いやいや、我慢と言われてもさ。





千代「無理･･･ったら、無理ッ！！(泣」





痛みに必死で耐えているうちに、ペンダントが淡い蛍色の光を強く放ちながら、光り出した。

ついでに、キツネリス君もさっきより酷く唸ってる。



――――　ﾁﾘﾘ･･･ﾝ、ｶﾗﾝ、ｶﾗﾝ、ｶﾗﾝ･･･　――――







一度透き通る音が聞こえたと思いきや、重く鈍い･･････壊れた鈴のような音が鳴った後、ジャララッと金属音が鳴り響く。





ヘブラスカ「な･･･に！？」



千代「いや、ぁ･･･あ"あっ」



コムイ「なっ！？」



リナリー「危ないッ、兄さん！！ヘブラスカ･･･ッ！！」





その異変に気付いた瞬間、キツネリス君の身体から金色に輝く鎖が伸び出し、ペンダントからは幻獣なのかな。

朧気に見える動物達が一斉に、ヘブラスカへと向かっていく。
それを咄嗟に防いでいくラビ達は、どういうことなのかまったく分からずにいた。

まあそれでも、コムイさんと二人っきりで彼女の部屋へと行かなくてよかったと今でも思う。




ラビ「これは･･･どうなってんさ！？」



リナリー「大丈夫！？ヘブラスカ」



ヘブラスカ「あ、ああ･･････」





コムイさん達の驚き戸惑う声が聞こえてくる。

私自身もそうだし、もちろん、ヘブラスカだって驚いてる。





千代「(このままじゃ･･････ッ)おね、がい･･････や、めて･･･っ！！」




そんな私達の事はお構いなしに、鎖の先端や動物達の攻撃はヘブラスカに向かっている。