第八章 巻き戻しの街
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カーラ「!・・・・ピューゥイ」
アレン「!!??………う、うわあああああああっ!?」
千代「………さて、と。じゃ、私達もいこうっか、ティム?」
ティム「(こくん)」
にっこりを笑いながら、ティムキャンピーを懐へと入れる。
私の指笛を聞いたカーラが、空中で一回転したと思ったら、そのまま急降下しだした。
彼女に乗っているアレンからにしたら、ジェットコースターよりもほぼ直角に下へ飛ぶものだから、恐ろしい以上のものなのかもしれない。
千代(………私も、あれだけは本当に無理。
吐きそうになるからやめろって言っているのに………)
とはいえ、それが彼女達にとっては日常茶飯事なものだから、習慣を変えろと言われてすぐ出来るものなんかじゃない。
しかも、地面ギリギリのところで飛行するカーラの背中で、向かい風にあおられていると、目の前に私の姿を見つけたのか、「ちょ、ちょっと待って!!」と叫んでいた。
アレン「ぶつか─────っ!!??」
千代「大丈夫」
カーラは私にぶつかる一歩手前のところで、上昇し出す。
それを逃さず、私はカーラの足首に捕まると、アレンの名前を呼んだ。
千代「おーい、アレン」
アレン「……………。………え……………いき、てる………?」
千代「あはは、ちゃんと生きてるよー。」
頑なに瞑っていた目をそーっと開けて、辺りを見渡す彼に苦笑しながら、「こっちこっち」と呼びかける。
アレン「んな!?千代!??」
「今引き上げます!!」という彼に「大丈夫大丈夫」と笑いながら断る。
千代「それよりも、前を見ててよ」
アレン「前………ですか?」
千代「そう………。じゃなきゃ、落ちちゃうから」
アレン「!!!!、それは嫌だ!!!」
千代「あはは、カーラ!ミランダさんの家へ向かってくれる?」
カーラ「ピュイ♪」
バサッと大きく羽ばたかせるカーラは、一声鳴いてから、私達を乗せたまま、ミランダとリナリーが待つ場所へと向かった。
─────────────
──────────
─────
リナリー「アクマが退いた?」
アレン「ええ」
辺りはすっかり夜の世界へと移っていた。
そのおかげで、巨鳥であるカーラの姿を誰もが黙認することなく、楽々とコンクリートの上に降り立つことが出来た。
今現在、私達はミランダのお宅にお邪魔している。
アレン「ちょっと様子が変でした。僕のこと殺す気満々だったのに。
一応この辺りを見回りましたけど」
千代「……………。(………暗くてよく見えない。気配は感じるんだけど……………)」
いてて、と痛み出すアレンに気づいたリナリーは、楽しそうに遊んでいるティムキャンピーにつつかないよう注意していた。
そんな2人と1匹を横目で見つつ、私は窓辺に座って、外にいる彼女たちのことで考え事していた。
リナリー「でも、よかった。
千代がいるとはいえ、レベル2を1人であんなに相手するのはアレンくんにはまだ危険だもの。
新しい銃刀器型の武器、身体に負担がかかって、まだ、あんまり長い時間使えないんでしょ?」
アレン「そうなんですよねー………。
結構、体力つくってるんだけどなあ」
リナリー「でも、ちょっと身体大きくなったねェ」
アレン「ホント!?」
リナリー「うん。
ね、千代もそう思わない?」
千代「………………。」
リナリー「……………?千代?」
千代「!………あ、ごめん。何の話?」
リナリー「アレンくんの身体、ちょっと大きくなったよね、って言う話なんだけど………どうかしたの?」
「何か気になることでもあった?」と尋ねる彼女に私は首を横に振る。
千代「ううん、大丈夫。何でもないよ」
アレン「……………で、」
若干、引き気味しながらそう言ってくるアレンの方へ目を向ける。
アレン「何してんですか、ミランダさん」
リナリー「その………。私達とアクマのこと説明してから、ずっとあそこで動かなくなっちゃったの」
私達がミランダの方へ目を向けると、ひどく怯えた様子で、柱時計をキュッキュッと磨いていた。
ミランダ「ブツブツ………私、ホントに何も知らないのよ………。
この街が勝手におかしくなったの。何で私が狙われなくちゃいけないの………?
私が何したってのよぉぉ~~~~~~~~
もう嫌、もう何もかもイヤぁぁ~~~」
千代「う、うわあ……………」
アレン「く、暗い……………」
"超"がつくくらい息苦しいほど、どんよりとした雰囲気に、思わず身震いするアレンと私に「ずっとああなの」とリナリーが言う。
アレン「ミ、ミランダさん……………」
アレンがそろーっと声をかけると「私………は何もできないの!」と大声で叫びだした。
ミランダ「あなた達、すごい力持った人達なんでしょ!?
だったら、あなた達が早く、この街を助けてよ」
アレン「!!??………う、うわあああああああっ!?」
千代「………さて、と。じゃ、私達もいこうっか、ティム?」
ティム「(こくん)」
にっこりを笑いながら、ティムキャンピーを懐へと入れる。
私の指笛を聞いたカーラが、空中で一回転したと思ったら、そのまま急降下しだした。
彼女に乗っているアレンからにしたら、ジェットコースターよりもほぼ直角に下へ飛ぶものだから、恐ろしい以上のものなのかもしれない。
千代(………私も、あれだけは本当に無理。
吐きそうになるからやめろって言っているのに………)
とはいえ、それが彼女達にとっては日常茶飯事なものだから、習慣を変えろと言われてすぐ出来るものなんかじゃない。
しかも、地面ギリギリのところで飛行するカーラの背中で、向かい風にあおられていると、目の前に私の姿を見つけたのか、「ちょ、ちょっと待って!!」と叫んでいた。
アレン「ぶつか─────っ!!??」
千代「大丈夫」
カーラは私にぶつかる一歩手前のところで、上昇し出す。
それを逃さず、私はカーラの足首に捕まると、アレンの名前を呼んだ。
千代「おーい、アレン」
アレン「……………。………え……………いき、てる………?」
千代「あはは、ちゃんと生きてるよー。」
頑なに瞑っていた目をそーっと開けて、辺りを見渡す彼に苦笑しながら、「こっちこっち」と呼びかける。
アレン「んな!?千代!??」
「今引き上げます!!」という彼に「大丈夫大丈夫」と笑いながら断る。
千代「それよりも、前を見ててよ」
アレン「前………ですか?」
千代「そう………。じゃなきゃ、落ちちゃうから」
アレン「!!!!、それは嫌だ!!!」
千代「あはは、カーラ!ミランダさんの家へ向かってくれる?」
カーラ「ピュイ♪」
バサッと大きく羽ばたかせるカーラは、一声鳴いてから、私達を乗せたまま、ミランダとリナリーが待つ場所へと向かった。
─────────────
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リナリー「アクマが退いた?」
アレン「ええ」
辺りはすっかり夜の世界へと移っていた。
そのおかげで、巨鳥であるカーラの姿を誰もが黙認することなく、楽々とコンクリートの上に降り立つことが出来た。
今現在、私達はミランダのお宅にお邪魔している。
アレン「ちょっと様子が変でした。僕のこと殺す気満々だったのに。
一応この辺りを見回りましたけど」
千代「……………。(………暗くてよく見えない。気配は感じるんだけど……………)」
いてて、と痛み出すアレンに気づいたリナリーは、楽しそうに遊んでいるティムキャンピーにつつかないよう注意していた。
そんな2人と1匹を横目で見つつ、私は窓辺に座って、外にいる彼女たちのことで考え事していた。
リナリー「でも、よかった。
千代がいるとはいえ、レベル2を1人であんなに相手するのはアレンくんにはまだ危険だもの。
新しい銃刀器型の武器、身体に負担がかかって、まだ、あんまり長い時間使えないんでしょ?」
アレン「そうなんですよねー………。
結構、体力つくってるんだけどなあ」
リナリー「でも、ちょっと身体大きくなったねェ」
アレン「ホント!?」
リナリー「うん。
ね、千代もそう思わない?」
千代「………………。」
リナリー「……………?千代?」
千代「!………あ、ごめん。何の話?」
リナリー「アレンくんの身体、ちょっと大きくなったよね、って言う話なんだけど………どうかしたの?」
「何か気になることでもあった?」と尋ねる彼女に私は首を横に振る。
千代「ううん、大丈夫。何でもないよ」
アレン「……………で、」
若干、引き気味しながらそう言ってくるアレンの方へ目を向ける。
アレン「何してんですか、ミランダさん」
リナリー「その………。私達とアクマのこと説明してから、ずっとあそこで動かなくなっちゃったの」
私達がミランダの方へ目を向けると、ひどく怯えた様子で、柱時計をキュッキュッと磨いていた。
ミランダ「ブツブツ………私、ホントに何も知らないのよ………。
この街が勝手におかしくなったの。何で私が狙われなくちゃいけないの………?
私が何したってのよぉぉ~~~~~~~~
もう嫌、もう何もかもイヤぁぁ~~~」
千代「う、うわあ……………」
アレン「く、暗い……………」
"超"がつくくらい息苦しいほど、どんよりとした雰囲気に、思わず身震いするアレンと私に「ずっとああなの」とリナリーが言う。
アレン「ミ、ミランダさん……………」
アレンがそろーっと声をかけると「私………は何もできないの!」と大声で叫びだした。
ミランダ「あなた達、すごい力持った人達なんでしょ!?
だったら、あなた達が早く、この街を助けてよ」