〔いきなり目を合わせてきたと思ったら、すぐきょろきょろして･･････変な人間だなぁ。

･･････ねえ、もしかして、キミさ。誰かに追われてるの？〕




何だ、これ。すごくグサッときそうなことを言われた気がするんだけど、泣いちゃだめ･･･ですか(うるうる･･･)





千代「そうなの。ってか、あなた誰？何処にいるの？」



〔･･････？、ボクのこと？ボクなら、キミの目の前にいるけど･･････？〕



千代「目の、前･･････？」





目の前には、キツネリスしかいない。

――――え、もしかして、もしかすると･･････。










千代「まさか･･････あなた？」





〔まさかじゃなくても、そうだよっ〕とキツネリスは怒ったかのように「キーッ、キーッ」と鳴き、私の指に噛み付く。





千代「･･････ッ痛」





･･････マジか。

いや、でも･･････何で私がこの子達の声が聞こえるのかが疑問なんですけど。

何、何なの？この世界ではそういうのが出来る系？





千代(トリップ？しちゃったときの特典か何か･･････？)





嬉しい特典だけど、なんか･･････思ってたとのとちょっと以上に違う気がする。

そんな事を自分でツッコんでいると、少し遠いけどリナリー達が、自分を探している声が聞こえてきたので、彼に「お願いッ、ちょっと力を貸してッ」と懇願する。


その事にキョトンとした様子のキツネリス君は〔へ？、ボクにとってはいいけど、そんなに急ぐことなの？〕と言うのに、私は「もちろんっ」と答える。





〔･･････じゃあ、分かったよ〕



三人「「「いたっっっ！！！！」





そういうキツネリス君は、私の肩に乗り、自分より大きめのキツネさんを呼んだ。

それと同時に、彼ら三人が追いついてくる。





千代「うわっ！？もう来た！！？Σ(ﾟωﾟ｀)」



リナリー、ラビ、神田「待ちなさい/つさ/やがれ！！」



千代「だから何でだってばさ～～～～～っ！！キツネさん、走って！！」