千代(･･･････あの、ペンダントは･･･確か･･････)



ゼェゼェ言いながら、目が霞（かす）んだ状態で、取り出されたものを見る。

祖母が死ぬ間際（まぎわ）に、私が譲（ゆず）り受けたもの･･･、確か保育園に入って、しばらくの頃かな。

お祖母（ばあ）ちゃんが心臓病で、もう生きられないって時に、お守りとして放さずもっていろ･･･ってくれたんだよね。






ヘブラスカ「このペンダントと･･･フェネックが･･･千代の･･･三つ目のイノセンス･･･だ」





･･････キツネリス君(後にフェネックと判明)と、おばあちゃんから貰ったペンダントが、まさかの･･････イノセンス？



え、何･･･ガチで？

いやいやいや、ありえないってばさ。

だってペンダント貰ったのってば、五歳くらいの時だし。

Ｄグレってば、その頃やってなかったと思うし･･････多分。




ていうか、お祖母ちゃん、どんだけっ！？

つか。




千代「た、確かにキツネリス君には･･･噛まれたりはしたけど、何でこの子までなんだってばさ！？ヘブラスカッ」





この子達だけは、こういう戦争に関わらしたくなかったのに。

それに彼はヘブラスカに対して、何か危険だと判断したのか･･････彼女から私を守るように、威嚇したり引っ掻いたりしていた。





〔千代に近付くなっ〕



千代「！、キツネリス君っ、ダメだって。私は大丈夫だから。･･････ほら、怖くないよ？」





いや～･･･でも、ガチで痛いかも･･････。





〔フーッ、フーッ〕





私が慌ててなだめようしたけど、威嚇していて聞いていなかったみたいで。




･･････って。





千代「え、ちょ。いっだい！！

だから痛いんだってば！！

なんで！？終わった、でしょ･･･っ！？」



ヘブラスカ「す･･･すまない･･･少しの間･･･我慢してくれ」