力では無理じゃ。妾たちが特別に力を貸してやろう〕
千代(余計な・・・お世話よ、そんなの・・・いらない・・・)
今の今まで、何も干渉してこなかったのに、いきなり無理だなんて言われたら誰だって腹が立つ。
だからこそ、彼女の誘いに断りながら力を注いでいると、急に耳元で叫びだした。
水精〔聞いておるのか?
お前の力ではせいぜい作り出すことは出来ても、何重に張り詰めることは出来ぬと言っておるのだ!!〕
風精〔・・・貴女の力、限界が近い・・・だから・・・〕
千代(・・・・っ。黙っててよ!急に出てきて何さ、勝手に決めつけないで!!
私は・・・・・・・っ、まだやれる!)
そう自分に言い聞かせながら、彼女達の忠告も無視し、結界を強めようとしていた。
端から見れば、百面相している私が心配になったのか、ファインダーのみんなが顔を見合わせながら話しかけてくる。
ルク「千代さん、本当に大丈夫なんですか?少し、休んでいた方が・・・・・・」
千代「・・・・・・!、あはは、平気ですって。
私h・・・」
ドドドドドドドドドドドッ
火精〔チィッ、いわんこっちゃねぇ!!〕
私の声を遮るように、聞こえてくる銃声。
それと同時に、私が張っていた結界がパリン、と割れる音が耳に反響するように聞こえてきた。
咄嗟に精霊達が張ってくれた多重結界のおかげで、放たれた弾丸は結界に弾き返されていく。
ドクン・・・・・・ッ
千代「え・・・・・・?」
結界に覆われていたからよかったけれど、目の前に、ピシャッと何かが付いた。
ぐしゃりと耳障りな音・・・鼻につく、とても嫌な匂い。
ずっとここに居ると、鼻が曲がりそうで、頭がおかしくなりそうになる。
何が起こったのかを理解するのに、時間がかかった。
ドクン・・・・・・ッ
ドクン・・・・・・ッ
千代「何、これ・・・・・・?」
・・・・・・何が・・・起こったの・・・?
ころん、と何かが落ちる音が聞こえた。
音の方を見ると、それはここに来る前に、私がルクさんにあげたアメ―――
千代「・・・・・・う、そ・・・・・・ぃゃ・・・っいやぁあああああああっ」
そのアメに付いていたのは―――――――血だった。
パシュン、とファインダーのみんなの体が砂となって、消えていく。
全身にアクマのウイルスが回ったのだろう。もう、跡形もなく消え去っていくのを、ただただ眺めているだけしかできなかった。
ドクン・・・・・・ッ
目の前には赤く、おぞましいほどの血と砂の海が拡がっている。この光景は、前にも見た気がする・・・・・・。
千代「・・・また・・・・・・私の、せい・・・・・・?」
断片的に視た映像も、人が死んだこの光景も、かつて、大切な人達の命を奪った私が起こした予知のせい。
ふと力が抜け、頭を抱え込んでいると、いきなり私の身体の奥深くから、何かが熱い。
《・・・を・・・・・・コロセ・・・・・・》
千代「・・・・・・だ、れ・・・・・・?」
奥底に鳴り響くその
《俺様は―――フェンリルだ》