ラビ「じゃ、オレ。コムイに知らせてくるさ～」



神田「ああ、後でそっちに向かう」





ラビは神田と何かをかわした後、私の方を見て、また頭を撫でる。





ラビ「･･･んじゃ、またな」



千代(え、ええっ、ラビ。どっか行くの･･････？)





せっかく、会えたのにな･･･。

しゅん、と落ち込む私に何か気づいたのか、機嫌を直そうとあたふたする彼と早立てながら追いやる彼の姿が目に入る。





千代(どうにかして、引き留めることって出来ないかな･･････？)





そう考えた私は、遠慮気味に彼の袖を掴んでいた。





ラビ「･･･？どうしたんさ？」





キョトンとした顔で、振り返ってくれたラビ。

そこで、私は何たる失敗をしたのだろうか･･････。










千代(･･････しまった。英語、話せないんだった･･･)





何も考えずに掴んじゃったから、どーしたらいいのか、分かんなくなっちゃった。





千代(どーしよう･･･)





とてつもなく恥ずかしすぎて、真っ赤なりんごになりながら、泣きそうになりかけた顔で、ラビを見ていた。

そしたら、いきなりラビが顔を俯きながら肩を震わしてたから、私は彼を覗き見てた。





千代(怒らせちゃったのかな･･････？)





私としては、そんなつもりじゃなかったんだけど。怒らせちゃったんなら、謝らなきゃ―――――――



























むぎゅう･･･っ。





千代「･･･････は･･･？」





そんなことを考えていたら、いきなり身体が重くなった。