【リクエスト】ケロロ軍曹✕ONE PIECE (フォレストページ 楓様へ)

『クルル曹長』

「ん~?
何か用かい
俺様は忙しいんだけどな……」

『話があるんだ……
お前なら信じて貰えると思ってね』

「ククク……
お前、それってさっきの話だな?」

『ええ
捕捉だが、私にはこの世界の記憶はない
兄もいない
あるのは「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の“審判を下す者”としての記憶とお前らケロロ小隊と戦った記憶のみ
だがお前らには私達と戦った記憶はないし、侵略された記憶、記録もない
そしてお前らには私がギロロ伍長の妹として存在している記憶がある
そこから私の仮説なんだが……私は違う世界からこの世界のミルルに乗り移った存在なんじゃ……?って思って…』

「違う世界に乗り移りね……
ククク~
おもしれぇ仮説じゃねぇかぁ~!
だとしたらお前の言い分には納得だなぁ~
ならお前がこの世界に来るまでの話をしてほしいもんだ
ああ、安心しろ
隊長達には話さねぇからよぉ」

『感謝する
長くなるが聞いてくれ……』

「ああ」

『①目覚めたとき、私は空中都市……キルルの所にいた
②キルルは世界を飛び回り皇帝になる存在の素材を探していた
③日本を飛行中ケロロ軍曹らが空中都市に侵入
④偶然ケロロ軍曹がクローンを作る装置をさわったのでケロロ軍曹の情報を抜き取り、ダークケロロを作った
⑤私はそのダークケロロを皇帝にふさわしい存在か見極めていた
⑥ダークケロロは世界侵略をはじめた
⑦ダークケロロの侵略の手助けになるケロン人二人を見つけ出し、ペコポンに呼んだ
⑧お前ら小隊とお前らと仲のいいペコポン人が邪魔をして侵略は失敗
⑨ダークケロロはキルル封印した
⑩キルルと一緒に封印されるはずがバグの発生で肉体のみが封印され、意識だけが異空間をさ迷った
⑪気がついたらペコポン人化したこの世界のミルルの中にいた
以上だ』

「ふーん……
なるほどなぁ……」

『どうだ?』

「ククク~
最高に面白いじゃねぇか……
だからお前がギロロに対して兄はいないって言い出し「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の“審判を下す者”だって言い出したのか……
ま、お前が別世界の「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の“審判を下す者”のミルルなんだからそう言い出すのは当然だな
だとしたらいろいろアレだな」

『アレ?』

「お前にこの世界のお前の記憶が共有されてないからこの世界のお前の階級とか所属とかその他もろもろ知らねえだろ
俺様が知っている限りのこと教えてやるがそれ以外は隊長らに色々教えてもらえ
お前がこの世界に来た原因は隊長が考えた作戦と俺様の装置が原因だからな
まあ、元の世界に帰れるかはわかんねぇが別次元に行く方法はねぇか色々調べてみるわ」

『ありがとう
調べものなら私も手伝う』

「ああ、よろしく頼むぜぇ」

それから私はクルル曹長からいろいろ聞いた

私には兄がもう一人いて、名前はガルル(階級は中尉)

私の階級は曹長

私がギロロより階級が上ってことに疑問に思ったが、ケロロがギロロの昇進(他の小隊の臨時隊長になり3階級アップの准尉となる)の機会を潰したことによって伍長のままってことを聞いてギロロが不憫に感じつつも納得してしまった

私は「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」を専門に研究、調査、再封印を行っていること

調査の結果、ペコポン地球に「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」関係が多くあり、一部の封印が解け始めているため、再封印するためにケロロ小隊の力を借りようとしていたこと

まさかこの世界のミルルが「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」専門の研究者だとは思いもしなかった……

それに、再封印もしていたとは……

「まあ、こんなところだ」

『ありがとう
助かる』

ウィーン

「クールルー!
いるでありますか~?」

「ああ?
なんだ隊長か」

『ケロロ軍曹……』

「あ、話中だった?
ごめんねぇ?」

『いい
今終わったから』

「あ、そう?
あ、そうそうクルル~」

「なんだよ」

「我輩がもう1つお願いしていた装置は完成したでありますか?」

『装置?』

「ああ、バッチリなぁ
海賊王の宝探しオトコッテイチドハウミノタカラニアコガレルヨネガン」だ
その弾に被弾したやつは海賊王になった気分になれるし、大勢で使用すれば、時間制限ありで最初に被弾したやつが埋めた宝を探す宝探しゲームもできる」

「さっすがクルル曹長!!
これさえあれば、ペコポン人どもが宝探しをしている間にペコポン侵略が出来ますなぁ!」

『ふーん……
でもさ、それって今のままじゃペコポン人全員は無理なんじゃない?
それってどうみても数人向けじゃん
ペコポン人って何人いるかわかってる?数十億だよ?』

「あ……」

『それを使うなら拡散するタイプの弾にするか、数十億のペコポン人を一ヶ所に集めて小隊全員で弾を打たないといけないよね
何千、何万……いや何億の弾を……
めんどくさくない?』

「……」

『まあ、私なら……「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の技術を使うな……』

「どんなやつだ?」

『洗脳』

「ゲロ?」

『私達は侵略者でしょ?
だったら手っ取り早くペコポン全体に洗脳の怪電波を流してペコポン人を利用すればいいんじゃない?
「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」の大体は洗脳から入るし……
抵抗されたら面倒じゃん』

「あ、そういえばそうでありますな」

「ククク~
さすが「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」専門の研究者だな」

「んじゃ、その洗脳の怪電波の開発をミルルに頼むであります
我輩は、これであの夏美殿を……」

ビーッ!!ビーッ!!

『!?』

「な、何事でありますか!?」

 「おじさま!緊急事態です!!
 夏美さんが……![ブチッ]」

「な、夏美殿が!?」

「おいおい隊長~
また何かやらかしたかー?
俺様はとばっちり受けたくねぇから、今すぐ出てってくれよな~
あ、ミルルもさっさと逃げろよ~
夏美ってペコポン人はゲキヤバだからなぁ」

『ナツミ……
ああ……あのギロロ伍長と一緒にいたペコポン人の女か……
あれはヤバかったからな……
逃げるが勝ちだな』

「ゲロ!?
ミルルちゃんも逃げるでありますか!?
我輩を見捨てないで!!」

『は!?
そこは見捨てるでしょ!
私は関係ないじゃん!!』

私は左腕にしがみつくケロロをひこずりながらクルルの部屋を出た

「ボ~ケ~ガ~エ~ル~……」

『!!』

アレは……ヤバい!!

ぶちギレてるよ!!

「な、夏美…殿…?」

「あんたって子はーー!!!」

「ヒイイイ!!」

「ん?
あれ……?
ボケガエルじゃない?」

『どうかしたのか?』

「えっと……?
あんたらみたことない顔だけど……まあいいや
ボケガエル……じゃなくてケロロ知らない?」

『ケロロ……?
目の前に「わああ!!」うるさっ』

「ミルルちゃん!内緒で!!
内緒でお願いするであります!!」


『……逃げたのはみたよ
ケロロ軍曹がどうかした?』

「あのボケガエル……
当番を忘れてたのよ
で、あんたたちは?」

『私はミルル
クルル曹長に会いに来た』

「我輩はケロr『ん゛っ』じゃなくて……ケロヤマであります
僕もミルルちゃんと同じ理由で、あります!!」

「ふーん…?
ミルルちゃん、だっけ?
ボケガエル、どっちに逃げたかわかる?」

『えっと…』

私は左腕にしがみつくケロロを指差す

「?」

「っ!!」

だらだらと冷や汗を流すケロロ

『君が来た道を逃げていった』

「え!?
うそっ!?」

『今はアンチバリアを使っているか、ペコポン人に化けてるかもね
君が来るってわかった瞬間逃げたから
君ならペコポン人に化けたケロロはわかるでしょ?』

「ペコポン人…?
もしかしてあなた、ボケガエルと同じ侵略者……?」

『まあね
でも今は違う
私は古代ケロン人が作った侵略兵器の研究をしてる』

「そう……
あ、ケロヤマ君、だっけ?
顔色悪いけど大丈夫?
ってかその帽子にその服装……まるで……」

『彼の心配してくれるのは嬉しいけど、追わなくていいの?
ケロロ軍曹なんか持ってたよ?』

「え!?
あのボケガエル……また変なこと考えてるんじゃないでしょうねぇ……!
ありがとう、ミルルちゃん」

『どういたしまして
ヒナタナツミ』

「え……?
なんで私のn『あ、ケロロ軍曹!』
なっ!」

『ナツミ、追わなくていいの?』

「そうだった!!
待ちなさい、ボケガエル!!」

そう言ってナツミは来た道を走って戻っていった



「ふいぃ……
助かったであります……
ミルルちゃん、ありがとう!」

『どういたしまして
さてと……またナツミが来る前にさっさと侵略作戦進めなよ
あ、そうだ……
調べものしたいし、洗脳装置の作り方をクルル曹長に送るから、あんたの部屋使わせてよ』

「え!?
我輩の部屋でありますか!?」

『うん
あんたの部屋が比較的静かそうだし
私が記憶を飛ばした原因はあんたにあるんだから』

「そ、そうでありますな……
あ、でも……
我輩のコレクション……ガンプラには触らないでほしいであります!!
それを守ってくれるなら……!」

『ガンプラ……?
よくわかんないけど……わかった……
あ、場所わかんないから案内して』

「わかったであります」

『あ、調べもの中は静かにしてね
騒がしくしたら……殺す…』

「わ、わかったであります…!
(こ、こえーーーー!!!
ミルルちゃん、目が覚めてから性格変わっちゃったよーーーー!!!)」



ペコポン人化して今日で5日

この国の海に古代ケロン人の装置…「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」が封印されているのを見つけた

私はすぐに潜水装置を用意しその場所に向かった

本来ならこの装置はいらないんだけどペコポン人化しているから必要になった

ペコポン人、不便だわ……




海中


へぇ……

ここの「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」は水晶玉に封印されてるのか……

あ、ひび割れがある……

これは放っておいたら封印が解けて暴れるな……

本当はどんな子が“審判を下す者”なのか見てみたいけど……

この世界の私は“審判を下す者”じゃなくて再封印する立場だからね……

ごめんね、「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」

『「再封印、実行」!!』

パアッ

私の言葉と同時に水晶玉が淡い光を放ちひび割れを直していった

キュピンッ

再封印が終わった水晶玉は薄いピンク色をしていた


それから私はケロロ小隊の基地に戻り、報告書を本部に送信した


今はクルル曹長に渡す洗脳装置の設計図を作成している

目の前ではケロロ軍曹が鼻歌を歌いながらガンプラっていう玩具を組み立てている

『はぁ……まさか古代兵器の技術をこの時代のケロン人に教えるなんてな……
はぁ……めんどくさい……』

ガチャ

「軍曹ー?
いるー?」

それに、なんでペコポン人が普通にアジトを出入りしているんだろ……

「あれ?
君は……?」

「冬樹殿!!
どうしたでありますか?」

「え!?軍曹!?
どうしたの!?その姿!!」

「新作のペコポン人スーツであります!
そこにいるミルルちゃんが我らケロロ小隊にプレゼントしてくれたのであります!」

『は?』

「お願い!!
我輩にあわせてほしいであります!!」


『ああ……そうだったね……』

「へぇ…!!
じゃあ、ミルルちゃ…じゃなくてミルルさんも軍曹と同じ?」

『……ケロン人だけど
今仕事してるから邪魔しないで』

「へぇ!!
じゃあ、ミルルさんも軍曹と同じ軍に入ってるの?」

『……うるさい……』

「ふ、冬樹殿!
ミルルちゃんは仕事中でありますから、冬樹殿の部屋でミルルちゃんのことを我輩がかわりに教えるであります!」

「え」

「ささ、はやく!
ミルルちゃん、お仕事頑張ってね~
我輩達は上で話してるから~」

『さっさといけ……
殺るぞ……』

「ひっ!!」

パタン……

『やっと静かになった……』


30分後


『よし、こんなもんだろ……』

私は設計図をUSBメモリーに移してクルル曹長の部屋に向かう
















クルル曹長の部屋

「ククク~
どうやら出来たみたいだなぁ……」

『ああ』

「んで、どんな感じなんだ?」

『設計図はこの中にある
出来る限り現代のケロン人がわかるようには直したが、細かいところはお前が直せ
ケロン軍最年少で少佐まで上がった天才なんだろ?』

「ククク~
古代兵器の癖に良く知ってるじゃねえか」

『軍のデータ等をハッキングしてケロロ小隊のことを調べまくったからね
経歴やら苦手なものやら全て知っている』

「へえ……」

『ちなみに、どこの誰がハッキングしたかはわからないように細工してある
ちなみに、私のハッキング能力はあんたと同等かそれ以上と自負している』

「ククク~
やるじゃねぇか
さすが「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」だぜぇ」

『さ、長話はこれでおしまい
データは渡したから私はこれで』

「ああ」

『あ、そうだ……
ギロロ伍長はどこ?』

「先輩?
先輩なら外の日向家の庭にいるぜ」

『外……
庭?』

「ああ、わりぃ……
お前、知らなかったな」

『ああ
中身が違うからな』

「なら、ここの通路を使え
日向家の庭に直接繋がってる」

カチッ

ウイィィィン……

ガタンッ

クルル曹長の右隣に設置されている本棚が動き、本棚があった場所には扉が出現した

『へぇ…
隠し通路か……』

「そ
「自動判別型究極侵略兵器【キルミラン】」だったら出来なかった兄妹の時間を楽しんでこい
装置は1日あれば完成する
出来たら呼ぶからこれ持ってろ」

ポイッ

パシッ

『なに、これ?』

「ブレスレット型通信装置
通話機能の他に防水機能を付けてある」

『へぇ…
で防水ってどこで使うの?』

「さあ?
ま、どっかで使うことになるだろ」

『ふーん
じゃ、行ってくるわ
あとよろしく』

「ああ
あとは任せろ」



隠し通路



『へぇ…さすが現代のケロン人…
この星の住民にバレないようにアジトと隠し通路が作られてる
古代のケロン人は「来たぞ!」って印をいろんなところにつけたり、建てたりしてたからな…
あ、ここで終わりか……』

私の目の前にはエレベーター

ピピッ

『ん?』

  「ククク~
  通信装置のテストだぜぇ
  どうやらエレベーターについたようだな」

『クルル曹長か……
ああ』

  「んじゃ、それに乗れ」

『乗った』

  「壁にボタンがあるだろ」

『あるね』

  「そこの“日向家・庭”ってボタンを押せ
  そしたら自動的に庭に運んでくれる」

『そう、ありがと』

私はクルル曹長に言われた通り、そのボタンを押す

ウイィィィン……









チーンッ

『止まった……』

  「到着だ
  んじゃ通信切るぜ」

『ああ』

ブツッ




日向家・庭


『へえ……ここが外……
これがペコポンの家と庭だったのか……』

「ミルル!
お前、なんでここに!?」

『あ、ギロロ伍tじゃなくて、兄さん……』

「無理にオレのことを兄さんと呼ばなくていい
オレのことはギロロって呼べ
オレもガルル兄ちゃんのことをガルルって呼ぶこともあるからな」

『ガルル……
それって私のもう1人の兄であってる?』

「ああ
それもお前は忘れてしまったんだな」

『ごめん』

「気にするな
悪いのはケロロだ
記憶が戻らなくてもオレたちは気にしない
これから覚えていけばいい」

『ん』

「で、さっきも言ったが何しに来たんだ?」

『気分転換と兄妹交流』

「そうか」

『ねえ』

「なんだ」

『ギロロはナツミが好きであってる?』

「なっ!?
な、なななな……!!?」

ボンッと顔を赤くするギロロ

『好き、なんだね……
わかりやすい……』

「なんで急に!
そんな事を!!?」

『確かめただけ……
まさかあのギロロがペコポン人のことを好きになるなんて……』

「ス!?ススススキになんぞ!?」

『はいはい……
好きなのはわかったから嘘つかない
んで、ギロロはどうしたいの?』

「どうとは?」

『ナツミと結婚したいのかってこと』

「け!?結婚!?」

ボンッとさらに顔を赤くするギロロ

『ペコポン人の結婚年齢はわかんないけど、ギロロはもう結婚してもいい年齢じゃない?
私の力があればナツミをケロン人に変えることが出来るよ?』

「夏美をケロン人に…?」

『うん
ペコポン人の寿命は短い
でもケロン人になれば寿命が伸びる
それに、ナツミの戦闘力がケロン人化で飛躍的に上がるし、小隊に入れればペコポン侵略を一気に進めることが出来る』

「それもそうだが……」

『まあ、考えといて
私達のペコポン人化は時間制限があるけど、ケロン人化は時間制限無しだからね』

「なっ!?」

サッと顔色を元に戻すギロロ

ゆでダコみたいになったり戻ったり騒がしいな…

『だって身体の組織をケロン人として作り替えるんだから、当たり前でしょ?
私達は身体の組織が特別だからペコポン人になっても影響はないし、ペコポンでも生きていけるけど、ペコポン人はペコポンでしか生きられない生物なんだから
まあ、ケロン星にペコポン人がいるって噂もあるし、そのペコポン人はケロン星が生きることが出来るように装置をつけたり、薬を処方されてるって噂もあるけどね』

「そうか……」

『ま、本当になるか決めるのはナツミだけどね』

「そうだな」

『んじゃこの話は終わり
んでここから本題』

「?」

『私のペコポン観光に付き合って』

「はあ!?」

『この星には美味しい物と遺跡、楽しい所がたくさんあるでしょ?
ペコポン人化している間に楽しみたい
ケロン人とは違う視点を楽しみたい
いいでしょ?』

「…しかたないな…
かわいい妹の頼みだ
んで、最初はどこにするんだ?」

『うーん…
あ、レストラン行きたい!』

「レストラン?」

『今思い出したけど、私、目が醒めてからちゃんとしたご飯食べてなかった』

「は?
軍支給の携帯食があっただろ?」

『うん
でも食べれなかった
いや、食べることができなくなった…?って言ったほうがいいのか?
だから今までクルル曹長が作ったカレー食べてた』

「え?
クルルカレー食べたのか…?」

『うん
激ウマだった
でも2日で飽きた』

「まじか…」

ギロロのあの顔…

ありえないって顔してる…

クルル曹長のカレーってギロロからしたら美味しくなかったのかな…?

『え、私って変?』

「いや、違う
気にしないでくれ…」

『そ
んじゃそろそろレストラン行きたい』

「わかった
場所はどこでもいいか?」

『宇宙人街以外なら』

「わかった
んじゃあそこにするか…」

『どこ?』

「秘密だ(夏美が友達とよく行っているファミレスとは言えない…)」

『ふーん…
んじゃ楽しみにしてる
ってことで…ギロロ、手!』

「手がどうした?」

『手、繋ご』

「な!?」

ボンッと顔を赤くするギロロ

妹に対して赤くなるってどんだけだよ

『いいじゃん
兄妹なんだし
それに私、場所知らないからエスコートしてよ』

「そ、そうだな…(妹と手を繋ぐだけで何赤くなってるんだ俺は!)」

『え…まさか…ギロロ…
私を妹じゃなくて一人の女性として見t「なわけあるか!」だよねー』

「さっさと行くぞ!」

グイッ

ギロロは私の左手を優しく握って前に引っ張った

歩く事数十分間

「ここだ」

どうやら目的地についたようだ

『ファミリーレストラン?』

「ああ
安くておいしい
ペコポン人の子供も利用しているそうだ」

『へぇ…
ギロロ入ったことある?』

「いや、ない」

『ふーん…
私も初めてだけど…
ま、なんとかなるでしょ』

私はギロロの手を引っ張って店に入る


「いらっしゃいませ~」

『2人なんですけど…席、空いてますか?』

「はい、2名様ですね
只今全席禁煙となっておりますがよろしいでしょうか?」

『ええ』

「かしこまりました
では、お席にご案内いたします
こちらです」

『こっちだって
行くよ、ギロロ』

「あ、おう…
(初めての割には堂々としてるよな…本当に初めてなのか?)」



案内された場所は商店街が見える窓際の席

私とギロロが席に座ると店員が人数分のカトラリーセットとミネラルウォーターが入ったグラス、おしぼりを持ってきてくれて机に置いた

「ご注文がお決まりになりましたらそちらのボタンを押してください」

『このボタンね』

「はい」

『わかりました』

「ごゆっくりどうぞ」

『ありがとう』

店員は軽くお辞儀をしてフロント業務に戻った

「お前…本当に初めてか?」

『初めてだよ』

「それにしては堂々としてるし、やり取りもスムーズだったじゃねぇか」

『ああ…それはいろいろ調査したからね
飲食関係は特に…
##RUBY#ペコポン#地球##とケロン星ではやり取りが違うかもしれないからね」

「調査だけでこんなにスムーズにできるものなのか…」

『それは人による
さあ、この話は終わり
で、兄さんは何食べる?』

「んー…そうだな…
ん!?兄さん?」

『兄妹だって周りに知らせるため
私達は今ペコポン人の格好をしてる
それに、私の調査によれば、今の私達の姿は美男美女の系統に分類される
人によるけど美男美女のカップルは口には出さないが心の中で批難される傾向がある』

「なるほど…
ケロン人にはわからない傾向だな」

『そーゆーこと

ねえ、何食べるの?』

「そうだな…
このステーキのページのやつは美味そうだな…」

『本当だ〜
美味しそ〜』

「お前は?」

『私はね〜
ステーキと一緒にこのポテトとかピザとかグラタンとか食べたいな
あ、パフェも食べたい!!』

「へぇ…
どれも美味そうだな…
なら全部頼むか?」

『え!?
いや、それはやめたほうがいいと思うけど…』

「いや、ポテトとピザ、グラタンはシェアすればいいだろ」

『あ、それもそうか
んじゃそうしよう!
ボタン押すねー』

「ああ」

ピンポーン

それから私はギロロと決めたメニューを店員に伝え、取皿がいることも伝えた

ちなみにパフェは味が違うものをお互い頼んで食後に食べることにした


『さて、何が先にくるかなー?』

「単純に軽いものからだろ
ステーキはその後ぐらいじゃないか?」

『なるほど〜
だとしたら出し方はケロン星と同じか…』

「だな
ってか、お前沢山食えるのか?」

『多分
ってか兄さんは足りるの?
私はそっちが心配なんだけど』

「大丈夫だ
足りなかったらその時になんとかする」

『そっか』

「おまたせしましたー
こちらポテトになります!
取皿、こちらに置いておきますね」

『ありがとうございます!』

「美味そうだな」

『だね
アツアツのうちに食べよ』

「だな」

「『いただきます!』」



ポテトを分けて食べているうちに次の料理、ピザとグラタンが来た

これがめちゃくちゃ美味しい

黙々と食べているとステーキが来た

これも美味しい

あっという間に完食した

『あー…美味しかったー…』

「おいおい…まだパフェがあるだろ
食べれるのか?」

『余裕!
デザートは別腹!
兄さんは?』

「問題ない
食える量はケロン人体の時と変わらんようだ」

『そうみたいだね』

ピンポーン

「おまたせしました」

『すみません、食後のパフェをおねがいします』

「かしこまりました
少々お待ち下さい
こちらの食器下げますね」

『はい!
あー楽しみー』

「そうだな」

ワクワクしながら待っているとパフェがきた


パクっ

『うっま〜〜♡』

「…!」

パクパク…

パフェを無心で食べるギロロ

甘い物好きなんだな…

これが俗に言うスイーツ男子か…



「『ごちそうさまでした!』」

あ~幸せ〜

ペコポン…侵略してもファミレスは残さないとな


「んじゃ帰るか」

『そだね
会計は私g「兄ちゃんが払う」わかった
ゴチになります!』

「おう」

『んじゃ、外で待ってるね』

「ああ」


ウィーン…

「ありがとうございましたー」


ウィーン…


『はぁ…
幸せだ…
このあとはどうしようかな…
基地に帰ってもやることはないし…
ギロロは武器の整備をするだろうし…
ケロロ達と絡んでも面白いことはないし…
クルルは侵略兵器作成中だし…
しかたない、寝よう!』

ウィーン…

「ありがとうございました!」

「待たせな…」

『全然
ゴチになりました』

「美味しかったな」

『うん
侵略してもファミレスだけはそのままにしてほしいわ』

「そうだな
宇宙人街の食べ物は見た目がアレだからな…」

あ、ギロロのやつ今宇宙お好み焼きEXを思い浮かべてるな…

私は思い浮かべない

あんな気持ち悪い見た目の食べ物なんか!

『ギロロ、今日は付き合ってくれてありがと
楽しかったよ』

「それはよかった
また一緒に食べに行こうな」

『うん』

「で、これからお前はどうするんだ?
オレは基地に戻って武器の手入れをするんだが…」

『ん〜…
私も帰ろうかな
お腹いっぱいだからお昼寝するよ』

「そうか
お前の小さい時からのルーティンだな」

『ルーティンって…生物としての生理現象だよ
ギロロは武器の手入れがルーティンだよね』

「ああ
なら一緒にかえるか」

『うん』

そう言って私はギロロと手を繋いで基地に戻った
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