主人公は女性です
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さて……待ちに待った虹戦
戦う場所は並盛中第2グラウンド
現役並中生曰く、存在するとは聞いたことがあるがここにあるなんて知らなかった……だそうだ
なんとなく、ホグワーツに伝わる“あったりなかったり部屋”を思い出した
あったりなかったり部屋とは魔法使いや魔女が本当に必要なときに出てくる部屋だ
『へぇ……ここが虹戦のフィールドか……』
「はい
初代の虹の守護者の遺された言葉に、虹の守護者は魔女の力を持つ者ということなので、万が一魔法を使用したとしても人目に付かないこの場所を虹戦のフィールドとさせていただきました」
「また、観覧席は万が一のことを考え、並盛中学校の体育館に設置していますので、虹の守護者以外の方々は体育館の方に移動をお願いします
移動が完了次第、我々が用意した虹の守護者を呼び、虹戦を開始します」
『チェルベッロの虹か……
そいつ、魔法使えるの?』
「申し訳ございません
契約上、我々は教えることができません
ですのでご自身の目で判断してください」
『ふーん……わかった』
「リナ」
『何ですか、兄様?』
「期待しているぞ」
『!
ええ……』
「いくぞ」
「はっ…!」
XANXAS 兄様は残った守護者を連れて並盛中学校に向かった
「沢田氏達も移動をお願いします」
「え、あ……」
「行きましょう10代目
オレたちがいたら勝負が始まらないんですし…」
「うん……そうだね……」
沢田達も移動を始めた
『さてと……』
私はポケットから杖を取り出す
『ルーモス 』
ぽぅ……と杖の先端が光る
『ノックス 』
フッと杖の光が消える
『異常なし……
チェルベッロ、私はいつでもいい
兄様達は?』
「すでに到着しております
沢田氏達の到着までもうしばらくお待ちください」
『…ちっ……
早く始めたいのに……』
「申し訳ございません、リナ様…」
『……君らが謝ることじゃない……
よく考えてみれば、彼らは一般人
一般人の移動速度と私達ヴァリアーの移動速度は違うからね……
待つよ』
「ありがとうございます」
待つこと約10分
「リナ様、お待たせしました
沢田氏達の到着を確認しました
よってこちらと体育館側の音声を解放し、またバトルの様子を体育館で放映いたします」
『あ、そう』
「それではこれより虹戦を開始します
まずは沢田氏のチームの虹の守護者を紹介します
こちらへ」
ザッ…
チェルベッロの後ろから出てきたのは私と同じ背丈でローブを羽織っている人物
顔にはチェルベッロ機関が着けている仮面
「紹介します
彼女はボンゴレ10代目直属チェルベッロ機関所属のものです
名前はありません」
「よろしく」
『!』
この声……
「10代目直属?」
「まだ決まってないのに存在しているのか…」
あ、この声は沢田とリボーンさんだな……
顔が見れないのは残念だ
「はい
我らボンゴレのチェルベッロ機関は、次期ボス候補の存在が確認されしだい組織されます」
答えたのは名無しのチェルベッロ…なんか失礼な感じだな…
仕方ない…彼女呼びにするか……
「仕事がはやいんだな…」
「それが我らチェルベッロ機関ですから」
「それでは虹戦のルールを説明します
虹の守護者は魔女の力を持つ者とされています
なのでこの場で魔女の力を証明してください」
「やり方は貴女方におまかせします
勝敗はこれまでのリング争奪戦と同じくリングを完成させた方が勝者とします
時間は無制限」
「「始めっ!」」
『魔女の力の証明、か……
あの日以来か…
君は…証明できるかい?』
私は魔法で改造した制服から杖を取り出す
「……!」
彼女は私の行動の意味がわかったのか同じように杖を取り出した
『君…私と同じ杖、なんだ……』
「まぁね……
やり方は覚えている…でしょ?」
『もちろん……
禁忌呪文は無し』
「ええ」
私と彼女はお互い杖を構えた
「『1、2、3
エクスペリアームス !!』」
バチッ!
「互角……」
『同じ杖ならそうなるか……』
「ならば……!」
バチバチバチ…!!
呪文の撃ち合いは30分以上続いた
呪文の撃ち合いはお互い譲らず
相手が唱えた呪文の反対呪文を唱えたり、その上の呪文を唱えたりして打ち消しあっていた
『なかなかやるじゃん……』
「そっちこそ……」
『ねえ……』
「なに」
『呪文だけじゃ決着つかないからさ……』
「……そうだね」
『ねぇ、審判のチェルベッロさん』
「はい」
「なんでしょう?」
『このフィールドって外からは見えないんだよね?』
「はい
我々の総力をもって対策をしております」
『じゃあ、このフィールドを私達が戦いやすいように変えても大丈夫だよね?』
「え……?
あ、我々が直せる範囲でならば……」
『わかった
んじゃ遠慮なくやらせてもらうよ』
チャキン
私は三叉の槍を展開し、魔法の力を併用して新しいフィールドを作る
「!あの槍って……まさかっ!?」
あ、沢田のやつ気付いたね……
でも今は集中しないと……
グラウンドを取り囲むフェンスよりも高い塔と暴れ柳、迷いの森……
私の記憶の中にあるもので印象深いものを幻術を使って再現し、魔法で実体化させた
しいていうならとても質の悪い有幻覚を作った
相手も私がすることがわかっていたのか魔力の援護があってわりとスムーズにできた
「す、すごい……」
『これでよし……
ねぇ、君』
「わかってる…
飛行と呪文の勝負、でしょ?」
『よくわかってるじゃん
なら君も持ってるよね?』
「もちろん」
私と彼女の手にはキーホルダーサイズの箒
『「エンゴージオ 」』
私と彼女は同時に箒に呪文をかける
元のサイズに戻った彼女の箒は私と同じコメットシリーズ
『んじゃ始めよう……
審判、号令を頼む』
「え、あ…はい
では…
始め!!」
ゴウッ
「っ!!」
私と彼女は箒に乗って空を飛んだ
「なっ!?
箒で空を飛んでる…!?」
『魔女や魔法使いなら誰でも出来るよ、沢田』
「んなっ!?」
『君達からしたら私や彼女のような魔女の存在はマンガやアニメ、小説等の登場人物でしかない
でもね?
存在するんだよ…別世界や別次元には……
まあ、この世界に存在していても自ら明かすやつは私達以外にはいないだろうね
魔女狩りが存在した世界なんだから』
「魔女狩り……」
『詳しくは自分で調べな
私は戦いに集中する』
箒で空を飛び、呪文で攻撃をすること数十分
私と彼女は迷いの森に降りた
理由は飛行困難区域
『まさかこんなに飛びにくい場所だったとは……』
「そうだね
んじゃここで決着をつけよう」
『ええ……
同じ杖、同じ箒を持つ者同士……お互いの命をかけて』
「敗者は勝者に力を渡し…」
『力を貰った勝者は最強の魔女になる』
「いざ…!」
『勝負!!』
私と彼女は威力が強い呪文をお互いにぶつけ合った
そして…
『##RUBY#フリペンド#撃て##』
「なっ!?」
ドンッ
「かはっ…!」
タッチの差で私の呪文が彼女にヒットした
『私の勝ち、だね…』
「く……」
『じゃあね……チェルベッロの私…』
バキンッ
私は彼女が首から下げていたおしゃぶり型の魔力を閉じ込めた水晶を破壊した
『……ふぅ……』
破壊した水晶からこぼれでた魔力は元の持ち主である私に返還された
バサッ
水晶がなくなったことにより呪文が解けチェルベッロの私は消滅した
残ったのはローブと仮面、虹のハーフボンゴレリング
『さてと……フィニート・インカンターテム 』
杖を軽く振るとフィールドにかけた呪文が解け元のグラウンドに戻った
『はい、完成』
「え、あ…
沢田氏側の虹の守護者の生体反応の消失を確認しました
よって、虹の守護者の対決はリナの勝利とし、初代虹の残した言葉の通りにリナをボンゴレの虹の守護者とします」
『どうも』
「なお、虹のリングは幻とされていたため、守護者戦の数には数えません
よって引き続き勝敗はお互いに3勝ずつとなるため、リング争奪戦を続行します」
「明日はいよいよ争奪戦守護者対決最後のカード」
「雲の守護者の対決です」
「それでは明晩、お会いしましょう…」
「「さようなら」」
チェルベッロ二人が姿を消したと同時に私は箒に乗って並盛中に向かった
並盛中上空
『うん、やっぱり箒の方がしっくり来るし、早い
確か兄様達は体育館って言ってたな
行ってみるか……』
体育館
『よっと……』
私は箒から降りて体育館に入る
ガラッ
『兄様~!』
「ん…」
「XANXUSの妹!?」
「着くのが早くないか?」
「早かったな……」
『飛ばして来たからね!
兄様!私の戦い見てくれた?』
「ああ
よくやったな、リナ」
『うん!』
「お前、魔女の力を持っていたんだな」
『兄様……隠しててごめんなさい…』
「いい、お前が幼い時から薄々気づいていたからな……
お前が魔女でも俺の妹には変わらない」
『兄様……』
「おい、XANXUS、どーするんだ?」
『ん?』
「次にヒバリが勝てばリングの数の上では4対3となり、すでにお前が大空のリングを手にいれているとはいえ、ツナ達の勝利は決定するぞ」
あ、そーいえばそうだ
「そん時は約束通り負けを認め、後継者としての全ての権利を放棄するんだろーな」
え?
「あたりめーだ
ボンゴレの精神を尊重し、決闘の約束は守る
雲の対決でモスカが負けるようなことがあれば、全てをてめーらにくれてやる」
『ちょ、兄様!?
そんな約束、いつしたんですか!?
私、知らない!!』
「お前が気にすることじゃねぇ
安心しろ」
『でも……!』
「おい、リナ」
『なに』
「お前……虹のアルコバレーノ、リナだな」
『は?』
「誤魔化すんじゃねぇよ、コラ
オレはあの日、お前の魔法と杖を見た
そして、戦いの時お前が使った魔法に杖、チェルベッロの守護者に言った言葉とお前が消した守護者の首にかかっていたおしゃぶり……
証拠があるんだ
言い逃れはできねぇぞ」
『……』
「答えろ」
『……はぁ……うまくおしゃぶりは隠してたのに…
何でバレるかな……』
スッと私は仮面を外した
「え……
君は、ヘルシーランドにいた……」
『はいはい、そうですよ
私は虹のアルコバレーノですよ
兄様、再びごめんなさい……
9代目の命令で隠していました』
「…じじぃの仕業か……
気にするな……
お前が何であろうと妹にはかわりないからな……」
『!
ありがとう、ございます……』
「君がリボーンやコロネロ、マーモンと同じアルコバレーノ?
赤ん坊じゃないのに……?」
『私は魔女だよ?
あと、この目のお陰で幻術も使える
忘れた?』
「!
まさか……」
『そう……この肉体は幻術と魔法で作った肉体
私の本体はまだ幼い子供なんだよ』
「!!」
『でも、君達には見せない
唯一私の本体を見たのは兄様とそこにいるアルコバレーノの二人だけ』
「なっ!?
リボーン、コロネロ見たことあるの!?」
「「スピー……」」
「んなっ!?
何寝てんだよ、お前ら!!」
『ぷっ……相変わらずだね
んじゃ話はおしまい
最後にそこのアルコバレーノが正体を見破ったからご褒美にアルコバレーノの証拠であるおしゃぶりを見せてあげるよ……』
パキンッ
私は虹のおしゃぶりに巻き付けた鎖と呪文の封印を解いた
コオオオオ……
「リボーンとコロネロのおしゃぶりが光った!?」
「10代目、虹のヤローの胸元!!
おしゃぶりが浮かび上がってます!!」
「え?
!!
虹色のおしゃぶり!?」
『そう
これが虹のおしゃぶり
アルコバレーノのおしゃぶりとは違う特別なおしゃぶりだよ
まあ詳しいことはそこで寝ているアルコバレーノ達に聞きなよ
私からは教えない
兄様、帰りましょう』
「ああ、そうだな……」
『じゃあね』
私は軽く手を振って体育館を出た
帰りは兄様を箒に乗せてアジトに帰った
アジトの帰り道、私は兄様に今までのことを話した
兄様はなにも言わず静かに聞いてくれた
戦う場所は並盛中第2グラウンド
現役並中生曰く、存在するとは聞いたことがあるがここにあるなんて知らなかった……だそうだ
なんとなく、ホグワーツに伝わる“あったりなかったり部屋”を思い出した
あったりなかったり部屋とは魔法使いや魔女が本当に必要なときに出てくる部屋だ
『へぇ……ここが虹戦のフィールドか……』
「はい
初代の虹の守護者の遺された言葉に、虹の守護者は魔女の力を持つ者ということなので、万が一魔法を使用したとしても人目に付かないこの場所を虹戦のフィールドとさせていただきました」
「また、観覧席は万が一のことを考え、並盛中学校の体育館に設置していますので、虹の守護者以外の方々は体育館の方に移動をお願いします
移動が完了次第、我々が用意した虹の守護者を呼び、虹戦を開始します」
『チェルベッロの虹か……
そいつ、魔法使えるの?』
「申し訳ございません
契約上、我々は教えることができません
ですのでご自身の目で判断してください」
『ふーん……わかった』
「リナ」
『何ですか、兄様?』
「期待しているぞ」
『!
ええ……』
「いくぞ」
「はっ…!」
「沢田氏達も移動をお願いします」
「え、あ……」
「行きましょう10代目
オレたちがいたら勝負が始まらないんですし…」
「うん……そうだね……」
沢田達も移動を始めた
『さてと……』
私はポケットから杖を取り出す
『
ぽぅ……と杖の先端が光る
『
フッと杖の光が消える
『異常なし……
チェルベッロ、私はいつでもいい
兄様達は?』
「すでに到着しております
沢田氏達の到着までもうしばらくお待ちください」
『…ちっ……
早く始めたいのに……』
「申し訳ございません、リナ様…」
『……君らが謝ることじゃない……
よく考えてみれば、彼らは一般人
一般人の移動速度と私達ヴァリアーの移動速度は違うからね……
待つよ』
「ありがとうございます」
待つこと約10分
「リナ様、お待たせしました
沢田氏達の到着を確認しました
よってこちらと体育館側の音声を解放し、またバトルの様子を体育館で放映いたします」
『あ、そう』
「それではこれより虹戦を開始します
まずは沢田氏のチームの虹の守護者を紹介します
こちらへ」
ザッ…
チェルベッロの後ろから出てきたのは私と同じ背丈でローブを羽織っている人物
顔にはチェルベッロ機関が着けている仮面
「紹介します
彼女はボンゴレ10代目直属チェルベッロ機関所属のものです
名前はありません」
「よろしく」
『!』
この声……
「10代目直属?」
「まだ決まってないのに存在しているのか…」
あ、この声は沢田とリボーンさんだな……
顔が見れないのは残念だ
「はい
我らボンゴレのチェルベッロ機関は、次期ボス候補の存在が確認されしだい組織されます」
答えたのは名無しのチェルベッロ…なんか失礼な感じだな…
仕方ない…彼女呼びにするか……
「仕事がはやいんだな…」
「それが我らチェルベッロ機関ですから」
「それでは虹戦のルールを説明します
虹の守護者は魔女の力を持つ者とされています
なのでこの場で魔女の力を証明してください」
「やり方は貴女方におまかせします
勝敗はこれまでのリング争奪戦と同じくリングを完成させた方が勝者とします
時間は無制限」
「「始めっ!」」
『魔女の力の証明、か……
あの日以来か…
君は…証明できるかい?』
私は魔法で改造した制服から杖を取り出す
「……!」
彼女は私の行動の意味がわかったのか同じように杖を取り出した
『君…私と同じ杖、なんだ……』
「まぁね……
やり方は覚えている…でしょ?」
『もちろん……
禁忌呪文は無し』
「ええ」
私と彼女はお互い杖を構えた
「『1、2、3
バチッ!
「互角……」
『同じ杖ならそうなるか……』
「ならば……!」
バチバチバチ…!!
呪文の撃ち合いは30分以上続いた
呪文の撃ち合いはお互い譲らず
相手が唱えた呪文の反対呪文を唱えたり、その上の呪文を唱えたりして打ち消しあっていた
『なかなかやるじゃん……』
「そっちこそ……」
『ねえ……』
「なに」
『呪文だけじゃ決着つかないからさ……』
「……そうだね」
『ねぇ、審判のチェルベッロさん』
「はい」
「なんでしょう?」
『このフィールドって外からは見えないんだよね?』
「はい
我々の総力をもって対策をしております」
『じゃあ、このフィールドを私達が戦いやすいように変えても大丈夫だよね?』
「え……?
あ、我々が直せる範囲でならば……」
『わかった
んじゃ遠慮なくやらせてもらうよ』
チャキン
私は三叉の槍を展開し、魔法の力を併用して新しいフィールドを作る
「!あの槍って……まさかっ!?」
あ、沢田のやつ気付いたね……
でも今は集中しないと……
グラウンドを取り囲むフェンスよりも高い塔と暴れ柳、迷いの森……
私の記憶の中にあるもので印象深いものを幻術を使って再現し、魔法で実体化させた
しいていうならとても質の悪い有幻覚を作った
相手も私がすることがわかっていたのか魔力の援護があってわりとスムーズにできた
「す、すごい……」
『これでよし……
ねぇ、君』
「わかってる…
飛行と呪文の勝負、でしょ?」
『よくわかってるじゃん
なら君も持ってるよね?』
「もちろん」
私と彼女の手にはキーホルダーサイズの箒
『「
私と彼女は同時に箒に呪文をかける
元のサイズに戻った彼女の箒は私と同じコメットシリーズ
『んじゃ始めよう……
審判、号令を頼む』
「え、あ…はい
では…
始め!!」
ゴウッ
「っ!!」
私と彼女は箒に乗って空を飛んだ
「なっ!?
箒で空を飛んでる…!?」
『魔女や魔法使いなら誰でも出来るよ、沢田』
「んなっ!?」
『君達からしたら私や彼女のような魔女の存在はマンガやアニメ、小説等の登場人物でしかない
でもね?
存在するんだよ…別世界や別次元には……
まあ、この世界に存在していても自ら明かすやつは私達以外にはいないだろうね
魔女狩りが存在した世界なんだから』
「魔女狩り……」
『詳しくは自分で調べな
私は戦いに集中する』
箒で空を飛び、呪文で攻撃をすること数十分
私と彼女は迷いの森に降りた
理由は飛行困難区域
『まさかこんなに飛びにくい場所だったとは……』
「そうだね
んじゃここで決着をつけよう」
『ええ……
同じ杖、同じ箒を持つ者同士……お互いの命をかけて』
「敗者は勝者に力を渡し…」
『力を貰った勝者は最強の魔女になる』
「いざ…!」
『勝負!!』
私と彼女は威力が強い呪文をお互いにぶつけ合った
そして…
『##RUBY#フリペンド#撃て##』
「なっ!?」
ドンッ
「かはっ…!」
タッチの差で私の呪文が彼女にヒットした
『私の勝ち、だね…』
「く……」
『じゃあね……チェルベッロの私…』
バキンッ
私は彼女が首から下げていたおしゃぶり型の魔力を閉じ込めた水晶を破壊した
『……ふぅ……』
破壊した水晶からこぼれでた魔力は元の持ち主である私に返還された
バサッ
水晶がなくなったことにより呪文が解けチェルベッロの私は消滅した
残ったのはローブと仮面、虹のハーフボンゴレリング
『さてと……
杖を軽く振るとフィールドにかけた呪文が解け元のグラウンドに戻った
『はい、完成』
「え、あ…
沢田氏側の虹の守護者の生体反応の消失を確認しました
よって、虹の守護者の対決はリナの勝利とし、初代虹の残した言葉の通りにリナをボンゴレの虹の守護者とします」
『どうも』
「なお、虹のリングは幻とされていたため、守護者戦の数には数えません
よって引き続き勝敗はお互いに3勝ずつとなるため、リング争奪戦を続行します」
「明日はいよいよ争奪戦守護者対決最後のカード」
「雲の守護者の対決です」
「それでは明晩、お会いしましょう…」
「「さようなら」」
チェルベッロ二人が姿を消したと同時に私は箒に乗って並盛中に向かった
並盛中上空
『うん、やっぱり箒の方がしっくり来るし、早い
確か兄様達は体育館って言ってたな
行ってみるか……』
体育館
『よっと……』
私は箒から降りて体育館に入る
ガラッ
『兄様~!』
「ん…」
「XANXUSの妹!?」
「着くのが早くないか?」
「早かったな……」
『飛ばして来たからね!
兄様!私の戦い見てくれた?』
「ああ
よくやったな、リナ」
『うん!』
「お前、魔女の力を持っていたんだな」
『兄様……隠しててごめんなさい…』
「いい、お前が幼い時から薄々気づいていたからな……
お前が魔女でも俺の妹には変わらない」
『兄様……』
「おい、XANXUS、どーするんだ?」
『ん?』
「次にヒバリが勝てばリングの数の上では4対3となり、すでにお前が大空のリングを手にいれているとはいえ、ツナ達の勝利は決定するぞ」
あ、そーいえばそうだ
「そん時は約束通り負けを認め、後継者としての全ての権利を放棄するんだろーな」
え?
「あたりめーだ
ボンゴレの精神を尊重し、決闘の約束は守る
雲の対決でモスカが負けるようなことがあれば、全てをてめーらにくれてやる」
『ちょ、兄様!?
そんな約束、いつしたんですか!?
私、知らない!!』
「お前が気にすることじゃねぇ
安心しろ」
『でも……!』
「おい、リナ」
『なに』
「お前……虹のアルコバレーノ、リナだな」
『は?』
「誤魔化すんじゃねぇよ、コラ
オレはあの日、お前の魔法と杖を見た
そして、戦いの時お前が使った魔法に杖、チェルベッロの守護者に言った言葉とお前が消した守護者の首にかかっていたおしゃぶり……
証拠があるんだ
言い逃れはできねぇぞ」
『……』
「答えろ」
『……はぁ……うまくおしゃぶりは隠してたのに…
何でバレるかな……』
スッと私は仮面を外した
「え……
君は、ヘルシーランドにいた……」
『はいはい、そうですよ
私は虹のアルコバレーノですよ
兄様、再びごめんなさい……
9代目の命令で隠していました』
「…じじぃの仕業か……
気にするな……
お前が何であろうと妹にはかわりないからな……」
『!
ありがとう、ございます……』
「君がリボーンやコロネロ、マーモンと同じアルコバレーノ?
赤ん坊じゃないのに……?」
『私は魔女だよ?
あと、この目のお陰で幻術も使える
忘れた?』
「!
まさか……」
『そう……この肉体は幻術と魔法で作った肉体
私の本体はまだ幼い子供なんだよ』
「!!」
『でも、君達には見せない
唯一私の本体を見たのは兄様とそこにいるアルコバレーノの二人だけ』
「なっ!?
リボーン、コロネロ見たことあるの!?」
「「スピー……」」
「んなっ!?
何寝てんだよ、お前ら!!」
『ぷっ……相変わらずだね
んじゃ話はおしまい
最後にそこのアルコバレーノが正体を見破ったからご褒美にアルコバレーノの証拠であるおしゃぶりを見せてあげるよ……』
パキンッ
私は虹のおしゃぶりに巻き付けた鎖と呪文の封印を解いた
コオオオオ……
「リボーンとコロネロのおしゃぶりが光った!?」
「10代目、虹のヤローの胸元!!
おしゃぶりが浮かび上がってます!!」
「え?
!!
虹色のおしゃぶり!?」
『そう
これが虹のおしゃぶり
アルコバレーノのおしゃぶりとは違う特別なおしゃぶりだよ
まあ詳しいことはそこで寝ているアルコバレーノ達に聞きなよ
私からは教えない
兄様、帰りましょう』
「ああ、そうだな……」
『じゃあね』
私は軽く手を振って体育館を出た
帰りは兄様を箒に乗せてアジトに帰った
アジトの帰り道、私は兄様に今までのことを話した
兄様はなにも言わず静かに聞いてくれた