第八章 巻き戻しの街
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アレン「おい!?一体、何を………」
千代「ッ、やめて……ッ!」
ロード「千代は知ってるんでしょぉ?
イノセンスに破壊されずに壊れるアクマってさぁ」
千代「っ………ロード…!!!」
……………しってる。この場面は………。
ニタァッと笑ってくる彼女にゾクリと背筋が凍る感じがした私は、ギリッと歯ぎしりしながら黙っていた。
アレン「………千代?」
ロード「たとえば自爆とか?
そう言う場合、アクマの魂ってダークマターごと消滅するって知ってたぁ?」
アレン「!!!」
千代「……………っ」
ロード「そしたら救済できないね───っ!!!」
徐々にカウントが近づいてくる中、最悪のことを知ったアレンはゆっくり私の顔を見る、嘘だと思いたい………そんな声が聞こえてくる。
そんな彼から苦し紛れに顔を背ける。
カウントはもう止まらない。
全てのアクマを救済するのは掌から水が溢れ落ちるのを防げないのと同じぐらい、難しいことだから。
まだ救えると息を巻く彼にとってはいい経験なのかもしれない。………最悪な経験ではあるけれど。
アレン「やめろ!!」
私が目を瞑るので確信した彼は、レロが2秒前を言うのを聞いて、即座に破壊しようとアクマの方へ走り出す。
リナリー「アレンくん、ダメ!!間に合わないわ!!」
レロ「1レロ」
ウギャアアアアアアアアアアア
リナリーの言うとおり、イノセンスの攻撃すら間に合わず、カチッと自爆が始まった途端、リナリーが巻き込まれる彼を引っ張り出し、私は彼らを防御壁で爆風から守る。
──── タスケテ ────
千代「あああああああっ!!!」
ダークマターごと消滅していく魂が、悲痛な声をあげながら、助けを求めているのが聞こえてきて、発動している中でも耳を塞ぐ。
ロード「キャハハハハ」
パンッと甲高い音が弾く中、ロードの笑い声がこだまする。
アレン「あ"あ"っ……」
リナリー「!?アレンくん……」
アレン「くっそ………」
ズキリと左目の呪いが痛むのか、呻く彼にリナリーが駆け寄るが「何で止めた!!!」と怒鳴る彼に平手打ちをお見舞いする。
リナリー「仲間だからに決まってるでしょ………!!」
千代「…………ごめん。ごめんなさい……」
ロード「スゴイスゴイ。
爆発に飛び込もうとすんなんて、アンタ予想以上の反応!」
ケラケラと子供のように笑う彼女に苛立ちが募るのか、ギッと睨み付けながら「お前………」と低く唸る。
ロード「でも、いいのかなぁ?あっちの女の方は」
ミランダ「!!」
ロードが指差す先には、もう一体のアクマがミランダのいる空間へと直進していく。
アレン「!!、いかせるか」
そう言ってアレンがイノセンスで連砲すると、それに気づいたのか、相手も攻撃で相殺するが、ドン、と背後から来たリナリーに気づかなかったらしい。
彼女の黒い靴 がアクマを貫いて破壊すると「壊 られちゃったか!」と反省する気配無く愉しんでいた。
ロード「今回は、ここまででいいやぁ。
まぁ、思った以上に楽しかったよ………ルヒナと瓜二つのエクソシストにも出会えたしね」
千代「………っ、ロード」
ロード「ほんとぉ、面影がそっくりなんだよな~。
ねぇ、千代。こっち側においでよ、そしたらもっとも~ッと愉しいのに」
千代「………バカ言わないで。私は私なんだ。人間、ナメんなよ」
ロード「ははッ、相変わらずだねぇ。だからこそ、楽しみがいがあるんだよ」
一体誰のことを言っているのか、首をかしげていると、それが面白かったのか、クスクス笑いながら「また遊ぼぉ」と私に向かって抱きついてくる。
ロード「ルヒナと瓜二つのエクソシスト。次に会うときは死んでないといいね♪」
千代「っ!!、まっ──────」
ズゴゴゴッと地面から現れた扉へ向かいながら「じゃねェ」と立ち去ろうとする彼女に、アレンはイノセンスを後頭部に打ち付ける。
ロード「優しいなぁ、アレンはぁ。
僕のこと憎いんだね、撃ちなよ。アレンのその手も、兵器なんだからさぁ」
千代「……………」
涙しながらも睨み続ける彼に、守るはずの人間を─────ロードを撃てることが出来ない。
それは、漫画で読んでいるからとか…………彼の性格を知っているからとかじゃない。
だからといって、私が口を挟むのもおかしい話だ。
千代(…………アレン)
ロード「でも、アクマが消えてエクソシストが泣いちゃダメっしょー。
そんなんじゃいつか、孤立しちゃうよぁ………。
また遊ぼぉ、アレン…………それから千代。
今度は、千年公のシナリオの内容 でね」
そう言って、ロードはレロを連れて、扉の中へと消えていった。
千代「ッ、やめて……ッ!」
ロード「千代は知ってるんでしょぉ?
イノセンスに破壊されずに壊れるアクマってさぁ」
千代「っ………ロード…!!!」
……………しってる。この場面は………。
ニタァッと笑ってくる彼女にゾクリと背筋が凍る感じがした私は、ギリッと歯ぎしりしながら黙っていた。
アレン「………千代?」
ロード「たとえば自爆とか?
そう言う場合、アクマの魂ってダークマターごと消滅するって知ってたぁ?」
アレン「!!!」
千代「……………っ」
ロード「そしたら救済できないね───っ!!!」
徐々にカウントが近づいてくる中、最悪のことを知ったアレンはゆっくり私の顔を見る、嘘だと思いたい………そんな声が聞こえてくる。
そんな彼から苦し紛れに顔を背ける。
カウントはもう止まらない。
全てのアクマを救済するのは掌から水が溢れ落ちるのを防げないのと同じぐらい、難しいことだから。
まだ救えると息を巻く彼にとってはいい経験なのかもしれない。………最悪な経験ではあるけれど。
アレン「やめろ!!」
私が目を瞑るので確信した彼は、レロが2秒前を言うのを聞いて、即座に破壊しようとアクマの方へ走り出す。
リナリー「アレンくん、ダメ!!間に合わないわ!!」
レロ「1レロ」
ウギャアアアアアアアアアアア
リナリーの言うとおり、イノセンスの攻撃すら間に合わず、カチッと自爆が始まった途端、リナリーが巻き込まれる彼を引っ張り出し、私は彼らを防御壁で爆風から守る。
──── タスケテ ────
千代「あああああああっ!!!」
ダークマターごと消滅していく魂が、悲痛な声をあげながら、助けを求めているのが聞こえてきて、発動している中でも耳を塞ぐ。
ロード「キャハハハハ」
パンッと甲高い音が弾く中、ロードの笑い声がこだまする。
アレン「あ"あ"っ……」
リナリー「!?アレンくん……」
アレン「くっそ………」
ズキリと左目の呪いが痛むのか、呻く彼にリナリーが駆け寄るが「何で止めた!!!」と怒鳴る彼に平手打ちをお見舞いする。
リナリー「仲間だからに決まってるでしょ………!!」
千代「…………ごめん。ごめんなさい……」
ロード「スゴイスゴイ。
爆発に飛び込もうとすんなんて、アンタ予想以上の反応!」
ケラケラと子供のように笑う彼女に苛立ちが募るのか、ギッと睨み付けながら「お前………」と低く唸る。
ロード「でも、いいのかなぁ?あっちの女の方は」
ミランダ「!!」
ロードが指差す先には、もう一体のアクマがミランダのいる空間へと直進していく。
アレン「!!、いかせるか」
そう言ってアレンがイノセンスで連砲すると、それに気づいたのか、相手も攻撃で相殺するが、ドン、と背後から来たリナリーに気づかなかったらしい。
彼女の
ロード「今回は、ここまででいいやぁ。
まぁ、思った以上に楽しかったよ………ルヒナと瓜二つのエクソシストにも出会えたしね」
千代「………っ、ロード」
ロード「ほんとぉ、面影がそっくりなんだよな~。
ねぇ、千代。こっち側においでよ、そしたらもっとも~ッと愉しいのに」
千代「………バカ言わないで。私は私なんだ。人間、ナメんなよ」
ロード「ははッ、相変わらずだねぇ。だからこそ、楽しみがいがあるんだよ」
一体誰のことを言っているのか、首をかしげていると、それが面白かったのか、クスクス笑いながら「また遊ぼぉ」と私に向かって抱きついてくる。
ロード「ルヒナと瓜二つのエクソシスト。次に会うときは死んでないといいね♪」
千代「っ!!、まっ──────」
ズゴゴゴッと地面から現れた扉へ向かいながら「じゃねェ」と立ち去ろうとする彼女に、アレンはイノセンスを後頭部に打ち付ける。
ロード「優しいなぁ、アレンはぁ。
僕のこと憎いんだね、撃ちなよ。アレンのその手も、兵器なんだからさぁ」
千代「……………」
涙しながらも睨み続ける彼に、守るはずの人間を─────ロードを撃てることが出来ない。
それは、漫画で読んでいるからとか…………彼の性格を知っているからとかじゃない。
だからといって、私が口を挟むのもおかしい話だ。
千代(…………アレン)
ロード「でも、アクマが消えてエクソシストが泣いちゃダメっしょー。
そんなんじゃいつか、孤立しちゃうよぁ………。
また遊ぼぉ、アレン…………それから千代。
今度は、千年公のシナリオの
そう言って、ロードはレロを連れて、扉の中へと消えていった。