主人公は女性です
【リクエスト】リボーン✕ハリポタ(フォレストページ スペード様へ)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は決戦……チョイスの日
修業を早朝に終わらせた私は沢田より先にアジトを出て集合場所の並盛神社にいた
理由は1つ
アルコバレーノに有害である非7³線(ノン・トゥリニセッテ)に体を慣らすため
沢田のアジトはアルコバレーノが過ごせるようにと非7³線がある程度遮断されているからね
だからがっつり放射されているアジトの外……集合場所である並盛神社を選んだ
久しぶりに封印を解いたら体調は一気に悪くなった
まあ、呪いに作用するやつらしいからそうなるのは仕方ないか……
身体が非7³線の環境下に慣れたのは昼前
沢田達が神社に着いた時だった
「あ、リナさん!
先に来てたんですね!」
『沢田か……
ああ…お前らはゆっくりだな』
「あはは……
でも、バッチリです」
『どうやら手懐けたようだね
んで……君らがミルフィオーレを裏切ってボンゴレに入った入江とスパナ……』
「はい、そうです
君が……白蘭サンが言ってたヴァリアーの魔女……リナさん、ですね」
『そ、よろしく
で、ずっと気になってたんだけど、これがチョイスで使う基地ユニット?』
「そうです
よくわかりましたね」
『祭りでもないのにこんなでかいやつがあったら誰だってわかるよ
まあ、そこの嵐はミルフィオーレの罠かもしれないって思ってたんだろうけど……』
「う…」
『ところで、その格好は…?』
「あ、この格好はボンゴレの正装みたいです」
沢田とその守護者達はリボーンと同じ黒を基調としたスーツでその他の人達は朱色のスーツ(一般人の女子二人はフリルスカート)を着ている
『へぇ……それが正装か……
沢田、戦いが始まる前に言っとく
私は虹の守護者として来て、あんたらが負けないように戦うだけだから
私はまだあんたを10代目とは認めてないから
認めてほしかったら白蘭に勝て
わかった?』
「は、はい!!
ところで……リナさん」
『ん?』
「今日はヴァリアーの隊服じゃないんですね?
みた感じ隊服だけど隊服じゃない……その格好は……?」
『ん?
ああ……これが私なりの正装
自分自身にかけた魔法を全て解いた
今の肉体年齢は15歳位かな……?
運命の日の服を正装にしてみたんだ
リボーンさんからしたら懐かしいだろ?』
「ああそうだな…
身長はまだ足りないけどな……
ところでお前……非7³線(ノン・トゥリニセッテ)は大丈夫なのか?」
「(運命の日ってなんだ…??)」
『ん?
大丈夫じゃないよ
さっき言ったじゃん
魔法を全て解いたって
おしゃぶりの封印も解いたから非7³線をモロに浴びて体調最悪だよ』
「な!?」
「だったら基地ユニットに入らないと!!」
『ふざけんな
非7³線があるから安全な場所にって……そんな考え、許さない
私はアルコバレーノだけどボンゴレの虹の守護者だ!』
「でも……」
『でもじゃない
非7³線は丸1日浴びたとしてもすぐ死ぬわけじゃない
リボーンさんもこっちに飛ばされた時はモロに浴びたはず
でも生きてる
ラル・ミルチだってそうでしょ?』
「……どうなっても知らねーぞ」
『大丈夫だって
で、さっきから気になってたけど、リボーンさんは立体映像 なんだね』
「まぁな……
今はボンゴレの基地ユニットの中にいる
基地ユニットには非7³線を遮る装置が組み込まれているからな
もう一度言うがお前も入るか?」
『……だから、遠慮する
今そっちに入ったら非7³線に体を慣らした意味がなくなるじゃん』
「そうか……
無理、すんなよ」
『気遣いありがとう
で、沢田』
「は、はい!」
『お前の守護者の雲と雨はいつくるの?』
「え!?」
『リング争奪戦の嵐みたいにギリギリ……なんてことはないよね?』
「は、はい……
大丈夫…だと思います……」
『ふーん……
まあ、間に合わなかったら私だけでも白蘭とやるわ』
「なっ!?」
『私は虹のアルコバレーノだからね
私1人で7人分……わかる?』
「……」
『そうなったら邪魔しないでね』
ビーッビーッ!!
『警告音……
来たね』
「死ぬ気の炎が接近している…
バカでかい」
「何だって?」
「異様なスピードだ」
『入江、スパナ……
あれだよ』
私は並盛神社上空に表れた巨大な雲…いや、雲の幻術を指差す
中身は巨大な機械のようだ
「やあ、諸君♪」
機械から投影されたのは巨大な白蘭の顔
しかもこちら…神社に向かって光が照射されている
『さすが白蘭……スケールが違う……』
「君に誉めて貰えるなんて光栄だな
それに……元気そうじゃん、綱吉クン」
「びゃっ白蘭ー!?」
「白蘭とは巨人だったのか!?」
『あんたはバカか晴の守護者』
「オバケ~!!
うわぁぁぁん!!」
「な!?」
『うるさい……
あれも立体映像
本体は別の所にいるんだよ
でしょ』
「せいかーい
さすが僕の婚約者」
『……その言い方……ムカつく』
「あれれ?
全員連れて来いと言ったのに揃ってないね」
あの機械にカメラ機能がついてるのか……
まあ、カメラがないと存在しているかわからないもんな
「えっ
あ……
それは……」
「まっいいか
本番で困るのは君達自身だからね」
「白蘭サンこそ、ルール違反だ!!
チョイスに使う基地ユニットとしてはその装置は大きすぎる!!」
「早とちり直ってないなー、正チャン」
「!?」
「これはやっと完成した新しい移動手段だよ
君達も一度見てる
あ、リナは見てなかったね」
『……』
「このメカは君達をチョイスの舞台へ連れていく、超炎 リング転送システム」
『転送システム?』
「メローネ基地をごっそり移動させたアレか!!」
「つまり戦場は…並盛 じゃねーんだな」
「うん、そのとーり
ただし、知ってのとおりこの転送システムはただでは作動しなくてね
君達に今日のチョイスに参加する資格があるかどうか、試す役割も兼ねているんだ
ズバリ、500万FV !!
それが君達をチョイスの舞台へ転送するために必要な炎圧なんだ」
『500万…』
私のおしゃぶりとリングの炎圧だけでは届かないな…
ってか500万の炎圧がチョイスの参加チケットってふざけてんな
たとえ用意できてもあそこまで運ぶ手段がないじゃん
白蘭は結界を張らずに炎を灯せば装置が拾うっていってるけど……
リングが7つ集まった時点で結界ができるし、私の虹のボンゴレリングがある分さらに結界が強化される
これは7³と虹の常識
未来の人間でリングの保持者なら知っているはずだ
もしかして……白蘭は知ってるのか…?
結界を張った状態から私のおしゃぶりの虹の炎を使ったら結界を解除できることを……
「あ
脅かすわけじゃないけど、もしできなかったら、僕は君達に失望してこの街を……」
キュアァァ……
「こうしちゃうかもね」
ビッっと白蘭の右目から一筋の光線が発射されーーー
ドォンッ
並盛の北山が爆発した
『あ、ありえない……』
「なんてことを……」
「おっと、ゴメンゴメン
顔がすべっちゃった♪」
ニコニコと笑いながらそう言う白蘭の顔はぐるぐると回っている
「(メチャクチャだ……)」
『沢田、私もそう思うよ……
より一層白蘭のところに行きたくなくなった』
「リナがいうくらいだ
たしかに世界を恐怖で支配する素質アリってとこだな……」
「さあ早く炎を搾りだしてごらんよ」
カシャンと白蘭の頭上にメーターが表示される
「約束の12時まであと少ししかないんだからさ
僕から照射される光がなくなったらタイムオーバーだからね」
クク…
「!」
『光が狭まってる……』
「しかも早いぞ!!」
クク…
「さあ、おいでってば」
「っ」
「どうしたのかな?
ビビっちゃった?」
「だって……
まだ全員揃ってないし」
クク…
「へぇ
ルールを重んじてくれるのは嬉しいな
でも僕には500万FVを出せない言い訳に聞こえるかな?」
「きっと…きっと来てくれる」
クク…
「でも、タイムオーバーだね」
『沢田!!』
「いいや来る!」
ドシュ
ボウッ
「!!」
『雨と雲の炎…ギリギリかよ』
「何してんの君達?」
「よっ
待たせたな」
『沢田!
さっさとやれ!!』
「よ、よし…
今だ!
ボンゴレ匣 !!」
ボッ
沢田の合図と共に全員がリングに炎を灯しーーーーーーーーー
「開匣 !!」
ガチッ
同時にボンゴレ匣に炎を注入した
キュアアア
神社を照らすまぶしい光
『へぇ……これがボンゴレ匣の力か……
これなら余裕だな……
あとは結界だけ……
私の虹の炎で穴を開けないとね……』
キュアアア……
私は両手をおしゃぶりの下に沿えて炎を灯す
『届け!!』
ボッ
私は炎でできた玉を力いっぱい結界の上部に向かってぶん投げた
ピシッ
『よし…』
ドンッ
私が開けた穴からでたボンゴレ匣の炎が装置に向かって一直線に飛んでいき、ドオッという音と共に雲の幻覚が消し飛んだ
『よし、上手くいった……』
「ん?
あれ……?
こんなことって……」
コアァ……と装置に吸収される炎
メーターを見れば炎圧は1000万を越えていた
入江のやつ……喜んでるな、あれは……
沢田達をこの世界に呼んだのは間違ってなかったって
白蘭に対抗しうる唯一光だって…
まあ、今の沢田達は若いからね
若き10代目ボンゴレファミリーだから
それにしても……ボンゴレ匣は改造アニマル匣だったんだな……
癒しだわ……
「てめーら
おせーぞ!」
「わりーわりー」
「僕は個人として来てるんだ
君達とは関係ないよ」
「ちっ」
「だが沢田
よく来るとわかったな!!」
「…いや
わかっていたのは全員揃わなくては白蘭には勝てないということだけだ」
流石、ボンゴレの超直感
よくわかってんじゃん
「うん、いいねぇ
見事500万FVを越えて合格だよ
じゃあさっそく、チョイスをはじめよう」
「ああ」
「まずは、フィールドの“チョイス”をするんだけど」
パララララ……と無数のトランプが帯のように連なって装置から出てきてーーーー
「君達のその素晴らしい炎を讃えて、フィールドのチョイス権は君達にあげよう」
白蘭の言葉と同時にトランプが沢田を囲った
「正チャンからチョイスのルールは聞いてるだろ?
チョイスとは選択のゲーム
戦うフィールドと戦士を最初にチョイスしなければはじまらない
人のもつ運命によってね
さあ、そのカードを一枚ひくんだ綱吉君
それが君自身の“選択 ”だ」
「しかし、敵の作ったカードでは…」
うん、わかるよ、ジャンニーニ
制作過程を見てないからね
「大丈夫!
白蘭サンはチョイスでだけは不正をしない男だ」
チョイスでだけはって……他では不正しまくるんだ
「よし
チョイスしよう」
沢田のやつ……超直感で不正はないって感じたか……
沢田は直感でカードを選び、引いた
するとカードが発光し、マークと文字が浮かび上がった
『……FULMINE …雷、だね……』
「そうだね
じゃあ、いこう」
白蘭の言葉を合図に光が強まり身体が強制的に浮いた……と思ったら一瞬強い光が発生、固い地面に着地した
『この移動……姿くらましと姿現しに似てる……
まさか……
いや、そんなわけない……
この技は簡単にできないって有名なのに……』
「み…みんな、大丈夫?」
『こっちは大丈夫』
「ええ」
「こっちも大丈夫です」
「ボス……
何か埋まってる」
『「え?」』
クロームの目線の先には黒い何か
「それ、ランボだよ」
「あ」
「うわぁぁぁっ
いたいーー」
『うるさっ
おい、チビ牛』
「うわぁぁぁっ」
『いたいことどこ
私がなおしてあげるから』
「えっ!
す、すみません……リナさん……」
『はやく泣き止ませたいだけ
ほら、さっさといえ』
「ぐす……
えっとね……
顔とね手とね足とね……」
『それ、全部じゃないの?』
「うん!
全部!!」
『……わかった……
んじゃおまじないするから動かないで……
あと、騒ぐな
いい?』
「うん!!」
スッと私は杖を取り出して先をチビ牛…ランボに向ける
『いたいのいたいの飛んでけ~エピスキー 』
「!!
いたいの飛んでったもんね!
凄いんだもんね!」
「ありがとうございます……リナさん」
『べつに』
「しかし本当にすさまじい炎を消費してんな
瓜が匣に戻っちまった」
あの嵐猫の名前、瓜っていうのか……
体毛の柄できめたな、アレ……
「やっ♪
ようこそ、チョイス会場へ」
「びゃっ白蘭!?」
『白蘭……
!!』
煙が晴れてようやく私たちがいる場所がわかった
私たちが転送された場所はーーーーー
超高層ビル群のド真ん中、だった……
【TSUNAYOSHI´S CHOICE 】
・FULMINE LIVELLO
・PALAZZO DI FIAMMA FULMINE SUPER RESISTENTE ビル
・Temperatura:気温18℃
・Diametro:直径10㎞
・Altezza:高さ∞
・velocita´del vento:風速2~14m/s
修業を早朝に終わらせた私は沢田より先にアジトを出て集合場所の並盛神社にいた
理由は1つ
アルコバレーノに有害である非7³線(ノン・トゥリニセッテ)に体を慣らすため
沢田のアジトはアルコバレーノが過ごせるようにと非7³線がある程度遮断されているからね
だからがっつり放射されているアジトの外……集合場所である並盛神社を選んだ
久しぶりに封印を解いたら体調は一気に悪くなった
まあ、呪いに作用するやつらしいからそうなるのは仕方ないか……
身体が非7³線の環境下に慣れたのは昼前
沢田達が神社に着いた時だった
「あ、リナさん!
先に来てたんですね!」
『沢田か……
ああ…お前らはゆっくりだな』
「あはは……
でも、バッチリです」
『どうやら手懐けたようだね
んで……君らがミルフィオーレを裏切ってボンゴレに入った入江とスパナ……』
「はい、そうです
君が……白蘭サンが言ってたヴァリアーの魔女……リナさん、ですね」
『そ、よろしく
で、ずっと気になってたんだけど、これがチョイスで使う基地ユニット?』
「そうです
よくわかりましたね」
『祭りでもないのにこんなでかいやつがあったら誰だってわかるよ
まあ、そこの嵐はミルフィオーレの罠かもしれないって思ってたんだろうけど……』
「う…」
『ところで、その格好は…?』
「あ、この格好はボンゴレの正装みたいです」
沢田とその守護者達はリボーンと同じ黒を基調としたスーツでその他の人達は朱色のスーツ(一般人の女子二人はフリルスカート)を着ている
『へぇ……それが正装か……
沢田、戦いが始まる前に言っとく
私は虹の守護者として来て、あんたらが負けないように戦うだけだから
私はまだあんたを10代目とは認めてないから
認めてほしかったら白蘭に勝て
わかった?』
「は、はい!!
ところで……リナさん」
『ん?』
「今日はヴァリアーの隊服じゃないんですね?
みた感じ隊服だけど隊服じゃない……その格好は……?」
『ん?
ああ……これが私なりの正装
自分自身にかけた魔法を全て解いた
今の肉体年齢は15歳位かな……?
運命の日の服を正装にしてみたんだ
リボーンさんからしたら懐かしいだろ?』
「ああそうだな…
身長はまだ足りないけどな……
ところでお前……非7³線(ノン・トゥリニセッテ)は大丈夫なのか?」
「(運命の日ってなんだ…??)」
『ん?
大丈夫じゃないよ
さっき言ったじゃん
魔法を全て解いたって
おしゃぶりの封印も解いたから非7³線をモロに浴びて体調最悪だよ』
「な!?」
「だったら基地ユニットに入らないと!!」
『ふざけんな
非7³線があるから安全な場所にって……そんな考え、許さない
私はアルコバレーノだけどボンゴレの虹の守護者だ!』
「でも……」
『でもじゃない
非7³線は丸1日浴びたとしてもすぐ死ぬわけじゃない
リボーンさんもこっちに飛ばされた時はモロに浴びたはず
でも生きてる
ラル・ミルチだってそうでしょ?』
「……どうなっても知らねーぞ」
『大丈夫だって
で、さっきから気になってたけど、リボーンさんは
「まぁな……
今はボンゴレの基地ユニットの中にいる
基地ユニットには非7³線を遮る装置が組み込まれているからな
もう一度言うがお前も入るか?」
『……だから、遠慮する
今そっちに入ったら非7³線に体を慣らした意味がなくなるじゃん』
「そうか……
無理、すんなよ」
『気遣いありがとう
で、沢田』
「は、はい!」
『お前の守護者の雲と雨はいつくるの?』
「え!?」
『リング争奪戦の嵐みたいにギリギリ……なんてことはないよね?』
「は、はい……
大丈夫…だと思います……」
『ふーん……
まあ、間に合わなかったら私だけでも白蘭とやるわ』
「なっ!?」
『私は虹のアルコバレーノだからね
私1人で7人分……わかる?』
「……」
『そうなったら邪魔しないでね』
ビーッビーッ!!
『警告音……
来たね』
「死ぬ気の炎が接近している…
バカでかい」
「何だって?」
「異様なスピードだ」
『入江、スパナ……
あれだよ』
私は並盛神社上空に表れた巨大な雲…いや、雲の幻術を指差す
中身は巨大な機械のようだ
「やあ、諸君♪」
機械から投影されたのは巨大な白蘭の顔
しかもこちら…神社に向かって光が照射されている
『さすが白蘭……スケールが違う……』
「君に誉めて貰えるなんて光栄だな
それに……元気そうじゃん、綱吉クン」
「びゃっ白蘭ー!?」
「白蘭とは巨人だったのか!?」
『あんたはバカか晴の守護者』
「オバケ~!!
うわぁぁぁん!!」
「な!?」
『うるさい……
あれも立体映像
本体は別の所にいるんだよ
でしょ』
「せいかーい
さすが僕の婚約者」
『……その言い方……ムカつく』
「あれれ?
全員連れて来いと言ったのに揃ってないね」
あの機械にカメラ機能がついてるのか……
まあ、カメラがないと存在しているかわからないもんな
「えっ
あ……
それは……」
「まっいいか
本番で困るのは君達自身だからね」
「白蘭サンこそ、ルール違反だ!!
チョイスに使う基地ユニットとしてはその装置は大きすぎる!!」
「早とちり直ってないなー、正チャン」
「!?」
「これはやっと完成した新しい移動手段だよ
君達も一度見てる
あ、リナは見てなかったね」
『……』
「このメカは君達をチョイスの舞台へ連れていく、
『転送システム?』
「メローネ基地をごっそり移動させたアレか!!」
「つまり戦場は…
「うん、そのとーり
ただし、知ってのとおりこの転送システムはただでは作動しなくてね
君達に今日のチョイスに参加する資格があるかどうか、試す役割も兼ねているんだ
ズバリ、500万
それが君達をチョイスの舞台へ転送するために必要な炎圧なんだ」
『500万…』
私のおしゃぶりとリングの炎圧だけでは届かないな…
ってか500万の炎圧がチョイスの参加チケットってふざけてんな
たとえ用意できてもあそこまで運ぶ手段がないじゃん
白蘭は結界を張らずに炎を灯せば装置が拾うっていってるけど……
リングが7つ集まった時点で結界ができるし、私の虹のボンゴレリングがある分さらに結界が強化される
これは7³と虹の常識
未来の人間でリングの保持者なら知っているはずだ
もしかして……白蘭は知ってるのか…?
結界を張った状態から私のおしゃぶりの虹の炎を使ったら結界を解除できることを……
「あ
脅かすわけじゃないけど、もしできなかったら、僕は君達に失望してこの街を……」
キュアァァ……
「こうしちゃうかもね」
ビッっと白蘭の右目から一筋の光線が発射されーーー
ドォンッ
並盛の北山が爆発した
『あ、ありえない……』
「なんてことを……」
「おっと、ゴメンゴメン
顔がすべっちゃった♪」
ニコニコと笑いながらそう言う白蘭の顔はぐるぐると回っている
「(メチャクチャだ……)」
『沢田、私もそう思うよ……
より一層白蘭のところに行きたくなくなった』
「リナがいうくらいだ
たしかに世界を恐怖で支配する素質アリってとこだな……」
「さあ早く炎を搾りだしてごらんよ」
カシャンと白蘭の頭上にメーターが表示される
「約束の12時まであと少ししかないんだからさ
僕から照射される光がなくなったらタイムオーバーだからね」
クク…
「!」
『光が狭まってる……』
「しかも早いぞ!!」
クク…
「さあ、おいでってば」
「っ」
「どうしたのかな?
ビビっちゃった?」
「だって……
まだ全員揃ってないし」
クク…
「へぇ
ルールを重んじてくれるのは嬉しいな
でも僕には500万FVを出せない言い訳に聞こえるかな?」
「きっと…きっと来てくれる」
クク…
「でも、タイムオーバーだね」
『沢田!!』
「いいや来る!」
ドシュ
ボウッ
「!!」
『雨と雲の炎…ギリギリかよ』
「何してんの君達?」
「よっ
待たせたな」
『沢田!
さっさとやれ!!』
「よ、よし…
今だ!
ボンゴレ
ボッ
沢田の合図と共に全員がリングに炎を灯しーーーーーーーーー
「
ガチッ
同時にボンゴレ匣に炎を注入した
キュアアア
神社を照らすまぶしい光
『へぇ……これがボンゴレ匣の力か……
これなら余裕だな……
あとは結界だけ……
私の虹の炎で穴を開けないとね……』
キュアアア……
私は両手をおしゃぶりの下に沿えて炎を灯す
『届け!!』
ボッ
私は炎でできた玉を力いっぱい結界の上部に向かってぶん投げた
ピシッ
『よし…』
ドンッ
私が開けた穴からでたボンゴレ匣の炎が装置に向かって一直線に飛んでいき、ドオッという音と共に雲の幻覚が消し飛んだ
『よし、上手くいった……』
「ん?
あれ……?
こんなことって……」
コアァ……と装置に吸収される炎
メーターを見れば炎圧は1000万を越えていた
入江のやつ……喜んでるな、あれは……
沢田達をこの世界に呼んだのは間違ってなかったって
白蘭に対抗しうる唯一光だって…
まあ、今の沢田達は若いからね
若き10代目ボンゴレファミリーだから
それにしても……ボンゴレ匣は改造アニマル匣だったんだな……
癒しだわ……
「てめーら
おせーぞ!」
「わりーわりー」
「僕は個人として来てるんだ
君達とは関係ないよ」
「ちっ」
「だが沢田
よく来るとわかったな!!」
「…いや
わかっていたのは全員揃わなくては白蘭には勝てないということだけだ」
流石、ボンゴレの超直感
よくわかってんじゃん
「うん、いいねぇ
見事500万FVを越えて合格だよ
じゃあさっそく、チョイスをはじめよう」
「ああ」
「まずは、フィールドの“チョイス”をするんだけど」
パララララ……と無数のトランプが帯のように連なって装置から出てきてーーーー
「君達のその素晴らしい炎を讃えて、フィールドのチョイス権は君達にあげよう」
白蘭の言葉と同時にトランプが沢田を囲った
「正チャンからチョイスのルールは聞いてるだろ?
チョイスとは選択のゲーム
戦うフィールドと戦士を最初にチョイスしなければはじまらない
人のもつ運命によってね
さあ、そのカードを一枚ひくんだ綱吉君
それが君自身の“
「しかし、敵の作ったカードでは…」
うん、わかるよ、ジャンニーニ
制作過程を見てないからね
「大丈夫!
白蘭サンはチョイスでだけは不正をしない男だ」
チョイスでだけはって……他では不正しまくるんだ
「よし
チョイスしよう」
沢田のやつ……超直感で不正はないって感じたか……
沢田は直感でカードを選び、引いた
するとカードが発光し、マークと文字が浮かび上がった
『……
「そうだね
じゃあ、いこう」
白蘭の言葉を合図に光が強まり身体が強制的に浮いた……と思ったら一瞬強い光が発生、固い地面に着地した
『この移動……姿くらましと姿現しに似てる……
まさか……
いや、そんなわけない……
この技は簡単にできないって有名なのに……』
「み…みんな、大丈夫?」
『こっちは大丈夫』
「ええ」
「こっちも大丈夫です」
「ボス……
何か埋まってる」
『「え?」』
クロームの目線の先には黒い何か
「それ、ランボだよ」
「あ」
「うわぁぁぁっ
いたいーー」
『うるさっ
おい、チビ牛』
「うわぁぁぁっ」
『いたいことどこ
私がなおしてあげるから』
「えっ!
す、すみません……リナさん……」
『はやく泣き止ませたいだけ
ほら、さっさといえ』
「ぐす……
えっとね……
顔とね手とね足とね……」
『それ、全部じゃないの?』
「うん!
全部!!」
『……わかった……
んじゃおまじないするから動かないで……
あと、騒ぐな
いい?』
「うん!!」
スッと私は杖を取り出して先をチビ牛…ランボに向ける
『いたいのいたいの飛んでけ~
「!!
いたいの飛んでったもんね!
凄いんだもんね!」
「ありがとうございます……リナさん」
『べつに』
「しかし本当にすさまじい炎を消費してんな
瓜が匣に戻っちまった」
あの嵐猫の名前、瓜っていうのか……
体毛の柄できめたな、アレ……
「やっ♪
ようこそ、チョイス会場へ」
「びゃっ白蘭!?」
『白蘭……
!!』
煙が晴れてようやく私たちがいる場所がわかった
私たちが転送された場所はーーーーー
超高層ビル群のド真ん中、だった……
【
・
・
・Temperatura:気温18℃
・Diametro:直径10㎞
・Altezza:高さ∞
・velocita´del vento:風速2~14m/s