第八章 巻き戻しの街
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千代(………どうりで、何も見えなかったわけだ………)
何かの中に入っていたときの記憶は、断片的にしか思い出せないから、どうやってその場所から抜け出せたのかは思い出せない。
千代「………とにかく、アレン」
アレン「ええ、そうですね」
私と顔を見合わせるなり、彼はぐっと左手を握りしめるとイノセンスを発動させ、近くでアクマ達が騒いでいるところをめがけて左手を伸ばす。
ロード「!」
レロ「!?、ろーとタマ!!」
すると丁度近くにいたのか、アクマの腕を切り落としながら、リナリーが座っている椅子ごと………この空間に引き寄せた。
レロ「ろーとタマ!」
上手く躱したロードはレロに着地しながら、「あいつの手………ケガが治ってた」と驚きながらも、じっと時計模様のドームを見つめていた。
アレン「リナリー」
彼女達から、リナリーを連れ戻すことが出来たアレンは彼女の名前を呼びながら、脈を測るなり生きていることが分かってほっとした彼はリナリーの前で手を振る。
アレン(外傷はあまり無い。
とすると、あの音波系アクマの攻撃を深く受けて、神経がマヒしているのか?)
千代「………いや。
たぶん、アレンが思ってる音波系アクマの攻撃で神経がマヒしているではなく、精神的なダメージが、アレンや私よりもひどいだけだと思うよ」
アレン「え……?」
どうして思っていることが分かったのか驚きを隠せない彼が私の方へ振り向くのを、哀しそうに彼を見つめながら笑うことしかできなかった。
既に制御用のイヤリングが破壊されているから、何処の空間にいようがアクマの声も、アレン達の心音も声も何もかもが一斉に聞こえてくる。
ミランダ「アレンくん。リナリーちゃんは………?」
アレン「……大丈夫。この空間 にいれば………」
千代「………」
イノセンスの能力で時間を吸い取られたリナリーが目を覚まし、同時に壊されたティムキャンピーも元に戻った。
千代「ミランダのイノセンスに助けられたのよ、私達は」
ミランダ「え?わ、私…?
私が………??」
クスッと笑いながらそう言うと、私の容姿を見てリナリーが驚いた様子で「え………もしかして千代!?」と叫ぶので「また後で説明するってばさ」と溜め息づく。
アレン「そう。あなたが発動したこのイノセンスが、攻撃を受けた僕らの時間を吸い出してくれたんです」
「ありがとう、ミランダさん!」とお礼を言うアレンに、涙するミランダ。
そんな空気を壊すように、アクマからの攻撃が走るのと同時に、リナリーの円舞【霧風】が発動する。
アクマ「この風はさっき戦ったエクソシストのメスの………」
千代(妖狐・鬼火連弾!!
………つづいて、竜の逆鱗 !!!)
リナリーの風に乗りながら、出現させた妖狐達の技と、先ほどのレーザービームを空間内から繰り出す。
ロード「………」
アクマ「今度は、もう片方のエクソシストの!?
ちくしょう、何も見えねぇ!!どこだ、エクソシスト!!」
アレン「ここだよ」
そう目を瞑りながら叫ぶ音波系アクマの頭上に乗ったアレンは、ゼロ距離でイノセンスを放つと、アクマは真っ黒焦げになりながら破壊されていく。
そんな様子を高みの見物をしていたロードは「へぇ~、エクソシストって面白いねェ」とイイながらじっと見つめてくる。
アレン「勝負だ、ロード」
レロ「レロロ~~~、あいつら、何がどうしてピンピンしてるレロ~~!?」
ロード「………。ミランダって奴、適合者だったんじゃん?
どうやったかは知んないけど、あの女………あいつらを元気にしちゃったみたいィ」
千代「!(……まずい、ミランダの心音がどんどん速くなってる)」
おそらく、「ありがとう」その一言を初めて言われた彼女だから、何が何でも時間を戻すわけにはいかないと思ったんだろう。
それに加えて初めてイノセンスを顕現させたせいで力の消費が激しいのか、今の彼女の体力が持たないのか、今にも倒れそうだ。
千代(………このままだと、彼女自身が危ない)
リナリー「………アレンくん、千代。あの子、何?劇場で……見かけた子よね?」
アレン、千代「!」
そうさせないためにも、この戦いを早く終わらせる。
そう思っていると、ふと疑問に思っていたのか「アクマ?」とロードの方を見ながら問いかけるのに、アレンは苦虫を噛み潰したように「………いえ」と答える。
アレン「人間です」
リナリー「……………そう」
千代「………」
三人して、じっと彼女を睨み付けていると「A・LL・E・N」と宙でアレンの名前を呼んでいく。
ロード「アレン・ウォーカー……………【アクマの魂が見える奴】」
ピクリと反応すると「実は僕、お前のこと千年公から聞いて、ちょっと知ってるんだぁ」と話し出す。
ロード「あんた、アクマの魂救うためにエクソシストやってんでしょぉ?
─────大好きな親に呪われちゃったから。
だから、僕。ちょっかい出すならお前って決めてたんだぁ」
自然なまでに笑う彼女に驚いたアレンから「そうそう、お前もだよ。ルヒナの生まれ変わりの…………異世界の住人さん?♪」と私の方へ向きながら笑って話しかけてくる。
千代「………っ!!」
アレン「え………?」
ロード「まさか、その姿もイノセンスも全部受け継いでいるなんて思わなかったけど……、お前も千年公から聞いてたんだぁ」
クスクス笑う彼女はアクマに向かって自爆しろと命令する。
アクマ「エ?」
アレン、千代「!?」
ロード「傘ぁ、10秒前カウントォ」
突然言われたレロも「じゅ、10レロ」とカウントしていく中、冗談だと思っていたのか、命令されたアクマもロードに話しかけるが無視され、本当に自爆しろと悟る。
何かの中に入っていたときの記憶は、断片的にしか思い出せないから、どうやってその場所から抜け出せたのかは思い出せない。
千代「………とにかく、アレン」
アレン「ええ、そうですね」
私と顔を見合わせるなり、彼はぐっと左手を握りしめるとイノセンスを発動させ、近くでアクマ達が騒いでいるところをめがけて左手を伸ばす。
ロード「!」
レロ「!?、ろーとタマ!!」
すると丁度近くにいたのか、アクマの腕を切り落としながら、リナリーが座っている椅子ごと………この空間に引き寄せた。
レロ「ろーとタマ!」
上手く躱したロードはレロに着地しながら、「あいつの手………ケガが治ってた」と驚きながらも、じっと時計模様のドームを見つめていた。
アレン「リナリー」
彼女達から、リナリーを連れ戻すことが出来たアレンは彼女の名前を呼びながら、脈を測るなり生きていることが分かってほっとした彼はリナリーの前で手を振る。
アレン(外傷はあまり無い。
とすると、あの音波系アクマの攻撃を深く受けて、神経がマヒしているのか?)
千代「………いや。
たぶん、アレンが思ってる音波系アクマの攻撃で神経がマヒしているではなく、精神的なダメージが、アレンや私よりもひどいだけだと思うよ」
アレン「え……?」
どうして思っていることが分かったのか驚きを隠せない彼が私の方へ振り向くのを、哀しそうに彼を見つめながら笑うことしかできなかった。
既に制御用のイヤリングが破壊されているから、何処の空間にいようがアクマの声も、アレン達の心音も声も何もかもが一斉に聞こえてくる。
ミランダ「アレンくん。リナリーちゃんは………?」
アレン「……大丈夫。この
千代「………」
イノセンスの能力で時間を吸い取られたリナリーが目を覚まし、同時に壊されたティムキャンピーも元に戻った。
千代「ミランダのイノセンスに助けられたのよ、私達は」
ミランダ「え?わ、私…?
私が………??」
クスッと笑いながらそう言うと、私の容姿を見てリナリーが驚いた様子で「え………もしかして千代!?」と叫ぶので「また後で説明するってばさ」と溜め息づく。
アレン「そう。あなたが発動したこのイノセンスが、攻撃を受けた僕らの時間を吸い出してくれたんです」
「ありがとう、ミランダさん!」とお礼を言うアレンに、涙するミランダ。
そんな空気を壊すように、アクマからの攻撃が走るのと同時に、リナリーの円舞【霧風】が発動する。
アクマ「この風はさっき戦ったエクソシストのメスの………」
千代(妖狐・鬼火連弾!!
………つづいて、
リナリーの風に乗りながら、出現させた妖狐達の技と、先ほどのレーザービームを空間内から繰り出す。
ロード「………」
アクマ「今度は、もう片方のエクソシストの!?
ちくしょう、何も見えねぇ!!どこだ、エクソシスト!!」
アレン「ここだよ」
そう目を瞑りながら叫ぶ音波系アクマの頭上に乗ったアレンは、ゼロ距離でイノセンスを放つと、アクマは真っ黒焦げになりながら破壊されていく。
そんな様子を高みの見物をしていたロードは「へぇ~、エクソシストって面白いねェ」とイイながらじっと見つめてくる。
アレン「勝負だ、ロード」
レロ「レロロ~~~、あいつら、何がどうしてピンピンしてるレロ~~!?」
ロード「………。ミランダって奴、適合者だったんじゃん?
どうやったかは知んないけど、あの女………あいつらを元気にしちゃったみたいィ」
千代「!(……まずい、ミランダの心音がどんどん速くなってる)」
おそらく、「ありがとう」その一言を初めて言われた彼女だから、何が何でも時間を戻すわけにはいかないと思ったんだろう。
それに加えて初めてイノセンスを顕現させたせいで力の消費が激しいのか、今の彼女の体力が持たないのか、今にも倒れそうだ。
千代(………このままだと、彼女自身が危ない)
リナリー「………アレンくん、千代。あの子、何?劇場で……見かけた子よね?」
アレン、千代「!」
そうさせないためにも、この戦いを早く終わらせる。
そう思っていると、ふと疑問に思っていたのか「アクマ?」とロードの方を見ながら問いかけるのに、アレンは苦虫を噛み潰したように「………いえ」と答える。
アレン「人間です」
リナリー「……………そう」
千代「………」
三人して、じっと彼女を睨み付けていると「A・LL・E・N」と宙でアレンの名前を呼んでいく。
ロード「アレン・ウォーカー……………【アクマの魂が見える奴】」
ピクリと反応すると「実は僕、お前のこと千年公から聞いて、ちょっと知ってるんだぁ」と話し出す。
ロード「あんた、アクマの魂救うためにエクソシストやってんでしょぉ?
─────大好きな親に呪われちゃったから。
だから、僕。ちょっかい出すならお前って決めてたんだぁ」
自然なまでに笑う彼女に驚いたアレンから「そうそう、お前もだよ。ルヒナの生まれ変わりの…………異世界の住人さん?♪」と私の方へ向きながら笑って話しかけてくる。
千代「………っ!!」
アレン「え………?」
ロード「まさか、その姿もイノセンスも全部受け継いでいるなんて思わなかったけど……、お前も千年公から聞いてたんだぁ」
クスクス笑う彼女はアクマに向かって自爆しろと命令する。
アクマ「エ?」
アレン、千代「!?」
ロード「傘ぁ、10秒前カウントォ」
突然言われたレロも「じゅ、10レロ」とカウントしていく中、冗談だと思っていたのか、命令されたアクマもロードに話しかけるが無視され、本当に自爆しろと悟る。