主人公は女性です
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~10年後リナ side~
『あ~あ……
やっぱり壊れた……
直してから使った方が良いって言ったのに……白蘭様のバカ……
まあ、怪我してないからいっか……』
私が着地した場所は森
ボンゴレリングを持つガキらと過去の私がいるであろう並盛神社はここからはかなり離れてるし、遠くから爆発音に死ぬ気の炎の光とかが見える
白蘭様はユニを捕獲しろって言ってたけど
まずはボンゴレだろ
ボンゴレがユニを匿ってるんだからさ……
邪魔じゃん
とくに、ヴァリアーが
チョイスにも1人紛れてたし……
『ってか……無線まで壊れるとかあり得ないだろ
まあ、直せるけどさぁ……?
さっさとボンゴレ見つけてユニを連れて帰らないと……』
ガサッ
『!』
「リナ…」
『おっと…!
まさかそっちから来てくれるなんて……
ヴァリアーのボス……XANXAS !!』
木陰から現れたのはXANXUSとXANXUSの匣 兵器天空嵐ライガー
「お前……まだ……」
『まだって言われてもね
私はあんたと会ったのはこれで2回目なんだけど』
「まだ…白蘭の洗脳が解けてないんだな…」
『洗脳って…
私はいたって正常ですが?
あ、そうだ…
ねぇ、XANXUS』
「なんだ…?」
『ユニと過去のボンゴレの居場所、吐いてくれない?あと、ヴァリアー幹部の居場所も
さっさと潰してボンゴレリングとアルコバレーノのおしゃぶり全部を集めて、白蘭様の望む世界を作らないといけないからさ』
「ユニと沢田綱吉らの居場所だと?
オレは知らねえな……
それに、カス共の居場所もだ」
『ふーん……
でも、嘘は良くない……
でもまあ、戦いながら聞き出せばいいか…
見せてあげる…!
私のとっておき!
修羅開匣 !』
カチッ
私は自分の左胸に埋め込まれた##RUBY#匣#ボックス##にリングの炎を注入した
ズオッ
私を中心に虹の炎が球体状に広がり、
頭には龍の角が生え、上半身には鱗が浮かび上がり、匣が埋め込まれていた左胸にはミルフィオーレの紋章と虹のマークが刻まれ、下半身は龍(姿は人魚をイメージした方が分かりやすいと思いますby.サイト主)になった
「っ!
お前……その姿は、なんだ…?」
『修羅開匣っていって体に埋め込まれた匣の開匣によって肉体そのものを最強兵器に変えたんだよ
この姿は伝説上にしか存在しないと云われていた白龍
あ、そうそう今の私は匣の力も掛け合わされているから手加減は出来ないから、死にたくなかったら居場所を吐いてね!
ってことで…スゥゥゥ…』
私は長く深く息を吸い込んだ
バチバチバチバチ…!!
口角から雷属性の炎が漏れだし、私の全身を虹の炎が包んだ
『龍の息吹 !!(雷属性の死ぬ気の炎を前方に吐く技)』
ゴオッ!!
「チッ…!
かっ消す!!
怒りの爆発 !!(2丁拳銃から憤怒の炎を連射し、超極太のレーザーの様なものを直線状に発射する技)」
ドガンッ
『へぇ…
私の技を銃から放たれる死ぬ気の炎で相殺するなんてね…
さすがヴァリアーのボス』
「……まさか初めての兄妹喧嘩に武器を使うなんてな……」
『だから……兄妹じゃないって言ってるじゃん!』
ゴオッ
ボッ
私は虹の死ぬ気の炎を火球状にし、上空に打ち上げる
『龍の流星群 』
シャッ
私が右手を下に振り下ろすと上空にある火球が数百に分解し、一斉にXANXUSに降り注いだ
「くっ…!
ベスター!」
「GAOOOO!!!」
ボボボボボボン!!
『わお
咆哮で全部相殺とかやるじゃん
んじゃ…これはどうかな?』
キュアアア……
ピリッ
あ…
晴のマーレリング保持者 がやられた…
キラッ
ん?
あの光……
まさか!
『用事が出来た
この勝負はお預け
また、やろう』
シュウウウ……
私は修羅開匣を解除し、乱れた隊服を整える
「なっ!?」
バシュッ
私は姿眩ましを使ってその場を離れた
バシュッ
姿現しをした場所はまた森
だが、目の前に巨大な繭がある
繭の中には白蘭様がいた
「リナ様
よくここがわかりましたね」
『雲と雨、霧のマーレリングの光が見えたからね』
「にゅにゅ~ぅ…
リングに炎を灯してないのにリングの光でわかるって…リナってやっぱり人間じゃないんでしょ…!
そうでしょ!」
『れっきとした人間だよ
呪われた赤ん坊 だけどね
で、白蘭様はなんで繭の中に?』
「瞑想だって
これでパラレルワールドをのぞいてるんだって」
『パラレルワールドを覗く…』
私の中にあるアルコバレーノの記憶に、大空のマーレリングの正式保持者は平行に広がる平行世界 に生きるってあったな……
その記憶はこれを示していたのか……
ザバババッ
どうやら終わったようだ
「ハァ…
ハァ…」
覗くだけなのにあんなに疲労するのか…
「…………
見つけた……
川平という、不動産屋だ」
『不動産屋…
そこにユニがいるんですね』
「ああ…」
『んじゃ白蘭様を安全なホテルに運んで休んでもらって、それから私達でユニを迎えに行こうか』
「そうですね」
「じゃあ、移動は全てリナの魔法で!
あの不思議な感覚が病みつきなんだよね~」
『病みつきになられても困る…
白蘭様、それでいいですか?』
「うん
リナが選ぶホテルは僕好みが多いからね
任せるよ」
『ありがとうございます
白蘭様、今から私がすることを許してください』
私は白蘭様をお姫様抱っこする
「えっ!?」
『白蘭様、落ちないようにしっかり捕まってくださいね
桔梗とトリカブトは私の手首を掴んで、ブルーベルは私におぶさって』
「はーい!」
ブルーベルは元気よく返事して、ピョンッと私の背中に飛び乗る
あーこれ、軽くする魔法を覚えてなかったら腰やってたわ…
「リナ様、失礼します」
そう言って桔梗とトリカブトが私の両手首を掴む
『では行きます!』
バシュッ
バシッ
『着きました』
姿現しした場所は並盛で一番の高級ホテル
私が何故かずっと利用すると契約していたホテル
「すご…」
『皆はここで待ってて
白蘭様を寝かしてくる』
「ええ」
「はーい」
私は二人の返事を聞いてホテルに入る
「おかえりなさいませ、リナ様
こちらがお預かりしていたルームキーになります
お部屋の準備は整っております」
『ありがとう』
受付から鍵を受け取り、エレベーターホールに向かう
「リナ、そろそろ降ろしてくれない?」
『いやです
歩くのも今はしんどいはずです
無理しないでください』
「ハハハ…バレてたか…」
『部屋に入ったらすぐ寝てください
いいですね?』
「わかったよ」
私は上に上がるボタンを押す
「リナ」
『はい?』
「君…ヴァリアーと戦ったね」
『!
ええ』
ポーン
ウィーン…
私と白蘭様はエレベーターに乗り、最上階のボタンを押す
‹上ニ参リマス›
「あいつらの言ってることは嘘だから信じるな
いいね」
『はい…白蘭様』
「ふふ…いい子だ」
ヴァリアーが言ってることは嘘…
それはわかってる
でも…何故かヴァリアーが言ってることは事実だと思ってしまう自分がいる…
何故…
ヴァリアーのボス…XANXUSに会ってから私…何か変だ…
これはもう一度ヴァリアーに…
ポーン
‹50階デス›
ウィーン
ヴァリアーに会ってみn「リナ…愛しているよ…」
『!
私もです…』
さてと…部屋についたら治癒魔法を施して、
フロントにこの部屋はしばらく白蘭様が使うことを伝えないとな…
ああ…面倒くさい…
ユニを見つけるためだけに能力を使って白蘭様は体調崩すなんて…
『着きました
ここです』
ガチャ
「へぇ…
キレイな部屋だね」
『ええ』
私はゆっくり白蘭様をベッドに寝かせて布団を被せる
『では、白蘭様はベッドで大人しく寝ててくださいね
必要なものがあればフロントに電話すればすぐ来てくれますので』
「わかったよ」
『では、私は行きますがその前に…
エピスキー 』
パアッ
『簡単な治癒魔法をかけました
しばらくすれば身体のダルさは和らぎます
ですが今日は大人しくしててくださいね』
「わかったよ
じゃあ、ユニのこと頼んだよ」
『はい
では、行ってきます』
「いってらっしゃい」
ガチャ
『さて…行くか…』
バシュッ
バシッ
私は姿くらましと姿現しを使って1階受付に向かい、白蘭様が部屋を使うこと、白蘭様の好物などを伝えホテルを出た
「あ、やっときたー」
『おまたせ』
「白蘭様は?」
『部屋で大人しくするように伝えた
治癒魔法をかけたけど体調が万全になるのは時間がかかる』
「リナ様の治癒魔法でも時間がかかるなんて…」
『体調の崩し方が特殊だからね
んじゃ、さっさとユニを見つけて連れて帰るよ
ボンゴレのガキ以外にヴァリアーも動き始めたから』
「ヴァリアーが…」
「じゃあさっさと行こー
リナの魔法で!」
ピョンっと私の背中に飛び乗るブルーベル
『そういうと思った…
んじゃ川平不動産の近くに出るようにするからユニの確保はトリカブト、よろしく』
「御意…」
『んじゃ行くよ』
ホテルに来たときと同じく私の両手首を桔梗とトリカブトが掴む
バシュッ
バシッ
『到着』
私達が出てきた場所は川平不動産正面の建物の上空
「作戦、開始…」
トリカブトはそう言って幻術を使い姿を消した
~10年後リナ side end~
山本らが川平不動産を出てからずっとイヤな感じがする…
バカガキはガハハハとバカ笑いしてかなりうるさい
『ユニ?』
ユニの顔色が悪い……
「カオがブルーだもんね!」
「……」
「ボス……」
「クローム!?」
クロームも……
『まさかっ!!
お前ら、その牛ガキを外にだせ!!』
「え?
ランボを?」
サアア……
霧の幻術…!
やっぱり!!
『トリカブトだ!!』
「「な!?」」
ボアッ
「!!」
『まさか侵入してたとは……』
「ラン…ボ!!
ソファ…の…下!!」
「んなー!?
ど…どういうこと!?」
『山本らが出るときのスキをついてランボに化けたんだよ…
本物は寝てたから侵入直後に隠されたんだ
トリカブトの幻術はアルコバレーノ並で強すぎるから私でもユニの顔色見るまで見抜けなかった…』
「そんな…!!」
ドウッ
「あっ!!」
「くっ」
『ユニ!!』
「逃さんぞ!!」
出入り口に向かうトリカブトを阻むように門外顧問と笹川、獄寺が立つ
『バカッ!
真7弔花に、生身dドガンくっ!!』
「ぐあ!!」
外からの攻撃をモロに食らった3人はその場に倒れた
『チッ
お前ら、すぐ体制を立て直せ!!
エピスキー !!
んでトリカブト、逃げんな!!』
「みんな!!」
『すぐ魔法使ったから死んでない!
沢田、すぐに笹川らを部屋の奥に移せ!
外の真7弔花の奴らは私が食い止めるし、ユニを助ける!!』
私は外に出ると同時にましろの匣を開ける
「ガウッ」
『お前ら!
ユニを離せ!!』
『それは、無理…』
『!!』
未来の私…また…瞳に光がなくなってる…
「ガウ…?」
私の足元にいるましろは私と未来の私の顔を交互に見ている
『ましろ…彼女は未来の私
敵によって記憶が消されて操られてるだけ
ユニと一緒に助けてあげようね』
「ガウッ」
「リナが過去リナの足止めしてくれるなら私はあいつらの相手をするわ!」
ガチッ
「死んじゃえ!!」
ドドゥッ
ブルーベルの匣から出てきたのは大量のアンモナイト
しかも狙いは建物の中にいる非戦闘員
『クソがっ!!
ましろ、行って!!』
「ガウッ!!」
私の指示に従ってましろは建物の前に立つ
『ましろ、最大出力!!』
「グルルル……
GAOOOOO!!!!!」
最大出力の大空と嵐の咆哮でアンモナイトを石化、崩壊させる
「匣アニマルだけに任せてたまるか…」
ガチッ
通信から聞こえてきたのは獄寺の声
どうやら匣を開匣したようだ
ちらっとみたが、どうやらシールドを展開して攻撃を防いでいるようだ
『あのシールドとあの炎じゃ…あの二人の技は防ぎきれないね
あ〜あ可哀想に…』
『未来の私、うるさい!!
ってか、なんでまた白蘭に操られてんだよ!!
ふざけんなよ!!
チョイスで戻り始めたんじゃなかったのかよ!!』
『そんなこといわれてもな…
私は操られてないし、チョイスで戻り始めたなんて知らない』
『はあ!?』
『あと、私は過去の私とは戦わない
ユニを白蘭様に届けるのが今の仕事だからね
トリカブト』
ズバッ
『なっ!?』
トリカブトにダメージを与えた
狐…?
私と同型の狐だ…しかも雷属性
「コルル…
ビジェット…?」
ユニが二匹の黒狐をみてそう呼ぶ
「お怪我はありませんか?」
「!!」
あ…
この声…
聞いたことある…
「…姫」
γ さんだ…
ジッリョネロにいた…
アリアさんの右腕…
「姫様!!」
「お守りするぜ!!」
あ…
この二人も知ってる…
野猿と太猿だ…
メローネ基地消失でもう会えないかと思ったけど…ここで会えるなんて…
γがユニをお姫様抱っこしてる
γ達の登場に動きが止まる未来の私
よく見ると瞳が揺れ、瞳に光がうっすらと入っていた
『なんでγさん達がここに…?』
メローネ基地と一緒にどこかに飛ばされたんじゃなかったの…?
「奴らはメローネ基地の転送 時に死んだのではなかったのか!」
桔梗はそう思ってたのか…
『せっかく逃してやったのに…』
『え…?』
今、未来の私…逃してやったのにって言った?
転送されるってわかってたの?
『ねえ…逃してやったって…どうゆうこと…?』
《そのまんまの意味
白蘭がメローネ基地に通信している間に逃した
あ、そうそう
さっきはごめんね〜
桔梗らの前だから従ってるフリしてたんだ》
《フリ?》
《そ
チョイスで白蘭にバレて記憶を消されたときはヤバかったけどXANXUSに会った時、記憶の一部が戻った》
《兄様に会ったの!?》
《ああ、来てるよ
やっぱり兄妹だったか…
それならなおさら早く再会して記憶を完全に戻さないとな…
決戦が近づいてる…》
《決戦?》
《チョイスで言ったでしょ?
戦いは続くって…
白蘭は決戦の地を並盛にした
この戦いで7³(トゥリニセッテ)と虹、世界の命運が決まる
あ、ごめん!
あんまり固まってると勘付かれちゃうからこれで、おしまい!》
《え!?》
『トリカブト、ブラックスペルはできるだけ殺すな!
ユニが従わなくなる!』
「…御意…」
あ、いきなり操られモードね
「来てみやがれ!!
心から命を懸けられる戦いを待ってたんだ!!」
「最高だぜアニキ!!
オレは今ジッリョネロファミリーの野猿だ!!」
トリカブトに向かって巨大な嵐属性の大鎌を
振り下ろす野猿と太猿
だがカウンターを食らって負傷
トリカブトはそのままγに近づく
『やりすぎだって…
はあ…
《過去の私、今からあんたをトリカブトのところまで飛ばすからトリカブトを止めて
γの今のリングのランクじゃマーレリングにはかなわないからね》』
《わかった》
『ヴェンタス !!』
ビュオォォ…!!
『くっ…!』
ヴェンタスって…こんな強風だったっけ!?
私がホグワーツで使ったときは帽子が飛ぶくらいだったのに…
『吹き飛べ!!』
ゴオォォォ!!
『!!』
私はトリカブトらがいる方向に吹き飛ばされた
これで相殺できるといいけど…
『くそっ…!
ヴェンタス !!』
ゴオッ
バシュッ
私が放った風はトリカブトの近くで未来の私が放った風に当たり相殺された
『ユニ、怪我は?』
「大丈夫です」
『それはよかった
γさん、あなたはユニを守ることに専念してください
私がトリカブトを止めます』
「お前まさか……
え…?ガキ…?は?」
『説明はあとでします
今は…ルーモス・マキシマ !!』
カッ
「!!」
杖から放たれる光に怯むトリカブト
ガッ
「どこを見ている
お前達の相手は…」
ナイスタイミングだよ
沢田…
「ここにいるぜ」
ドウッとグローブに炎を灯す沢田
美味しいところを毎回持っていくよな…
さっきもトリカブトが怯んだ瞬間に思いっきり殴り飛ばしたし…
これが俗に言う主人公補正か…
「…いつも眉間にシワを寄せ…
祈るように拳をふるう…
…あれが…
ボンゴレ…Ⅹ世 」
『沢田…お前またスピードあがった?』
「そうか?」
『まあ、いいや
沢田、お前の力を貸せ』
「ああ」
『先に言っておく
トリカブトらは本気でやってくる
油断してたら死ぬよ』
「ああ…わかった」
「哀しき者達よ」
ゴオォォォ
ガバッとローブの前を開けるトリカブト
左胸には匣が埋め込まれている
『やっぱりな…
沢田、あれが修羅開匣だ!
どんなことが起きるかわからない!
警戒しろ!!』
「ああ」
ガチッ
ズオッ
トリカブトを中心に霧属性の炎が球体状に放出される
「ぐっ」
『っ…』
これが修羅開匣…
トリカブトは蛾かよ…
言っちゃ悪いけど…
『気持ち悪いな!!
申し訳ないけど!!
気持ち悪いな!!』
「終焉の時」
フォオオオ…
『!!
景色が回りだした…
ちっ…幻覚特化タイプかよ…
質が悪い』
「この幻覚…!
チョイスの時より強い!!
リナ、トリカブトの位置は?」
『だめだトリカブトの蛾の擬態の目を見たためか五感が狂ってつかみにくい…!
お前は…?』
「ムダです
一度模様を見たものは目をつぶろうとこの幻覚を破ることはできない
超直感ですら、彼を見つけることはできませんよ」
「なに!!」
『ちっ…』
超直感も封じられた…
トリカブトの幻覚を破るには同レベルの幻覚を展開するか、幻覚を見破ってトリカブトを攻撃するしかない
そういえば初代の霧は凄かったな…
「ボス、大空の娘 の右側!!」
「!」
クロームの指示に従って飛び、攻撃体制をとる沢田
ガキッ
『当たった…
まさか!』
「下!!
ずっと下!!」
『任せて!』
シャッ
『喰らえっ!』
ドスッ
虹の炎を使って加速し、その威力を使ってかかと落としを決める
「右!!」
「任せろ」
『ああ!!』
あ…やっぱり…
クロームのボンゴレ匣が形態変化 したんだ
あの形…
初代霧が使ってた武器だ
実体のつかめぬ幻影と謳われた…
D ・スペードの魔レンズ
あ、そういえばD・スペードに魔レンズ越しに睨みつけられた者は呪われて、次の日には海に浮かんだって言われてたな…
トリカブト…ご愁傷さま
クロームの指示によってトリカブトを攻撃しまくる沢田
それによってトリカブトの幻覚が解け始めた
「聞いてない!
ボンゴレ匣なんて!!」
『厄介だな…
あの戦い方…』
「リナ!
傍観してないでやっつけてよ!」
『え…無理です…
私、さっきからトリカブトに治癒魔法使いまくってるんですけど
ブルーベルか桔梗がサポートに行ってくださいよ』
「ぶう〜…」
「わかりました
手伝いましょう、トリカブト
1対1なら勝てるものをああもサポートされては」
「これがボンゴレファミリーの戦い方だぞ」
ズカガン
「!!」
「ボンゴレファミリーの強さは、個々ではなくファミリー同士の連携にある」
「アルコバレーノ!!」
「おじさま!!」
リボーンさん、イルカに乗ってる…
器用だな…
「その通りだ!!
仲間のピンチの時こそ!!
オレのリングは極限に燃える!!」
おお…
流石晴の守護者、笹川了平…
大怪我してるのに戦いに来てる
「ブ〜〜〜
もう!
あったまきた!!」
『ちょ!ブルーベルまった!!』
サッとブルーベルの後ろに立ち、はだけかけたローブを元に戻す未来の私
一瞬見えたが…あの子…は、はだkゲフンゲフン…
いや、見なかったことにしよう
「リナ様の言うとおりです
待ちなさいブルーベル」
「な!?」
「奴らを全滅させるのは容易いですが、ユニ様を確実に無傷でお連れするにはもうひと戦力欲しい所です」
「だったらどーすんのよ!!」
『いったん退くんだよ
態勢を整える
そうすればあとは簡単に事を運べる』
「ヤダヤダヤ〜〜〜ダ!」
『駄々こねてもダメ
あれ、見て』
未来の私は私の背後上空を指差す
私はブルーベルにつられて振り返り上空を見る
『あ…なるほどね
こうなったら退くしかないわな』
私の目線の先にはトリカブトに向けてX BURNER (通常の死ぬ気の炎とver.V.R の死ぬ気の炎を同時に使用する
出力調整に容易な通常のXグローブの柔の炎で姿勢を制御し、出力調整が難しいが爆発的なエネルギーを放出するver.V.R.の剛の炎を相手にぶつける技)を撃つ沢田
その技をトリカブトはモロに喰らった
沢田の炎でトリカブトの蛾の羽と羽織りが消し飛んだ
『ん?』
炎の中にいるトリカブトの姿を見て気付いた
見間違いかとおもったが…トリカブトの全身に何か書かれているのが見えた
『!』
ドウッ
未来の私はトリカブトの姿を見て猛スピードでトリカブトの所に飛んでいき、何かをして、後を追ってきた桔梗とブルーベルと一緒に姿くらましでどこかに行った
〜10年後リナ side〜
沢田の技によってトリカブトの修羅開匣は解け、羽織りが消し飛んだ
そして炎の中にいるトリカブトの姿を見て私は気付いた
トリカブトは人間に取り憑いたカブトが本体であること
生け贄になった人間の全身にお経の様なものが書かれていることを
質が悪い
あの面、引き剥がさないとな…
私は足に死ぬ気の炎を収束させて一気に放出しトリカブトの所に向かう
ガシッ
『スペシアリス・レベリオ !』
私はトリカブトの面に手を当てて呪文を唱える
カッ
ベリ…
『よし!』
剥れる!
バリッ
私は生け贄になっている人に治癒魔法をかけながら思いっきりカブトを引き剥がした
『!
顔にも書いてたのか…』
それにこの人…僧侶だ
「リナ、トリカブトの様子は?」
『治癒魔法かけてるけど相性が悪いのか治りが遅い
桔梗、あなたから見てどう?』
「…生け贄になったこの僧はもう使い物になりませんね
なにより本体のカブトが割れてしまっている…
ここまでです」
『そっか…
なら、この人も連れてこの場から離れるよ
白蘭様に報告しないと』
「ですね」
「次はぶっこr『ブルーベル、口が悪いよ』にゅう〜…」
『移動するよ
私から離れないでね』
私がそう言うと桔梗は私の右腕を掴み、ブルーベルは私の背中にしがみついた
バシュッ
ホテル
バシッ
『桔梗、トリカブトの本体はあなたに預けるね
やられたデイジーと生け贄は私が処分しておく』
「頼みます」
『んじゃ、白蘭様に報告よろしく』
「はい」
バシッ
私は僧侶を連れてデイジーのいる並中に移動する
復讐者 のことだ…
私がこの僧侶を連れて来ることはわかっているだろうから…
並中
バシッ
『やっぱり、いた』
ジャラ…
「キタナ…」
「記憶ヲ消サレテカラ、我ラニ直接引キ渡スコトガ無クナッテイタノニナ」
『そこまでわかってたのか…
デイジーの引き渡し、少し待ってほしい』
「ナゼ」
『リングの確認をしたい
あと、彼が胸につけている匣を取り除く
これからは監獄の中だけど匣の力で脱走なんかされたら…ね?』
「…ワカッタ
5分待ツ」
『ありがとう
んじゃ先にこの人を引き渡すよ』
「トリカブト、ダナ」
『そう
正しくは本体のトリカブトの面をつけていた哀れな生け贄の僧侶、だけどね』
私はトリカブトとデイジーの胸に埋め込まれていた匣を魔法で取り出し破壊、魔法で匣が入っていた場所の皮膚と筋肉を修復する
「生ケ贄ダロウガ、真 7弔花ヲ名乗ッテイタカラ関係ナイ」
ガシャンと僧侶の首に枷が取り付けられた
『ああ…そうだったね
ん?』
リングがない…
『おい、##RUBY#復讐者#ヴィンディチェ##』
「ナンダ」
『デイジーの晴のマーレリングを知らないか
?』
「マーレリング?
ソレハ、我ラガ来タ時ニハスデニ無カッタゾ」
『そう』
だとしたら…デイジーと戦った不動産にいなかった雲か雨が回収したな…
後で返してもらうか…
白蘭との決戦で必要だからな…
『確認終わった
連れて行っていいよ』
「ワカッタ」
ガシャンとデイジーの首に枷が取り付けられ、復讐者は二人を連れて霧の中に消えていった
さてと…ホテルに戻るか…
私は白蘭らがいるホテルをイメージし、姿くらましを使った
〜10年後リナ side end〜
「…去った…のか…?」
『そうみたいだね』
「うぐっ」
がくっと力が抜ける笹川
それを沢田が支えた
『無理しすぎ
怪我したみんなに追加の治癒魔法かけるから、不動産屋に笹川をおろして寝かせてくれる?』
「ああ、わかった」
あ、あとボンゴレ関係者になった女子中学生二人に守護魔法かけないとな…
あー…やることがいっぱいだ…
『あ~あ……
やっぱり壊れた……
直してから使った方が良いって言ったのに……白蘭様のバカ……
まあ、怪我してないからいっか……』
私が着地した場所は森
ボンゴレリングを持つガキらと過去の私がいるであろう並盛神社はここからはかなり離れてるし、遠くから爆発音に死ぬ気の炎の光とかが見える
白蘭様はユニを捕獲しろって言ってたけど
まずはボンゴレだろ
ボンゴレがユニを匿ってるんだからさ……
邪魔じゃん
とくに、ヴァリアーが
チョイスにも1人紛れてたし……
『ってか……無線まで壊れるとかあり得ないだろ
まあ、直せるけどさぁ……?
さっさとボンゴレ見つけてユニを連れて帰らないと……』
ガサッ
『!』
「リナ…」
『おっと…!
まさかそっちから来てくれるなんて……
ヴァリアーのボス……
木陰から現れたのはXANXUSとXANXUSの
「お前……まだ……」
『まだって言われてもね
私はあんたと会ったのはこれで2回目なんだけど』
「まだ…白蘭の洗脳が解けてないんだな…」
『洗脳って…
私はいたって正常ですが?
あ、そうだ…
ねぇ、XANXUS』
「なんだ…?」
『ユニと過去のボンゴレの居場所、吐いてくれない?あと、ヴァリアー幹部の居場所も
さっさと潰してボンゴレリングとアルコバレーノのおしゃぶり全部を集めて、白蘭様の望む世界を作らないといけないからさ』
「ユニと沢田綱吉らの居場所だと?
オレは知らねえな……
それに、カス共の居場所もだ」
『ふーん……
でも、嘘は良くない……
でもまあ、戦いながら聞き出せばいいか…
見せてあげる…!
私のとっておき!
カチッ
私は自分の左胸に埋め込まれた##RUBY#匣#ボックス##にリングの炎を注入した
ズオッ
私を中心に虹の炎が球体状に広がり、
頭には龍の角が生え、上半身には鱗が浮かび上がり、匣が埋め込まれていた左胸にはミルフィオーレの紋章と虹のマークが刻まれ、下半身は龍(姿は人魚をイメージした方が分かりやすいと思いますby.サイト主)になった
「っ!
お前……その姿は、なんだ…?」
『修羅開匣っていって体に埋め込まれた匣の開匣によって肉体そのものを最強兵器に変えたんだよ
この姿は伝説上にしか存在しないと云われていた白龍
あ、そうそう今の私は匣の力も掛け合わされているから手加減は出来ないから、死にたくなかったら居場所を吐いてね!
ってことで…スゥゥゥ…』
私は長く深く息を吸い込んだ
バチバチバチバチ…!!
口角から雷属性の炎が漏れだし、私の全身を虹の炎が包んだ
『
ゴオッ!!
「チッ…!
かっ消す!!
ドガンッ
『へぇ…
私の技を銃から放たれる死ぬ気の炎で相殺するなんてね…
さすがヴァリアーのボス』
「……まさか初めての兄妹喧嘩に武器を使うなんてな……」
『だから……兄妹じゃないって言ってるじゃん!』
ゴオッ
ボッ
私は虹の死ぬ気の炎を火球状にし、上空に打ち上げる
『
シャッ
私が右手を下に振り下ろすと上空にある火球が数百に分解し、一斉にXANXUSに降り注いだ
「くっ…!
ベスター!」
「GAOOOO!!!」
ボボボボボボン!!
『わお
咆哮で全部相殺とかやるじゃん
んじゃ…これはどうかな?』
キュアアア……
ピリッ
あ…
晴のマーレリング
キラッ
ん?
あの光……
まさか!
『用事が出来た
この勝負はお預け
また、やろう』
シュウウウ……
私は修羅開匣を解除し、乱れた隊服を整える
「なっ!?」
バシュッ
私は姿眩ましを使ってその場を離れた
バシュッ
姿現しをした場所はまた森
だが、目の前に巨大な繭がある
繭の中には白蘭様がいた
「リナ様
よくここがわかりましたね」
『雲と雨、霧のマーレリングの光が見えたからね』
「にゅにゅ~ぅ…
リングに炎を灯してないのにリングの光でわかるって…リナってやっぱり人間じゃないんでしょ…!
そうでしょ!」
『れっきとした人間だよ
で、白蘭様はなんで繭の中に?』
「瞑想だって
これでパラレルワールドをのぞいてるんだって」
『パラレルワールドを覗く…』
私の中にあるアルコバレーノの記憶に、大空のマーレリングの正式保持者は平行に広がる
その記憶はこれを示していたのか……
ザバババッ
どうやら終わったようだ
「ハァ…
ハァ…」
覗くだけなのにあんなに疲労するのか…
「…………
見つけた……
川平という、不動産屋だ」
『不動産屋…
そこにユニがいるんですね』
「ああ…」
『んじゃ白蘭様を安全なホテルに運んで休んでもらって、それから私達でユニを迎えに行こうか』
「そうですね」
「じゃあ、移動は全てリナの魔法で!
あの不思議な感覚が病みつきなんだよね~」
『病みつきになられても困る…
白蘭様、それでいいですか?』
「うん
リナが選ぶホテルは僕好みが多いからね
任せるよ」
『ありがとうございます
白蘭様、今から私がすることを許してください』
私は白蘭様をお姫様抱っこする
「えっ!?」
『白蘭様、落ちないようにしっかり捕まってくださいね
桔梗とトリカブトは私の手首を掴んで、ブルーベルは私におぶさって』
「はーい!」
ブルーベルは元気よく返事して、ピョンッと私の背中に飛び乗る
あーこれ、軽くする魔法を覚えてなかったら腰やってたわ…
「リナ様、失礼します」
そう言って桔梗とトリカブトが私の両手首を掴む
『では行きます!』
バシュッ
バシッ
『着きました』
姿現しした場所は並盛で一番の高級ホテル
私が何故かずっと利用すると契約していたホテル
「すご…」
『皆はここで待ってて
白蘭様を寝かしてくる』
「ええ」
「はーい」
私は二人の返事を聞いてホテルに入る
「おかえりなさいませ、リナ様
こちらがお預かりしていたルームキーになります
お部屋の準備は整っております」
『ありがとう』
受付から鍵を受け取り、エレベーターホールに向かう
「リナ、そろそろ降ろしてくれない?」
『いやです
歩くのも今はしんどいはずです
無理しないでください』
「ハハハ…バレてたか…」
『部屋に入ったらすぐ寝てください
いいですね?』
「わかったよ」
私は上に上がるボタンを押す
「リナ」
『はい?』
「君…ヴァリアーと戦ったね」
『!
ええ』
ポーン
ウィーン…
私と白蘭様はエレベーターに乗り、最上階のボタンを押す
‹上ニ参リマス›
「あいつらの言ってることは嘘だから信じるな
いいね」
『はい…白蘭様』
「ふふ…いい子だ」
ヴァリアーが言ってることは嘘…
それはわかってる
でも…何故かヴァリアーが言ってることは事実だと思ってしまう自分がいる…
何故…
ヴァリアーのボス…XANXUSに会ってから私…何か変だ…
これはもう一度ヴァリアーに…
ポーン
‹50階デス›
ウィーン
ヴァリアーに会ってみn「リナ…愛しているよ…」
『!
私もです…』
さてと…部屋についたら治癒魔法を施して、
フロントにこの部屋はしばらく白蘭様が使うことを伝えないとな…
ああ…面倒くさい…
ユニを見つけるためだけに能力を使って白蘭様は体調崩すなんて…
『着きました
ここです』
ガチャ
「へぇ…
キレイな部屋だね」
『ええ』
私はゆっくり白蘭様をベッドに寝かせて布団を被せる
『では、白蘭様はベッドで大人しく寝ててくださいね
必要なものがあればフロントに電話すればすぐ来てくれますので』
「わかったよ」
『では、私は行きますがその前に…
パアッ
『簡単な治癒魔法をかけました
しばらくすれば身体のダルさは和らぎます
ですが今日は大人しくしててくださいね』
「わかったよ
じゃあ、ユニのこと頼んだよ」
『はい
では、行ってきます』
「いってらっしゃい」
ガチャ
『さて…行くか…』
バシュッ
バシッ
私は姿くらましと姿現しを使って1階受付に向かい、白蘭様が部屋を使うこと、白蘭様の好物などを伝えホテルを出た
「あ、やっときたー」
『おまたせ』
「白蘭様は?」
『部屋で大人しくするように伝えた
治癒魔法をかけたけど体調が万全になるのは時間がかかる』
「リナ様の治癒魔法でも時間がかかるなんて…」
『体調の崩し方が特殊だからね
んじゃ、さっさとユニを見つけて連れて帰るよ
ボンゴレのガキ以外にヴァリアーも動き始めたから』
「ヴァリアーが…」
「じゃあさっさと行こー
リナの魔法で!」
ピョンっと私の背中に飛び乗るブルーベル
『そういうと思った…
んじゃ川平不動産の近くに出るようにするからユニの確保はトリカブト、よろしく』
「御意…」
『んじゃ行くよ』
ホテルに来たときと同じく私の両手首を桔梗とトリカブトが掴む
バシュッ
バシッ
『到着』
私達が出てきた場所は川平不動産正面の建物の上空
「作戦、開始…」
トリカブトはそう言って幻術を使い姿を消した
~10年後リナ side end~
山本らが川平不動産を出てからずっとイヤな感じがする…
バカガキはガハハハとバカ笑いしてかなりうるさい
『ユニ?』
ユニの顔色が悪い……
「カオがブルーだもんね!」
「……」
「ボス……」
「クローム!?」
クロームも……
『まさかっ!!
お前ら、その牛ガキを外にだせ!!』
「え?
ランボを?」
サアア……
霧の幻術…!
やっぱり!!
『トリカブトだ!!』
「「な!?」」
ボアッ
「!!」
『まさか侵入してたとは……』
「ラン…ボ!!
ソファ…の…下!!」
「んなー!?
ど…どういうこと!?」
『山本らが出るときのスキをついてランボに化けたんだよ…
本物は寝てたから侵入直後に隠されたんだ
トリカブトの幻術はアルコバレーノ並で強すぎるから私でもユニの顔色見るまで見抜けなかった…』
「そんな…!!」
ドウッ
「あっ!!」
「くっ」
『ユニ!!』
「逃さんぞ!!」
出入り口に向かうトリカブトを阻むように門外顧問と笹川、獄寺が立つ
『バカッ!
真7弔花に、生身dドガンくっ!!』
「ぐあ!!」
外からの攻撃をモロに食らった3人はその場に倒れた
『チッ
お前ら、すぐ体制を立て直せ!!
んでトリカブト、逃げんな!!』
「みんな!!」
『すぐ魔法使ったから死んでない!
沢田、すぐに笹川らを部屋の奥に移せ!
外の真7弔花の奴らは私が食い止めるし、ユニを助ける!!』
私は外に出ると同時にましろの匣を開ける
「ガウッ」
『お前ら!
ユニを離せ!!』
『それは、無理…』
『!!』
未来の私…また…瞳に光がなくなってる…
「ガウ…?」
私の足元にいるましろは私と未来の私の顔を交互に見ている
『ましろ…彼女は未来の私
敵によって記憶が消されて操られてるだけ
ユニと一緒に助けてあげようね』
「ガウッ」
「リナが過去リナの足止めしてくれるなら私はあいつらの相手をするわ!」
ガチッ
「死んじゃえ!!」
ドドゥッ
ブルーベルの匣から出てきたのは大量のアンモナイト
しかも狙いは建物の中にいる非戦闘員
『クソがっ!!
ましろ、行って!!』
「ガウッ!!」
私の指示に従ってましろは建物の前に立つ
『ましろ、最大出力!!』
「グルルル……
GAOOOOO!!!!!」
最大出力の大空と嵐の咆哮でアンモナイトを石化、崩壊させる
「匣アニマルだけに任せてたまるか…」
ガチッ
通信から聞こえてきたのは獄寺の声
どうやら匣を開匣したようだ
ちらっとみたが、どうやらシールドを展開して攻撃を防いでいるようだ
『あのシールドとあの炎じゃ…あの二人の技は防ぎきれないね
あ〜あ可哀想に…』
『未来の私、うるさい!!
ってか、なんでまた白蘭に操られてんだよ!!
ふざけんなよ!!
チョイスで戻り始めたんじゃなかったのかよ!!』
『そんなこといわれてもな…
私は操られてないし、チョイスで戻り始めたなんて知らない』
『はあ!?』
『あと、私は過去の私とは戦わない
ユニを白蘭様に届けるのが今の仕事だからね
トリカブト』
ズバッ
『なっ!?』
トリカブトにダメージを与えた
狐…?
私と同型の狐だ…しかも雷属性
「コルル…
ビジェット…?」
ユニが二匹の黒狐をみてそう呼ぶ
「お怪我はありませんか?」
「!!」
あ…
この声…
聞いたことある…
「…姫」
ジッリョネロにいた…
アリアさんの右腕…
「姫様!!」
「お守りするぜ!!」
あ…
この二人も知ってる…
野猿と太猿だ…
メローネ基地消失でもう会えないかと思ったけど…ここで会えるなんて…
γがユニをお姫様抱っこしてる
γ達の登場に動きが止まる未来の私
よく見ると瞳が揺れ、瞳に光がうっすらと入っていた
『なんでγさん達がここに…?』
メローネ基地と一緒にどこかに飛ばされたんじゃなかったの…?
「奴らはメローネ基地の
桔梗はそう思ってたのか…
『せっかく逃してやったのに…』
『え…?』
今、未来の私…逃してやったのにって言った?
転送されるってわかってたの?
『ねえ…逃してやったって…どうゆうこと…?』
《そのまんまの意味
白蘭がメローネ基地に通信している間に逃した
あ、そうそう
さっきはごめんね〜
桔梗らの前だから従ってるフリしてたんだ》
《フリ?》
《そ
チョイスで白蘭にバレて記憶を消されたときはヤバかったけどXANXUSに会った時、記憶の一部が戻った》
《兄様に会ったの!?》
《ああ、来てるよ
やっぱり兄妹だったか…
それならなおさら早く再会して記憶を完全に戻さないとな…
決戦が近づいてる…》
《決戦?》
《チョイスで言ったでしょ?
戦いは続くって…
白蘭は決戦の地を並盛にした
この戦いで7³(トゥリニセッテ)と虹、世界の命運が決まる
あ、ごめん!
あんまり固まってると勘付かれちゃうからこれで、おしまい!》
《え!?》
『トリカブト、ブラックスペルはできるだけ殺すな!
ユニが従わなくなる!』
「…御意…」
あ、いきなり操られモードね
「来てみやがれ!!
心から命を懸けられる戦いを待ってたんだ!!」
「最高だぜアニキ!!
オレは今ジッリョネロファミリーの野猿だ!!」
トリカブトに向かって巨大な嵐属性の大鎌を
振り下ろす野猿と太猿
だがカウンターを食らって負傷
トリカブトはそのままγに近づく
『やりすぎだって…
はあ…
《過去の私、今からあんたをトリカブトのところまで飛ばすからトリカブトを止めて
γの今のリングのランクじゃマーレリングにはかなわないからね》』
《わかった》
『
ビュオォォ…!!
『くっ…!』
ヴェンタスって…こんな強風だったっけ!?
私がホグワーツで使ったときは帽子が飛ぶくらいだったのに…
『吹き飛べ!!』
ゴオォォォ!!
『!!』
私はトリカブトらがいる方向に吹き飛ばされた
これで相殺できるといいけど…
『くそっ…!
ゴオッ
バシュッ
私が放った風はトリカブトの近くで未来の私が放った風に当たり相殺された
『ユニ、怪我は?』
「大丈夫です」
『それはよかった
γさん、あなたはユニを守ることに専念してください
私がトリカブトを止めます』
「お前まさか……
え…?ガキ…?は?」
『説明はあとでします
今は…
カッ
「!!」
杖から放たれる光に怯むトリカブト
ガッ
「どこを見ている
お前達の相手は…」
ナイスタイミングだよ
沢田…
「ここにいるぜ」
ドウッとグローブに炎を灯す沢田
美味しいところを毎回持っていくよな…
さっきもトリカブトが怯んだ瞬間に思いっきり殴り飛ばしたし…
これが俗に言う主人公補正か…
「…いつも眉間にシワを寄せ…
祈るように拳をふるう…
…あれが…
ボンゴレ…
『沢田…お前またスピードあがった?』
「そうか?」
『まあ、いいや
沢田、お前の力を貸せ』
「ああ」
『先に言っておく
トリカブトらは本気でやってくる
油断してたら死ぬよ』
「ああ…わかった」
「哀しき者達よ」
ゴオォォォ
ガバッとローブの前を開けるトリカブト
左胸には匣が埋め込まれている
『やっぱりな…
沢田、あれが修羅開匣だ!
どんなことが起きるかわからない!
警戒しろ!!』
「ああ」
ガチッ
ズオッ
トリカブトを中心に霧属性の炎が球体状に放出される
「ぐっ」
『っ…』
これが修羅開匣…
トリカブトは蛾かよ…
言っちゃ悪いけど…
『気持ち悪いな!!
申し訳ないけど!!
気持ち悪いな!!』
「終焉の時」
フォオオオ…
『!!
景色が回りだした…
ちっ…幻覚特化タイプかよ…
質が悪い』
「この幻覚…!
チョイスの時より強い!!
リナ、トリカブトの位置は?」
『だめだトリカブトの蛾の擬態の目を見たためか五感が狂ってつかみにくい…!
お前は…?』
「ムダです
一度模様を見たものは目をつぶろうとこの幻覚を破ることはできない
超直感ですら、彼を見つけることはできませんよ」
「なに!!」
『ちっ…』
超直感も封じられた…
トリカブトの幻覚を破るには同レベルの幻覚を展開するか、幻覚を見破ってトリカブトを攻撃するしかない
そういえば初代の霧は凄かったな…
「ボス、大空の
「!」
クロームの指示に従って飛び、攻撃体制をとる沢田
ガキッ
『当たった…
まさか!』
「下!!
ずっと下!!」
『任せて!』
シャッ
『喰らえっ!』
ドスッ
虹の炎を使って加速し、その威力を使ってかかと落としを決める
「右!!」
「任せろ」
『ああ!!』
あ…やっぱり…
クロームのボンゴレ匣が
あの形…
初代霧が使ってた武器だ
実体のつかめぬ幻影と謳われた…
あ、そういえばD・スペードに魔レンズ越しに睨みつけられた者は呪われて、次の日には海に浮かんだって言われてたな…
トリカブト…ご愁傷さま
クロームの指示によってトリカブトを攻撃しまくる沢田
それによってトリカブトの幻覚が解け始めた
「聞いてない!
ボンゴレ匣なんて!!」
『厄介だな…
あの戦い方…』
「リナ!
傍観してないでやっつけてよ!」
『え…無理です…
私、さっきからトリカブトに治癒魔法使いまくってるんですけど
ブルーベルか桔梗がサポートに行ってくださいよ』
「ぶう〜…」
「わかりました
手伝いましょう、トリカブト
1対1なら勝てるものをああもサポートされては」
「これがボンゴレファミリーの戦い方だぞ」
ズカガン
「!!」
「ボンゴレファミリーの強さは、個々ではなくファミリー同士の連携にある」
「アルコバレーノ!!」
「おじさま!!」
リボーンさん、イルカに乗ってる…
器用だな…
「その通りだ!!
仲間のピンチの時こそ!!
オレのリングは極限に燃える!!」
おお…
流石晴の守護者、笹川了平…
大怪我してるのに戦いに来てる
「ブ〜〜〜
もう!
あったまきた!!」
『ちょ!ブルーベルまった!!』
サッとブルーベルの後ろに立ち、はだけかけたローブを元に戻す未来の私
一瞬見えたが…あの子…は、はだkゲフンゲフン…
いや、見なかったことにしよう
「リナ様の言うとおりです
待ちなさいブルーベル」
「な!?」
「奴らを全滅させるのは容易いですが、ユニ様を確実に無傷でお連れするにはもうひと戦力欲しい所です」
「だったらどーすんのよ!!」
『いったん退くんだよ
態勢を整える
そうすればあとは簡単に事を運べる』
「ヤダヤダヤ〜〜〜ダ!」
『駄々こねてもダメ
あれ、見て』
未来の私は私の背後上空を指差す
私はブルーベルにつられて振り返り上空を見る
『あ…なるほどね
こうなったら退くしかないわな』
私の目線の先にはトリカブトに向けて
出力調整に容易な通常のXグローブの柔の炎で姿勢を制御し、出力調整が難しいが爆発的なエネルギーを放出するver.V.R.の剛の炎を相手にぶつける技)を撃つ沢田
その技をトリカブトはモロに喰らった
沢田の炎でトリカブトの蛾の羽と羽織りが消し飛んだ
『ん?』
炎の中にいるトリカブトの姿を見て気付いた
見間違いかとおもったが…トリカブトの全身に何か書かれているのが見えた
『!』
ドウッ
未来の私はトリカブトの姿を見て猛スピードでトリカブトの所に飛んでいき、何かをして、後を追ってきた桔梗とブルーベルと一緒に姿くらましでどこかに行った
〜10年後リナ side〜
沢田の技によってトリカブトの修羅開匣は解け、羽織りが消し飛んだ
そして炎の中にいるトリカブトの姿を見て私は気付いた
トリカブトは人間に取り憑いたカブトが本体であること
生け贄になった人間の全身にお経の様なものが書かれていることを
質が悪い
あの面、引き剥がさないとな…
私は足に死ぬ気の炎を収束させて一気に放出しトリカブトの所に向かう
ガシッ
『
私はトリカブトの面に手を当てて呪文を唱える
カッ
ベリ…
『よし!』
剥れる!
バリッ
私は生け贄になっている人に治癒魔法をかけながら思いっきりカブトを引き剥がした
『!
顔にも書いてたのか…』
それにこの人…僧侶だ
「リナ、トリカブトの様子は?」
『治癒魔法かけてるけど相性が悪いのか治りが遅い
桔梗、あなたから見てどう?』
「…生け贄になったこの僧はもう使い物になりませんね
なにより本体のカブトが割れてしまっている…
ここまでです」
『そっか…
なら、この人も連れてこの場から離れるよ
白蘭様に報告しないと』
「ですね」
「次はぶっこr『ブルーベル、口が悪いよ』にゅう〜…」
『移動するよ
私から離れないでね』
私がそう言うと桔梗は私の右腕を掴み、ブルーベルは私の背中にしがみついた
バシュッ
ホテル
バシッ
『桔梗、トリカブトの本体はあなたに預けるね
やられたデイジーと生け贄は私が処分しておく』
「頼みます」
『んじゃ、白蘭様に報告よろしく』
「はい」
バシッ
私は僧侶を連れてデイジーのいる並中に移動する
私がこの僧侶を連れて来ることはわかっているだろうから…
並中
バシッ
『やっぱり、いた』
ジャラ…
「キタナ…」
「記憶ヲ消サレテカラ、我ラニ直接引キ渡スコトガ無クナッテイタノニナ」
『そこまでわかってたのか…
デイジーの引き渡し、少し待ってほしい』
「ナゼ」
『リングの確認をしたい
あと、彼が胸につけている匣を取り除く
これからは監獄の中だけど匣の力で脱走なんかされたら…ね?』
「…ワカッタ
5分待ツ」
『ありがとう
んじゃ先にこの人を引き渡すよ』
「トリカブト、ダナ」
『そう
正しくは本体のトリカブトの面をつけていた哀れな生け贄の僧侶、だけどね』
私はトリカブトとデイジーの胸に埋め込まれていた匣を魔法で取り出し破壊、魔法で匣が入っていた場所の皮膚と筋肉を修復する
「生ケ贄ダロウガ、
ガシャンと僧侶の首に枷が取り付けられた
『ああ…そうだったね
ん?』
リングがない…
『おい、##RUBY#復讐者#ヴィンディチェ##』
「ナンダ」
『デイジーの晴のマーレリングを知らないか
?』
「マーレリング?
ソレハ、我ラガ来タ時ニハスデニ無カッタゾ」
『そう』
だとしたら…デイジーと戦った不動産にいなかった雲か雨が回収したな…
後で返してもらうか…
白蘭との決戦で必要だからな…
『確認終わった
連れて行っていいよ』
「ワカッタ」
ガシャンとデイジーの首に枷が取り付けられ、復讐者は二人を連れて霧の中に消えていった
さてと…ホテルに戻るか…
私は白蘭らがいるホテルをイメージし、姿くらましを使った
〜10年後リナ side end〜
「…去った…のか…?」
『そうみたいだね』
「うぐっ」
がくっと力が抜ける笹川
それを沢田が支えた
『無理しすぎ
怪我したみんなに追加の治癒魔法かけるから、不動産屋に笹川をおろして寝かせてくれる?』
「ああ、わかった」
あ、あとボンゴレ関係者になった女子中学生二人に守護魔法かけないとな…
あー…やることがいっぱいだ…