主人公は女性です
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さてと……ここが骸達のアジトか……
ちゃっかりホグワーツの制服(コスプレ用らしい)を入手して着用
うん、懐かしい
杖をしまう場所も再現してあるから使いやすい
『六道骸ー!
メール読んで遊びに来たぞー!!
出てこーい!』
「誰だびょん、骸様を呼び捨てにするやつは!」
出てきたのはあのときの幼さはどこへやら……野生化した城島犬 と無口を貫く柿本千種 だった
『お、久しぶり!
犬に千種!
骸今いる?』
「おまえ、誰だびょん!」
「ハリー・ポッターのコスプレ……」
『あれ……?
もしかして忘れた?
エストラーネオを一緒に壊滅した仲じゃん』
「「……えっ……」」
『ほらほら、この目!
私がこの目になった時、一緒に骸にあって研究所破壊したじゃん!』
私はカラーコンタクトを外して犬と千種に見せる
あ、替えのカラコン持ってきたっけ……
まぁなかったら眼帯着ければいっか
「まさか……リナ?」
「コスプレイヤーになってたのか……」
『んなわけないじゃん!
三叉の槍とか武器を隠すため仕方なくこの格好をしてるだけだって』
「いや、めっちゃ様になってるびょん」
「同感」
『まじか……』
「あ、骸様に会いに来たんだっけ……」
「今骸様はこの建物の映画館跡にいるら
案内するびょん」
『サンキュー』
映画館跡
『骸、来たよ』
「クフフ……久しぶりですね、リナ」
『依頼って何?』
「ボンゴレ10代目を見つけ次第捕まえて欲しいのです」
『ふーん……
いいけど誰が10代目かわかるの?』
「いえ……
今わかっているのは並盛にいる学生だけ……
今、千種達がケンカランキングを使って探しています」
『ランキングってことは、星の王子っていう通り名のフゥ太っていう子供も力を貸してるのか……』
「ええ
今は別室で休憩中です」
『そう……
わかった
見つけたらここに連れてこればいいんだね?』
「ええ
頼みますよ
僕も僕なりにさがしてみますから」
『はいよ
んじゃ行ってくるわ』
まずは並盛っていう町から探してみるか……
並盛町
「ねぇ聞いた……?」
「並盛中の生徒が襲われてるって……」
「歯折られてるらしいよ」
「隣の中学とケンカしてるって」
「風紀委員もやられたって聞いたよ」
『なるほどね……
ターゲットは並盛中の人間か……
ねぇ、その被害者達はどこにいるの?』
「え……?
えっと……並盛病院だけど……」
答えてくれたのは10代目と呼ばれていた少年と同じ制服を着た女子
『ありがとう、おねぇさん』
「あ、うん」
よし、並盛病院にいくか……
並盛病院
『うわぁ……学生ばっかり……
しかも、同じ制服』
病院内は学生で溢れていた
治療を受けているのは見た感じケンカが強そうなやつばっかり
『これがケンカが強いランキング……
まだ上位のやつは被害にあってないよね…』
ガラガラガラ……
「どいてくれ!
また並中生がやられた!!」
運ばれてきたのは風紀委員の腕章を着けた学ランにリーゼントの男子学生
『風紀委員…
折られた歯は4本……
ああ、こいつがケンカランキング4位の草壁……
次は3位か……』
3位って誰だっけ……?
えっと確か……
「うそだろーーー!!?」
うわっでっかい声
誰?
私は声が聞こえた方に足を運んだ
『あ、10代目くんだ』
いたのは栗色のツンツン髪の少年と赤ん坊
「あ、君は……」
『私はリナ
何か大変なことになってるね』
「あ、うん……
隣町の中学生が並盛中の生徒に勝負を仕掛けてるみたいで……」
『ふーん……
あ、そうだ
この事件もう少ししたら収まるかもしれないよ?』
「え…?」
『これって多分だけどケンカが強そうな人が順番に狙われてるんでしょ?
例えばカウントダウンみたいにね……
まるで相手は誰かを探してるみたいだね』
「え……
リボーンの言ってた通りなんだ…」
『ん?
君、今リボーンって言った……?』
「えっ!?
あっ……!!」
『ああ、大丈夫大丈夫
気にしないで
私の知り合いと同じ名前だったからつい……』
「あ…そ、そうだったんだ!
珍しいね、名前が一緒って…
君の知り合いのリボーンさんってどんな人?(なに聞いてんだ俺!?)」
『え…?
えっと…あ!
君の左肩に乗ってる赤ん坊と同じ感じだよ』
「へぇ……そうなんだ
じゃあ君の知り合いも赤ん坊…?」
『あははっ
そんなわけないじゃん!
面白いこと聞くね、10代目くん』
あ、やっぱりこいつがボンゴレ10代目候補の沢田綱吉か……
おしゃぶりが反応しないように魔法で封印しているだけでこんなにアルコバレーノと再会しにくいとはね……
『……久しぶりだね……』
「え?」
『あ、ごめんごめん
笑ったのは久しぶりだなって
ありがとう、10代目くん』
「え、あ……
うん…」
「おい、バカツナ
さっきも言ったがフゥ太のランキングを使われてるんだ
オレは気になることを調べる
おまえが行け」
「オレー!?」
「さっさと行け、ダメツナ」
リボーンは沢田綱吉の肩から飛び降り、その途中で腰に蹴りを入れる
「うぎゃっ」
『うわっ痛そー……
中学生相手にも容赦ないんだね、リボーンさんは……』
「おまえ……まさか…」
私は人差し指を口に当てる仕草をする
『話は彼が病院をでてからね』
「……ああ」
私とリボーンさんは腰を擦りながら病院を出ていく少年……沢田綱吉を見送る
「おまえ、まさか……虹色のおしゃぶりを持つリナか…?」
『ええ……あの日以来ですね、リボーンさん』
「久しぶりだな
お前、もしかして…成長したのか?」
『はい
ですが、この身体は魔法で作られたまやかし
本当の肉体はやっと5歳児の身体に成長しました
リボーンさんの姿からすると他のアルコバレーノの皆さんは完全に赤ん坊の呪いの影響で成長しないんですね……』
「まぁな……
ってことはおまえの呪いは特別製か……」
『そのようです
でもまさかリボーンさんがボンゴレ10代目候補の家庭教師をされているなんて思いもしませんでした』
「オレにもいろいろあったんだ
でも、なんでおしゃぶりが反応しなかったんだ?」
『ああ……それは私が自分のおしゃぶりを魔法で封印しているからです
ですから誰も私がアルコバレーノであることに気づきません
ましてや同じアルコバレーノでも』
「流石、魔女だな……」
『ありがとうございます』
「今は何してるんだ?」
『今は私を養子として迎えてくれた家族と楽しく暮らしてます
まぁ、闇の世界の住人ってのは変わりませんが……』
「そうか……」
『で、リボーンさんは今回の犯人の目星はついているんですか?』
「……まぁ、大体な……
で、おまえはどうしてこの国に来たんだ?」
『リボーンさんに会いに来たって理由じゃダメですか?』
「……いや……そうしておこう……
オレから忠告しといてやる
この事件に関わってるなら手を引け
そしてオレの邪魔をするんじゃねぇぞ」
『わかってますよ
でも、これは私にとっても大事なことなんで譲れないってことをお忘れなく』
「ああ……」
『それでは私は自分の仕事に戻りますね
会えてよかったです』
「オレもだ」
私は軽く一礼をして病院をでた
さて……どうやって沢田綱吉を捕まえようかな……
ドガーンッ
『爆発音……
音からしてダイナマイト……
あっちか……』
並盛商店街
『微かに火薬の匂い……
やってるなぁ……』
ドドーン……
『あっちか…』
爆発音がする方向に向けて足を運ぶ
戦っていたのは獄寺隼人と柿本千種
みた感じ千種が劣勢
「果てな」
獄寺から放たれたのは大量のダイナマイト
あ、あれはヤバいっ!
『千種っ!!
間に合えっ!
プロテゴ !』
ドガドガドガーンッ
『千種、大丈夫!!?』
「リナ…?
邪魔、しないで…」
魔法が遅かったのか出血が激しい
『ご、ごめん…』
「リナ……
骸様が言ってた……
君の存在を奴等に知られたくないって…
だから、離れて…」
『…わかった…
ならやばくなったら加勢するよ』
「ありがとう……」
私は千種が立ち上がると同時に物陰に隠れた
「ああ……手間がはぶけた……」
獄寺の隣には沢田綱吉がいた
私より先に出たはずなのにここに着くの遅くないか?
「気を付けてください
奴の武器はヨーヨーです!!」
「そんなこと言われても
怖くて……動けないよ……」
うん、一般人あるあるだね
私も最初はそうだった
吸魂鬼 に初めて会ったときがそうだったし
気を付けろ、動けって言われてすぐに動ける人はそういない
さてと……そろそろ決着かな…?
しばらく会わない間に強くなって……
千種の放ったヨーヨーから出た針は沢田綱吉を狙う
さて……どう動く?
獄寺隼人
ザシュッ……
へぇ……自分の体を使って沢田綱吉を守ったか……
でもこれで獄寺隼人は動けない……
さてと……どうやって拉致ろうかな……
「壊してからつれていく……
早く済まそう」
パシッとヨーヨーを掴む千種
血まみれな分余計怖い
あーあ……沢田綱吉のやつ恐怖で体が動いてないじゃん
千種、やるなら今だ!
シュッ
「うわぁぁ」
どんっ
「い゛っ!?」
「!」
『わおっ“助っ人登場ー!”的な感じの間に合い方じゃん』
沢田を突き飛ばすように助けたのは野球部の少年
なぜ野球部ってわかったのかって?
少年が背負っているケースとカバン、雰囲気からだ
あー……あの少年、キレてますね……
千種の武器を変形刀で一刀両断か…
「そうか……
おまえは並盛中学2-A、出席番号15番
、山本武……」
「だったらなんだ」
『あ、ケンカランキング2位の人じゃん』
「おまえは犬の獲物……
もめるのめんどい……
帰る……」
『了解』
私は魔法で形を変えたホグワーツの制服を着てフードを深く被る
「シャワー浴びたい……」
『その前に止血ね
そのまま浴びると出血多量で死ぬよ』
「……」
『しゃべる気力もないか……』
しゃーない運んでやるか……
『千種、私に捕まって
骸の所まで運んであげる』
「……」
あーあ……気を失ってやがんの……
黒曜ヘルシーランド
『骸、当たりがでたよ
んで重症の千種を連れて帰ってきた』
「ほう……」
どさっ
「骸様ー、千種きましたー?」
『犬のターゲットも見つけた』
「あら!
っひゃーーだっせー!!
血まみれ黒コゲじゃん」
その場に寝かせた千種をしゃがんでじっと見る犬
「レアだよレア……
っひゃ、血ぃうっまそ!」
よだれを垂らす犬
『コゲた血肉をみて興奮とか……もはや獣じゃん』
「噛むな犬!」
ピタッ
『うん、獣だ』
「ボンゴレについて何もつかまず千種が手ぶらで帰ってくるはずがない
目を覚ますまで待ちましょう
それまでリナの持ち帰った情報を聞きますよ」
「えー……」
『犬のターゲットの情報もあるんだけど』
「聞くっ!」
『よろしい
んじゃまずは千種の相手……獄寺隼人
彼はボンゴレ10代目候補の自称右腕
武器は大小さまざまなダイナマイト
スモーキンボム・隼人って通り名らしい』
「殺し屋でしたか……」
『次、犬の相手になる山本武
彼は野球部に入ってる一般人
でも、千種の武器を一刀両断した変形する刀を持ってる
戦闘能力は不明
油断しないことに限る相手』
「ふーん……」
『最後にボンゴレ10代目候補……
正体は並盛中に通う2年生で名前は沢田綱吉
戦闘能力全くなしでビビり
まあ、実際にあったら骸でもどんなヤツか見抜けると思うからあんまりネタバレしないでおくよ』
「クフフ、わかりました」
『こっちに来るように誘ってみようか?』
「いえ、大丈夫ですよ
あちらからこちらに来ると思いますから」
『へぇ……人質作戦か……』
「ご名答
リナ達がボンゴレ10代目を探している間によく暴れる小鳥が入ってきましてね
今は監禁してます」
『へぇ……やるじゃん
その小鳥って並盛の風紀委員長じゃない?』
「さすがです
簡単でしたよ」
『なら大丈夫か……
向こうにも協力者はいるはずだし気付くのもこっちにくるのも時間の問題か』
「そうです
くるまでの間、ゆっくりしてましょう
それに、千種の治療も必要だ」
『治療なら私がするよ
簡単な傷なら治療できる
難しいのは専門の医師に限るけどね』
「それはあなたに任せますよ」
『わかった』
「では、僕たちはしばらく離れていましょう
犬、いきますよ」
「はい、骸様」
私は犬と骸がいなくなったのを確認して杖を取り出す
『さてと始めるか……』
まずは綺麗な水で患部を洗い流す
『アグアメンティ 』
こんなもんかな……
軽く水をふきとって……
次は……
『エピスキー 』
よし、これで応急処置はおしまい
あとは傷口が開かないようにガーゼと包帯を巻いてっと……
『こんなもんかな……』
あとは魔法できれいにした制服着せて、ソファーに寝かせて……
『よし、出来た……』
うーん……今日はかなり魔力使ったなー……
『休もっと……
骸ー終わったよー』
「クフフ……早いですね
まるで魔法みたいだ」
『それはどうも…
あのさ、気配消して出てくるの私の時はやめて欲しい』
「なぜ?」
『私の嫌いなものと同じだから』
「クフフ……それはいいことを聞きました
ではこれからもそうさせていただきますね」
『最低だな
まあ、それが骸か…』
「クフフ……
ああ、いい情報ですよ」
『なに?』
「彼らがこちらに向かってます
そして、私が個人的に呼んだ助っ人も」
『ふーん……
助っ人はあまり気にしないわ
骸みたいに強いってわけじゃないんでしょ?』
「ええ…
ですが1人…彼は僕がお世話になった人で強い人です」
『ふーん……
んじゃその彼が着いたら起こして
私はそれまで寝てる』
「ええ
休む場所はどこにしますか?」
『ここでいいよ
動くの面倒だし、陽当たりはいいし』
「わかりました
では、静かにしておきますね」
『んじゃよろしく』
「お休みなさい、リナ」
『お休みなさい、骸』
私はそう返事をして陽当たりがちょうどいい壁際に座り込んで眠りに入った
『!!!!』
ガバッと起き上がる
え……今の声は……
「おや、早いお目覚めですね」
『……ト、ム……?』
「おや、まだ10分も寝てないのにもう寝ぼけているのですか?」
『…ああ骸か………
ねぇ、私が起きる前に何か私に言った?』
「いえ、何も言ってませんよ?」
『……そう……
夢か……』
夢にしては嫌な呪文だった……
まるで……トム・リドルが最悪の魔法使いになったような……
「顔色が優れませんね?
大丈夫ですか?」
『……ああ、うん大丈夫…
見たくない夢を見ただけ……
やっぱりこの目が原因かな……』
「六道輪廻の瞳ですね……
僕の目と君の目が近くにあるとそのような効果があるのかもしれませんね
まぁ、僕の場合はこの力が強くなりましたが……」
『……ふーん……
やっぱり2つ揃うとそうなるのか……
いいこと聞いた……
骸、今からためしていい?』
「ええ
出す術は考えてくださいね?」
『わかってる』
あの日以来久しぶりに使うな……
私は三叉の槍をポケットから取り出す
カチャン
よかった……
長年使ってなかったから展開しなかったらどうしようかと思った……
本当にこの技は不便だ
この槍がないとこの瞳の技は十二分 に使うことができないなんて……
私が今使う技は……
「骸ちゃーん、来たわよー
……あっつ!!」
うるせぇな……邪魔すんじゃねぇよ……
「おや、もう着きましたか……
早いですね」
「骸ちゃんのお願いだからね
あら?他のやつらは?」
「もうすぐ着きますよ」
「ふーん……で、あの女は?
ってか暑くない?」
『ああ……すみません
幻術の確認をしてましてね……すぐ終わります』
「M・M、彼女はリナ
僕の協力者です」
『……ふぅ……
先ほどは失礼しました
改めて…私はリナっていいます
骸からの依頼で力を貸しています』
「ふーん……
ひ弱そうなあんたが骸ちゃんから依頼を、ねぇ……」
『人を見かけで判断しないほうがいいですよ?
私はこれでも殺し屋の歴は長いですから』
「はあ?
あんた、まだ十代でしょ?」
『ええ
ですが、あなたよりも殺しの経験はありますよ?』
「う……」
『何なら手合わせします……?』
「……遠慮するわ……
私は骸ちゃんのお願いで来ただけで、あなたを殺すためにきたわけじゃないんだし」
『わかりました
私も骸の依頼できただけですしね……
喧嘩を売ってしまい、すみませんでした……』
「こっちこそ悪かったわ……」
「クフフ……M・M、賢い判断です
あなたはリナには勝てない」
「むっ……」
「さあ、他のメンバーも到着したようです」
ザッ……
部屋に入ってきたのは4人……
小柄な男性と双子の男性、大柄の男性だ
大柄の男性は番長みたいな格好をしている
見た感じ4人とも成人してるな……
黒曜中の制服か……
コスプレ集団だな、これは…
「##RUBY#千種も起きたようですし……」
『おはよー千種
身体はどう?』
「……大丈夫…みたい…?」
『よかった
応急処置だからあんまり激しい運動しないでね……って言ってもするだろうから傷口が開かないようにきつめに包帯巻いといたから』
「ありがとう
で、骸様……」
「話はリナから聞いてますが、教えてくれますね?」
「はい……」
千種の話は10分程で終わった
「ところで……」
千種も彼らに気付いたようだ
『彼らは骸が呼んだんだって』
「相変わらず無愛想な奴ねー
久々に脱獄仲間に会ったっていうのに」
へー脱獄仲間か……
私が知らない間に捕まって脱獄したのか……
ん?
脱獄ってことは捕まえに来るってパターンだよね……
ってことは、力を貸してる私も捕まるんじゃね?
「何しにきたの?」
「仕事に決まってんじゃない
骸ちゃんが一番、払いがいいんだもん」
「答える必要はない……」
へぇ以外と渋い声してるな、コスプレ番長……
名前、何だろう……
「…………」
双子は無言
まぁ、口を縫っていたらしゃべれないわな
「スリルを欲してですよ」
うわ、いつの間にか鳥が集ってるよ
鳥は可愛いのにな……
「千種はゆっくり休んだ方がいい
ボンゴレの首は彼らにまかせましょう」
ドサッ
『!』
物音がした方を見るとそこには大きな本を抱える男児
『あの子がフゥ太か…
ボンゴレボスに反応したのか…』
「クフフフフ……」
『んじゃボンゴレ10代目達の様子を見てくるよ』
「あなたは極力戦わないでくださいね?
我々の最終兵器ですから」
『わかってる
まあ、ナビゲーター的な感じに動くよ』
「頼みましたよ?」
『頼まれた』
さてと、場所も変わって元広場
M・Mとバーズが待機している
私は建物の屋上に待機
こっからならこっちに向かってくるボンゴレ10代目ご一行がよく見える
どうやら休憩するようだ
さて……先に仕掛けるのは誰だろ……
ん……?
あいつらと一緒にいる女性って…フリーの殺し屋…毒サソリのビアンキじゃん!
ポイズンクッキングの使い手がいるのは誤算だなぁ……
いや…何とかなるか?
彼女の料理に接触したり、摂取しなければいいだけだし……
ブジョアアア……
うぁぁ……
ポイズンクッキング炸裂じゃん……
中身は……
「虫ですかーーー!!」
キモいな……
ビアンキのターゲットはボンゴレ10代目、沢田綱吉か……
ブクブク…
「!?」
グツグツ…
ん?
沸騰してる?
「あつっ」
ボンッ
『!!』
沸騰して爆発した…!?
ポイズンクッキングは毒ってだけで爆発はしない…
ってことは、M・Mかバーズが攻撃したことになる
ヴォォォ…
『この音……
この建物の下か!』
ドガン
『くっ……
獄寺隼人のダイナマイトか…!』
「ダッサイ武器
こんな連中に柿ピーや犬は何を手こずったのかしら」
建物からでてきたのはクラリネットを持ったM・M
あれがM・Mの武器か……
「あれ、黒曜の制服だ!!」
「ってことは」
「しかし敵は3人組だったはず」
へぇ……もうそこまでわかってるんだ
やるね、リボーンさん
さてと…近くで見るために移動するか…
『久々だけど出来るかな……?』
私は自分が黒猫になるイメージする
ホグワーツで身につけた動物もどきになる技
魔法省に申請が必要な呪文
シュン……
『よし、出来た……』
無事、黒猫になることができた
このモデルは守護霊で出した黒猫のノアール
ノアールと一緒の目線で遊ぶために身につけた技
さて……行きますか
私は建物の屋上から飛び降りた
ちゃっかりホグワーツの制服(コスプレ用らしい)を入手して着用
うん、懐かしい
杖をしまう場所も再現してあるから使いやすい
『六道骸ー!
メール読んで遊びに来たぞー!!
出てこーい!』
「誰だびょん、骸様を呼び捨てにするやつは!」
出てきたのはあのときの幼さはどこへやら……野生化した城島
『お、久しぶり!
犬に千種!
骸今いる?』
「おまえ、誰だびょん!」
「ハリー・ポッターのコスプレ……」
『あれ……?
もしかして忘れた?
エストラーネオを一緒に壊滅した仲じゃん』
「「……えっ……」」
『ほらほら、この目!
私がこの目になった時、一緒に骸にあって研究所破壊したじゃん!』
私はカラーコンタクトを外して犬と千種に見せる
あ、替えのカラコン持ってきたっけ……
まぁなかったら眼帯着ければいっか
「まさか……リナ?」
「コスプレイヤーになってたのか……」
『んなわけないじゃん!
三叉の槍とか武器を隠すため仕方なくこの格好をしてるだけだって』
「いや、めっちゃ様になってるびょん」
「同感」
『まじか……』
「あ、骸様に会いに来たんだっけ……」
「今骸様はこの建物の映画館跡にいるら
案内するびょん」
『サンキュー』
映画館跡
『骸、来たよ』
「クフフ……久しぶりですね、リナ」
『依頼って何?』
「ボンゴレ10代目を見つけ次第捕まえて欲しいのです」
『ふーん……
いいけど誰が10代目かわかるの?』
「いえ……
今わかっているのは並盛にいる学生だけ……
今、千種達がケンカランキングを使って探しています」
『ランキングってことは、星の王子っていう通り名のフゥ太っていう子供も力を貸してるのか……』
「ええ
今は別室で休憩中です」
『そう……
わかった
見つけたらここに連れてこればいいんだね?』
「ええ
頼みますよ
僕も僕なりにさがしてみますから」
『はいよ
んじゃ行ってくるわ』
まずは並盛っていう町から探してみるか……
並盛町
「ねぇ聞いた……?」
「並盛中の生徒が襲われてるって……」
「歯折られてるらしいよ」
「隣の中学とケンカしてるって」
「風紀委員もやられたって聞いたよ」
『なるほどね……
ターゲットは並盛中の人間か……
ねぇ、その被害者達はどこにいるの?』
「え……?
えっと……並盛病院だけど……」
答えてくれたのは10代目と呼ばれていた少年と同じ制服を着た女子
『ありがとう、おねぇさん』
「あ、うん」
よし、並盛病院にいくか……
並盛病院
『うわぁ……学生ばっかり……
しかも、同じ制服』
病院内は学生で溢れていた
治療を受けているのは見た感じケンカが強そうなやつばっかり
『これがケンカが強いランキング……
まだ上位のやつは被害にあってないよね…』
ガラガラガラ……
「どいてくれ!
また並中生がやられた!!」
運ばれてきたのは風紀委員の腕章を着けた学ランにリーゼントの男子学生
『風紀委員…
折られた歯は4本……
ああ、こいつがケンカランキング4位の草壁……
次は3位か……』
3位って誰だっけ……?
えっと確か……
「うそだろーーー!!?」
うわっでっかい声
誰?
私は声が聞こえた方に足を運んだ
『あ、10代目くんだ』
いたのは栗色のツンツン髪の少年と赤ん坊
「あ、君は……」
『私はリナ
何か大変なことになってるね』
「あ、うん……
隣町の中学生が並盛中の生徒に勝負を仕掛けてるみたいで……」
『ふーん……
あ、そうだ
この事件もう少ししたら収まるかもしれないよ?』
「え…?」
『これって多分だけどケンカが強そうな人が順番に狙われてるんでしょ?
例えばカウントダウンみたいにね……
まるで相手は誰かを探してるみたいだね』
「え……
リボーンの言ってた通りなんだ…」
『ん?
君、今リボーンって言った……?』
「えっ!?
あっ……!!」
『ああ、大丈夫大丈夫
気にしないで
私の知り合いと同じ名前だったからつい……』
「あ…そ、そうだったんだ!
珍しいね、名前が一緒って…
君の知り合いのリボーンさんってどんな人?(なに聞いてんだ俺!?)」
『え…?
えっと…あ!
君の左肩に乗ってる赤ん坊と同じ感じだよ』
「へぇ……そうなんだ
じゃあ君の知り合いも赤ん坊…?」
『あははっ
そんなわけないじゃん!
面白いこと聞くね、10代目くん』
あ、やっぱりこいつがボンゴレ10代目候補の沢田綱吉か……
おしゃぶりが反応しないように魔法で封印しているだけでこんなにアルコバレーノと再会しにくいとはね……
『……久しぶりだね……』
「え?」
『あ、ごめんごめん
笑ったのは久しぶりだなって
ありがとう、10代目くん』
「え、あ……
うん…」
「おい、バカツナ
さっきも言ったがフゥ太のランキングを使われてるんだ
オレは気になることを調べる
おまえが行け」
「オレー!?」
「さっさと行け、ダメツナ」
リボーンは沢田綱吉の肩から飛び降り、その途中で腰に蹴りを入れる
「うぎゃっ」
『うわっ痛そー……
中学生相手にも容赦ないんだね、リボーンさんは……』
「おまえ……まさか…」
私は人差し指を口に当てる仕草をする
『話は彼が病院をでてからね』
「……ああ」
私とリボーンさんは腰を擦りながら病院を出ていく少年……沢田綱吉を見送る
「おまえ、まさか……虹色のおしゃぶりを持つリナか…?」
『ええ……あの日以来ですね、リボーンさん』
「久しぶりだな
お前、もしかして…成長したのか?」
『はい
ですが、この身体は魔法で作られたまやかし
本当の肉体はやっと5歳児の身体に成長しました
リボーンさんの姿からすると他のアルコバレーノの皆さんは完全に赤ん坊の呪いの影響で成長しないんですね……』
「まぁな……
ってことはおまえの呪いは特別製か……」
『そのようです
でもまさかリボーンさんがボンゴレ10代目候補の家庭教師をされているなんて思いもしませんでした』
「オレにもいろいろあったんだ
でも、なんでおしゃぶりが反応しなかったんだ?」
『ああ……それは私が自分のおしゃぶりを魔法で封印しているからです
ですから誰も私がアルコバレーノであることに気づきません
ましてや同じアルコバレーノでも』
「流石、魔女だな……」
『ありがとうございます』
「今は何してるんだ?」
『今は私を養子として迎えてくれた家族と楽しく暮らしてます
まぁ、闇の世界の住人ってのは変わりませんが……』
「そうか……」
『で、リボーンさんは今回の犯人の目星はついているんですか?』
「……まぁ、大体な……
で、おまえはどうしてこの国に来たんだ?」
『リボーンさんに会いに来たって理由じゃダメですか?』
「……いや……そうしておこう……
オレから忠告しといてやる
この事件に関わってるなら手を引け
そしてオレの邪魔をするんじゃねぇぞ」
『わかってますよ
でも、これは私にとっても大事なことなんで譲れないってことをお忘れなく』
「ああ……」
『それでは私は自分の仕事に戻りますね
会えてよかったです』
「オレもだ」
私は軽く一礼をして病院をでた
さて……どうやって沢田綱吉を捕まえようかな……
ドガーンッ
『爆発音……
音からしてダイナマイト……
あっちか……』
並盛商店街
『微かに火薬の匂い……
やってるなぁ……』
ドドーン……
『あっちか…』
爆発音がする方向に向けて足を運ぶ
戦っていたのは獄寺隼人と柿本千種
みた感じ千種が劣勢
「果てな」
獄寺から放たれたのは大量のダイナマイト
あ、あれはヤバいっ!
『千種っ!!
間に合えっ!
ドガドガドガーンッ
『千種、大丈夫!!?』
「リナ…?
邪魔、しないで…」
魔法が遅かったのか出血が激しい
『ご、ごめん…』
「リナ……
骸様が言ってた……
君の存在を奴等に知られたくないって…
だから、離れて…」
『…わかった…
ならやばくなったら加勢するよ』
「ありがとう……」
私は千種が立ち上がると同時に物陰に隠れた
「ああ……手間がはぶけた……」
獄寺の隣には沢田綱吉がいた
私より先に出たはずなのにここに着くの遅くないか?
「気を付けてください
奴の武器はヨーヨーです!!」
「そんなこと言われても
怖くて……動けないよ……」
うん、一般人あるあるだね
私も最初はそうだった
気を付けろ、動けって言われてすぐに動ける人はそういない
さてと……そろそろ決着かな…?
しばらく会わない間に強くなって……
千種の放ったヨーヨーから出た針は沢田綱吉を狙う
さて……どう動く?
獄寺隼人
ザシュッ……
へぇ……自分の体を使って沢田綱吉を守ったか……
でもこれで獄寺隼人は動けない……
さてと……どうやって拉致ろうかな……
「壊してからつれていく……
早く済まそう」
パシッとヨーヨーを掴む千種
血まみれな分余計怖い
あーあ……沢田綱吉のやつ恐怖で体が動いてないじゃん
千種、やるなら今だ!
シュッ
「うわぁぁ」
どんっ
「い゛っ!?」
「!」
『わおっ“助っ人登場ー!”的な感じの間に合い方じゃん』
沢田を突き飛ばすように助けたのは野球部の少年
なぜ野球部ってわかったのかって?
少年が背負っているケースとカバン、雰囲気からだ
あー……あの少年、キレてますね……
千種の武器を変形刀で一刀両断か…
「そうか……
おまえは並盛中学2-A、出席番号15番
、山本武……」
「だったらなんだ」
『あ、ケンカランキング2位の人じゃん』
「おまえは犬の獲物……
もめるのめんどい……
帰る……」
『了解』
私は魔法で形を変えたホグワーツの制服を着てフードを深く被る
「シャワー浴びたい……」
『その前に止血ね
そのまま浴びると出血多量で死ぬよ』
「……」
『しゃべる気力もないか……』
しゃーない運んでやるか……
『千種、私に捕まって
骸の所まで運んであげる』
「……」
あーあ……気を失ってやがんの……
黒曜ヘルシーランド
『骸、当たりがでたよ
んで重症の千種を連れて帰ってきた』
「ほう……」
どさっ
「骸様ー、千種きましたー?」
『犬のターゲットも見つけた』
「あら!
っひゃーーだっせー!!
血まみれ黒コゲじゃん」
その場に寝かせた千種をしゃがんでじっと見る犬
「レアだよレア……
っひゃ、血ぃうっまそ!」
よだれを垂らす犬
『コゲた血肉をみて興奮とか……もはや獣じゃん』
「噛むな犬!」
ピタッ
『うん、獣だ』
「ボンゴレについて何もつかまず千種が手ぶらで帰ってくるはずがない
目を覚ますまで待ちましょう
それまでリナの持ち帰った情報を聞きますよ」
「えー……」
『犬のターゲットの情報もあるんだけど』
「聞くっ!」
『よろしい
んじゃまずは千種の相手……獄寺隼人
彼はボンゴレ10代目候補の自称右腕
武器は大小さまざまなダイナマイト
スモーキンボム・隼人って通り名らしい』
「殺し屋でしたか……」
『次、犬の相手になる山本武
彼は野球部に入ってる一般人
でも、千種の武器を一刀両断した変形する刀を持ってる
戦闘能力は不明
油断しないことに限る相手』
「ふーん……」
『最後にボンゴレ10代目候補……
正体は並盛中に通う2年生で名前は沢田綱吉
戦闘能力全くなしでビビり
まあ、実際にあったら骸でもどんなヤツか見抜けると思うからあんまりネタバレしないでおくよ』
「クフフ、わかりました」
『こっちに来るように誘ってみようか?』
「いえ、大丈夫ですよ
あちらからこちらに来ると思いますから」
『へぇ……人質作戦か……』
「ご名答
リナ達がボンゴレ10代目を探している間によく暴れる小鳥が入ってきましてね
今は監禁してます」
『へぇ……やるじゃん
その小鳥って並盛の風紀委員長じゃない?』
「さすがです
簡単でしたよ」
『なら大丈夫か……
向こうにも協力者はいるはずだし気付くのもこっちにくるのも時間の問題か』
「そうです
くるまでの間、ゆっくりしてましょう
それに、千種の治療も必要だ」
『治療なら私がするよ
簡単な傷なら治療できる
難しいのは専門の医師に限るけどね』
「それはあなたに任せますよ」
『わかった』
「では、僕たちはしばらく離れていましょう
犬、いきますよ」
「はい、骸様」
私は犬と骸がいなくなったのを確認して杖を取り出す
『さてと始めるか……』
まずは綺麗な水で患部を洗い流す
『
こんなもんかな……
軽く水をふきとって……
次は……
『
よし、これで応急処置はおしまい
あとは傷口が開かないようにガーゼと包帯を巻いてっと……
『こんなもんかな……』
あとは魔法できれいにした制服着せて、ソファーに寝かせて……
『よし、出来た……』
うーん……今日はかなり魔力使ったなー……
『休もっと……
骸ー終わったよー』
「クフフ……早いですね
まるで魔法みたいだ」
『それはどうも…
あのさ、気配消して出てくるの私の時はやめて欲しい』
「なぜ?」
『私の嫌いなものと同じだから』
「クフフ……それはいいことを聞きました
ではこれからもそうさせていただきますね」
『最低だな
まあ、それが骸か…』
「クフフ……
ああ、いい情報ですよ」
『なに?』
「彼らがこちらに向かってます
そして、私が個人的に呼んだ助っ人も」
『ふーん……
助っ人はあまり気にしないわ
骸みたいに強いってわけじゃないんでしょ?』
「ええ…
ですが1人…彼は僕がお世話になった人で強い人です」
『ふーん……
んじゃその彼が着いたら起こして
私はそれまで寝てる』
「ええ
休む場所はどこにしますか?」
『ここでいいよ
動くの面倒だし、陽当たりはいいし』
「わかりました
では、静かにしておきますね」
『んじゃよろしく』
「お休みなさい、リナ」
『お休みなさい、骸』
私はそう返事をして陽当たりがちょうどいい壁際に座り込んで眠りに入った
「インペリオ 」
『!!!!』
ガバッと起き上がる
え……今の声は……
「おや、早いお目覚めですね」
『……ト、ム……?』
「おや、まだ10分も寝てないのにもう寝ぼけているのですか?」
『…ああ骸か………
ねぇ、私が起きる前に何か私に言った?』
「いえ、何も言ってませんよ?」
『……そう……
夢か……』
夢にしては嫌な呪文だった……
まるで……トム・リドルが最悪の魔法使いになったような……
「顔色が優れませんね?
大丈夫ですか?」
『……ああ、うん大丈夫…
見たくない夢を見ただけ……
やっぱりこの目が原因かな……』
「六道輪廻の瞳ですね……
僕の目と君の目が近くにあるとそのような効果があるのかもしれませんね
まぁ、僕の場合はこの力が強くなりましたが……」
『……ふーん……
やっぱり2つ揃うとそうなるのか……
いいこと聞いた……
骸、今からためしていい?』
「ええ
出す術は考えてくださいね?」
『わかってる』
あの日以来久しぶりに使うな……
私は三叉の槍をポケットから取り出す
カチャン
よかった……
長年使ってなかったから展開しなかったらどうしようかと思った……
本当にこの技は不便だ
この槍がないとこの瞳の技は
私が今使う技は……
「骸ちゃーん、来たわよー
……あっつ!!」
うるせぇな……邪魔すんじゃねぇよ……
「おや、もう着きましたか……
早いですね」
「骸ちゃんのお願いだからね
あら?他のやつらは?」
「もうすぐ着きますよ」
「ふーん……で、あの女は?
ってか暑くない?」
『ああ……すみません
幻術の確認をしてましてね……すぐ終わります』
「M・M、彼女はリナ
僕の協力者です」
『……ふぅ……
先ほどは失礼しました
改めて…私はリナっていいます
骸からの依頼で力を貸しています』
「ふーん……
ひ弱そうなあんたが骸ちゃんから依頼を、ねぇ……」
『人を見かけで判断しないほうがいいですよ?
私はこれでも殺し屋の歴は長いですから』
「はあ?
あんた、まだ十代でしょ?」
『ええ
ですが、あなたよりも殺しの経験はありますよ?』
「う……」
『何なら手合わせします……?』
「……遠慮するわ……
私は骸ちゃんのお願いで来ただけで、あなたを殺すためにきたわけじゃないんだし」
『わかりました
私も骸の依頼できただけですしね……
喧嘩を売ってしまい、すみませんでした……』
「こっちこそ悪かったわ……」
「クフフ……M・M、賢い判断です
あなたはリナには勝てない」
「むっ……」
「さあ、他のメンバーも到着したようです」
ザッ……
部屋に入ってきたのは4人……
小柄な男性と双子の男性、大柄の男性だ
大柄の男性は番長みたいな格好をしている
見た感じ4人とも成人してるな……
黒曜中の制服か……
コスプレ集団だな、これは…
「##RUBY#千種も起きたようですし……」
『おはよー千種
身体はどう?』
「……大丈夫…みたい…?」
『よかった
応急処置だからあんまり激しい運動しないでね……って言ってもするだろうから傷口が開かないようにきつめに包帯巻いといたから』
「ありがとう
で、骸様……」
「話はリナから聞いてますが、教えてくれますね?」
「はい……」
千種の話は10分程で終わった
「ところで……」
千種も彼らに気付いたようだ
『彼らは骸が呼んだんだって』
「相変わらず無愛想な奴ねー
久々に脱獄仲間に会ったっていうのに」
へー脱獄仲間か……
私が知らない間に捕まって脱獄したのか……
ん?
脱獄ってことは捕まえに来るってパターンだよね……
ってことは、力を貸してる私も捕まるんじゃね?
「何しにきたの?」
「仕事に決まってんじゃない
骸ちゃんが一番、払いがいいんだもん」
「答える必要はない……」
へぇ以外と渋い声してるな、コスプレ番長……
名前、何だろう……
「…………」
双子は無言
まぁ、口を縫っていたらしゃべれないわな
「スリルを欲してですよ」
うわ、いつの間にか鳥が集ってるよ
鳥は可愛いのにな……
「千種はゆっくり休んだ方がいい
ボンゴレの首は彼らにまかせましょう」
ドサッ
『!』
物音がした方を見るとそこには大きな本を抱える男児
『あの子がフゥ太か…
ボンゴレボスに反応したのか…』
「クフフフフ……」
『んじゃボンゴレ10代目達の様子を見てくるよ』
「あなたは極力戦わないでくださいね?
我々の最終兵器ですから」
『わかってる
まあ、ナビゲーター的な感じに動くよ』
「頼みましたよ?」
『頼まれた』
さてと、場所も変わって元広場
M・Mとバーズが待機している
私は建物の屋上に待機
こっからならこっちに向かってくるボンゴレ10代目ご一行がよく見える
どうやら休憩するようだ
さて……先に仕掛けるのは誰だろ……
ん……?
あいつらと一緒にいる女性って…フリーの殺し屋…毒サソリのビアンキじゃん!
ポイズンクッキングの使い手がいるのは誤算だなぁ……
いや…何とかなるか?
彼女の料理に接触したり、摂取しなければいいだけだし……
ブジョアアア……
うぁぁ……
ポイズンクッキング炸裂じゃん……
中身は……
「虫ですかーーー!!」
キモいな……
ビアンキのターゲットはボンゴレ10代目、沢田綱吉か……
ブクブク…
「!?」
グツグツ…
ん?
沸騰してる?
「あつっ」
ボンッ
『!!』
沸騰して爆発した…!?
ポイズンクッキングは毒ってだけで爆発はしない…
ってことは、M・Mかバーズが攻撃したことになる
ヴォォォ…
『この音……
この建物の下か!』
ドガン
『くっ……
獄寺隼人のダイナマイトか…!』
「ダッサイ武器
こんな連中に柿ピーや犬は何を手こずったのかしら」
建物からでてきたのはクラリネットを持ったM・M
あれがM・Mの武器か……
「あれ、黒曜の制服だ!!」
「ってことは」
「しかし敵は3人組だったはず」
へぇ……もうそこまでわかってるんだ
やるね、リボーンさん
さてと…近くで見るために移動するか…
『久々だけど出来るかな……?』
私は自分が黒猫になるイメージする
ホグワーツで身につけた動物もどきになる技
魔法省に申請が必要な呪文
シュン……
『よし、出来た……』
無事、黒猫になることができた
このモデルは守護霊で出した黒猫のノアール
ノアールと一緒の目線で遊ぶために身につけた技
さて……行きますか
私は建物の屋上から飛び降りた