主人公は女性です
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猫になったから着地は体に負担がかかることなく着地できた
さてとよく見える場所で戦いの様子を観戦しますか……
お…!
最初はM・M対ビアンキか……
M・Mのクラリネットからは特殊な音波がでているのか……
机の上に置いてある物が沸騰して爆発している
ビアンキはいろんな食材を見るも無惨な毒々しい料理にして……いや、錬成し盾にして戦っている
特殊音波とポイズンクッキング……
どっちが勝っても私は戦いたくはないな……
「ラスト、ショートケーキ!!」
「キャアアア!!」
あ、決まったな
「なーんてね
私、接近戦も得意なの!!」
ガスッ
クラリネットをヌンチャク状に変形してビアンキを殴った
良い子の皆さんは楽器を鈍器にしてはいけませんよ
あ、決着がついた
勝ったのはビアンキ
触れた物をポイズンクッキングにする[千紫毒万紅 ]が発動しビアンキに触れたクラリネットがポイズンクッキング化した
次の相手はバーズといつの間にか並盛にいた双子
決着はあっという間に着いた
バーズは獄寺の一蹴りで気絶
双子は白衣を着た男性と牛がらの服を着た少年、通称大人ランボとチャイナ服を着た少女、通称大人イーピンによって倒された
さてと…ナビゲーターをするか
「もーいないよな」
「いるわ
隠れてないででてきたら?」
「な!!?」
気付くの早いな…
でも、私はまだ動いてないぞ
「そこにいるのはわかっているのよ」
「……」
「こないのならこちらからいくわよ」
ビアンキの手にはホールケーキのポイズンクッキング
「ま……
まって」
ガサッ
「僕だよ」
林の中から出てきたのはフゥ太
へぇ……あそこから出てきたんだ……
「よかったー!
元気そーじゃんか~!
みんないるからもう大丈夫だぞ!!
さあ一緒に帰ろーぜ!」
「こないで
ツナ兄 」
「「!」」
「え…?」
「僕……もうみんなのところには戻れない
僕…骸さんについていく…」
うん、当然の判断だわ
自分のランキングを悪用されて、ボンゴレ10代目の存在があぶり出されたら責任感じるわな
「な…何言ってんだ……」
「さよなら……」
フゥ太はまた林の中に入っていく
よし、着いていくか
「ちょっ
まてよ、フゥ太!!」
フゥ太を追いかけて沢田綱吉も林の中に入る
「10代目!!
深追いは危険です!!」
獄寺達も追いかけたらもう1人隠れてる奴が動けないな……
仕方ない
『ニャッ!』
「猫…?」
ビュッ
獄寺と山本の目の前を何かが通る
『!!』
ドゴッ
飛んできたのは折れ曲がった鉄柱
あっぶねぇ…もうちょっとで当たるとこだった……
「なんだ!」
「て…鉄柱?
猫が知らせてくれたのか…?」
「!!」
さて……時間は作ったよ
獄寺達はまかせた
次の骸の協力者さん
さてと沢田を探すか……
見つけた
お……骸と遭遇したか
右目、やっぱり隠してるな
「助けにきてくれたんですね!」
「え!?」
無害な学生の演技、上手だなぁ……
私には出来ないな……
「いやあ助かったーー
一生ここから出られないかと思いましたよー」
「え~~!?」
おー……人質アピール上手いな
これなら沢田綱吉も油断するな
「あの……期待しているとこ悪いんですが……
まだ…助けだす途中っていうか…」
「あっ…
すっすいません
1人で先走ってしまって
でも、助けにきてくれたという行為に本当に感激してるんですよ
ありがとう」
「いや…
そんな~~」
やっぱり上手いな……
自然に会話の誘導が出来てる
赤ん坊……リボーンさんが来ていることを聞き出した
そして、直接戦わず間接的に関わることも聞き出した
骸の雰囲気が変わったことを感じたのか沢田綱吉は逃げるように元来た道を引き返した
「クフフフ」
「やはり、あの赤ん坊
アルコバレーノ」
木陰から出てきたのは千種
「そのようですね
リナ、そこにいるんでしょ?」
『にゃ…』
「おや、黒猫ですか…
良くできた幻術ですね」
ボンッ
幻術に見えるように煙を魔法で作り動物もどきの呪文を解く
『さすが、骸…
よく私だってわかったね』
「黒猫の時でも左目が六道輪廻の瞳のままですからね
すぐわかりますよ
あと、瞳の能力で近くにいるのもわかります」
『なるほどね
で、何か分かった?』
「ええ
赤ん坊は戦列には加わらないが何か手の内をかくしている…
ボンゴレ10代目に手をかけるのはそれを解明してからにしましょう」
「…………
うれしそうですね……」
「実際に対面してみてあっけにとられているんですよ」
『へぇ……』
「神の采配 とうたわれ、人を見抜く力に優れているボンゴレ9代目が後継者に選んだのは、僕の予想をはるかに超えて弱く小さな男だった……
何なんだろうね、彼は……」
『まあ、マフィアを知らない一般人だからね』
「クフフフフ……」
「……」
「まあ、どちらにせよ……
あのアルコバレーノの手の内はすぐに見れますよ
彼らの手には負えないでしょうからね
あちらの六道骸は…」
『へぇ……あいつらと戦ってる男性の名前も六道骸なんだ……』
「クフフ……
そうですよ……」
『その感じ……訳ありか…』
「さて……私たちは戻ります
リナはどうしますか?」
『私は彼らの戦いを傍観してる
決着がついたら骸のところに連れてくるよ』
「頼みましたよ」
『ああ』
「行きますよ、千種」
「はい、骸様」
さてと、傍観再開だ
音がする方に行くか
見つけた
こっちの六道骸は鋼球が武器か……
「さっさとおわらすぞ、怪力ヤロー
こっちゃ、ヒマじゃねーんだ」
獄寺の雰囲気がかわった……
千種との戦いの傷が痛みだしたな、あれは……
「無駄だ」
バッと帽子と制服の上着を脱ぐ鋼球をもつ六道骸
へぇ……以外とカッコいい男じゃん
見た感じ20代半ばのお兄さんだな
さて、どうやって戦うのか見ものだな
鋼球使いの六道骸…
鋼球に刻まれた蛇の模様が気流を作り鋼球の威力を増幅させて烈風を生み出し相手に襲いかかるのか……
そして、鋼球の回転による気流の流れで避けるのはほぼ不可能
強烈な一撃で山本が倒れた
これで山本と獄寺は動けず、ビアンキは2人を守るため動けない
さて、沢田を骸に会わせるためにこいつらを連れていくか……
『おーい、m「コラァ!!!
何やってんだーーー!!!」でかい声……』
沢田が鋼球使いの骸と獄寺達を見つけたようだ
くそ……出るタイミング逃がした……
「降りてこい、ボンゴレ」
「ひっ
いや……
あの……」
びびってるな…
「女を殺して待つ」
ドンッ
鋼球使いの骸…何回言っても長いな…
偽骸でいっか…
偽物は鋼球を両手を使って飛ばす暴蛇烈覇 を放つ
ガッ
ズジャシャ
ザザザ…
「ツナ…!」
シュウウウウウウ…
『へぇ…やるじゃん…』
沢田のやつ、暴蛇烈覇を止めやがった…
「復 !!活 !!!」
ブアッと闘気 が吹き出す
『!
沢田のやつ…強くなってる…』
沢田の死ぬ気の炎と沢田から出ている闘気でわかる
偵察した時に学内でみた死ぬ気とは違う…戦いに特化した死ぬ気…
ああ…これはもしかしたらもしかするかもしれないな……
それからの戦いは偽骸が放った鋼球を避けて偽骸に接近しアッパーやボディに攻撃を入れたり、鋼球を受け止め弾き返したりと善戦を続けた
そして、今は肉弾戦を繰り広げている
鋼球を扱っている分沢田に与える一撃一撃が重い
「フィニッシュだ」
ドガァッ
偽骸が肉弾戦に入る前に上空に放り投げた鋼球が地面に叩きつけられた沢田の上に落ちる
『なんだ……思い過ごしか…』
「貴様らの希望はついえた
次は誰だ…?」
ガラガラ…
ドスン
「!」
『マジか…』
沢田のやつ…ぴんぴんしてる
軽く流血してるのに…
急所を避けたのか…?
「バカな…
こいつは化け物か…?」
偽骸、信じられないっていう表情をしてる
まぁ、私も同じだ
ん?
偽骸、動揺してる
沢田に何か言われたのか…?
沢田の声が小さくて聞こえなかった…
「黙れ小童 !!!」
沢田の言葉を否定するかのように偽骸が沢田に殴りかかる
「死ぬ気で倒す!!!」
沢田は偽骸の答えを否定するように…いや、行動に答えるように殴りかかった
ドッ
結果は沢田の勝利
沢田の拳がボディに入り、偽骸が膝をついた
それと同時に沢田の死ぬ気タイムが終わった
何か話してるな…
これは聞かないほうがいっか……
ガサッ……
『千種か……』
「彼、負けたね……」
『そうだね
ってかこっちくるの早くない?』
「骸様の命令
あいつを始末する」
『ふーん……』
「止めないでね」
『わかってるよ』
シュッ!
千種は愛用するヨーヨーを沢田に向かって投げる
ビビビビッ
「んじゃ骸様の所に帰る」
『ああ…』
一撃離脱か……
「大丈夫ですか!」
どうやら狙ったのは偽骸だった
相手からしたら口封じに見えるのかな……
さて、これで優しい沢田のことだから敵討ちってなるかな……
案内するか……
フードを深く被ってっと……
ガサッ
「誰ッ!?」
『……』
「てめえ……誰だ?」
お、獄寺のやつ後遺症が収まったようだな……
『僕は案内人
君達を骸に会わせてあげる』
「お前、俺達の戦いを見てたんだな」
『楽器使いの時からね』
「!?」
『大丈夫、攻撃はしないよ
特に偽骸と戦った君にはね……』
「偽骸じゃない!
ランチアさんだ!」
『ああ…怒らせてごめんよ…
名前を知らなかったんだ…
へぇ…彼、ランチアっていうんだ』
「……」
『で、どうする?
ついてくる?
それとも……』
「骸の場所、わかるの?」
『うん
だからさっき言ったじゃん
僕は案内人だって』
「10代目……」
「行こう……
骸のところへ」
「だが、最後の切り札は使っちまったぞ」
「わかってる……
だけど……でも……
六道骸だけは何とかしないと!!」
「そうか」
『決まりだね
案内するよ
ああ…いいことを教えてあげる
ランチアっていう彼はまだ死んでませんよ』
「え?」
「ああ…
問題は針の毒だ
1時間以内に解毒剤を投与すれば助かるかもしんねーぞ」
「解毒剤はきっとヨーヨー使いがもってるわ」
「10代目、メガネヤローはオレが倒しますよ!」
「獄寺君……
ありがと…」
『さあ、早く行きましょう
助かる命も助からなくなりますよ
あそこにいる野球少年の参加は無理ですね
そこは瓦礫が飛んできますから、安全な場所まで運びますよ』
「ありがとう……
君、優しいんだね」
『優しい……?
僕はただ邪魔になるから移動させただけ……』
「そっか……
でも、安全な場所まで運んでくれてありがとう」
『……では、行きますよ
あ、でもその前に君は着替えた方がいいよ
このままだと日本にある法律に引っ掛かる』
「!!」
「安心なさい……
私が替えをもってるから……」
「ありがとう、ビアンキ…」
「お礼はいいから早く着替えなさい」
「あ、うん…」
『着替えが終わったら移動します
1分だけ待ちます』
「お待たせ」
『では案内します
少し走りますが着いてきてください』
走ること数分
『ここです』
「!
上に行く階段が壊されてる…」
『ええ
ですが生きてる階段もあります
そこまで案内します』
「骸は上にいるんだな」
『正解です
さすが10代目候補の家庭教師である赤ん坊だ』
「え?
どーいうこと?」
『骸はあなたたちの移動ルートを絞り守りを固めた
そして自分の退路をたった
まぁ勝つ気マンマンってやつです
さあ、行きますよ』
「ん?」
「どうしたの、獄寺君?」
「ケータイが落ちてる…」
獄寺の手には壊れた携帯電話
「あ!もしかしてヒバリさんのかも!
ヒバリさん…ケータイの着うた、うちの校歌なんだよね!」
「なぁ!?
ダッセー!!」
『……あの、そろそろ進みませんか?
そのヒバリさんのケータイがあるってのはその人がここで戦っていたって証拠ですし……捕まっているってのも考えられますよね?』
「あっ……
そうだね……ごめん
案内してくれる?」
『はい』
はぁ……この調子でたどり着くのだろうか……
さっさと案内するか……
『ここです』
ガチャ……
「あっ!」
『非常用のハシゴです
ここから上にいけます』
パシッ
シュルルルルルル……
「!」
「でた!
ヨーヨー使い!」
千種……ここにいたんだ
バッ!
先に動いたのは獄寺
煙幕が出るダイナマイトを使った
『千種…なぜ攻撃しない…?』
「ねぇ、君!」
『あ…はい!』
「ハヤトがここでヨーヨー使いの足止めをするからその隙に案内してちょうだい!」
『……わかりました
こっちです
次の階段まで案内します』
それからは妨害もなく案内できた
『映画館に彼がいます
僕の案内はここで終わります
頑張ってください』
ガチャ……
私は映画館の扉を開ける
「!」
「また会えてうれしいですよ」
「ああ!!
君は!!」
あ、右目隠してない……
まあ、隠す必要ないしな……
「ゆっくりしていってください
君とは永い付き合いになる
ボンゴレ10代目」
「え?
なんでオレがボンゴレって…?」
「ちがうわ、ツナ!
こいつ……!」
「そう…
僕が本物の六道骸です」
「な…
はぁーーー!!?」
「ああ…忘れてました
君達を案内した彼も紹介しないとね…」
バタン
扉を閉める男児…フゥ太
これはマインドコントロールされてるな
「フゥ太!
お…驚かすなよ…」
「無事みたいね」
「あの後随分探したんだぞ」
「危険だから下がってなさい
それに、坊やも…」
「あれ、君は…
オレたちの案内は終わったはずじゃ……?」
『案内は、ね……?』
「フゥ…」
ドスッ
うわ、痛そー
三叉の槍の剣が深く刺さったよ、あれ
「ビアンキ!!」
ドサッと倒れるビアンキ
あれ、刺さった場所が悪かったら致命傷だな…
「ビアンキ、しっかりして!!」
『あーーあ…
やり過ぎだろ……』
「フゥ太、何やってんだよ!?」
ヒュンと剣を振り回すフゥ太
「わっ
コラ、フゥ太!
おい…どーしたんだよ
そんな物騒なもんしまえよ!
それに、君も!
見てないでフゥ太を止めてよ!」
『無理』
「え」
『マインドコントロールはかけた術者にしか解けない
それに……』
「クフフ…そうですよ
彼女は僕の双子の妹ですからね」
「なっ!?」
「さあ、自己紹介です
まあ、彼に聞く余裕があるかはどうかわかりませんが……
まあ、赤ん坊が聞くでしょう」
『そうだね
はじめまして…僕は六道リナ
骸の双子の妹だ
顔は…まあ……見せれないことを許してくれ
って、ことで以後よろしく』
「骸に妹か……
手配書や報告書にはなかったぞ」
『あたりまえじゃん
骸に会うまでは私は彼の存在を知らなかったし……
記録という記録は抹消済み
君達がボンゴレだろうが凄腕の情報屋を雇おうがこの情報はどこにも出てこないからね
唯一お互いが分かったのはお互いがもつ記憶と能力だけ』
「……なるほどな」
『さぁ君の教え子がピンチだ
家庭教師なら何か助言でもあげなよ
大丈夫、私は君には攻撃しない
赤ん坊に手を出すほどバカじゃないしね』
「お前の敵だぞ?」
『いや、僕は兄である骸に力を貸すだけ
兄の敵だろうが僕からしたら関係ないし
まあ、こっちに攻撃したらそれ相応の反撃をするけどね』
「そうか……
なら……」
シュルルルルルル
「んごっ」
リボーンが沢田に放ったのは使い古された鞭
きれいに沢田の首に巻き付いている
ドタッと尻餅をつき倒れる沢田
『ぷっ…』
笑ったら悪いがちょっと不意討ち過ぎて笑えた
「前にディーノにもらったムチを持ってきてやったぞ」
「こんなものわたされてどーすんだよ」
「どーするも、こーするも、やらねーとお前がやられるぞ」
「相手はフゥ太だぞ
できるわけないだろ!?」
『あまちゃんだな…』
「クフフフフ
さぁどうします?
ボンゴレ10代目」
「!」
あ、沢田のやつ考えたな
ムチを使って骸を倒す
上手くいけば倒せるかもな
でも…
バチン
「ギャ」
ぐるぐると足に鞭が絡まりバランスを崩してこけた
「あいたー!」
運動音痴で鞭を使ったことのない人間がすぐ使えるはずもない
自分の放った鞭で自滅するだけ
あ、骸嬉しそう…
『ボンゴレ、後ろにいるやつまで絡まってるぞー』
「なっ!?」
「クフフ…私が教えようとしたのに…
あなたもみてないで戦ったらどうです?」
『やだね
私は私のペースで始める
今はボンゴレの戦いを見るのが先』
「クフフ…仕方のない妹だ
ならじっくり見るといい
結果は見えてますがね」
『どうだか』
「お前は悪くないぞ」
「!」
ピタリと三叉の槍の剣を振り上げた状態で止まるフゥ太
「!」
骸も異変に気付いたようだ
「全然お前は悪くないんだ
みんなフゥ太の味方だぞ
安心して帰ってこいよ」
「!」
へぇ……マインドコントロールを解く「一番望むこと」を言い当てた、ね……
『へぇ……やるじゃん』
「……ツナ兄 …」
フゥ太は目に涙を浮かべて倒れた
「フゥ太!?
おい!!」
あーあ…壊れたな、あれは……
「彼はこの10日間ほとんど眠っていないようでしたしね
おもえば最初から手のかかる子でした」
だから…マインドコントロールか……
「我々はボンゴレ10代目の所在のあたりをつけて日本に来たのですが特定にはいたらなかった
そこで10代目と顔見知りと噂のフゥ太くんに来てもらったのですが、“沈黙の掟 ”をつらぬき通し、だんまりでしてねぇ
さらには心を閉ざしてランキング能力を失ってしまった」
「なんだって!!」
うわぁ……えげつないことをするな……
「六道骸、人を何だと思ってるんだよ!!」
「おもちゃ……ですかね」
「くっ
ふざけんな!!」
あ、キレた
「まさか僕が直接手をくだすことになるとはね」
「うおお!!」
ヴヴヴゥ…ン
『っ!?』
何だ、これ…
左目が骸の右目の力に共鳴してる…!?
今発動したのは…第四の道、修羅 道…
格闘能力をあげる力…
私の格闘能力が骸に移ってる…
この部屋から出ないと…骸が強くなりすぎる…!
ピシッ
「いて……」
ビシビシビシ……
「いででで
いたいー!!」
「どうか……しましたか?」
あれは…すれ違い様に凄まじい攻撃をいれたな
「うわぁ……
何がどーなってんの……?」
「すれ違い様に凄まじい攻撃をあびせたんだぞ」
「さすがアルコバレーノ……
その通りです」
カチャンと三叉の槍の剣を棒に取り付ける
「……!
目から……死ぬ気の炎!?」
「ほう……見えますか……」
「えっ……妹は左目から!?」
「このオーラこそ、第四の道、修羅道で身に付けた格闘能力 の闘気」
「しゅらどう……?
スキル……?」
「六道輪廻という言葉をご存じですか?」
「人は死ぬと生まれ変わって、地獄道、餓鬼 道、畜生 道、修羅道、人間道、天界道のいずれかへいくというやつだな」
「僕の身体には前世に六道全ての冥界を廻った記憶が刻まれていましてね
6つの冥界から6つの戦闘能力を授かった
そして、双子の妹も同様に授かり、僕達双子が近くにいるとお互いに力を貸したり借りたりして強くなることができる
まぁ、今は僕が妹の力を強制的に借りてますがね」
「なに……言ってんだ?」
「それが本当ならオメーらはバケモンだな」
「君に言われたくありませんよ
呪われた赤ん坊、アルコバレーノ」
バケモン……か…
アルコバレーノですでにバケモンである私は……
さてとよく見える場所で戦いの様子を観戦しますか……
お…!
最初はM・M対ビアンキか……
M・Mのクラリネットからは特殊な音波がでているのか……
机の上に置いてある物が沸騰して爆発している
ビアンキはいろんな食材を見るも無惨な毒々しい料理にして……いや、錬成し盾にして戦っている
特殊音波とポイズンクッキング……
どっちが勝っても私は戦いたくはないな……
「ラスト、ショートケーキ!!」
「キャアアア!!」
あ、決まったな
「なーんてね
私、接近戦も得意なの!!」
ガスッ
クラリネットをヌンチャク状に変形してビアンキを殴った
良い子の皆さんは楽器を鈍器にしてはいけませんよ
あ、決着がついた
勝ったのはビアンキ
触れた物をポイズンクッキングにする[
次の相手はバーズといつの間にか並盛にいた双子
決着はあっという間に着いた
バーズは獄寺の一蹴りで気絶
双子は白衣を着た男性と牛がらの服を着た少年、通称大人ランボとチャイナ服を着た少女、通称大人イーピンによって倒された
さてと…ナビゲーターをするか
「もーいないよな」
「いるわ
隠れてないででてきたら?」
「な!!?」
気付くの早いな…
でも、私はまだ動いてないぞ
「そこにいるのはわかっているのよ」
「……」
「こないのならこちらからいくわよ」
ビアンキの手にはホールケーキのポイズンクッキング
「ま……
まって」
ガサッ
「僕だよ」
林の中から出てきたのはフゥ太
へぇ……あそこから出てきたんだ……
「よかったー!
元気そーじゃんか~!
みんないるからもう大丈夫だぞ!!
さあ一緒に帰ろーぜ!」
「こないで
ツナ
「「!」」
「え…?」
「僕……もうみんなのところには戻れない
僕…骸さんについていく…」
うん、当然の判断だわ
自分のランキングを悪用されて、ボンゴレ10代目の存在があぶり出されたら責任感じるわな
「な…何言ってんだ……」
「さよなら……」
フゥ太はまた林の中に入っていく
よし、着いていくか
「ちょっ
まてよ、フゥ太!!」
フゥ太を追いかけて沢田綱吉も林の中に入る
「10代目!!
深追いは危険です!!」
獄寺達も追いかけたらもう1人隠れてる奴が動けないな……
仕方ない
『ニャッ!』
「猫…?」
ビュッ
獄寺と山本の目の前を何かが通る
『!!』
ドゴッ
飛んできたのは折れ曲がった鉄柱
あっぶねぇ…もうちょっとで当たるとこだった……
「なんだ!」
「て…鉄柱?
猫が知らせてくれたのか…?」
「!!」
さて……時間は作ったよ
獄寺達はまかせた
次の骸の協力者さん
さてと沢田を探すか……
見つけた
お……骸と遭遇したか
右目、やっぱり隠してるな
「助けにきてくれたんですね!」
「え!?」
無害な学生の演技、上手だなぁ……
私には出来ないな……
「いやあ助かったーー
一生ここから出られないかと思いましたよー」
「え~~!?」
おー……人質アピール上手いな
これなら沢田綱吉も油断するな
「あの……期待しているとこ悪いんですが……
まだ…助けだす途中っていうか…」
「あっ…
すっすいません
1人で先走ってしまって
でも、助けにきてくれたという行為に本当に感激してるんですよ
ありがとう」
「いや…
そんな~~」
やっぱり上手いな……
自然に会話の誘導が出来てる
赤ん坊……リボーンさんが来ていることを聞き出した
そして、直接戦わず間接的に関わることも聞き出した
骸の雰囲気が変わったことを感じたのか沢田綱吉は逃げるように元来た道を引き返した
「クフフフ」
「やはり、あの赤ん坊
アルコバレーノ」
木陰から出てきたのは千種
「そのようですね
リナ、そこにいるんでしょ?」
『にゃ…』
「おや、黒猫ですか…
良くできた幻術ですね」
ボンッ
幻術に見えるように煙を魔法で作り動物もどきの呪文を解く
『さすが、骸…
よく私だってわかったね』
「黒猫の時でも左目が六道輪廻の瞳のままですからね
すぐわかりますよ
あと、瞳の能力で近くにいるのもわかります」
『なるほどね
で、何か分かった?』
「ええ
赤ん坊は戦列には加わらないが何か手の内をかくしている…
ボンゴレ10代目に手をかけるのはそれを解明してからにしましょう」
「…………
うれしそうですね……」
「実際に対面してみてあっけにとられているんですよ」
『へぇ……』
「神の
何なんだろうね、彼は……」
『まあ、マフィアを知らない一般人だからね』
「クフフフフ……」
「……」
「まあ、どちらにせよ……
あのアルコバレーノの手の内はすぐに見れますよ
彼らの手には負えないでしょうからね
あちらの六道骸は…」
『へぇ……あいつらと戦ってる男性の名前も六道骸なんだ……』
「クフフ……
そうですよ……」
『その感じ……訳ありか…』
「さて……私たちは戻ります
リナはどうしますか?」
『私は彼らの戦いを傍観してる
決着がついたら骸のところに連れてくるよ』
「頼みましたよ」
『ああ』
「行きますよ、千種」
「はい、骸様」
さてと、傍観再開だ
音がする方に行くか
見つけた
こっちの六道骸は鋼球が武器か……
「さっさとおわらすぞ、怪力ヤロー
こっちゃ、ヒマじゃねーんだ」
獄寺の雰囲気がかわった……
千種との戦いの傷が痛みだしたな、あれは……
「無駄だ」
バッと帽子と制服の上着を脱ぐ鋼球をもつ六道骸
へぇ……以外とカッコいい男じゃん
見た感じ20代半ばのお兄さんだな
さて、どうやって戦うのか見ものだな
鋼球使いの六道骸…
鋼球に刻まれた蛇の模様が気流を作り鋼球の威力を増幅させて烈風を生み出し相手に襲いかかるのか……
そして、鋼球の回転による気流の流れで避けるのはほぼ不可能
強烈な一撃で山本が倒れた
これで山本と獄寺は動けず、ビアンキは2人を守るため動けない
さて、沢田を骸に会わせるためにこいつらを連れていくか……
『おーい、m「コラァ!!!
何やってんだーーー!!!」でかい声……』
沢田が鋼球使いの骸と獄寺達を見つけたようだ
くそ……出るタイミング逃がした……
「降りてこい、ボンゴレ」
「ひっ
いや……
あの……」
びびってるな…
「女を殺して待つ」
ドンッ
鋼球使いの骸…何回言っても長いな…
偽骸でいっか…
偽物は鋼球を両手を使って飛ばす
ガッ
ズジャシャ
ザザザ…
「ツナ…!」
シュウウウウウウ…
『へぇ…やるじゃん…』
沢田のやつ、暴蛇烈覇を止めやがった…
「
ブアッと
『!
沢田のやつ…強くなってる…』
沢田の死ぬ気の炎と沢田から出ている闘気でわかる
偵察した時に学内でみた死ぬ気とは違う…戦いに特化した死ぬ気…
ああ…これはもしかしたらもしかするかもしれないな……
それからの戦いは偽骸が放った鋼球を避けて偽骸に接近しアッパーやボディに攻撃を入れたり、鋼球を受け止め弾き返したりと善戦を続けた
そして、今は肉弾戦を繰り広げている
鋼球を扱っている分沢田に与える一撃一撃が重い
「フィニッシュだ」
ドガァッ
偽骸が肉弾戦に入る前に上空に放り投げた鋼球が地面に叩きつけられた沢田の上に落ちる
『なんだ……思い過ごしか…』
「貴様らの希望はついえた
次は誰だ…?」
ガラガラ…
ドスン
「!」
『マジか…』
沢田のやつ…ぴんぴんしてる
軽く流血してるのに…
急所を避けたのか…?
「バカな…
こいつは化け物か…?」
偽骸、信じられないっていう表情をしてる
まぁ、私も同じだ
ん?
偽骸、動揺してる
沢田に何か言われたのか…?
沢田の声が小さくて聞こえなかった…
「黙れ
沢田の言葉を否定するかのように偽骸が沢田に殴りかかる
「死ぬ気で倒す!!!」
沢田は偽骸の答えを否定するように…いや、行動に答えるように殴りかかった
ドッ
結果は沢田の勝利
沢田の拳がボディに入り、偽骸が膝をついた
それと同時に沢田の死ぬ気タイムが終わった
何か話してるな…
これは聞かないほうがいっか……
ガサッ……
『千種か……』
「彼、負けたね……」
『そうだね
ってかこっちくるの早くない?』
「骸様の命令
あいつを始末する」
『ふーん……』
「止めないでね」
『わかってるよ』
シュッ!
千種は愛用するヨーヨーを沢田に向かって投げる
ビビビビッ
「んじゃ骸様の所に帰る」
『ああ…』
一撃離脱か……
「大丈夫ですか!」
どうやら狙ったのは偽骸だった
相手からしたら口封じに見えるのかな……
さて、これで優しい沢田のことだから敵討ちってなるかな……
案内するか……
フードを深く被ってっと……
ガサッ
「誰ッ!?」
『……』
「てめえ……誰だ?」
お、獄寺のやつ後遺症が収まったようだな……
『僕は案内人
君達を骸に会わせてあげる』
「お前、俺達の戦いを見てたんだな」
『楽器使いの時からね』
「!?」
『大丈夫、攻撃はしないよ
特に偽骸と戦った君にはね……』
「偽骸じゃない!
ランチアさんだ!」
『ああ…怒らせてごめんよ…
名前を知らなかったんだ…
へぇ…彼、ランチアっていうんだ』
「……」
『で、どうする?
ついてくる?
それとも……』
「骸の場所、わかるの?」
『うん
だからさっき言ったじゃん
僕は案内人だって』
「10代目……」
「行こう……
骸のところへ」
「だが、最後の切り札は使っちまったぞ」
「わかってる……
だけど……でも……
六道骸だけは何とかしないと!!」
「そうか」
『決まりだね
案内するよ
ああ…いいことを教えてあげる
ランチアっていう彼はまだ死んでませんよ』
「え?」
「ああ…
問題は針の毒だ
1時間以内に解毒剤を投与すれば助かるかもしんねーぞ」
「解毒剤はきっとヨーヨー使いがもってるわ」
「10代目、メガネヤローはオレが倒しますよ!」
「獄寺君……
ありがと…」
『さあ、早く行きましょう
助かる命も助からなくなりますよ
あそこにいる野球少年の参加は無理ですね
そこは瓦礫が飛んできますから、安全な場所まで運びますよ』
「ありがとう……
君、優しいんだね」
『優しい……?
僕はただ邪魔になるから移動させただけ……』
「そっか……
でも、安全な場所まで運んでくれてありがとう」
『……では、行きますよ
あ、でもその前に君は着替えた方がいいよ
このままだと日本にある法律に引っ掛かる』
「!!」
「安心なさい……
私が替えをもってるから……」
「ありがとう、ビアンキ…」
「お礼はいいから早く着替えなさい」
「あ、うん…」
『着替えが終わったら移動します
1分だけ待ちます』
「お待たせ」
『では案内します
少し走りますが着いてきてください』
走ること数分
『ここです』
「!
上に行く階段が壊されてる…」
『ええ
ですが生きてる階段もあります
そこまで案内します』
「骸は上にいるんだな」
『正解です
さすが10代目候補の家庭教師である赤ん坊だ』
「え?
どーいうこと?」
『骸はあなたたちの移動ルートを絞り守りを固めた
そして自分の退路をたった
まぁ勝つ気マンマンってやつです
さあ、行きますよ』
「ん?」
「どうしたの、獄寺君?」
「ケータイが落ちてる…」
獄寺の手には壊れた携帯電話
「あ!もしかしてヒバリさんのかも!
ヒバリさん…ケータイの着うた、うちの校歌なんだよね!」
「なぁ!?
ダッセー!!」
『……あの、そろそろ進みませんか?
そのヒバリさんのケータイがあるってのはその人がここで戦っていたって証拠ですし……捕まっているってのも考えられますよね?』
「あっ……
そうだね……ごめん
案内してくれる?」
『はい』
はぁ……この調子でたどり着くのだろうか……
さっさと案内するか……
『ここです』
ガチャ……
「あっ!」
『非常用のハシゴです
ここから上にいけます』
パシッ
シュルルルルルル……
「!」
「でた!
ヨーヨー使い!」
千種……ここにいたんだ
バッ!
先に動いたのは獄寺
煙幕が出るダイナマイトを使った
『千種…なぜ攻撃しない…?』
「ねぇ、君!」
『あ…はい!』
「ハヤトがここでヨーヨー使いの足止めをするからその隙に案内してちょうだい!」
『……わかりました
こっちです
次の階段まで案内します』
それからは妨害もなく案内できた
『映画館に彼がいます
僕の案内はここで終わります
頑張ってください』
ガチャ……
私は映画館の扉を開ける
「!」
「また会えてうれしいですよ」
「ああ!!
君は!!」
あ、右目隠してない……
まあ、隠す必要ないしな……
「ゆっくりしていってください
君とは永い付き合いになる
ボンゴレ10代目」
「え?
なんでオレがボンゴレって…?」
「ちがうわ、ツナ!
こいつ……!」
「そう…
僕が本物の六道骸です」
「な…
はぁーーー!!?」
「ああ…忘れてました
君達を案内した彼も紹介しないとね…」
バタン
扉を閉める男児…フゥ太
これはマインドコントロールされてるな
「フゥ太!
お…驚かすなよ…」
「無事みたいね」
「あの後随分探したんだぞ」
「危険だから下がってなさい
それに、坊やも…」
「あれ、君は…
オレたちの案内は終わったはずじゃ……?」
『案内は、ね……?』
「フゥ…」
ドスッ
うわ、痛そー
三叉の槍の剣が深く刺さったよ、あれ
「ビアンキ!!」
ドサッと倒れるビアンキ
あれ、刺さった場所が悪かったら致命傷だな…
「ビアンキ、しっかりして!!」
『あーーあ…
やり過ぎだろ……』
「フゥ太、何やってんだよ!?」
ヒュンと剣を振り回すフゥ太
「わっ
コラ、フゥ太!
おい…どーしたんだよ
そんな物騒なもんしまえよ!
それに、君も!
見てないでフゥ太を止めてよ!」
『無理』
「え」
『マインドコントロールはかけた術者にしか解けない
それに……』
「クフフ…そうですよ
彼女は僕の双子の妹ですからね」
「なっ!?」
「さあ、自己紹介です
まあ、彼に聞く余裕があるかはどうかわかりませんが……
まあ、赤ん坊が聞くでしょう」
『そうだね
はじめまして…僕は六道リナ
骸の双子の妹だ
顔は…まあ……見せれないことを許してくれ
って、ことで以後よろしく』
「骸に妹か……
手配書や報告書にはなかったぞ」
『あたりまえじゃん
骸に会うまでは私は彼の存在を知らなかったし……
記録という記録は抹消済み
君達がボンゴレだろうが凄腕の情報屋を雇おうがこの情報はどこにも出てこないからね
唯一お互いが分かったのはお互いがもつ記憶と能力だけ』
「……なるほどな」
『さぁ君の教え子がピンチだ
家庭教師なら何か助言でもあげなよ
大丈夫、私は君には攻撃しない
赤ん坊に手を出すほどバカじゃないしね』
「お前の敵だぞ?」
『いや、僕は兄である骸に力を貸すだけ
兄の敵だろうが僕からしたら関係ないし
まあ、こっちに攻撃したらそれ相応の反撃をするけどね』
「そうか……
なら……」
シュルルルルルル
「んごっ」
リボーンが沢田に放ったのは使い古された鞭
きれいに沢田の首に巻き付いている
ドタッと尻餅をつき倒れる沢田
『ぷっ…』
笑ったら悪いがちょっと不意討ち過ぎて笑えた
「前にディーノにもらったムチを持ってきてやったぞ」
「こんなものわたされてどーすんだよ」
「どーするも、こーするも、やらねーとお前がやられるぞ」
「相手はフゥ太だぞ
できるわけないだろ!?」
『あまちゃんだな…』
「クフフフフ
さぁどうします?
ボンゴレ10代目」
「!」
あ、沢田のやつ考えたな
ムチを使って骸を倒す
上手くいけば倒せるかもな
でも…
バチン
「ギャ」
ぐるぐると足に鞭が絡まりバランスを崩してこけた
「あいたー!」
運動音痴で鞭を使ったことのない人間がすぐ使えるはずもない
自分の放った鞭で自滅するだけ
あ、骸嬉しそう…
『ボンゴレ、後ろにいるやつまで絡まってるぞー』
「なっ!?」
「クフフ…私が教えようとしたのに…
あなたもみてないで戦ったらどうです?」
『やだね
私は私のペースで始める
今はボンゴレの戦いを見るのが先』
「クフフ…仕方のない妹だ
ならじっくり見るといい
結果は見えてますがね」
『どうだか』
「お前は悪くないぞ」
「!」
ピタリと三叉の槍の剣を振り上げた状態で止まるフゥ太
「!」
骸も異変に気付いたようだ
「全然お前は悪くないんだ
みんなフゥ太の味方だぞ
安心して帰ってこいよ」
「!」
へぇ……マインドコントロールを解く「一番望むこと」を言い当てた、ね……
『へぇ……やるじゃん』
「……ツナ
フゥ太は目に涙を浮かべて倒れた
「フゥ太!?
おい!!」
あーあ…壊れたな、あれは……
「彼はこの10日間ほとんど眠っていないようでしたしね
おもえば最初から手のかかる子でした」
だから…マインドコントロールか……
「我々はボンゴレ10代目の所在のあたりをつけて日本に来たのですが特定にはいたらなかった
そこで10代目と顔見知りと噂のフゥ太くんに来てもらったのですが、“
さらには心を閉ざしてランキング能力を失ってしまった」
「なんだって!!」
うわぁ……えげつないことをするな……
「六道骸、人を何だと思ってるんだよ!!」
「おもちゃ……ですかね」
「くっ
ふざけんな!!」
あ、キレた
「まさか僕が直接手をくだすことになるとはね」
「うおお!!」
ヴヴヴゥ…ン
『っ!?』
何だ、これ…
左目が骸の右目の力に共鳴してる…!?
今発動したのは…第四の道、
格闘能力をあげる力…
私の格闘能力が骸に移ってる…
この部屋から出ないと…骸が強くなりすぎる…!
ピシッ
「いて……」
ビシビシビシ……
「いででで
いたいー!!」
「どうか……しましたか?」
あれは…すれ違い様に凄まじい攻撃をいれたな
「うわぁ……
何がどーなってんの……?」
「すれ違い様に凄まじい攻撃をあびせたんだぞ」
「さすがアルコバレーノ……
その通りです」
カチャンと三叉の槍の剣を棒に取り付ける
「……!
目から……死ぬ気の炎!?」
「ほう……見えますか……」
「えっ……妹は左目から!?」
「このオーラこそ、第四の道、修羅道で身に付けた格闘
「しゅらどう……?
スキル……?」
「六道輪廻という言葉をご存じですか?」
「人は死ぬと生まれ変わって、地獄道、
「僕の身体には前世に六道全ての冥界を廻った記憶が刻まれていましてね
6つの冥界から6つの戦闘能力を授かった
そして、双子の妹も同様に授かり、僕達双子が近くにいるとお互いに力を貸したり借りたりして強くなることができる
まぁ、今は僕が妹の力を強制的に借りてますがね」
「なに……言ってんだ?」
「それが本当ならオメーらはバケモンだな」
「君に言われたくありませんよ
呪われた赤ん坊、アルコバレーノ」
バケモン……か…
アルコバレーノですでにバケモンである私は……
いったい何モンなんだろう