第八章 巻き戻しの街
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アクマ達「エクソシスト、ブッ殺す!!!」
中指を立てながら、私やアレンに向かって殺気だった勢いで襲いかかろうとしてきた。
─────── 待て ───────
千代・アレン「「!!?」」
キン、と金属音が響いたとき、アクマ達はさっきまでの勢いは何処へ行ったのか、しーんと静まりかえったまま、ピクリとも動かなくなった。
すぐさま私は制御ピアスを取り外すと、予想通り、街中の声がドッと溢れてきた。
千代「……………っ!!」
アレン「千代!?大丈夫ですか!(まさかっ、さっきの戦いで───っ!!?)」
千代「ぅ………ッ」
ピアスを外したから、近寄ってくる彼の心の声がキーンと聞こえてきて、思わず耳を塞ぎかけた。
千代「ええ。……………アレン、周囲の警戒をしておいて」
アレン「………?わ、わかりました。(………何で、周囲の警戒を………?)」
千代(ごめん。………アレン)
心の中で彼に謝りながら、一向に沈黙を保つアクマ達に意識を向ける。
─────これとまでにないチャンス。
意識を向けた私は、冷や汗が頬を伝う中、ぺろりと唇を舐めた。
千代(………原作としては、ノアの出現がここからのはず。
─────────本当にもし、原作通りの筈なら、
15番目のノアは存在しない ことになる。)
何の根拠すらないこの推測に、一抹の希望を賭けるしかない。
………なんたって、自分自身………かつての竜族の姫なのか。
本当に化け物を使役する巫女なのか。
この世界で存在するエクソシストなのか。
この世界でエクソシストの肩書きと共に覚醒したノアなのか。
それとも本当に魔女で、鏡月千代なのか。
─────────何者なのか、それすらわからなくなっているのだから。
混沌が混沌を生むように、己の存在がバラバラの状態で複数の存在する─────………
道化師の何者にでもない。
─────────── 楽しそーだねェ ────────
千代「!!」
ふと、聞き覚えのある少女の声が、アクマから流れ込んできたのに、ハッと顔を上げる。
千代(……………やっぱり。
──────貴女が来たんだね、ロード)
───────── お前らぁ、イノセンス回収のこと忘れてねぇ~~?
戻れ ─────────
シュパッ
ロードが冷ややかと言えるのか、少々苛立ってる表情を浮かべながら、一言言い放つと、そのばにいたアクマたちは電光石火のごとく、屋根を突き破りながら空の彼方へと飛んでいった。
千代「……………。」
アレン「何なんだ……………?(いきなり、消えた………?)」
突然に消え失せたアクマの方を向いて、アレンが唖然とした表情で呟いた。
千代「……………。
アレン、リナリー達のもとへ行こう」
口笛を1つ吹くと、「ピューイ」と甲高い鳴き声が聞こえる。
外へ出れば、そこには巨大な鳥が嬉しそうに私の頬へ擦り寄ってきた。
千代「ふふっ………くすぐったいよ、カーラ」
カーラ「ピュイピューイ、ピュウ!」
アレン「え、あっ、ちょ………千代!?(デカイ鳥に襲われてる!?いや、懐かれてる!?)」
千代「……………。ごめん。
今は、何も聞かないで」
アレン「!……………千代?」
これ以上、アレンの声が聞こえる前に、私はピアスをつけ直す。
千代(……………もうじきしたら、アレンはノアと戦う。
そして………、ラビ達と出会う)
この先の物語が、私の加入という異例なことで一変してしまう前に、何とかしなければならない気がした。
千代「さて、と。アレン、この子に乗って」
アレン「え。でも千代は」
千代「ちゃんと乗るわ。早くしてちょうだい。
カーラの首についてる鎖をしっかり持っててね」
アレン「……………鎖?」
私に言われたとおり、カーラの首についている鎖を見つけたアレンを見た私は、彼に「しっかり捕まってて」と叫ぶ。
アレン「え、ちょっと!??」
千代「カーラッ!!飛べ 」
カーラ「ピュィーイ!!」
アレン「うわっ!?」
私が出した合図と共に、カーラはアレンを乗せた状態で離陸し、上空へと飛行する。
カーラ「ピューイ、ピューウ♪」
アレン「わっ、ちょ、カーラ!!そんなにスピード上げないで」
宙へ浮き上がってしまうのか、アレンはご機嫌なまでに上空を楽しむカーラの首をしっかりと抱きつきながらそう叫んでいた。
千代「アレン、遊ばれてるなぁ………。
ピィ──────ッ!!」
中指を立てながら、私やアレンに向かって殺気だった勢いで襲いかかろうとしてきた。
─────── 待て ───────
千代・アレン「「!!?」」
キン、と金属音が響いたとき、アクマ達はさっきまでの勢いは何処へ行ったのか、しーんと静まりかえったまま、ピクリとも動かなくなった。
すぐさま私は制御ピアスを取り外すと、予想通り、街中の声がドッと溢れてきた。
千代「……………っ!!」
アレン「千代!?大丈夫ですか!(まさかっ、さっきの戦いで───っ!!?)」
千代「ぅ………ッ」
ピアスを外したから、近寄ってくる彼の心の声がキーンと聞こえてきて、思わず耳を塞ぎかけた。
千代「ええ。……………アレン、周囲の警戒をしておいて」
アレン「………?わ、わかりました。(………何で、周囲の警戒を………?)」
千代(ごめん。………アレン)
心の中で彼に謝りながら、一向に沈黙を保つアクマ達に意識を向ける。
─────これとまでにないチャンス。
意識を向けた私は、冷や汗が頬を伝う中、ぺろりと唇を舐めた。
千代(………原作としては、ノアの出現がここからのはず。
─────────本当にもし、原作通りの筈なら、
何の根拠すらないこの推測に、一抹の希望を賭けるしかない。
………なんたって、自分自身………かつての竜族の姫なのか。
本当に化け物を使役する巫女なのか。
この世界で存在するエクソシストなのか。
この世界でエクソシストの肩書きと共に覚醒したノアなのか。
それとも本当に魔女で、鏡月千代なのか。
─────────何者なのか、それすらわからなくなっているのだから。
混沌が混沌を生むように、己の存在がバラバラの状態で複数の存在する─────………
道化師の何者にでもない。
─────────── 楽しそーだねェ ────────
千代「!!」
ふと、聞き覚えのある少女の声が、アクマから流れ込んできたのに、ハッと顔を上げる。
千代(……………やっぱり。
──────貴女が来たんだね、ロード)
───────── お前らぁ、イノセンス回収のこと忘れてねぇ~~?
戻れ ─────────
シュパッ
ロードが冷ややかと言えるのか、少々苛立ってる表情を浮かべながら、一言言い放つと、そのばにいたアクマたちは電光石火のごとく、屋根を突き破りながら空の彼方へと飛んでいった。
千代「……………。」
アレン「何なんだ……………?(いきなり、消えた………?)」
突然に消え失せたアクマの方を向いて、アレンが唖然とした表情で呟いた。
千代「……………。
アレン、リナリー達のもとへ行こう」
口笛を1つ吹くと、「ピューイ」と甲高い鳴き声が聞こえる。
外へ出れば、そこには巨大な鳥が嬉しそうに私の頬へ擦り寄ってきた。
千代「ふふっ………くすぐったいよ、カーラ」
カーラ「ピュイピューイ、ピュウ!」
アレン「え、あっ、ちょ………千代!?(デカイ鳥に襲われてる!?いや、懐かれてる!?)」
千代「……………。ごめん。
今は、何も聞かないで」
アレン「!……………千代?」
これ以上、アレンの声が聞こえる前に、私はピアスをつけ直す。
千代(……………もうじきしたら、アレンはノアと戦う。
そして………、ラビ達と出会う)
この先の物語が、私の加入という異例なことで一変してしまう前に、何とかしなければならない気がした。
千代「さて、と。アレン、この子に乗って」
アレン「え。でも千代は」
千代「ちゃんと乗るわ。早くしてちょうだい。
カーラの首についてる鎖をしっかり持っててね」
アレン「……………鎖?」
私に言われたとおり、カーラの首についている鎖を見つけたアレンを見た私は、彼に「しっかり捕まってて」と叫ぶ。
アレン「え、ちょっと!??」
千代「カーラッ!!
カーラ「ピュィーイ!!」
アレン「うわっ!?」
私が出した合図と共に、カーラはアレンを乗せた状態で離陸し、上空へと飛行する。
カーラ「ピューイ、ピューウ♪」
アレン「わっ、ちょ、カーラ!!そんなにスピード上げないで」
宙へ浮き上がってしまうのか、アレンはご機嫌なまでに上空を楽しむカーラの首をしっかりと抱きつきながらそう叫んでいた。
千代「アレン、遊ばれてるなぁ………。
ピィ──────ッ!!」