【リクエスト】宇宙戦艦ヤマト2199(フォレストページ バイト様へ)
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沖田提督の召集に従い、オレたちはホールに集まった
周りの人間は「イズモ計画」などの作戦に参加していた隊員や特殊任務の訓練を受けていた隊員
「よ、姫さん」
『篠原…
頼むからここでその呼び方はやめてくれ…』
「なあ、前から思ったが…なんで森のあだ名が姫なんだよ
森は男だろ」
『加藤…
これはオレの相棒が勝手に呼びだして広まったんだ』
「相棒?」
『こいつ』
オレは隣に立っているマリを加藤の前に動かす
「姫の相棒、真希波・マリ・イラストリアスです」
ピシッと加藤に敬礼をするマリ
「なるほどな…
すぐあだ名をつけそうな感じだわ」
答礼をしながら加藤はそう言う
まさにそのとおり…
エヴァの世界でも主人公に「NERVのワンコくん」ってあだ名をつけてた
『だろ?
で、お前も知ってるだろうけどオレには双子の姉がいてさ…
姉にそっくり過ぎて余計に…な
まあ、一応隊の中だけの呼び名ってことで通してるんだけど…
篠原のバカだけは…』
「バカはひでぇよ
反応が面白いからしてただけで…」
「篠原…」
「わかった
できるだけ呼ばないように気をつけるよ」
『頼んだぞ』
「姫、提督が出てきた」
『ああ…』
オレ達は提督の方を向く
「集まってもらった諸君らの多くは、「イズモ計画」の選抜メンバーとして、これまで特殊任務の訓練を課してきた者達だ」
沖田提督はアニメ、マンガ通りに「イズモ計画」が「ヤマト計画」に発展吸収されたこと、メ号作戦で回収されたカプセルの事を話した
そしてカプセルのメッセージを再生した
メッセージを聞いた隊員のほとんどがざわついていた
それもそうだ
今までとはスケールが違う
太陽系内ではない天の川銀河の先にあるマゼラン銀河に向かう恒星間航行だから
沖田提督はこの作戦は強制ではないことを伝え、明後日の○六○○…つまり、6時に坊ノ岬を抜錨すること遅れたものは残留希望者と見なすことを伝えた
それから姉の雪が各部門の責任者の名前を読み上げていった
提督が艦長ならサーシャ様の事を何とかできるだろう
戦術科は古代進
オレが予め提督と土方先生に責任者にしないでほしい事を伝えていたからそうなった
全ての責任者が発表されたあと各部隊ごとの集合場所や時刻などが発表された
それからオレたち航空隊は機体を順次坊ノ岬に移送することになった
エヴァの移送は抜錨の前日
それまでは防衛任務にあたることになった
ちなみに全領域制宙戦闘機、零式52型空間艦上戦闘機《コスモゼロ》もエヴァと同じ日に移送されることが決まった
自宅
「なあ、森」
『ん?』
「あの召集に玲ちゃんがいたの知っていたか?」
『ああ
玲のことだから明生と同じ航空隊を志望していることもな
だからこの作戦では主計科に配属するように裏から操作した』
「お前…そんなことしてたのか…」
はあ…とため息をつく加藤
『死んでほしくないからな
これ、玲には内緒な?』
オレはそう言って右手人差し指を口元に当てる
「わかってるよ
玲ちゃんに聞いたが…航空隊じゃなくても乗艦する意志は変わらないってよ」
『そっか…
だったらそれなりの関わり方をしないとな…』
「お前と玲ちゃんが付き合ってるのを知ってるのはオレと篠原、山本だけだからな
他のクルーには気付かれないようにしろよ?」
『わかってるよ
玲にはこれからそう伝えるからさ』
「そうしてくれ
そういえばこれからは古代って男がオレ達航空隊の上官になるんだってな」
『ああ
この作戦で実力を見せてもらおうぜ
オレたちが従うに値する人材か』
「そうだな
それじゃあオレは荷物をまとめてくるわ
次は坊ノ岬で」
『ああ』
「お茶美味しかったわ」
加藤はそう言って帰った
それからオレは玲のところに行ってオレと付き合っていることは隠すことを伝えた
玲はすぐに了承してくれた
感謝しかない
オレは玲にお守りのブレスレットを渡して自宅に戻った
「ヤマト計画」抜錨前日
オレとマリはエヴァに乗って坊ノ岬に向かっている
提督と話をしてサーシャ様と世話係として赤城リツコがヤマトに乗艦することが決まった
サーシャ様と赤城リツコは船務科に配属され、主に言語の翻訳と宇宙の文化の解析を担当することになった
ついでにオレは航空隊と兼任して甲板部、姉の補佐で船務科と真田さんの補佐で技術科に配属された
原作でもこんなに兼任した人間はいないよな…
これは忙しくなりそうだ
ちなみにオレのヤマト乗艦時の服装はプラグスーツの上に入る部署のジャケットを着ることになった
ジャケットをもらってつくづく思った…
白系統のプラグスーツでよかった…って
ついでに配属が決まったからプラグスーツのライン部分のカラーリングを手首のボタンで変更できるようにした
今は航空隊を示す黄色ライン
ちなみに長押しすると船務科の黒ラインに変わり、2回目押すと技術科の青ラインにかわる
甲板部は濃いオレンジ地に黒ラインのツナギとベスト、キャップが支給されているため、それを着る
ちなみに支給されたジャケットは二枚重ねのスリーウェイで航空隊のジャケットを脱げば技術科のジャケットになり、技術科のジャケットを裏返せば船務科のジャケットになる
(航空隊を脱がなくてもそのまま裏返して船務科にできる
航空隊と技術科のジャケットはファスナーで取り付けられているため着脱しやすい)
「雪斗、九州に入ったわ
今のところ付近に敵影なし」
『了解』
「姫〜
私達、どんな船に乗るのかな〜」
『そりゃあ超弩級戦艦だろ
エヴァと他の戦闘機も乗せるんだからさ』
「超弩級…
そんな艦隊、存在するの?」
『存在するよ
オレたちがエヴァをつくったみたいに、超弩級戦艦の設計図やら記録が残っていれば余裕だし、オレたちが存在していた地球とはまた違った発展をしてるんだからさ』
「なるほどね」
ピピッ
「地球防衛軍から通信
“坊ノ岬灯台跡地に地下への入口あり”だってさ」
『灯台跡地…
アスカ、場所わかるか?』
「もちろん
私に任せて」
それからオレたちはアスカのナビどおりに坊ノ岬灯台跡地に向かい、地下に入った
地下に入って1kmほど進んだところにオレンジ地のツナギを着た人が立っていて、赤色灯を振って停止のサインをしていた
オレたちは指示に従ってエンジンを止め、エヴァから降りた
「お疲れ様です!
ご協力ありがとうございます!」
『お疲れ様です』
「ここから先は関係者以外立ち入り禁止となっております
認識票の掲示をお願いします」
『認識票…ね』
オレとマリは首に掛けていたヤマト作戦決定召集後にもらったYAMATOと錨マークが彫られたタグを見せた
するとオレンジのツナギを着ている人は認識票をタブレットにかざして認識票に登録されている内容を確認する
「確認できました
森雪斗三等宙佐殿、真希波・マリ・イラストリアス一等宙尉殿
ご協力ありがとうございました
この道をさらに進むと今回の作戦に使用される戦艦があります
そこに戦闘機等の格納を担当している者がいるので指示に従って格納してください」
『わかりました』
それからオレ達は再びエヴァに乗り、エンジンをつけ、格納庫に向かう
『オレが三等宙佐で、マリが一等宙尉か…』
「私達、二階級特進してたね」
『特進しなくても良かったのに…
加藤達よりも上になっちまった…』
「でも佐官の姫がヤマト作戦中は尉官の命令も聞くなんてさ
この世界は面白いことがあるもんだね」
『それは仕事だからね
命令は聞くよ
でもそれは場合によるけど』
「それもそうだね」
「雪斗、お願いがあるんだけど」
『ん?』
「この作戦の間、あたしはこのエヴァの中で過ごしたいんだけど」
『え?』
「あ、通信関係は大丈夫
エヴァが格納庫に入り次第、使用する戦艦の通信関係をバレない程度にハッキングしておくし、雪斗がいつも持ち歩いてる端末に週一で帰るからさ」
『わかった
でもやり過ぎんなよ』
「わかってるわよ」
「リトル姫が外泊とは寂しくなるね〜」
『アスカは特別な人工知能だからね
人間と同じでこの作戦に使われる戦艦が気になるんだよ』
このアスカのモデルがマリと同じエヴァの世界のアスカだから、余計にね…
『それに、作戦が始まるとオレは複数の配属部署を行ったり来たりしないといけないし…
だからアスカなりに考えてオレが動きやすいように先手を打つんだと思うよ』
「そういえばそうだったね
姫、人気者〜」
『責任重大すぎて逆に喜べないけどね
先に謝っておく
過労で倒れたらごめん
その時はよろしく頼む』
「謝らなくていいわ
あたしがそうならないようにするから」
『へぇ?』
「リトル姫、できるの?」
「もちろん
そのためのハッキングよ
雪斗の業務の負担を軽くできるわ」
『そっか
ならその時はよろしく』
「任せて」
『あ、赤色灯が見えた
到着だね』
「乗る戦艦はどんなかにゃ〜」
オレ達は停止のサインを見てエンジンを止め、機体から降りる
『森雪斗三等宙佐、今作戦に使用する機体の搬入に参りました』
「真希波・マリ・イラストリアス一等宙尉、同じく今作戦に使用する機体の搬入に参りました」
「ご苦労様です!
まずは認識票の確認をさせていただきます
ご掲示をお願いします」
オレとマリはもう一度認識票を見せて隊員が持っているタブレットに読み込ませる
その間に同じつなぎを着た隊員が5人きた
「確認できました
それでは作戦に使用する機体の確認をさせていただきます」
『では、これを』
オレは《エヴァ》の正式名称と製造年月日、識別番号、搭載武器…その他諸々が記入された紙とカードを隊員に渡す
「お預かりします
あと、内装も確認してもよろしいですか?」
『もちろんです
ですが、この2機は他の機体とは少し違うので気をつけてくださいね』
「わかりました
ご協力感謝します
お前達聞いてたな!?」
「「「「「はっ!!」」」」」
「始めるぞ!!」
隊員達は紙とカードのデータと機体を見比べながら外装の確認と搭載武器の確認、内装の確認をする
時々「これが噂の…」やら「カッケェ…」と隊員達の心の声が聞こえてきた
何故聞こえたかって?
一緒に確認をしたからだよ
機体の確認は1時間程度で終わった
そして機体は同じ全領域制宙戦闘機の【零式空間艦上戦闘機コスモゼロ】の隣に格納された
コスモゼロは赤と白と黄色のカラーリング
エヴァはオレの機体は紺と白、マリの機体は桃色と白のカラーリングになっている(今更カラーリング説明で済まない…)
それからオレとマリは一足先にヤマトに乗り任務の確認した