【リクエスト】宇宙戦艦ヤマト2199(フォレストページ バイト様へ)
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本部につくとオレたちはプラグスーツの上に隊服を着用した
所属をわかりやすくするためと余計な噂がたたないように双子の姉、雪に余計な迷惑を与えないようにするため
『さてと…先生と沖田提督に報告しないとな…』
「姫、場所はわかるの?」
『先生は司令部にいるけど沖田提督はな…
アスカ、わかるか?』
「本部の中はさっぱり
あたしより雪斗の姉さんに聞いたほうがはやいんじゃない?
メ号作戦、参加してたでしょ?」
『あ、そういえば
だったら会いにいくか
この時間なら姉さんは子ども達の先生をしてるはずだから』
「へえ…雪さん、司令部付きの一尉なのに先生も兼任してたんだ」
『ああ
姉さんは教えるのが上手だからな
それに先生の仕事は姉さんのリハビリも兼ねてる
さてと、行くか…』
ガチャン
オレ達はロッカーを閉めて格納庫を出た
本部・自然教室(※部屋の内装の一部からこの名前にしました)
扉にある小窓を覗くとちょうど授業が終わったみたいでさよならの挨拶をしていた
姉の雪はくまのエプロンを着用している
コンコン…
ウィーン…
『失礼します』
「あ!お兄ちゃん!!」
扉が開くと同時にオレに気づいたのは黒髪の男の子
『やぁ、サトルくん』
「お兄ちゃんはガミラスみた?」
『船はね
でもどんな宇宙人かは見れなかったな』
「えー!!」
『ガミラスの船は窓が小さすぎて見えないんだよね
次見えたら教えるよ』
「絶対だよ!」
『ああ』
「あら、雪斗じゃない
どうしたの?」
『姉さんに聞きたいことがあってね
仕事の事で』
「わかったわ
でも子ども達が全員帰るまで待って
迎えにきた保護者が聞いたら大変でしょう?」
『ああ』
「先生〜さよなら〜」
「はい、さよなら〜」
雪はニコッと笑って子ども達に手を振る
5分後
「おまたせ
で、話って?」
『今回の作戦に参加してた「きりしま」の沖田提督の場所、知らない?
提督に直接報告しないといけないことがあってさ』
「沖田提督の場所…?
確か病院区画じゃないかしら?
戻って来たとき負傷してたから」
『病院区画…ってことは中央大病院か…
サンキュー!』
「どういたしまして
で、何報告するの?」
『それはナイショ』
「なんでよ」
『まだその時じゃないから
ま、時が来たら教えるよ』
「そう、わかったわ」
『んじゃ、行ってきます!』
「行ってらっしゃい」
オレは姉に手を振って教室を出た
『おまたせ』
「おかえり、姫
場所わかった?」
『ああ
中央大病院だって』
「あちゃー…
入れ違いだったか…」
『そうみたいだね
まあ、仕方ないよ
さ、行こう』
「了解」
病院区画はオレたちが今いるところからそう遠くない場所にあり、徒歩で行ける距離にある
だからオレ達はトレーニングを兼ねて徒歩で病院区画にむかった
病院
『えっと…この時間の担当医師は…』
「馬鹿者!!」
『「!!」』
おっと…この声は…
「姫…この声は土方先生だよね…」
『ああ…そうだな』
病院は静かだから声がめちゃくちゃ通る
『あの感じだと誰かやらかしたな…』
「ねぇ誰が怒られてるか見に行こうよ」
『マリってこういう時すぐ野次馬根性が働くよな…
まあ、そうだな…
もしかしたらオレ達の隊の人間かも知れないし…
見に行くか』
オレの隊だったら隊長のオレにも責任もあるからな
オレとマリは声のした場所に向かうと、土方先生の声は佐渡先生がいる診察室からしていたのがわかった
壁に耳を当てて聞いてみたところ、どうやら怒られてるのはオレの隊の人間ではなかった
「古代、ちょっと来い
島オマエもだ〜〜」
『!』
また古代と島か…
なんかエンカウント率高くないか?
「ん?
森と真希波じゃないか」
土方先生が古代の襟を掴んだまま出てきた
『土方先生!』
オレとマリは土方先生にバレないように「今ここに来た」という雰囲気を出す
「ああ、報告は先程と変わらず司令部で聞くよ
すまないな
コイツらの件で用事が出来てな
沖田は中にいるぞ」
『わかりました!
ありがとうございます!!』
オレとマリは土方先生に敬礼をして診察室に入る
『失礼します
沖田提督はいらっしゃいますか?』
「ああ…」
「あら?」
「なんじゃお前達
また来たのか」
『佐渡先生、先程はお世話になりました』
「いや、それ程でもあるがの」
「森と真希波か…
どうした?」
『こちらにいらっしゃると聞いて報告に参りました
例の事で…』
「まて…
すまないが佐渡先生、原田先生…」
「!
では、沖田さん…しばらくは安静をお願いしますね」
「わかりました」
「さ、原田くん
回診に行くぞ〜」
「はい、先生」
そう言いながら佐渡先生と看護師の原田先生は診察室を出ていった
「で…どうだった…?」
『全ての項目に置いて異常なしです
佐渡先生のお墨付きです』
「そうか」
『今、サーシャ様は私の家で保護しております』
「そうか…わかった
では森」
『はい』
「真希波」
「はい」
「お前達にはアマテラスの護衛を引き続きお願いしたい
頼めるか?」
『はい!』
「わかりました!」
「ではよろしく頼むぞ」
『「はっ!」』
『報告は以上です!』
「うむ、ご苦労だった」
『それでは、失礼します!』
「失礼します!」
オレとマリは沖田提督に敬礼をして診察室を出た
それから速歩きで司令部に向かい、土方先生にも同様の報告をした
その時にサーシャ様に関する書類とこの本部の関係者が持つカードを貰った
書類に書かれている内容は以下の通り
____________________
名前:森 サナ
性別:女
年齢:23
生年月日:2175年12月25日
種類:地球人
国籍:地球連邦
親戚:森雪(従妹)
森##NAME##(従弟)
____________________
両親の名前が無いのは戸籍のデータが破損していて修復不能ということにしているため
生年月日や年齢、国籍も偽造
年齢は見た目から誕生日の日付はオレと姉の誕生日の一日後にしたとのこと
ちなみにマリも偽造済
生年月日だけこの世界の西暦に変えた
これでバレないのが不思議だ…
今思えばデータ管理がザル過ぎるよな
『さてと…報告も済んだ事だし戻るか』
「了解」
それからオレたちはまた工房に戻ってサーシャ様に書類を見せて、カードの説明をした
市街地
ピンポーン
「はい」
『玲、オレだけど…』
ガチャ
「おかえりなさい!!」
ドアが開くと同時に玲がオレに抱きついた
『ちょ、玲…?』
「今回の作戦で生き残った艦隊が「きりしま」だけだって聞いてたから…」
『あ…』
そう言えば…アマテラスの護衛は機密扱いだから作戦に参加する艦隊の名前を伝えたんだっけ
『ごめんね…
心配かけたね…』
「無事でよかった…」
『大丈夫…
恋人を遺して逝ったりはしないよ
そんなことしたらオレたちの交際を認めてくれた明生に殺されちゃう』
「ふふ…そうだね
兄さん、私が雪斗と付き合っているってわかった時、怒りながらも喜んでたから…」
『部屋、入っていいかな?』
「もちろん
あ、お腹すいてない?
何か作るよ」
『ありがとう!
それじゃあ…サンドイッチとかおにぎりが食べたいな…
最近食べてないから…』
「わかった!
それじゃあ…おにぎりにしよっか
中身は…」
『今あるのでいいよ
オレは玲が作ってくれる料理が大好きだからさ』
「ありがとう(照)
すぐ作るからゆっくりしてて」
『わかった
お邪魔します…』
オレは靴を脱いで部屋に入りリビングに向かう
リビングには仏壇があって、オレは仏壇の前に座ってロウソクに火を灯し、線香をたいて手を合わせる
『明生…オレ、今回の作戦でこの地球を救う女神の一族に会ったよ…
それと…』
「雪斗、おまたせ」
玲の手にはおにぎりが山のように乗った大皿
『!
(悪いな…続きはまた今度な…)
ありがとう!』
「中身は鮭と高菜漬けにしてみたよ」
『おー!!
めっちゃ嬉しい!!』
「おかわりあるから、たくさん食べてね」
『ああ!
いただきます!!』
パクッ
『!
うん、美味しい!!』
「ありがとう」
『流石、玲!
高菜漬けの味付け絶妙だね
とても食べやすいよ!!』
そう言っておにぎりをさらに食べる
「ありがとう
そう言って貰えると嬉しいよ」
あー…玲のおにぎりは美味しいわ
この世界に転生できて幸せだわ、オレ
10分後
『ごちそうさまでした!
あー…美味しかったー』
「お粗末様でした
雪斗の食べっぷりを見てたら作りがいがあるよ」
『だって玲の料理、美味しすぎるからさ
手が止まらなくなるんだよ』
「フフッ
嬉しい」
『あのさ、玲
このおにぎり、持って帰ってもいいかな…?』
「もちろん
そのためにたくさん作ったんだから」
『ありがとう!
これでこれからの仕事も頑張れるよ!』
「無茶はしないでね」
『おう』
オレはニカッと笑ってガッツポーズをする
「それじゃあ何か入れるもの持ってくるね」
『ありがとう』
「雪斗、ガミラスの偵察機が防衛ラインを突破したわ」
『ああ
でもここは加藤達に任せたほうがいい…
提督に会った後、古代らは加藤と接触している時間だし、本部にいる奴が動いた方が早いからな
(それに…オレがでしゃばり過ぎたら宇宙戦艦ヤマトの話が原作から離れて違う話に変わってしまうからな…)』
「おまたせ」
玲の手には密封が出来る保存袋(Lサイズ)とラップ
「ごめんね
本当は保存容器に入れたかったけど開いているのがなくて…」
『大丈夫だよ、ありがとう』
「そう…よかった」
玲はそう言ってラップにおにぎりを一個ずつ包み直して袋に入れていく
「雪斗、本部から通知よ
至急の案件で司令部まで来いってさ」
『了解
玲、ごめん!
本部から呼び出しがあったからそろそろ行くね』
「至急呼び出し?」
『そ』
「隊長は大変ね
よし、これでオッケー
お仕事、頑張ってね」
『おう!』
オレはそう言って玲からおにぎりがたくさん入った袋を受け取る
『行ってきます!』
「行ってらっしゃい」
玲はニコッと笑ってオレを見送った
司令部
『森雪斗、只今参りました』
「おお、来たか!」
『!
真田三等宙佐!』
「君を呼んだのは私だ
早速だが君の力を貸してほしい」
『私の?』
「ああ
君の技術力、宇宙文明の知識力などを見込んで解析を手伝ってほしいものがあるんだ」
『なるほど
わかりました』
「助かるよ
さあ、こっちだ」
そう言って真田さんは司令部の隣にある部屋に入る
「これなんだが…」
机の上にはサーシャさんが持ってきたカプセル
「メッセージらしきものも入っていてな
翻訳を頼みたい」
『…わかりました
流してみてください』
「ああ」
真田さんは機械の電源を押す
するとそこからアニメでよく聞いたスターシャ様の声が流れた
あー…なるほどね…
これは…アニメ通りにしないとな…
『私はイスカンダルのスターシャ…』
それからオレはアニメ通りに翻訳して音声データを地球の言語に編集した
『まあ、こんな感じですね』
「なるほど…」
『これは提督達にも見せたほうがいいですね
イスカンダルが呼んでる』
「そうだな
提督達を呼んでくる」
『はい
私はもう少し詳しく調べます』
「わかった
頼んだぞ」
『はい』
アニメとマンガならここで終わってるけど…
オレ達異世界人がこの世界に存在し、サーシャが生きてる分、この世界の話はかわっているからな…
あと…ヤマト作戦にどうサーシャを同行させるか…
自動航法装置にはユリーシャが入ることは決まっている…
さて…どうするか…
「こちらです」
真田さんが提督達を連れてきた
「森、再生を頼む」
『はい!』
オレは言語翻訳編集済のカプセルの音声データを再生する
「私はイスカンダルのスターシャ…」
なんの違和感もなく音声データは再生された
スターシャの話が終わると提督はほとんどの作戦に参加していた隊員を召集するよう土方先生達に伝えた
これから始まる…
オレの知らない…宇宙戦艦ヤマト2199が…