【リクエスト】宇宙戦艦ヤマト2199(フォレストページ バイト様へ)
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ヤマト抜錨当日
船に乗る前にサーシャ様を姉の雪に会わせた
親戚のサナ姉として
母も一卵性の双子だったからサナ姉と雪、オレは顔が似ていて、連絡がとれたのはつい最近だという事を伝えた
姉の雪は疑うことなく受け入れてくれた
罪悪感がハンパじゃない…
それからしばらくしてヤマトには召集の時に集まった隊員が一人も欠員なく乗艦し、赤城リツコさんとサーシャ様も乗艦した
ちなみにサーシャ様だけ男性隊員と同じ上下分割タイプで上着の裾は男性の隊服よりは短めである
これは土方先生がこの作戦に参加するクルー全てがオレ、姉の雪、サーシャ様を見分けられるようにと言う事で作ったのだそうだ(ちなみに身長とスリーサイズは佐渡先生のところで検査をした時に測って手に入れていたそうだ)
そしてオレは今やっと兼任することになった各科の挨拶周りを終えて今は姉がいる第一艦橋で姉が使う機材の確認をしている
「ってまぁ…こんな感じかな…?
雪斗、分かった?」
『ああ
流石姉さんだ
とってもわかりやすかったよ』
「褒めても何もでないわよ
それにしても…あなた、ここ以外にもかなり兼任してるのね」
『まあね…
沖田艦長と土方先生がオレの力をかってくれてるようでさ…
まぁ、倒れない程度に頑張るよ』
「何かあったら私に話しなさいよ?」
『姉さんもね』
「森くん!」
『「はい!」』
「あ、すまない…
弟くんの方だ」
『は!私に何でしょうか、真田副長!』
「オレと一緒に来てくれ」
『わかりました!
んじゃ姉さんまたね』
「頑張ってね」
『ああ』
オレは駆け足で真田副長のところに向かう
機関室
「これからこの通信装置をエンジン中枢部にはめ込む
防護服は着たな?」
オレと真田副長の前にはサーシャ様が持ってきた通信装置が入ったケース
『はい』
「よし
では始めるぞ
せーのっ!」
オレは真田副長の号令に合わせてケースを持ち、2人息を合わせてエンジン中枢部まで運ぶ
中枢部のドアを開けると波動エンジンが通る空間があり、艦首側にはケースを入れる穴がある
オレ達は落とさないように慎重にケースを穴にいれた
真田副長が蓋をしている間にオレは先にエンジン中枢部からでて、タブレットから回路の接続の確認をする
「あの異星の通信カプセルが、エンジン中枢部最後のユニットじゃとはな」
「とどのつまり、ブラックボックスか」
防護服についている小型スピーカーから徳川彦左衛門機関長と山崎奨機関士の声が聞こえてくる
ピピッ
『副長、回路の接続、確認しました』
「ああ、分かった」
「これでエンジンに火は入ったのかね」
「いいえ
波動エンジン本体の始動には膨大な起動電力が必要です」
「Vスター始動でもかね」
「はい」
ガコン…
真田副長がエンジン中枢部から出てきてドアを閉める
『施錠確認』
「女神様も意地が悪い」
この声は藪助治機関士だな
確か…「きりしま」の機関士もしてたような…
「だが、そんなエネルギーがこの極東管区のどこにあるというのかね」
「それについては、腹案を艦長に具申してみるつもりです
あ、森くん、もうしばらくいいかね?」
『はい、もちろんです』
「ありがとう
では、徳川機関長あとは頼みます」
「あい分かった」
「さ、森くん」
『はい』
オレは駆け足で副長の後ろをついていく
防護服を脱いで除染をしたあと、オレは技術科の服に着替えて真田副長の後ろをついていく
「森くん、君ならこの船のエンジン始動に必要な起動電力はどうするかい?」
『突然ですね…
私なら…日本中の電力をここに送ってもらいます
船を作っていたのだから送電設備は整ってますし…
ですが国民の皆さんには電力が貯まるまでは非常電源暮らしになるので申し訳ないですね…』
「そうか…
君もそう考えていたか…」
『君も…ってことは副長の考えは』
「ああ…君と同じだよ
この案を私は艦長に具申しに行くが君はどうする」
『私も艦長に具申したいことがあるのでついていきます』
「そうか
具申内容は聞かないでおこう」
『ありがとうございます』
それからオレは真田副長とこの作戦をするにはどうするか話ながら艦長室に向かった
艦長室につくと先に真田副長が電力供給案を艦長に具申、受理され第一艦橋に戻った
次はオレ
『艦長、私も意見具申よろしいでしょうか』
「なんだ」
『作戦の間、私の作った特式8号空間艦上戦闘機をヤマトの護衛機としても使用する許可をいただきたいです』
「護衛?」
『はい
ヤマトには波動エンジンが搭載されていますよね?
敵にそのことが知られれば波動エンジンが完全に起動するまでの時間を狙って攻撃してくるでしょう
波動防壁も波動エンジンが機能しているときだけしか使えない』
「まあ、そうなるな」
『そこで…
ここだけの話ですが…
私の作った特式8号空間艦上戦闘機の2機にはヤマトよりは小型ですが同じ波動エンジンを搭載しております
ヤマトが波動エンジンを貯めている間、この2機が外に出て波動防壁を展開しヤマトを護ります』
「なんと…」
『私の戦闘機は護るために戦う機体として作りました
そして私と真希波には艦長からこの作戦の前にイスカンダルの使者を護衛する任務を承りました
そして今、この船にはイスカンダルの使者が乗艦しております
なので、このヤマトを護ることはイスカンダルの使者を護ることにもなるのです』
「…なるほど…
わかった…許可しよう
森と真希波は今よりも忙しくなるが…頼んだぞ」
『ありがとうございます!』
「俺から発艦許可を出しておく
真希波と準備をしておけ」
『はっ!
失礼します!』
オレは敬礼をして艦長室を出てすぐに航空隊の服に変える
「雪斗」
『アスカ、もう終わったのかい?』
「もちろんよ
余った時間でヤマト上空に出るためのルートも作ってある」
『流石、オレのアスカ』
「別にあんたのためじゃないわ
サーシャのためよ」
『そっか
じゃあそういう事にしておくよ
ありがとう、アスカ』
「さぁ、早く《エヴァ》に乗りなさい
マリはすでにスタンバってるわよ」
『了解』
アスカのやつ…
艦長室のパネルから盗聴してたな…これは…
「言っとくけど盗聴なんてしてないわ
あんたの行動を考えて先に行動しただけ
ほら、さっさと行く!」
『わかったよ』
オレは走って第一格納庫に向かった
※第一格納庫は原作、マンガ、アニメでは小規模でコスモゼロが2機しか入らなかったが、設定上ややサイズアップし、立体駐車場の仕組みで《エヴァ》2機も入るようになっています
※射出の仕方はコスモタイガーとやや同じで発射する機体のパレットが出入り口まで回転移動して扉が開くと射出される仕組みです
第一格納庫につくと急いでオレは《エヴァ》に乗り込んだ
ピピッ
「姫
作戦、アスカから聞いたよ」
『マリ、お待たせ
それじゃあ、作戦の最終確認だ
ヤマト上空に出たらすぐにATフィールドを出力を最大で展開
そのままオレは船首、マリは船尾へ移動
場合によっては攻撃を許可する
ヤマトの発進を確認次第帰投する』
「了解」
『では、作戦を始める
アスカ、ルート案内よろしく』
「わかったわ」
『こちら《エヴァ》森と真希波
発艦準備できました』
「沖田だ
森、真希波、頼んだぞ」
『森、了解!』
「真希波、了解!」
ハッチが開いたのを確認してオレたちは発進した
アスカのお陰でヤマトの側にできていたクレーターから外に出ることができた
外に出ると同時に波動防壁(ATフィールド)を展開し船首と船尾に移動する
「二人とも、ヤマトの通信を傍受したわ
「きりしま」が月軌道に入った敵弾道弾を砲撃
軌道変更は失敗したものの、到達時間を1分程遅らせることに成功だって」
『了解
ガミラスの狙いはやっぱり…』
「ここみたいね」
「そうね
前にガミラスの偵察機が防衛ラインを超えてきたことがあったでしょ
その時にこの船は廃船じゃないって気付かれたのかもしれないわ」
『そっか…』
原作には存在しない人間がいても世界は原作の通りに進んで行くのか…
「姫、どうする?」
『作戦は継続
オレたちが変に動けば余計にヤマトの抜錨準備の邪魔になる』
「りょーかい」
「ヤマト、波動エンジンの起動を確認」
『了解
マリ、これからヤマトは偽装を解除するはずだからATフィールドは展開したまま少し離れよう
もしかしたらそのまま主砲とかの動作確認が入るかもしれない』
「りょーかい
宇宙戦艦ヤマト、どんな船かな…
他のみんなよりも先に全貌が拝めるなんて、私達はラッキーだね」
『そうだね』
ピピッ
「敵弾道弾、ヤマトに向かって接近
着弾まで3分を切ったわ」
バリ…バリバリ…
『!!
始まった』
地響きの音とともに超弩級戦艦の船体がゆっくりと起き上がり、偽装に使われた砂の塊や鉄錆がボロボロと剥がれ始めた
「すごい…」
『これが…宇宙戦艦ヤマト…』
1分程で地面の中から偽装解除した超弩級宇宙戦艦、ヤマトが出てきた
あれが廃船から象られた戦艦だとは思えない程とても美しい…
この世界に転生できて良かった…
ドドドッとヤマトを繋いでいたケーブルが音を立てて外れ始めた
「ヤマトの抜錨、発進を確認
続けて主砲の作動を確認」
『「了解」』
「ヤマトに着弾まで残り1分を切った」
『了解
アスカ、オレたちは迎撃終了後、ヤマトに帰投するから準備よろしく』
「わかったわ」
ピピッ
「敵弾道弾着弾まで残り30秒
主砲発射準備完了」
ガコンという重たい音とともに主砲がガミラス弾が来る方向に動き、止まる
この距離だとヤマトは爆煙、爆風に飲み込まれるだろうな
『マリ、ATフィールドの強度をさらに上げることはできる?』
「もち
至近距離の攻撃だから破片とか飛んできそうだし
ヤマトに破片が着弾したら厄介だからね〜」
『よかった
なら今から頼むよ』
「がってんでい!」
『「波動防壁(ATフィールド)全開!」』
キィー…ンという音とともに防壁の色が薄いオレンジ色から濃いオレンジ色に変わる
ドウッ
波動防壁の色が変わったと同時に主砲からショックカノンエネルギー弾が発射された
『おおっ!!
これが…ヤマトのショックカノン…!!』
アニメとすべて同じ!!
感動だわ…
カッ!
ドオォォォン
『っつ…!』
眩しいしなんつー爆音…
ある程度遮光遮音対策はしてたけど…えげつないな…
網膜と鼓膜やられるわ
「敵弾道弾の破壊、ヤマトの波動防壁展開を確認
ヤマトへの被害なし」
『了解』
「いやぁ…すごかったねぇ」
『そうだね…
しばらく余韻に浸りたいところだけど、帰投するか…』
「だね
リトル姫、ヤマトは今どんな感じ?」
「波動防壁の作動を確認したから予定通りだと次はワープの準備に入るわね
今のうちに戻ってワープに備えたほうがいいわ
人類初の体験をするからね」
「ワープか…
どんな感じなんだろう」
『体感ではあっという間なんだろうな
マンガやアニメでしかできない現象を体験できる日が来るなんて…
神に感謝だな』
「ふたりとも、ワープの話で盛り上がっているところ悪いけど、帰投許可おりたわ
さっさとハッチに向かって」
『「了解」』
オレとマリはアスカに急かされながらヤマトに帰投した