千代「はーっ、はっはは･･･それじゃ、さいｎ――――




え？」



リナリー「残念♡」





悠々と飛びつつ･･････やっと逃げ切れたと思いながら、横を見た途端、にっこりと笑っているリナリーがいた。
しかも、同じぐらいの高さに。

あまりの恐怖に硬直する私は、高々と掲げる彼女の黒い靴（ダークブーツ）に、一瞬で敗北を悟った。

･････････いや、走馬燈（そうまとう）が見えた気がした。





千代「･･････いや、ちょ、ま･･･････っ汗汗汗」












Σ(　 Д )　⊙ ⊙ノオオオオオオオオオオオオ！！！










風に任せて飛び立とうとした際、風を切るように颯爽と現れたリナリーの黒い靴によって鳥さんが攻撃された私は、転落していった。

てか私、今･･･結構な高さから落とされたよね！？何考えてんの、あの子！！





千代「きゃあああああっ！？」





下では「オーラーィ」と言っているような声が聞こえるんですけど！！？





ラビ「･･････よっと」



千代「ひゃっ！！？」





地面へと落ちていく私を、ラビが良いタイミングで抱え込む。

目をきつく瞑っていた私は、目の前にラビの顔がドアップで見えたから、すぐさまその場で暴れ出す。





千代「ぴぎゃあああっ、はーなーせーってばさ！！」



ラビ「うわっ、暴れんなって･･････っ」





後･･･っ、もう少しだったのにぃッ。

ラビに担がれてんのはもんのすごく嬉しいんだけどぉっ！！


つか、なんで私、米俵（こめだわら）みたいな担ぎ方されてるの。



















ってか。


何で鉄槌（てっつい）を大っきくさせてんの！？



もはや、嫌な予感しかしないんだけど！！！まだ死にたくないわよ、ちょっと！！






思わずラビにしがみついていると、「そうそう、そのままでいるさ？」と言われてしまった。





リナリー「ナイスよ、ラビっ！！」



神田「チッ･･････手間かけさせやがって。とにかく行くぞ」





「変な体力使わされたしな」という神田に対し、リナリーは「そうね、兄さんが待ちかねているもの」と黒く、笑顔のままで言っていた。

といっても、彼ら英語で話すから、言葉ぜんっぜん分かんないんだけどねっ（泣）←






千代「うう･･････っ、最悪だってばさぁ･･････」





ラビが笑顔で「まあまあ、落ち込むなさぁ～？」とか言って(いるように見える)励ましてくれるけど。


絶対これで行くつもりなんでしょ！？





ラビ「大槌小槌･･･伸伸伸ッ」





「〔いぎゃあああああああっ〕」←絶叫