あれから月日が経ち……

XANXAS（ザンザス）兄様は暗殺部隊ヴァリアーのボスになった

それからしばらくして、ボンゴレ史上最悪のクーデター「ゆりかご」が起こった










私がイヤな予感を感知したのはルーチェの娘であるアリアの所に遊びに行っているとき

巫女の近くにいるためかとてもイヤな予感がした

『ごめん、アリアさん
何かイヤな予感がするからもう帰るね』

「あ、はい……
また、母の話を聞かせて下さいね」

『うん、わかった
それじゃっ！』

私は娘のアリアに一礼をして走り出した

目指すは兄様のいるボンゴレ本部























ボンゴレ本部

『な、に…これ……』

私が着いた頃には本部の内装はボロボロ

所々に死傷者が転がっている

そして血肉の焼ける匂い

「う……」

『！！
ねぇ、何があったの！？』

奇跡的に意識がある人がいた

『ねぇ！！』

「ヴァ、リアーが……」

『ヴァリアー！？』

「クーデター、だ……
９代目が…」

『ヴァリアーがクーデター……？
何で……？』

「…………」

『気を失ったか……
兄様に聞いてみるか…』

兄様達の居場所を見つけるのは簡単だった




地下室

『兄様！！
どこ！？』

「……リナか……」

そう言いながら柱の影から出てきたのはヴァリアー幹部のスクアーロ

『スクアーロ！！
兄様は！？』

「XANXUSは長い眠りについた」

『えっ！？』

「９代目の技だ」

『うそ…
兄様はどこ！？』

「あそこだ」

スクアーロの指差す先を見る

『！！』

そこには氷柱の中で眠る兄様の姿

『これは……ボンゴレボスの奥義……』

武器では壊れず、マッチやライターの炎では溶けない最強の氷

『兄様……中は寒いでしょう……
私が助けてあげますからしばらく待ってて下さいね』

「何をするつもりだ？」

『何って……
この技を解く方法を探して実行するだけです
そして、兄様とヴァリアーが暴れた理由を探します』

「……そうか……」

『ヴァリアーは私の邪魔をしないで下さいね
邪魔したら、殺す……』

「……ああ……」


それから私は魔法を使ったり、書物を調べたりして解除方法を探した


その中でわかった真実


XANXUS兄様は９代目の実の息子ではないこと

兄様の灯す炎は憤怒の炎といわれ、ボンゴレの灯す死ぬ気の炎の亜種だということ

ボンゴレの奥義は死ぬ気の炎でしか解除できないこと

ボンゴレボスはボンゴレの血族しかなれず、血族ではない兄様はボンゴレボスにはなれないこと

これを見た瞬間『は？』ってなった

だって血は只の赤い液体にすぎないのだから

そんなのでボスを決めるぐらいなら……