【リクエスト】宇宙戦艦ヤマト2199(フォレストページ バイト様へ)
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はじめまして
オレは森雪斗っていいます
皆さんはトリップって知ってますか?
え?
簡単だって?
まあ、簡単ですよね
普通なら旅行って意味になります
では、旅行って意味ではないトリップを知ってますか?
したことはありますか?
そうです
現実世界から異世界に行くことです
え?したことない?
まあ、普通ならそうですよね
でも、オレはしました
オレが今いるのは同じ地球でも別世界、別次元の地球
しかも西暦は2199年
オレは西暦20XX年の別の地球で生きていました
普通の少年らしく宇宙戦艦ヤマトのヒロイン森雪を好きになり宇宙戦艦ヤマトに登場する戦闘機、戦艦に興味を持っていた
アニメを見てマンガを読んで宇宙戦艦ヤマトに乗りたい…森雪らと一緒に戦いたい…と思っていた…
戦艦に乗れるように自衛隊に入って鍛え任務もこなしていた…
そんな矢先…
不慮の事故で死にました
なんか丁寧に言うの疲れるな…
皆さん、すみません
これからは丁寧にいうのやめます
ってことで…
気がつくとオレは病院にいた
聞き覚えのない名前の病院
見たことない景色
ニュースで流れているのは地球が攻撃されている
謎の隕石によって汚染されている
謎の隕石は遊星爆弾と名付けられた
冥王星からの攻撃だと判明
地球外生命体からの交信
ガミラス帝国
これらのことばかり
1ヶ月ほど入院し、その間にオレは今の状況を確認し理解した
オレは向こうで死んでこちらの世界に意識だけトリップし新しい肉体を手に入れた
まあ簡単に言えば転生だ
こちらの世界で生きるオレはまさかの森雪と同じ容姿で誕生日も血液型も苗字も同じ
森雪の双子の弟として存在することになっていた
神よ…
感謝します…
オレをヤマトの世界に転生させてくれて…
森雪の血の繋がった姉弟にしてくれて…
向こうの知識をそのままこちらに持ってきてくれて…
神に感謝しながら病院を出るとある人がいた…
真希波・マリ・イラストリアス
めちゃくちゃ美人
あの容姿でピーー才とは…
女性は恐ろしい…
ちなみに彼女もこの世界にトリップしてきた人
彼女はヱヴァンゲリヲン新劇場版の世界の住人で、汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン通称エヴァのパイロットをしていて使徒と呼ばれる謎の敵と戦っていた
マリは使徒との戦いの最中に謎の光線を浴びてこの世界に来たらしい
なぜ彼女がヱヴァの世界から来たのがわかったのはオレにその知識があったこととマリの癖
病院の屋上にいたとき、マリが空から降りてきた
しかもピンクのプラグスーツを着た状態で
リアルで見るとエrゲフンゲフン…
リアルで見ると素晴らしかった…
マリが着地する時ラッキースケベも発生…
シンジ君の気持ちが、この時わかったよ…
最高だった…
そこからいろいろあってマリにオレの服を貸して病室に案内して、今の状況を伝えた
マリは鼻がきくらしく、オレのニオイがこの世界の人間達のニオイと違い、LCLと酷似したニオイがすると言っていた
なので、オレのことも話した
マリは驚いた顔をしていたが、すぐ状況を理解した
オレ達が別次元の人間ということがこの世界の人間にバレないように2人の秘密にすることにした
これからはこの世界で生きていけるようにオレの設定を利用していく
オレはこの世界でも軍に属していたようでそこに戻ることにする
ついでにマリの事もその軍に入れようと思う
オレとこの世界の姉である森雪がお世話になっている方…土方竜さんに頼んでね…
まあ、何か言われるかも知れないけどなんとかなるだろ
なんとかなったわ
マリのパイロットとしての経験とかモロモロがオッケーだった
それからオレはマリとバディーを組んで一緒に訓練をした
ちなみに姉の雪は先に宇宙で活躍していた
羨ましい…
月日は流れて、オレは軍に復帰し、マリは入隊
マリはオレの相棒として一緒に行動し、同じ部隊に所属することになった
部隊の仲間達はマリを快く受け入れてくれた
それからしばらくしてオレは部隊の仲間達から姫と呼ばれるようになった…
そう呼ばれる原因を作ったのはマリ
マリはオレの容姿とオレの料理等のスキルが他の女子より高いため、姫と呼び始めた
それがいつの間にか部隊の人間に知れ渡ったのだ
嬉しいが辛い…
姉と容姿が瓜二つなため、初見の人は必ずオレを姉と間違え、性別も間違えられる
最近ではオレが男風呂に入っていたら同性なのに入ってきた男が「うわー」っと叫び、鼻血を出して倒れる事例が多発した
倒れた男らが言うにはオレが男とはわかっていても日頃の姫呼びと女子力で脳内で女性と変換されているから…だそうだ
このことからオレは自由に男風呂に入ることが出来なくなった
入れるのは日曜日のみ
それ以外はシャワー室使用になった
悲しい…
まあ、オレの生活はそんな感じだ
明日から宇宙にいる姉…雪がいる宇宙艦隊に合流する
ちなみにマリも一緒だ
今までとは違う空間での戦闘になる
気を引き締めないとな
宇宙に出た
あ、そういえば忘れてた…
オレがいた別次元の地球ではまだ人間はロケットで宇宙に行っていた
そして、人類が行けたのは月まで
まだ火星などの惑星まで飛ぶ技術はなかった
だが、この宇宙戦艦ヤマトの世界の地球は違う
月より向こうの惑星…いや他の銀河にまで行く技術、道具、宇宙艦隊、そして、異星人の言語を地球の言語に変換できる技術がある
そしてこの地球にはオレのいた別次元の地球とは違う軍が組織している
国連の下に国連統合軍が存在し、国連地上軍・国連海軍・国連空軍・国連宇宙軍の4つだ
しかし、遊星爆弾による爆撃で地表が壊滅したことによって宇宙軍以外の3軍は事実上活動が不可能となり、兵力は地下都市建設要員や宇宙軍の兵力補填に回されている
そしてオレとマリはその中の国連宇宙軍に属している
今回の任務は冥王星沖海戦と呼ばれるガミラスと冥王星沖での最終決戦の参加
しかし本当は天の川銀河よりさらに向こうにある星からやってくる「アマテラス」と呼ばれる船を護衛し太陽系に迎え入れる作戦で、オレとマリはその「アマテラス」の護衛に冥王星から当たることになった
「ねえ、姫〜
「アマテラス」ってどんな船なのかにゃ〜」
『そうだな
マリが知ってるかどうかわからないけどパッと見はカブトガニだな』
「カブトガニ…?
カブトガニってあのセカンドインパクト前まで存在していた生きた化石ってやつ?」
『そ
それを地球まで護衛するんだよ
ガミラスが来たら迎撃する』
「りょーかい
あ、そうだ
姫がこの機体設計してくれたんでしょ?」
オレとマリが乗っているのはオレが設計、整備した全領域制宙戦闘機…名前は特式8号空間艦上戦闘機《エヴァ》(ちなみに、赤木リツコさん(ヤマトの世界出身)も整備を手伝ってくれた)
搭載している機能は空間艦上戦闘機《コスモゼロ》と同じだが操縦はエヴァと同じようにしている(ちなみにネタバレになるがエヴァンゲリオンにはパイロットの母親の魂または肉体と魂がエヴァのコアに同化しているが、こちらにはコアがなくそれらも入っていない)
頑張ったよ、オレ
この世界の人間に異世界人とバレないかビビリながら作ったからね
バレずに2機作れたオレ、すごいわ…
『ん?
ああ
マリのプラグスーツを無駄に出来なかったからな
ヒト型にしたかったけど、この世界にはない技術だから諦めた…
操縦はエヴァと変わらないはず…
違和感ありまくりだろうけど慣れてくれ』
まじでプラグスーツはすごいからな
生命維持装置とかいろいろついてるんだもん
だから作ってみた
身体のライン丸見えだから恥ずかしい…
これをずっと着ていたエヴァパイロットの皆さん
尊敬します…
「今までのエヴァと違って楽しいし、なれた!
姫、作ってくれてありがと!」
『どういたしまして』
楽しいんだ
そういえばエヴァ仮説5号機のときもそんな感じだったな…
「でも、姫の知識ってすごいね
エヴァまで知ってるんだからさ〜
私の世界にいたらパイロット兼整備士になれたんじゃない?」
『そうかもな
んじゃ話はそれぐらいにして、任務に集中するぞ
「アマテラス」、見逃すなよ』
「合点承知!」
言い回しが昭和臭い…
やっぱりピーー才なんだな…
ピピッ
「ん?」
『どした?』
「レーダーが何か捉えた
かなり速い…」
『その方角は…
アマテラスだ
護衛始めるぞ』
「あいよ〜」
『「アマテラス」に連絡』
「もうしたよ
姫が言った通りの見た目だね」
『だろ
ガミラスが気づかないことを願うしかないが、戦いの中を通る可能性もある
死ぬ気で護衛するぞ』
「合点承知!!」
「海王星域に到達
「きりしま」に連絡したよ」
『流石マリ
このまま護衛続行』
ピピッ
「姫、ガミラス艦隊発見!」
『ああ見えた
マリ、秒で叩くぞ』
「アイアイサー」
カチッ
ババババッ
ドウッ
え、宇宙なのになんで効果音があるのかって?
それは…アレだ…
どんな攻撃をしたかどんな音かわかりやすくするためだ
アニメやマンガ、小説でよく使われるやつ
宇宙での攻撃音が無音だと面白くないだろ?
だからだ
それに、オレの脳内では別次元の地球で見たアニメ宇宙戦艦ヤマトの戦闘効果音が再生されている
だから効果音をつけている
…なんかメタくなったな…
よし、この話は置いておこう
今オレたちは機関砲をぶっ放している
それも確実に無駄撃ちなく敵機が墜ちるように
さっきも言ったが機体の操縦構造はエヴァと同じため、操縦の際、パイロットは脳と機体を神経接続するインターフェース・ヘッドセットを頭部に装着している
ちなみにマリはエヴァの世界でつけていたカチューシャの両端に三角形が付いたタイプで、オレはカチューシャだけのタイプだ
(シンジ君らみたいなものをつけようと思ったがプラグスーツだけですでに恥ずかしいし、シンジ君らタイプのをつけた自分の容姿的に姉に迷惑がかかるとおもったからやめた)
ドガガン
「よし、いっちょ上がり!!
てめーらおととい来やがれ!!」
『マリ、言葉遣いひどいよ』
「気にしないで〜
さ、任務任務〜」
『ま、そうだね
もう少しで火星圏内に入る
遊星爆弾が飛んでくるかもしれないから「アマテラス」に当てない、自分らは当たらないように気をつけていこう』
「ラジャー」
火星
『ん?
あれは…』
「地球の戦闘機だね
回収に来たのかな?」
アレは確か…
ヤマトの主人公とその同期が乗ってた…
あれ…?
名前、なんだっけ…?
あれ…?
記憶が消えた…?
ってか、待って…
ヤマトに乗るクルー達の名前…
思い出せないんだけど…
「姫!
「アマテラス」に異変!」
『!
どういうこと!?』
「火星への進入角が深すぎる!
このままじゃ船は大破する」
『なっ!!?
それはダメだ!
マリ、すぐバリアを貼ってアマテラスの下に潜って!!
角度を変えるぞ!』
「バリア?
できるの!?」
『ああ
発動の仕方はATフィールドと変わらない
心の壁っていう絶対恐怖領域からできているか波動エネルギーからできているかの違いだ』
「りょーかい
んじゃ、先行くよー!!
ATフィールド、全開!!」
マリの言葉に合わせてマリの機体を覆うオレンジ色の膜
よく見るとATフィールド特有のデザインであるオレンジ色の八角形が層をなしている
波動エネルギーを使っているのにな…
やっぱりマリのイメージがそうさせるのか…
よし、波動防壁の名前をATフィールドに変えるか…
でも、書類上は波動防壁のままで…
『ATフィールド発動を確認した
オレも続く!!
波動防壁発動!!』
波動防壁を発動したオレは先に「アマテラス」の下に入ったマリの隣に入る
『アスカ』
「分かってるわよ
あんた達、あたしの合図、聞き逃すんじゃないわよ!」
『ああ、頼んだよ』
「合点承知!」
アスカ…オレが作った高性能AI
製作中、偶然性格などモロモロがエヴァのアスカに似てしまった
オレ…天才か?
ちなみに今はオレの機体のモニターにいる
「今!!」
ドウッ
アスカの合図で同時に「アマテラス」を押し上げる
『く…
重っ…!!』
機体と神経が繋がっているから重さが直接伝わってくる
「チッ
両舷から敵!
あんたらの変わりにあたしが行くわ!」
『頼んだ、アスカ』
「戦闘ドローン、発進!」
バシュッ
コックピットの両側からブーメラン型のドローンが飛び出す
このドローンにも波動防壁が搭載されており、攻撃力もそこそこある
「雪斗達の仕事の邪魔すんじゃねー!!」
カッ!
ドッカーン!!
「どぅおりゃあー!!」
カッ
ドカーン!
「流石姫が作ったリトル姫
言葉遣いが私の世界にいた姫にそっくりだよ」
『偶然、そうなってしまったんだよ
オレの知識がそうしてしまったのかもしれないけどな…』
「ミッション完了
「アマテラス」の進入角改善
あんた達、離れていいわよ」
「『了解』」
アスカの指示に従ってゆっくり機体を放し、波動防壁を解除し二手に分かれる
「「アマテラス」火星に突入
火星に敵の気配なし」
『了解
マリ、オレ達も行くぞ』
「ラジャー」
進入角に気をつけながらオレ達は火星に突入した
火星の風で少し機体が揺れたがなんの問題もなく着陸した
『ふー…』
「あとはこの星で待機していた隊員達が「アマテラス」からアイテムを受け取るだけだね」
『ああ…
アスカ』
「わかってるっつーの」
ピピッ
「はい、火星にいる隊員の会話をデバイスで聞けるようにしたわ
あたしはデバイスに戻って少し休むわ
火星から出るとき起こして」
『わかった
ありがとう』
「どーいたしまして…」
ピピッ…
〈あったぞ〉
〈ガミラスとも地球の物とも違うようだ〉
〈ああ…〉
〈一体どこの…〉
〈島…〉
〈これは…
生きているのか?古代〉
な!!?
ちょっとまて…古代に島と言ったか…?
ってことはアマテラスはサーシャが乗った船…
サーシャはアニメ通りになると死ぬことになっている…
それはダメだ
変えなきゃ…
サーシャが死ぬ設定を…
サーシャが生存している設定に…
オレ達が死ぬ気で支えた「アマテラス」は火星に入っても空中で爆散しなかった
だとしたら…まだ救える…
プラグスーツを作った時に偶然できた小型の生命維持装置
これを使えば…助けられる
『マリ、急いで「アマテラス」に向かうよ』
「何かあったんだね」
『ああ…
アイテムを持ってきてくれた人が死にかけてる…』
「それ、姫の前の世界の記憶だね」
『ああ…
その人が死んだらその人の家族が悲しむ…
そんな未来は避けたい』
「了解」
オレ達はデバイスと小型生命維持装置を手に持ち「アマテラス」…いや、サーシャがいる場所に向かう
『アスカ、起きて』
「…何?」
『緊急事態
「アマテラス」に乗ってた人の生命の危機
「アマテラス」の着陸地点は?』
「…ここから北に行ったところね
隊員達はアイテムだけもってその場を離れた
隊員達の話を分析したところ、乗ってた人は女性
死んでいると判断したみたいね」
『な!!?』
「ん?
ちょっと待って…
かなり微弱だけど生命反応がある」
『!』
「距離はそう遠くない
全力で走れば間に合うわ」
『わかった!
ありがとう、アスカ』
『見つけた…
!!
うそ、だろ…』
「アマテラス」が胴体着陸をしている…
まさか…進入角が深すぎたまま火星に入ったからか…?
それで機材がいかれた…?
それに…
「アマテラス」から少し離れた位置に刺さったように不時着している機体
近づいてみるとサーシャが管に繋がれた状態で倒れていた
「わお…姫にそっくり…」
『サーシャだ
イスカンダル星の姫だよ
アイテムは回収されたみたいだけど…
アスカ』
「今調べてる…
大変!さっきより弱くなってる
早く生命維持装置をこの子に!」
『ああ』
オレは手早くサーシャの胸骨部分に生命維持装置を装着する
『アスカ、やってくれ』
「オッケー
いくよ!」
キュイィィィン…
ドンッ
「カハッ」
「脈拍戻った
あとは…酸素吸入ね
コネメガネ、この子の座席の裏に酸素マスクと小型のボンベが入ってるからそれをこの子に装着して」
「合点承知!(この世界でもコネメガネ呼びか〜なつかしいなぁ…)」
ガサゴソ…
「あったー!」
『アスカ
サーシャを地球に連れて行って治療したい
出来るか?』
「もちろん
この子を確実に助けるには治療が必要
いくら私でも生命維持が限界だからね
エヴァで地球に帰還してもいいけどサーシャが耐えられるかはわからない
だから、火星に近い場所を飛んでいる地球艦隊「きりしま」に乗せてもらいましょう」
『「きりしま」か…
古代らと遭遇するかもしれないな』
「今、彼らと合うのは得策ではないわ
彼らが死んだと判断した人間を助けたのだから
だから彼らに遭遇しないように彼らより後で乗船するか、彼らより先にこの星をでて乗船するしかない」
「だったらもう先に火星をでて「きりしま」に向かうしかないんじゃない?
いくら生命維持装置をつけてたとしても時間制限があるし…」
『そうだな
アスカ、サーシャを動かしても大丈夫か?』
「大丈夫、問題ないわ
でも優しく運ぶのよ」
『了解』
カチッ
オレは二の腕につけていたポーチから小さく折りたたまれた布を取り出す
広げると長い肩紐が2本付いた布製の簡易担架になった
そこにサーシャを寝かせてマリと二人で優しく素早く持ち上げ急いでオレ達の機体…特式8号空間艦上戦闘機《エヴァ》に戻る
「姫、この子は姫の機体に
私の機体にはこの子が乗ってた機体の中にあった道具とか乗せるから」
『了解
流石マリ』
「さ、急ごう」
「「きりしま」と連絡取れたよ
「きりしま」の速度は変わらず、そのまま火星に進行中
《エヴァ》の方から来てくれってさ
あたしの力で《エヴァ》の機動力をあげたから回収に来た子らに合わずに「きりしま」に行けるよ」
『流石アスカ
マリ、準備は?』
「いつでも!」
『それじゃ…行くぞ!!』
バシュッ
宇宙
「火星を抜けた
「きりしま」はその先にいるわ」
『「了解」』
「…ん…
こ、こ、は…?」
『気が付きましたか、サーシャ・イスカンダル様
ここは私の機体の中です
私は地球の人間です
あなたが乗っていた船が火星に不時着し、小型船に乗っていたあなたは一度生死の境を彷徨っていました
そこを助け出して今に至ります
あなたのもしものことを考えて今、この機体は地球の艦隊「きりしま」に向かっています』
「そう…
あ…受け取ってくれたのね」
『はい
今他の隊員が大切に預かっております
サーシャ・イスカンダル様、まだ「きりしま」到着まで時間がありますので今はゆっくり休んでください』
「わかったわ…
それじゃ「きりしま」についたらあなたの顔、見せてね」
『かしこまりました』
「あんた、イスカンダル語、わかるんだ」
『ああ…
転生トリップした人間だからかな…
ガミラスの言葉とイスカンダルの言葉が最初からわかってた…』
「コネメガネは?」
「ん?
なんとなく…こう言ってるのかな?くらい
姫は特別な存在だからね〜」
「特別…」
『さ、この話は終わりだ
「きりしま」が見えた
アスカ、連絡お願い』
「イスカンダルの人と話している間に「きりしま」に連絡入れといた
確認完了したからこれから収容するって」
『流石だな…
了解』
あとは自動か…
ガシャ…
ガオン…
ガチャン…
『空間防衛総隊第7航空団第810飛行隊隊長、森雪斗です』
「同じく空間防衛総隊第7航空団第810飛行隊、真希波・マリ・イラストリアスです」
「傷病者は?」
『この方です
火星で保護しました
一度心停止しかけ、蘇生しました
今は眠っています
治療をお願いします』
「わかった」
オレは簡易担架の中で眠っているサーシャを「きりしま」の隊員に預ける
『ところでこの艦隊の司令官は?』
「艦橋に」
『ありがとうございます!
マリ、行くぞ』
「りょ」
『失礼します』
オレとマリは敬礼をして艦橋に向かう
艦橋
『失礼します!!』
「!!」
『突然申し訳ありません!
私は空間防衛総隊第7航空団第810飛行隊隊長、森雪斗といいます!』
「森…
自分で、全領域制宙戦闘機を2機作った男か…」
『!!
沖田提督でありますね!
あなたにどうしても伝えたいことがあって参りました!』
「…なんだ」
『イスカンダル星の使者、サーシャ・イスカンダル様を保護し、こちらに搬送しました』
「!!」
『物資は火星で待機していて部隊が回収し、待機しています』
「そうか」
『そこで、提督にお願いがございます』
「…なんだ」
『サーシャ・イスカンダル様が生きていることはここだけの話にして、他の人には公言しないでいただきたいのです』
「なぜ」
『火星で彼女の死を見た者達がそのアイテムの回収者であることと、私達がこの作戦に参加していることは上層部と私達の司令官の命令で、この艦隊以外の人達は知らないからです』
「命令?」
『冥王星から「アマテラス」…イスカンダル星の機体の護衛です
「きりしま」に「アマテラス」の位置を伝えたのも我々です』
「それで「アマテラス」からの入電と君達の通信が同時だったのか…」
「わかった
公言しないように伝えておく
それではこれから君達はイスカンダルの使者のそばに
地球に戻るまで護衛を頼む」
「『了解しました!!』」
『では、失礼します!』
「失礼します」
私達は敬礼をして艦橋をでた
「こちらです」
『ありがとうございます』
「きりしま」の隊員はオレ達をサーシャのいる医務室に案内してくれた
コンコンコン
「どうぞ」
『失礼します』
ガチャ
「やっと会えた!!」
ヒシッとオレに抱きつくサーシャ・イスカンダル
『サーシャ・イスカンダル様、離してください』
「私のことはサーシャでいいわ」
『では、サーシャ様…
離してください
私の顔を見たかったのでしょう?』
「あ、そうだったわ!!」
オレにそう言われて思い出したサーシャはパッとオレから離れた
「あらまあ!!
髪色は違うけど妹のユリーシャにそっくり!!」
あ、やっぱりそっくりなのね…オレ…
ってことは雪姉さんはさらにそっくりか…
敵に捕まったら厄介だな…
雪姉さんはイスカンダル語とかわかんないし…
事故の影響で過去の記憶が消えてるし…
オレの事を忘れられてたのはショックだったな…
まあ、その事故でオレは転生トリップする前の記憶を思い出したんだけどな…
ってかユリーシャって…
あのユリーシャ・イスカンダルだよな…
オレと雪姉さんが事故にあった同じ日、同じ時間、同じ場所で事故にあった…
確か彼女は地球で治療しているって聞いたな…
「そういえば、先にユリーシャが地球に行ったのよね
妹は元気?」
『すみません…ユリーシャ・イスカンダル様についての情報は我々には入っていないんです…
ですが、アイテムは届いたと聞いてます』
「そう…
残念」
『あ、忘れるところでした
サーシャ様』
「なあに?」
『これから我々が地球に着くまでサーシャ様の護衛に当たらせていただきます』
「あら、そう?
それじゃ…」
『私の名前は森雪斗、隣にいるのが真希波・マリ・イラストリアスです』
「素敵な名前ね」
『私のことは雪斗とお呼びください』
「私のことはマリと…」
「雪斗とマリね
わかったわ
それじゃ…地球につくまで私とお喋りしない?」
「『はい、喜んで』」
「ありがとう
それじゃ…」
それからオレ達はサーシャ様と今の地球についてや過去の地球、家族の話などをした
話している途中でサーシャ様がオレとマリがイスカンダル語を話せている事に興味を持ったのでオレ達の過去を簡単に伝えた
サーシャ様は驚いた顔をしていたが、口にした言葉は、「不思議なことがあるのね」だった