【リクエスト】ケロロ軍曹✕ONE PIECE (フォレストページ 楓様へ)

ピーーッ

『ん…?』

ピーーッ

『あ…通信か…』

ピッ

『はい…』

 「ククク〜寝起きみたいだな〜」

『うるさい…
で、なんのよう…』

 「例のモノ完成したぜ〜」

『あ、そう…』

 「反応鈍いなぁ
 まあ、いいぜぇ〜
 これからデモンストレーションとして日向家にむけて使うから外に出てくるんだな
 特に、日向夏美に対して強く当てるからよ…
 クークックックッ…」

『了解…
ケロロ軍曹らは…?』

 「すでに集まってるぜぇ
 まあ、隊長は囮として日向夏美をおびき寄せる役割をしているがな…」

『大丈夫か、それ…
バレたらヒナタナツミによって即破壊なんじゃ…』

 「ま、隊長がドジんなきゃいいだけだ…」

『それ、ドジるフラグじゃん…』

 「クークックックッ…」

ブツッ

『あ、切りやがった
まあ、いいか…
外に行こ…
失敗したらケロロ軍曹をぶん殴って半殺しにすればいっか…』

私はケロロの部屋から出て日向家のベランダに向かう

ガラガラ…

「来たか」

『あ、ギロロ…
おはよ…』

「お前、子供の時から寝起き悪かったのに…
今日はすぐ来れたんだな、成長だ…
兄ちゃん嬉しいぞ…」

『…それはよかった…
私が企画して設計図を渡した機械の試運転は見ないとね…
失敗したらケロロをぶん殴る…』

「そうか
そうなれば兄ちゃんは止めん
遠慮なくやれ」

『了解』

「お、ミルル来たな」

『来てやったよ
で、軍曹は?』

「隊長殿は今自分の家での仕事を忘れて冬樹殿と買い物中でござる
もう帰ってくるでござろう」

『そ
あ、だから家が暑くかんじたのか…
ってか、ペコポン地球人化してたのバレたんだ』

「ああ…冬樹がケロロとリビングで話しているときに夏美が入ってきてな
即バレした」

『あ〜…ご愁傷さま
大人しくしてたらバレなかったのに…
ま、ケロロには無理か』

「ああ
ガンプラと冬樹との話に盛り上がって周りが見えてなかったからな」

「当然の結果ですぅ」

『バカすぎる…
これ、本当に大丈夫?
なんか不安しかない…』

「ま、なんとかなるだろ〜
ケロロが家に入って日向夏美に追いかけられて玄関から出てきた瞬間を狙う」

「了解ですぅ」

『発射はクルルに任せるよ』

「!
隊長殿と冬樹殿が帰ってきたでござる」

「お前ら隠れろ!」

ギロロの合図で私達は近くの植木の裏や電信柱の上に飛び乗り気配を消す


ガチャ

「姉ちゃん、ただいま〜!?」

「ただいま〜でありま…ゲロッ!!?」

「ボーケーガーエールー…」

「ゲ、ゲロ…
ど、どうしたでありますか、夏美殿…?」

「あんたまた、当番忘れたわねぇーーーー!!!!」

「ゲロー!!!!
ごみんなさいでありますーーーー!!」

ケロロはそのまま回れ右をしてダッシュする

それを追いかける日向夏美

「今だ!」
「喰らえ〜!!」

「!!殺気!!」

クルルが持っている海賊王の宝探し銃オトコッテイチドハウミノタカラニアコガレルヨネガンを見つけた夏美は思いっきりジャンプしてクルルの持つ銃に蹴りを入れた

バキャッ

「げっ…」

『今、ヤバい音…』

カッ

ドガーーーン!!

「「「「「『ぎゃあああ!!』」」」」」












































ドボーーーーーン

ゴボゴボ…


「「「「「『ブハッ』」」」」」

「あ〜死ぬかと思った…」

「まさか破壊されるとは…」

『この…クソケロロ!!』

「ヒッ!!」

「やっぱりこうなるんですねぇ」

「あの跳躍…流石夏美だ…」

『で、なんで私達海にいるの?』

「暴発で飛んだにしても距離がありすぎるな」

「いつものギャグ補正じゃないんですか?」

「ギャグ補正って…タママくん…」

「クルル、何かわかる?」

「だめだにょ~
海水で機材イカれた〜」

『はぁ…
ずっと海に使っているのもあれだから沖に向かって泳ごう
幸い私達は今ペコポン人になってるからケロン体のデメリットはないはず』

「ああ、そうだな」

「んじゃ、ケロロ小隊、沖に向かうであります!!
でもその前に…」

『?』

「一発、いっときますか」

「だな」

「ですぅ」

『あ、なるほど』

「ゲロゲロゲロ…」

「タマタマタマ…」

「クルクルクル…」

「ギロギロギロ…」

「ドロドロドロ…」

『ミルミルミル…』

共鳴×6

「それでは、ケロロ小隊、沖に向かって全力で泳ぐであります!!」

「「「「『おー!!』」」」」


ケロロの合図で全員が一斉に沖に向かって泳いだ


















「ちかれた〜」

『もー無理…』

「ブクブク…」

「わぁぁ!!
軍曹さん!クルル曹長が沈んでいきます!!」

『あ、クルルは体力なかったんだった…』

「チッ」

ザブッ

動かない私らに代わってギロロが海に潜ってクルルを救助する

「「ブハッ」」

「おー…流石ギロロ」

「好きっ」

「どわぁぁ!!
バカ、離れろクルル!!」

「…チッ」

『確信犯か…』

「おーい、お前ら〜」

「ん?」

「そんなとこで何してんだ〜?」

『船?』

「ここだ!上!!」

船の上から覗いているのは長鼻の少年と麦わら帽子を被った少年

『!
いいところに!!
すみません、助けてくれませんか?
私達、爆風で海に放り出されてしまいまして』

「おう!
任せろ!!」

「ちょ、バカ、ルフィ!!」

麦わら帽子を被った少年は右腕を伸ばした


伸ばした…?

『えっ!?』

「腕が伸びた!!?」

「他の星の侵略者か!!」

「ほら!
あいつらびっくりしてんじゃん!
すまねぇ!今から縄梯子下ろすから上がってきてくれるか!?」

『わかった!』


バサッ


『ありがとう!
さ、先にケロロがいって』

「え!!?
吾輩が!!?」

『隊長でしょ?
まさか…部下を先にいかせるの?』

「軍曹さんが行かないのなら僕が先に行くです
ケロロ小隊の突撃兵ですから」

『おー流石タママ二等兵!
なら、私がその後ろ!
もし攻撃されても私が助けてあげるから
まあ、見た目がかわいいタママ二等兵を攻撃するバカはいないか』

「見た目がってなんですか!」

『あ、そうだ…
これからしばらくは階級は隠さないと…
船を見て気づいたんだけど…これ、海賊船だから…』

「か、海賊!!?」

『そ
海賊は海軍に追われてる
だから…私達の階級は隠さないと…
海軍とは違うかもしれないけど、一応軍の階級だから勘違いされても困る
それに、クルルの装置の不具合で海賊のいる世界に飛ばされた
多分ここはONE PIECEっていうマンガの世界だよ』

「!!
異世界トリップでありますか!」

『そうゆうことになる』

「ギャグ補正が仇となったか…」

「おーい
お前ら〜」

『あ、すみません!
今から上がります!
6人ですが大丈夫ですか?』

「ああ!」

『ありがとうございます
んじゃ、先にタママ
次に私
下から覗くんじゃねぇぞ』

「それならその次は兄であるオレだな
兄妹だから大丈夫だろ?」

『うーん…
ならいいけど…でも見たら叩くよ』

「わかった」

「兄相手なら甘いんかいっ」

「ではギロロくんのあとは拙者とクルルが行くでござる」

「ククク〜
なら隊長が最後な〜」

「わかったであります」







ギシッ…ギシッ…








「ふー…助かったですぅ…」

『助かりました…ありがとうございます…』

「いいってことよ」

「で、なんでお前ら海の中にいたんだ?」

『あ、それは』

「実験中に機材が爆発したんだにょ〜」

「んで、ギャグ漫画のように海まで飛ばされて今にいたる」

「ギャグ漫画って…災難だったな」

『ま、運良くあなた達の船が通ってくれて良かったよ』

「そうだな
このまま海に浸かっていたら海王類に食われてたな」

「海王類?」

「なんだ?
海王類知らないのか?」

『あ〜すまない
私達、海のことはサッパリわからなくて
海のない国にいたから』

「海のない?」

『ああ
一応、海水の知識はあったが海があるとは知らなくてな
海におちて理解したよ
で、ここは?』

「ここは東の海イーストブルー
んで、この船はゴーイングメリー号!」

『メリー号…』

「船長はオレ!
モンキー・D・ルフィ!」

「オレはウソップ
狙撃手だ」

「あと、オレの仲間は航海士のナミとコックのサンジ、剣士のゾロだ!」

『ナミにサンジにゾロ…』

「ミルルちゃん、これ…」

『ああ…確定だ
これからはさっき話したとおりに…』

「「「「「了解」」」」」


『あのさ、ルフィさん…
しばらくの間、私達をこの船に乗せてくれませんか?
できれば私達の島の近くまで…』

「ああ、いいぞ」

『ありがとう!』

「ちょっとルフィ!!」

「おう、ナミ!!」

「なに勝手に決めてんのよ!!
しかも彼女達ずぶぬれじゃない!
風邪でもひかれたら困るんだからまずはお風呂に入れなさいよ!!
ごめんなさいね…うちの船長気が利かなくて」

『あ、いえ…
えっとあなたは…』

「あたしはナミ!
途中から話は聞いてたけど…その島、どこにあるの?」

『えっと…確か…北の海ノースブルーだったっけ?のさらに先にあるんだけど…』

「なぜ疑問形?
覚えてないの?」

「俺らの島がどこの海にあるのか気にしてなかったからにょ~
飛ばされる時、壁みたいなものを越えたのを見たにょ~」

「そういえば拙者らがいたところは季節が4つあったでござるな」

「季節が4つ?」

「春、夏、秋、冬の4つだ」

「へぇ…そんな島があるのね…
私、知らなかった…」

『え?
四季がある島ってないの?』

「私が知っている限り、四季が揃っている島はなかったわ
多分とてつもなく珍しい島よ」

『へえ…』

「知らなかった…であります」

「おい、ケロロ…
助けてもらったのに、オレ達名前伝えてないぞ」

「あ!!」

『ご、ごめんなさい!
私はミルルっていいます!』

「吾輩は、ケロロg『ん゛っんっ』じゃなかった…
吾輩はケロロであります!」

「僕はタママですぅ」

「ギロロ」

「クルルだぜぇ…クークックックッ…」

「ドロロでござる」

「よろしくな!」

「って、話してる場合じゃない!
ごめんなさい!
あなた達、早くお風呂に入って温まってきて!!
ミルルちゃん、服は…持ってるわけないか…」

『す、すみません…』

「大丈夫よ
服が乾くまで貸してあげる
男共は…まあ、なんとかするでしょ」

『ありがとうございます
そうですね
クルルは発明家で科学者ですからなんとかするでしょ』

「発明家なんだ、彼」

『ええ
私は一緒に飛んできた彼らと一つのチームを組んでました』

「へえ…
ねえ、それ詳しく聞きたいからお風呂とかで話してくれない?」

『ええ
いいですよ
それが服を借りる対価でもいいですか?
私達、無一文なんで…
海賊であるナミさんには申し訳ないですが…』

「いいけど…
海賊ってわかってたのね」

『ええ…
海賊旗が見えましたから…
でも、助けてくれたのが麦わらの一味で良かった…
比較的悪い情報が入ってない海賊で有名だから…
他の海賊だったら即攻撃して沈めてました』

「沈めるって…」

『私達、これでも戦闘力があるんですよ』

「へえ!
すごいわね!
さ、ここがお風呂よ」

『ありがとうございます!』

ガチャ

『わあっ!
猫足のバスタブだ!』

「すごいでしょ
このバスタブ、私がリクエストしたのよ」

『すごいです、ナミさん!!
あ、忘れるところだった…
話の続きしますね』

「ええ
あ、私も入っていい?」

『もちろんです!』

「ありがとう」

私達はさっと服を脱ぎバスタオルを身体に巻きつけシャワーを浴びて湯船に浸かる

『あ゛ぁ〜…
暖かさが身に染みる〜……』

「ちょっ、おじさんみたいな感想を…
あなた、女の子でしょ」

『いやぁ…おじさん達と一緒に仕事をしてたらいつの間にか…ね』

「おじさんって…」

『あ、そのおじさんってのはケロロとギロロ、ドロロです
あの見た目で40代前半ですから騙されないでくださいね?』

「え!?」

『クルルは二十代前半、タママは10代後半、私はこれでも二十代後半です』

「ウソっ!!?
みんな私より年上!!?」

『その反応からすると私達かなり若く見えたみたいですね…
私達の島の戦闘員だけに起こる現象らしくて…若い時代がとても長いんです
まあ、60代になったら一気に年相応の老化が始まりますけど…』

「衝撃的な事を聞いたわ…
ところで…ミルルちゃんも戦闘員なのよね…?」

『ええ
私は専門は考古学ですが看護師と機動歩兵も兼任しています』

「機動、歩兵…?」

『あー…ざっくり言うと、機械に乗って戦ったり武器を使って戦う戦闘員のことです』

「なるほどね…
でも、ミルルちゃんたちこの船に乗ってきた時、武器持ってなかったよね?」

『いや、もってますよ』

私は湯船からショットガンを取り出す

「え゛!!?
ちょっ!!?
それ、どっから!?
っていうか、ミルルちゃん能力者だったの!?」

『能力者…?
あ…こっちじゃ私らが当たり前にしてた武器庫展開と武器転送は悪魔の実の能力ってなるのか
そうなるんですかね?
私達戦闘員は当たり前に使えてたので…』

私はそう話しながらショットガンを武器庫にしまう

「えっ!!?」

『ま、その話は全員そろってから説明しますね』

「そ、そのほうがありがたいわ」

『話変わりますが…私達、(海に浮かぶ)本物の海賊船を見たの初めてなんですよね…』

「え!?」

『海賊旗とかメンバーの情報とかは持ってたんですけどね…
私のいた国に(空からの侵略者はあっても海の)海賊が入ってきた事とかなくて…海賊船を見たのは今日が初めて…』

「うそ!?
本当に!?」

『本当です』

「はあ…世界は広いわ…
まさか海を知らない、海賊を知らない島の住民がいるなんて…」

『そうですね…(この設定がめんどくさいことになるなんて思わなかった…)』

それからしばらくして私達はお風呂から出た

『ふいぃ〜…
お風呂、ありがとうございました…』

「いいえ
この服、貸してあげるわ」

『ありがとうございます』

私はナミから渡されたワンピースを着る

『わお…ぴったり』

しかも翼が出るところが開いていて助かる

足元が若干スースーするが…諦めよう…

「よかった!
丁度いいみたいね」

『ありがとうございます
借りたものは新しく購入してお返ししますね』

「わかったわ」

『あ、そういえば…
ここでのお金…ベリー…?ってどう稼げば…』

「え?」

『私の国の通貨とは違うので…』

「あ、なるほど…」

『やっぱりここはド定番の賞金首狩りですかね…?』

「そうね…すぐお金が入るのは賞金首ね
私は海賊専門の泥棒をしてたわ
ま、そのせいで今は賞金首になっちゃったけど…」

『なるほど…』

「ま、賞金首を狙うなら程々にね
やりすぎるとゾロみたいに賞金首になるから」

『あ…海賊狩りのゾロ…ですね』

「そゆこと」

『めんどくさいですね』

「まあね
あとはあなた達の能力を使って商売をする…とかかしら」

『なるほど…
なら活動資金が手に入るまでは賞金首を捕まえて資金が貯まったら起業してみます
その時はどうぞよろしくおねがいしますね』

「わかったわ
起業したら教えてね」

『はい
一番最初に教えますね
相談に乗ってくれてありがとうございます』

「どういたしまして」



それから私はぬるま湯で洗った服をみかんの木の側に干してラウンジでサンジさんが作ってくれたスイーツを食べた

これがめちゃくちゃ美味しかった

食物アレルギーの理解もあり、最高の料理人だ



『さてと…ケロロ〜』

「ん?
なんでありますか?」

『私らの能力、麦わらの一味に教えるからギロロ達を集めて〜』

「ゲロッ!?
え、教えちゃうのでありますか!?」

『助けてくれたからね
お礼だよ』

「…わかったであります…」

「なら、私はルフィ達を呼んでくるわね」

『お願いします』

「ミルルちゃん、拙者らのことどこまで教えるつもりでござるか?」

『言えるところまで
一応私らは能力者の分類に入るからそれだけは頭に入れといて』

「能力者…わかったでござる…」

「ククク〜あんまり言いすぎるんじゃねぇぞ〜」

『わかってるよ』

ガチャ

「連れてきたわよー」

「話ってなんだー?」

「ケロロさんに呼ばれてきたですぅ」

「来たぞ、妹よ」

『ありがとう、ナミさん
では、これから麦わらの一味に私達の能力を紹介していきますね』

それから私は簡単に今使える能力を紹介した

私の翼は内緒にした

今のルフィ達に翼を見せると翼持ちのキャラクターに出てきたとき反応が薄くなってしまうから

そんなこんなで私達はルフィたちの航海に同行することになった
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