【リクエスト】宇宙戦艦ヤマト2199(フォレストページ バイト様へ)
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サーシャ様を保護して今日で3週間
火星にいた回収担当の古代と森が「きりしま」に乗船した
オレは整備士の格好をして(プラグスーツの上からオレンジ色の作業着を着用)古代らの側を通った
古代らが提出したものはイスカンダルからの装置と採集したデータ類だった
そこでチラッと、聞いた
艦隊が「きりしま」以外全滅したこと
古代の兄が全滅した艦隊の1つ、「ゆきかぜ」の艦長をしていたこと
一瞬古代に声をかけようかと思った
だがなんていえばいいかわからなかったからやめた
変なことを言って古代を傷つけることになってしまってはいけないから…
オレは話かけずに機体の整備に向かった
格納庫
『まずは…
コアの確認をしとくか…
メ号作戦で出力全開で使ったからな…』
カチャカチャ…
オレは操縦席の真後ろの床にある蓋のネジを取り外す
ガコッ
蓋を外すとそこにはハンドボール位の大きさの真紅に輝く水晶玉が埋め込まれている
これがコア
コアの中には波動防壁を作る波動エネルギーが組み込まれている
コアが水晶玉の形になったのは偶然である
『うん…
コアのヒビ割れ等はないな…
よかった…』
オレは優しく蓋を取り付け、ネジで固定する
次は操縦席の足元
ここにはパイロットと機体を神経接続するための神経接続探査針がある
これも破損等のトラブルなし
流石波動防壁…
操縦席の点検が終わると次は機体の外装等の点検
本当はオレとマリと赤城リツコさんの3人で点検、整備、確認をするのだが、リツコさんは地球で待機中、マリはサーシャ様の護衛でできないため、一人で2機整備する
内容はメカニックすぎるため説明等はなし
その後は「きりしま」の外装修理
ガミラスの攻撃で破損した場所を塞がなければいけない
「きりしま」にも機関士がいたがガミラスとの戦闘で利き手を損傷し動かせなくなったため変わりにすることになった
「きりしま」の機関士の指示が適確でスムーズに修復することができた
艦橋
『艦の修理、完了しました』
「提督、これで…」
「ああ…
これより「きりしま」は地球に帰還する」
「はっ」
カチッ
「本艦はまもなく火星静止軌道を離脱し、地球への帰還軌道に向かいます」
「森」
『はい』
「真希波に伝えろ
森と真希波は保護したあの方を森の機体に乗せて機体で待機
帰還後はあの方を病院に連れて行って精密検査を受診してもらいたい
場所は森、お前に任せる
検査結果がわかり次第、わしと君の司令官に報告してもらいたい
できるか?」
『はいっ!
その任務確かに承りました!』
「では、頼んだぞ
いけ」
『はっ!!
失礼します!!』
オレは沖田提督に敬礼をして艦橋を出た
それからは早足でマリ達がいる医務室に向かう
医務室
コンコンコン…
『マリ』
カチッ
「姫、開けたよ」
ウィーン…
「おかえり、姫
放送聞いたよ」
『よかった
沖田提督から指示が出た
これからオレ達は《エヴァ》に乗って地球につくまで待機
サーシャ様はオレの機体に乗ってください
地球到着後、サーシャ様は病院で精密検査を受けてもらいます
それと、サーシャ様の正体が他の地球軍にバレたら大変なことになってしまうので、地球では森サナという名前とオレの親戚という設定で過ごしてもらいます
肩身が狭い思いをするかもしれませんがよろしいですか?』
「雪斗がいるなら平気
それに、妹のユリーシャの行方も調べることが出来るかもしれないしね」
『ありがとうございます』
「雪斗、古代達は今仮眠室にいる
移動するなら今だよ」
『ありがとう、アスカ
サーシャ様、今からオレがする無礼をお許し下さい』
「?」
オレは作業着(上着)を脱いでサーシャに羽織らせる
「これは…?」
『サーシャ様の正体がバレないように服装をしばらくの間これで隠します
検査が終わったら服を買いにいきましょう』
「服を…
わかったわ
地球の服ってどんなのかしら…
楽しみだわ」
「姫、サーシャ様
早く行こう?」
『ああ、そうだね』
「案内、よろしくね」
『「はい」』
オレはサーシャの手を優しく握り格納庫に向かう
格納庫
「へえ…
これが地球の航空機…
雪斗が作ったのは…アレね…」
サーシャは《エヴァ》を指差す
『ええ
特式8号空間艦上戦闘機《エヴァ》っていいます』
「《エヴァ》…不思議な名前ね」
『不思議…
まあ、他の人からしたらそうですね
この機体の名前は地球が青かった時代にあったとある国の「福音」という意味の言葉が由来です
ですがそのままでは機体名にするには長すぎたのでその頭3文字を使用したんです』
「福音…
良い知らせって意味ね…」
『はい
この機体は地球に良い知らせを届け、悪い知らせを退けるそんな存在になるように作りました
そのため、この機体には他の戦闘機よりも多く強力な武器で武装しています
そして…』
「雪斗、それ以上は乗ってから話しなさいよ
長くなるんだから」
『あ、そうだね…
よろしいですか?』
「ええ
地球につくまでの間で沢山聞きたいわ
それに雪斗とマリが着ている服も気になるし」
『わかりました
では…』
オレはサーシャ様の手をとって機体に乗り込んだ
※乗り方に関してはツッコまないでください…
それからオレとマリはサーシャ様にわかるように機体の説明とプラグスーツの説明をした
「本艦は月軌道通過
まもなく地球周回軌道に入ります」
もうすぐか…
この任務が終われば…
イスカンダルの技術を使った新たな任務が始まる…
その前にあの人に会っておかないとな…
玲に…
「きりしま」が地球の大気圏に入ってしばらくして艦橋から《エヴァ》の発進命令が出た
『特式8号空間艦上戦闘機、出ます!』
「ハッチ開けます!」
ガコンッ
「森、真希波、頼んだぞ…」
『「はっ!!」』
バシュッ
バシュッ
ゴオッ
「で、姫?
どこの病院にいくの?」
『オレとマリが出会った病院』
「その病院、宇宙放射線の影響で最近閉鎖になったわよ」
『マジか…』
「今の時間やってるのは…
中央大病院…軍関係者がよく利用している病院ね」
『中央大か…仕方ないな…
アスカ、土方先生に連絡してくれる?』
「了解」
「あの病院、入れなくなったのか…
なんか残念」
『そうだね…
まあしかたないか…
宇宙放射線が充満している空間では生物は生きていけないんだから…』
「連絡取れた
繋げるよ」
『ああ』
「私だ
任務ご苦労だったな、森」
『はい、ありがとうございます』
「沖田から聞いた
アマテラスを保護してくれたんだってね」
『そうです
そこで先生にお願いがあります』
「なんだね?」
『アマテラスは一度火星で生死の境を彷徨うことがあったので、中央大病院で検査を受けさせたいのです』
「なるほど…」
『そして、中央大病院内を移動する間、火星にいた回収隊の古代と島にはバレないようにしたいのです』
「古代と島に…?
なぜだ?」
『彼らはアマテラスの姿を見ており、目視ですが死亡確認もしているんです』
「なるほどな…
わかった
私の方から病院に連絡を入れておく
お前はそのまま中央大病院に向かってくれ
ヘリポートを使えるようにしておくし、何か羽織るものを準備しておく」
『ありがとうございます!
よろしくおねがいします!』
「病院で待っているぞ」
『はい!
では、失礼します!』
ブツッ
「雪斗、アマテラスって私?」
『はい
ガミラスにバレないように地球の軍が決めたコードネームです』
「そう…ガミラスに…
地球はやっぱり大変なことになっているのね」
『はい
ですが、ユリーシャ様が持ってきた技術のおかけで、地球はガミラスと戦える力を手に入れることができました
それに、サーシャ様が持ってきた技術も調査が終わり次第、実装されると聞きました』
「そう…
よかったわ」
『あと、ここだけの話ですが…
この機体にはガミラス艦等に使われている波動防壁等を作ることが出来る波動コアを組み込んでます
なのでイスカンダルが発案した技も無茶すればこの機体で撃てます』
「っ!!」
『ですが…その技は使いません
イスカンダルが封印した技ですからね』
「お願いね…」
『はい
ですが…その技を知った軍の人間が使わないという選択を取ることはほぼ無いと思います
それに、私が止めたとしても強行突破してその技を撃つことができる艦隊に搭載すると思います…
それだけは知っていて下さい…
申し訳ありませんが…』
「…わかったわ…
これも人の性…というわけね…」
『はい…』
「雪斗、あと500mで中央大病院」
『!
了解、アスカ』
「あら…もう着くのね」
『そうですね…
!
見えた』
「着陸ポイント確認
障害物等なし」
『了解
着陸する』
カチッ
ガチャ…
ゴウン…
『サーシャ様、着きました』
「そうね」
『それでは…「きりしま」でも伝えましたが、これからサーシャ様のことをサナさんと呼びます
なれないと思いますがよろしくおねがいします』
「わかったわ、雪斗
さ、いきましょう」
『はい』
ガチャ
オレはコックピットのドアを開けて外に出る
『サナさん』
「ええ」
オレはサーシャ様をお姫様だっこしてヘリポートに降りる
タンッ
「森、真希波、待っていたぞ」
『「!
土方先生!!」』
「アマテラス…
ようこそ地球へ」
「こんにちは、土方先生
私の名前はサーシャ
サーシャ・イスカンダル
地球にいる間は森サナとよんでくださいね」
「森サナ…
わかりました
森の親戚…という設定ですね」
「ええ」
『さすが先生
よくわかりましたね』
「サナさんの容姿がお前や雪とそっくりだからな
親戚といわれたら誰も疑わないよ
サナさん、これを羽織って下さい」
「ありがとう」
サーシャは土方先生からローブを受け取り羽織る
「診察室まで案内します
こちらです」
『サナさん、いきましょう』
「ええ
お願いね」
中央大病院内
「こちらです」
案内された場所は第1診察室
トビラに貼られているネームボードには佐渡酒造と書かれていた
コンコンコン
「佐渡先生」
ウィーン…
「はい」
出てきたのは薄いピンク色のナース服を着た女性…名前は原田真琴
「土方さん、お待ちしてました
診察を受けるのは…彼女ですね」
看護師の原田さんはサーシャを見てニコッと笑う
「はい
森、サナです」
「森さんですね
中へどうぞ」
「では、私はこれで失礼するよ
彼女の様子はこの森と真希波が知っているからね」
「わかりました
では、お二人も中へどうぞ」
「『はい』」
「案内してくれてありがとう、土方先生」
「いえ
森、真希波、後で司令部に来てくれ
サナさんのこれからのことなど話し合わないといけないことが沢山あるからな」
『「わかりました」』
オレとマリは土方先生に敬礼をして診察室に入った
「佐渡先生、予約していた方を連れてきました」
「おお…そうか…」
「サラさん、こちらにお座り下さいね
お連れの方はこちらに…」
原田さんは素早くオレ達が座る椅子も用意してくれた
「さて…火星で1度心停止して蘇生したと聞いたが…」
『はい
その確認しすぐ蘇生術を施し蘇生しました
今はオレとこの真希波がこの服についている装置と同等の生命維持装置をつけて経過観察をしています』
「ほう…
では、それを外すことは?」
『可能です
マリ』
「はいよ
サナさん、失礼します」
「ええ」
マリはサーシャの胸骨部分に取り付けられてる生命維持装置を取り外す
「外しました
サナさん、体調は?」
「大丈夫よ」
「すまんがその装置、ちょっと見せてくれんか?
あと、その装置をつけてからの経過観察のデータも見たいんじゃが…」
「姫…?」
『ええ
ですがこの装置はこの部屋だけで見てください
そしてこのことは他言無用、見終わったら私に返してください』
「何やら理由があるんじゃな…
わかった」
「どうぞ」
佐渡先生はマリから生命維持装置を受け取り様々な角度から観察する
「なるほどな…
この技術は明らかに他言無用じゃな
ここで見たことはワシの胸の中にしまっておく
原田君もここで見たことは誰にも話すんじゃないぞ」
「もちろんです
私、これでも口は硬いので!」
『よろしくおねがいします
では、これがサナさんの経過観察のデータです』
オレはデバイスを佐渡先生に見せる
「触ってもいいかの?」
『はい』
「なるほどな…
んじゃ検査を始めるぞい」
佐渡先生はデバイスに記入されているデータを見ながら必要な検査をしていく
数時間後
「うむ
今のところ異常なしじゃ
放射線の数値もな
しばらくの間は地球の重力に身体がついていかんかもしれんが安静にしておれば大丈夫じゃ
まあ、何か変わったことがあればワシのところに来るといいぞい
ワシはいつもここにおるからの」
「わかったわ
ありがとうございます、佐渡先生」
「どういたしまして
さて、これで検査は終わりじゃが気になることや聞きたいことはあるかの?」
「いいえ、私はないわ」
『私もありません』
「私もー」
「そうか、では、これで検査は終わりじゃ
お大事にな」
「ありがとう、佐渡先生」
『「ありがとうございました」』
サーシャはお辞儀、オレとマリは敬礼をして診察室を出た
『サナさん、検査の結果何もなくて良かったですね』
「そうね
これも雪斗とマリがすぐに処置をしてくれたおかげよ
ありがとう」
「『いえ、人として当然のことをしたまでです』」
「ところで…私に着けてた装置はもう着けなくていいの?」
『ええ
検査の結果異常なしだったので、もう必要ありません』
「そう」
『では、検査も終わったことですし…一度家に戻って着替えましょう
サナさんの今の格好では異星人とバレてしまいますから』
「そうね」
「だったら私の家に来てください
私とサナさんは背格好が似てるから、サイズ的にも問題なしだと思うので」
『それもそうだな
姉の服なんか勝手に持っていったらあとで何言われるかわかんないからな…』
「姉?
雪斗にもお姉さんがいるのね」
『はい
オレと姿が同じ姉、雪がいます』
「姫と雪さんは準一卵性双生児っていって超珍しい双子なんですよ」
「双子…
それは会ってみたいわね」
『わかりました
今は無理ですが…私と姉の予定が合い次第紹介しますね』
「よろしくね」
『それじゃあマリ、一時間後にオレの工房に来てくれ
サナさんに紹介したい人がもう一人いるからさ』
「了解
んじゃ一時間後ね
サナさん、こちらです」
「ええ
またね、雪斗」
『はい
工房でおまちしております』
オレはサーシャに敬礼をして病院を後にした
《エヴァ》機内
「雪斗、赤木リツコのところに行くの?」
『ああ
《エヴァ》のメンテとサーシャのことを頼もうと思ってね』
「そう
ってか、赤木リツコはイスカンダル語わかるの?」
『ああ
それにイスカンダルの礼儀作法とかはオレより詳しい』
「へえ…
以外ね」
『科学者だからな
この世界には研究対象が沢山ある
この世界の赤木さんは宇宙の文化や言語…特にイスカンダルを研究してたから』
「そうなんだ」
『それに赤木さんがいなければ、この世界ではオーバーテクノロジーの分類とされる《エヴァ》の操作系統とかプラグスーツとかエヴァの世界の知識の類をこの世界で活用できなかったし、イスカンダルの事をもっと詳しく知る事はできなかったからな』
「それもそうね
それじゃあ、赤木リツコに連絡入れとくわ」
『サンキュー、助かる』
「連絡完了、待ってるってさ」
『了解
んじゃ行くか』
「ええ」
ガチャ
オレは《エヴァ》を起動し、工房に向かう
工房上空
「ロック解除
工房天井、開けるわ」
『了解』
オレは工房の天井が完全に開いたのを確認して機体を工房に着陸させる
『着陸完了
アスカ、お疲れ様』
「お疲れ様、雪斗」
オレは機体のエンジン類を切って機体から降りる
『お疲れ様、《エヴァ》
少しの時間だけどゆっくり休めよ…』
「おかえりなさい、雪斗」
そう言って防護服を着て部屋から出てきたのはオレとこの機体を作った科学者兼整備士の赤木リツコ(この世界の人間)
「あら派手にやったわね
このメンテが終わったら本部に行くんでしょ?」
『ええ…
リツコさんに紹介したい人を助けるためにちょっと…』
「私に?」
『1時間後にマリと一緒にここに来るので楽しみにしていてください』
「そう
ならメンテをしながら楽しみに待ってるわ
アスカ、借りていい?」
『どうぞ』
オレはアスカの入ったデバイスをリツコさんに渡し、リツコさんがアスカから航行記録等を聞いている間に機内の再メンテをする
『よし、これで終わりっ!』
沖田提督の船「きりしま」でメンテが出来た分早く終わらせることができた
コンコン
「雪斗、外装のメンテ終わったわ」
『ありがとうございます
こっちも終わりました』
「どういたしまして
マリ達が来るまでまだ時間があるわね…
私は先に中に入ってお出迎えの準備をしておくわ
会いに来てくれる人はどんな人?」
『女性とだけ伝えておきます
これ以上伝えたら楽しみがなくなりますからね』
「そう、わかったわ
あ、そうだ
もう少しアスカを借りたいんだけど…いいかしら?」
『もちろんです
アスカもたまには違う話相手がいいだろ?』
「そうね
軍人の話には飽きてきたところだし…
リツコの話が聞きたいわ」
「わかったわ
なら…あの話にしましょうか」
リツコさんはそう言いながらアスカを連れて部屋に戻っていった
オレはリツコさんらが部屋に戻ったのを確認して急ピッチで工房を掃除
イスカンダルの姫様を呼ぶのに散らかったままは良くないからな
掃除が終わるとオレは風呂場に向かい軽くシャワーを浴びた
数十分後
「雪斗、マリから到着の連絡が入った
工房天井、開けるわ」
『ああ、頼む』
「マリ、着いたのね
お出迎えに行かないと」
『そうですね』
さて…サーシャ様はどんな格好でくるかな…
オレとリツコさんは部屋をでて工房に向かう
工房
「姫〜
おまたせ〜」
そう言ってマリはサーシャ様を抱っこして機体から降りた
「ここが…雪斗の工房…」
サーシャ様は目をキラキラと輝かせながらオレの工房を見渡す
ワンピース似合うなぁ…
「ねぇ雪斗…
ここに来たときに話してた助けた子って…
もしかしてイスカンダルの姫様なんじゃ…?」
『はい、そうです
あ、この話を知ってるのはオレたちと土方先生と沖田提督だけなんで他言無用で』
「え…うそでしょ…!?
まさか本物に出会えるなんて…」
『紹介しますね
彼女はオレの親戚の森サナさんっていう設定のサーシャ・イスカンダル様
サーシャ様、こちらは科学者兼《エヴァ》の設計、整備士の赤木リツコさんです』
「はじめまして、赤木リツコさん
私は、サーシャ・イスカンダル
今は訳あって森サナと名乗っています
よろしくね」
サーシャ様はふわっとした笑みを浮かべる
「はじめまして…
サーシャ・イスカンダル様
まずは先程の私の無礼な対応をお許し下さい…
私はこの地球で科学者をしながら雪斗とマリが乗る機体の専属整備士をしています、赤木リツコです
ようこそ、地球へ…」
「大丈夫よ
私はそんなこと気にしないわ
それにしてもリツコさん、あなたはすごいわ!
地球とイスカンダルはとてつもなく離れているのに、地球に届くほんの僅かな情報でイスカンダル語と礼儀作法とかを調べたんでしょ?
イスカンダルの作法を知っている星は数少ないの!」
「ありがとうございます…
そのように言ってくださるなんて…とても光栄です」
「ねえ、リツコさん
私、あなたと沢山お話をしたいわ
大丈夫かしら?」
「ええ
でしたらここではなく中で話しましょうか」
「そうね
地球のお部屋ってどんな感じなのかしら
私、興味があるの」
「では、こちらです」
「雪斗とマリも一緒に話しましょう?」
『すみません、サナさん
私は一度本部に戻ります
先生に呼ばれてるので』
「私も姫と同じ
話が終わったら戻りますので
話はそれからで…」
「そう…
わかったわ
じゃあ楽しみに待ってるわ」
『では、行ってきます
リツコさん、サナさんを頼みます』
「わかったわ
気をつけてね」
「行ってきます」
「行ってらっしゃい!」
オレとマリは機体に乗ってリツコさんとサナさんが部屋に入ったのを確認してエンジンを着けた