【リクエスト】宇宙戦艦ヤマト2199(フォレストページ バイト様へ)
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ヤマトに帰投したあとオレは加藤らから質問攻めされた
抜錨時になぜいなかったのか
作った機体の性能を教えろ
部署の複数掛け持ちの理由は…などなど
一問一答形式で答えていき、最終的に部隊の全員から働きすぎだろという言葉がでてきて質疑応答会は解散した
「森…
お前、本当に大丈夫か…?」
『ん?
今のところ大丈夫だよ
ここにはお前と篠原、航空隊の仲間とマリとアスカがいるし』
「そうじゃない」
『ん?』
は~…っとため息をつく加藤
オレ、変なこと言ったか?
「お前、そんなに掛け持ちして玲ちゃんとは大丈夫なのか?」
あぁ…玲か…
『…大丈夫だよ
玲もオレの部署の掛け持ちの多さは知ってるし、今は姉さんのところで上手くやってるし、オレの時間がある限り玲に会いに行くって伝えてるから』
何なら今から会いに行きたい
「そうか…ならそれ以上なにも言わないことにする…」
さらに加藤はため息をついた
「さ、オレ達も持ち場に戻って次の出動準備をするぞ!
森…無理すんなよ
しんどくなる前にオレらを頼ってくれたら嬉しいからな」
『ああ
篠原もありがとうな』
「おう!
あ、そうだ
これからオレらにお前の機体に乗せてくれよ」
「それもそうだな
コスモ・ゼロと何が違うのか詳しくみてみたい」
「アスカって子も紹介してよ」
『…わかった
だが先に言っとくがアスカは人間じゃなくてオレが作った人工知能だからな』
「お前、人工知能まで作れんの!?」
『ああ
でも作ったのはアスカだけだから
他の子はお前らの頼みでも作らねぇよ』
「ちぇっ」
『ってか、お前らが使ってる機体にも人工知能が搭載してるだろ?』
量産型だと思うが…
すべてに搭載してるなんて凄い技術だよな
オレはアスカだけで十分だし
アスカをエヴァ以外の機体に搭乗させるなんて考えられない
「まぁな
でも話し方がかたいんだよなぁ」
『へぇ…
だったら毎日話しかけたらいいんじゃないか?
アスカはそれで会話が流暢になったぞ?』
「へぇ…
毎日話しかける…
なるほど…
いいこと聞いた!
サンキュ、森!
オレ、今から実践してみるわ!」
『お、おう…
んじゃ篠原はエヴァに乗らないんだな』
「それとこれは別だ!」
『そ、そうか…
んじゃこれから乗せるが騒ぐなよ』
「わかってる」
オレはコックピットを開けて加藤と篠原をエヴァに乗せる
「広いな…」
「操縦席に操縦桿がない!?」
『あるよ
左右の肘置きのところにあるレバーが操縦桿になってる
機体の制御をしたり銃火器などを使う時はレバーについてるスイッチを押してる』
「まじか!」
コックピットでこどものように騒ぐ加藤と篠原にオレは少しだけ笑みがこぼれた
『アスカ』
「なに?
あたしは忙しいんだけど?」
「女の子の声?」
「機械的な声じゃないな」
『アスカ、作業中ごめん
アスカに紹介したい人がいてさ』
「あんたの同期、加藤三郎二等宙尉と篠原弘樹三等宙尉でしょ
外で話しているのが聞こえたわよ
雪斗、タブレットを二人に見せて」
アスカに言われてオレはタブレット端末を加藤と篠原に見せる
「はじめまして
あたしはエヴァの専属AIのアスカ
映像で申し訳ないわね」
「これが…AI」
「オレらと変わらない姿だな」
「話しやすいように雪斗が作った映像ロットを使っているだけよ
いつもは音声だけだから、データが壊れてなくてよかったわ」
「お前、こんなこともできたのか!!?」
『まあ…』
「すごいな」
「で、あたしになにか?」
「なあなあ、アスカちゃん」
「なに?」
「オレのところにk「遠慮するわ」え」
「あなた達の機体にはすでにAIが乗ってる
あたしが入る余地はないわ
それに、あたしは雪斗をサポートするために存在しているし、さっきも言ったけどあたしはエヴァ専属AIだからね」
「そ、そっか…」
「残念だったな、篠原」
「知ってた?
AIは人間の赤ちゃんと一緒で会話するたび、人間と関わるたびに少しずつ成長するの
あなたの関わり方次第でAIは敵にも味方にもなる
覚えておきなさい」
「お、おう…」
「あ、そうだ…
加藤三郎二等宙尉と篠原弘樹三等宙尉」
「おう」
「なんだい?」
「これからもうちの雪斗をよろしく頼むわ
この人、何でも溜め込む悪癖があるから」
『悪癖って…アスカ…』
「「おう、任せとけ」」
『お前らまで』
オレってそんなに溜め込むかな…?
ある程度気持ちは発散してるし…
物は溜め込まないし…
うーん…
わからん
「加藤三郎二等宙尉と篠原弘樹三等宙尉はエヴァを見たかったのよね
ある程度の武器や装備を見るのを許可するわ
でも触るのはだめ
内部から整備をしている途中だから」
「整備中なのにいいのか?」
「ええ、触らなければね」
「わかった
サンキューな、アスカちゃん」
「いえ
雪斗、あたしは整備に戻るからあとはよろしく」
『わかった
ありがとう、アスカ』
オレはタブレットをスリープモードにして、もとあった場所に戻した
それから加藤と篠原は《エヴァ》を気がすむまで隅から隅まで観察した
『さあ、お前らもう満足しただろ?
そろそろオレはオレの仕事に戻りたいんだけど?』
「んー?
ああ…そうだなぁ」
「篠原、オレらも次の作戦に備えて持ち場に戻るぞ
森、ありがとうな」
『どういたしまして
それじゃあ、またな』
オレは2人を見送ってエヴァの整備、点検をする
コックピットの動作確認をしたあとコアの確認をする
『やっぱり…
ヤマトの波動エンジンが近くにあるから、共鳴してエネルギー量が上がってる…』
オレはメ号作戦時とは違う輝きを放つコアをみて抜錨時の波動防壁の色の変化に納得した
『このままいけばエヴァ側の波動エンジンが暴走してしまうな…』
「姫」
『!』
「その話…ほんと?」
『マリ…
聞いてたのか…』
「まぁね」
『オレがエヴァを作った時、エヴァには波動エンジンを組み込んだコアをつけてるって言ってたろ?』
「言ってたね」
『その波動エンジンはオレがこっちに転生する前に持ってた『宇宙戦艦ヤマト』というアニメと漫画の知識、技術をそのまま小型化して入れた産物
性質、性能はこのヤマトの波動エンジンと同じだから引き合い、エヴァの波動エンジンは元の大きさのエネルギーに戻ろうとしている』
「え、それってヤバいんじゃ…」
『そ
このままいけばコアが元に戻ろうとするエネルギーの力に耐えきれなくなって壊れる
んでコアから溢れ出たエネルギーはエヴァを飲み込んで…ドカンッ
小宇宙が1つ消える』
「!!!」
『まあ、そうならないために対策はしてあるからそこは安心してほしい
あと、いつかエヴァを使わない時代がきたらエヴァの設計図を積んだアスカの存在の抹消とエヴァと波動エンジンを破壊する』
「破壊…?
できるの?」
『ああ
アスカには作った時にその時が来たらそうすることを伝えているし、プログラミングもしている
エヴァの破壊は、組み立てとは逆のことをして一つ一つ剥がして鎔かしていくつかの塊にする
でも波動エンジンの破壊だけは、どうシュミレーションしても小宇宙が巻き込まれてしまう
だから、波動エンジンを最初に作ったイスカンダルについたら、小宇宙を巻き込まない処分方法を聞こうと思っている』
「そっか」
『まあ、教えてくれるかどうかはわからないけどね』
「それもそうね…
ま、その時が来たら私も呼びなさいよ?
一人で背負うのは許さないから」
『!
…わかったよ』
あぁ…流石だよ、マリ…
オレが考えていたことを見抜いているとは…
『んじゃ、オレは整備に戻るわ
マリは?』
「私も手伝うよ
2人でした方が早く済むでしょ?」
『そうだな…
ありがとう、マリ』
「どういたしまして」
それからオレはマリと作業を分担してエヴァの整備を2時間程で終わらせた
『よし…整備完了
お疲れ様、マリ』
「お疲れ様、雪斗」
『ワープの確認までに間に合ってよかったよ
ありがとう』
「どういたしまして
ワープ…どんなものか楽しみだわ」
『そうなんだよ
一応説明すると1万8千光年彼方にあるイスカンダルまで行くために必要な技術なんだけど…ここから先はめちゃくちゃ専門的な話だからとてつもなく割愛するとして…(詳しく知りたければ「宇宙戦艦ヤマト ワープ」で検索してくれ)
簡単にいえば宇宙空間内のある点Aから点Bへ移動する際に宇宙の「外」へ飛び出して空間的距離を無視して移動する方法だね』
「うん…よくわからん
っていうか宇宙に「外」って概念があるのが余計に分からん」
『まあ、説明しといてあれだけど…難しい話は一度置いといて…
オレやマリがいた次元では空想の技術だったワープを実際に体験できるんだ
こんな素晴らしいことはないよ』
「それもそうだ」
『でも安全にワープができると判断されるまでは、宇宙服を着るか、戦闘機乗りは機体に乗ってワープを経験するしかない…
それにワープ体験は人間には一瞬のことだからワープ中のことは感知できない
それが残念だ…』
「へえ…」
『あ…ごめん…
楽しみすぎて、つい…』
「ずっと話を聞いてて思ったけど…姫ってヤマトのファンだよね
あと、エヴァにも詳しかったし…」
『まぁね
この宇宙戦艦ヤマトとマリのいたエヴァの世界はオレの元いた次元ではアニメと漫画で紹介されてて…何度も見返していたんだ
マリに初めてあった時も興奮したよ
推し(嫁)が空から来たって…』
「なるほどね
だからあんなに挙動不審だったんだ」
マリはオレとの初めての出会いを思い出してクスクス笑う
『さ、そろそろワープテストの準備に入ろう
アスカ』
「今、全ての作業が終わったわ」
「お疲れ、リトル姫」
「コネメガネもね
さ、ふたりともさっさと乗りなさいな
ヤマトの管制部の話ではそろそろよ」
「『了解』」
オレとマリはアスカに急かされて《エヴァ》に乗る
〈「達する
これよりヤマトは0130よりワープテストに入る
乗員全ては速やかにワープに備えよ」〉
『きたきたー!
やっぱり生で聴くと緊張感が伝わるねぇ!』
「雪斗、はしゃぎすぎよ」
『はしゃぐなって方が無理だよ』
「はぁ…
はしゃぎすぎてワープ後に酔っても知らないわよ」
『大丈夫だよ!多分…』
「ワープの後って酔うの?」
「人によるけどね
ワープ中に通る空間と機体の進む速さの何らかの影響が三半規管に異常をきたして乗り物酔いみたいな症状を起こすのよ
まあ、ほとんどは回数を重ねると慣れるわ」
『「へぇ…」』
『まあ、オレ達は次元軸と時間軸と空間軸を飛び越えて来てるからワープ酔いなんか大丈夫だって多分』
「あんたは転生体でしょうが
まあ、コネメガネは異世界からトリップしてきたからワープ酔いにはならないと思うけど…
ま、ワープ酔いしたら佐渡先生かサーシャに聞くことね」
『「了解」』
ワープの時間まであと5分