ルク「はぁ、はぁ･･････二人共、大丈夫ですか？」



千代「うん･･･なんとかね」



ラビ「大丈夫さ･････」





息を荒くしている彼とは違って、全く息が乱れてないラビ。

私も･･･って程、息が乱れていない訳じゃない。

ただなんだか、血の気がサーッと無くなっていくような、貧血に似た感じに襲われてる。





千代(･･････気分が。一気に使いすぎた････？)



ラビ「にしても、ここは何なんさ？」





ラビが辺りを見渡しながら、ルクさんに聞いていた。





ルク「ここは私達、ファインダーの隠れ場所ですよ。

ここを拠点として、探索、あるいは調査を行っています」



千代「へー･･･」





私がそう言うや否、ルクさんは「ラビさん、これからどうしますか？」と相談していた。





ラビ「そうさね。とりあえず、雑魚は――――」



千代「雑魚は大丈夫。私の獣達が相手をしてるから、時間稼ぎは･･････出来ると思う」





少し座り込んで、青ざめた表情でそう言う私を、二人は「大丈夫か」と心配そうに話しかけてきた。





千代「うん･･････大丈夫」



ルク「本当ですか？まだ顔が青いですけど･･････」





心配そうに聞いてくる彼に、私は「大丈夫だってばさ」と言って、気分が悪いのを隠す。

今、そんな甘ったるい事なんか、言っている場合でもないからね。