主人公は女性です
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「ボンゴレ、何をした!?」
「オレは何も…」
あ、沢田のやつ覚醒したな……
『骸、落ち着いて考えみなよ……』
「そうか……
アルコバレーノ、君の仕業だな」
「ちげーぞ
こいつ(光を放ち蜘蛛の糸を出している物体)は形状記憶カメレオンのレオン
オレの生徒が成長すると羽化するオレの相棒だぞ」
なるほど……これが羽化……
「どういうわけか生徒に試練が訪れるのを予知するとマユになるんだ」
「そ……そーだったの!?」
「クフフ…
それは面白い
最後に何を見せられるかと思えば、ペットの羽化ですか」
骸は顔や体をに引っ付いている糸をブチブチと除けていく
「まったく君達はユニークですね
クハハハハハ」
うわぁ…スッゴい嬉しそうに笑うな、骸
「笑われてんじゃん!!
何だよこれ!!
これとディーノが跳ね馬になるのとどう関係があるんだよ!」
「見てみろ」
「!?」
ん?真ん中のやつ……
膨らんでね?
「新 アイテムを吐きだすぞ
オレの生徒であるお前専用のな」
「ええ!?
アイテム…?」
『アイテムか……
これからを考えたら厄介だな……
排除するか……』
ブチブチ……
「いつまでも君達の遊びに付き合っていられません
小休止はこれくらいにして仕上げです」
「くるぞ」
バキッ
「ぶっ」
「では目障りな……」
ガキンッ
「こちらから」
ザンッ
ブシャアッ
『ちょっと……おんなじ場所切らないでくれないかな?』
「クフフフ……考えることが同じだったようですね、リナ」
「レ…レオン!」
「心配ねーぞ
レオンは、形状記憶カメレオンだからな
それより、上に何か弾かれたぞ」
「あ!!」
「無事みてーだな
あれが新アイテムだ」
『ちっ……中身まで切れなかったか……』
出てきてしまった物は仕方ない……
あとから始末したらいいだけの話
「これって……
毛糸の手袋~~!!?」
『ぷっ』
時期外れじゃん
でも、何かあるな……
警戒しておこう
「こんなんでどーやって戦うんだよ!?
エンツィオとか武器出るんじゃないのかよ!?
手の血行良くしてどーすんだよ!!」
「……さーな
とりあえずつけとけ」
「なっ!?」
「最後まで面白かったですよ、君達は」
ビュッ
「ひいっ」
ガキンッ
『手袋で攻撃を弾いた……
音からして金属…
まさか…!』
「た…弾だ!!!」
『「特殊弾!!?」』
「そいつだな
よこせ、ツナ」
『骸!
あれは絶対撃たせるな!
絶対ヤバい!!!』
「わかってますよっ」
ビビッ
『たあっ!』
ガキンッ
『くそっ…すばやい…
骸!』
ガシッ
「捕まえ……[ブチッ]くっ」
リボーンはカメレオンの力を使って逃げる
「ゲット」
『くそっ!』
「見た事ねー弾だな
ぶっつけで試すしかねーな」
「えーーーー!!?
ぶっ…ぶっつけーー!?」
「させませんよ」
バッとダイナマイトを沢田に向けて投げる骸
『ちょっと…傷だらけになるけどいいの?』
「ええ
無傷で手に入れるのはあきらめました」
『そう…わかった』
「そんな!!
うわあああ!!!」
カシャン
「間に合うものか」
ドガガガガン
うへぇ…バカみたいにダイナマイトをぶっぱなしやがったな……
あーあ…これは当たったとしても傷だらけだな……
「ボムをまともに食らいましたね
おやおや、これは重傷だ」
煙が晴れた場所には傷だらけで横たわる沢田
今のところ効果は表れてない
「何の効果も表れないところを見ると、特殊弾も外したようですね」
「…………」
リボーンさんのあの顔……手応えあり、か…
「万事休す……
あっけない幕切れでした
さあ虫の息のその体を引き取りましょう」
『はあ……』
お前の成長には期待してたんだけどな……
拍子抜けだわ……これじゃ……
キッと鋭い目で千種 (骸)を睨む沢田
「ほう……
この期に及んでそんな目をしますか
ですが、もう幕引きにしましょう」
骸…この目は覚悟を決めた目だ
「このまま死なれては困りますからね」
ビッと力の限り剣を沢田に振り下ろす
ガッ
「!」
『ほらね……止められた』
コォォォォ……という音が似合いそうな光を放つ沢田の手袋
「な……!?」
光が収まると手袋はグローブに変化した
『!!あのグローブにある文字…』
兄様の敵、確定だな……
これは報告もんだわ
でも今は骸の妹っていう役
しっかり最後までやらないとね……
バキッと三叉の槍の一部を破壊する沢田
握力も上がったみたいだ
「骸……お前を倒さなければ……
死んでも死に切れねえ」
ボッと頭部に死ぬ気の炎が灯り、鋭い目つきに変わる
バッと骸は沢田から離れ距離をとる
『……これがボンゴレ10代目……
なんて静かな闘志……』
「その頭部の闘気 …
なるほど…特殊弾が命中していたのですね
しかし、ランチアと戦っていた時にはもっと荒々しかったようですが…」
「小言弾はツナの静なる闘志を引きだすんだ
死ぬ気弾とはまるでちがうまったく新しい力を秘めた弾だからな」
「フッ
僕には戦意喪失し意気消沈しているようにしか見えませんがね
どのみち僕の能力 の前では君は敵ではない」
バッと沢田に飛びかかる犬 (骸)
だが右手で受け止め左手で裏拳を顔面に当てた
くそかっけー……
って何考えてんだ、私!!
「まだですよ」
ヨーヨーで攻撃する千種(骸)
だが、幻覚と見抜き本体を攻撃する
骸のやつ、驚いてるな……
まあ、しかたないか
「これこそ小言弾の効果だぞ
ツナの内に眠る“ボンゴレの血 ”が目覚めたんだ」
また、ボンゴレの血……
うぜぇ…な……
「死ぬ気弾が危機によるプレッシャーで外部からリミッターをはずすのに対し、小言弾は秘めたる意志に気づかせることにより、内面から全身のリミッターをはずす弾だ
そして同時に内面にある感覚のリミッターも解除するんだぞ
ツナの場合、それはここにきて時折見せるようになったボンゴレの血統特有の“見透かす力”超直感だ」
『超直感ね……
ふざけてるわ……』
「まだグローブの使い方がなっちゃいねーがな」
「おっと忘れてしまったわけじゃありませんよねぇ
これはお仲間の体ですよ
手をあげれるんですか?」
『ちょ…!
待て骸!!
超直感があるってことは…!!』
ガッ
ドスッ
ドガッ
バキッ
端からみたら沢田がリンチにあってるように見えるが…
タンッ
「く……
体が……」
ガクッ
『攻撃を流して、動きを止める技を見つけて実行することができるって事なんだよ……』
トンッ
「くそ……」
獄寺(骸)とビアンキ(骸)は沢田の技……打撃で神経をマヒさせる技によって気絶した
『はああ……
ボンゴレの血、ムカつくわ……』
「出てこい骸
生きてるんだろ?」
「クフフ」
《起きるの遅ぇよ、骸……》
〈おや、かなり不機嫌ですね〉
《ああ……
お前が遊んでるからボンゴレ10代目がボス継承に必要な力に目覚めちまったからな……
私はあいつを殺すことに決めた》
〈ほう……
あなたの家族もボンゴレに関係が?〉
《……あ゛?
殺すぞ》
〈っ…!
これは失礼…
僕はこのスキルで決めます
あとはあなたの自由です
そして依頼も終わり……ありがとうございました〉
《……ああ》
「クフフフ
戦闘センスが格段に向上していることは認めましょう
だがこの程度で図に乗ってもらっては困りますね」
『ボンゴレ……
私達が持つ6つある戦闘能力 のうち、まだ1つだけ発動していないことに気づいてる?』
「第五の道、人間道だな」
「その通り
我々の生きるこの世界が人間道です
そして実は6つの冥界のうち最も醜く危険な世界だ」
「!」
「皮肉ではありませんよ
ゆえに僕はこの世界を嫌い、このスキルを嫌う」
『私はそうじゃないけどね
私が嫌いなのは……』
この世界にあるシステムだから
「できれば発動させたくなかったー……」
『発動できてよかった……』
「「!?」」
「『この人間道は最も醜く』」
はい、グロ注意ですよー
骸は右手を右目に私は左手を左目に突っ込んだ
グジュ……
ああ…血が出てますねー
スッゴい生暖かい
さて…スキルを回しますよー
人間道は指で眼球を動かすっていう行為が鍵になってるからね
グジュ……
グ…
グリッ
はい、完成!
痛み?
痛いに決まってんじゃん
でも今は沢田にプッチンしてるからあんまり気にならないなぁ
さあ、準備は万端
「『最も危険なスキルですからね』」
私と骸の全身からどす黒い闘気吹き出る
ドクンッ
『うぐっ…!』
やべぇ……おしゃぶりと体が拒絶反応を出しやがった…
早く決めないとヤバいな……
「見えますか?
オーラを放出しながら戦うタイプの戦士にとって吹き出すオーラの大きさがすなわち…強さ!」
ガキッと組み合う骸と沢田
『骸、邪魔っ!』
「!?」
ドスッ
「がはっ」
私の回し蹴りがキレイに沢田の鳩尾に入った
「邪魔ですよ」
『知ってる』
タンッ
「君と僕たちでは」
クルル…
ガツッ
「力の差がありすぎる」
槍の棒で沢田は思いっきり殴られ後ろにぶっ飛ぶ
ドガッ
「クハハハハ!
脆いですね
ウォーミングアップのつもりだったのですが」
「で、なくっちゃな……」
ガララ……
『入りが甘かったか……』
ボッボッ
「なに!?
オーラがはじけた……!?」
『死ぬ気の炎をグローブに灯したのか……』
「おまえらの力がこんなものなら……
拍子抜けだぜ」
あの姿……
昔みたあいつにそっくりだ……
ん…あいつ…?
あいつって…誰だっけ…?
まあ、いいや…
今は戦いに集中しないと
「X グローブは死ぬ気弾と同じ素材でできていて、死ぬ気の炎を灯すことができるんだぞ」
「フッ」
『Xグローブ、か…
まるで沢田がボンゴレ10代目になるかのようなネーミングだね……』
10代目になるのは私の兄様だ!
「まるで毛を逆立てて体を大きく見せようとする猫ですね
だが、いくら闘気の見てくれを変えたところで無意味だ」
「死ぬ気の炎はオーラじゃない」
「ほう…面白いことを言う
ならば見せて……もらいましょうか!」
ダッ
ガッ
『受けやすい技を出しやがって……』
グニャッ
「なっ!?」
沢田が掴んだ棒は熱によって溶けて折れ曲がった
骸は知らないんだ……
死ぬ気の炎とオーラはエネルギーの密度が違うのを……
そして、死ぬ気の炎はそれ自体が破壊力をもった超圧縮エネルギーだということを……
『知らないって恐ろしい……』
「そのグローブは焼きゴテというわけか……」
「それだけじゃない」
「くっ」
ブンッ
「!?
消えた?」
『骸、後ろだ!』
「!!?
バカな!
いつの間に!?」
ガンッ
ドオッ
「何だ、今のは……?
奴は何をしたんだ……」
「ウォーミングアップはまだ終わらないのか?」
「くっ……
クフフ……
クハハハハッ
ここまでとは嬉しい誤算だ
君の肉体を手に入れれば知略をはりめぐらさずとも直接、ファミリーに殴り込みマフィア間の抗争を起こせそうだ」
「!」
「マフィア間の抗争がおまえの目的か」
「クフフ…まさか…
僕はそんなちっぽけな男ではありませんよ
僕はこれから世界中の要人の体をのっとるつもりです
そして彼らをあやつりこの醜い俗界を純粋で美しい血の海に変える
世界大戦…
なんてベタすぎますかねぇ
だが手始めはやはりマフィア…
マフィアの殲滅からだ」
「なぜマフィアにこだわる」
「恨みか」
「おっとこれ以上話すつもりはない
君は僕の最強形態によって僕のものになるのだから
見るがいい!!」
ドンッ
骸のオーラが沢田に襲いかかる
「……幻覚だ」
へぇ…幻覚を見抜いた
でも正解じゃない
ガガッ
「!!?
くう……」
「幻覚につぶてを潜ませてたな
油断しやがってバカツナめ」
(もらった!!)
殺気が漏れて上から攻撃するってバレバレだって
「ツナ」
「わかってる!!」
ボオッ
シャッ
「また背後に!?」
ドガッ
『あーあ……
調子にのるからだよ』
「ぐふ……」
「…………」
「クフフフ
これがボンゴレ10代目
僕を倒した男か……
殺せ
君達マフィアにつかまるぐらいなら死を選ぶ」
「……オレはそんなことはできない」
「その甘さが命とりだ」
ガッと沢田の両手を掴む骸
「骸、おまえ……!」
「おっと、君の妙な技が手の炎の力で起きているのはわかっている
手を封じれば怖くありませんよ」
「ぐ」
ゴツッ
頭突きを食らい頭を下げる沢田
以外と効いているようだ
「なぜ、多くの刺客に君を狙わせたかわかりますか」
ドッ
「ぐっ」
「君の能力を充分に引き出してから乗っ取るためだ
ご苦労でしたね
もう休んで……いいですよ!」
ドガッ
「かっ」
「飛ばされた先を見るがいい」
『ちっ……何で教えるかなぁ……』
沢田が飛ばされた先にはひび割れにはまり切っ先が上向いた三叉の槍
「クフフ……
空中では受け身がとれまい
君はそのくだらぬ優しさで自分を##RUBY#失#な##くすのです」
「いけ、ツナ
今こそXグローブの力を見せてやれ」
「うおおお」
ボッ
「な!!
炎を逆噴射だと!?」
ボウッ
『!
へぇ……こういう使い方もあるのか……』
死ぬ気の炎の推進力を使った高速移動、ね……
ガッ
「うあぁああ!!!」
シュウウウ……
『死ぬ気の炎で浄化してる……』
「………ああ……あ…」
「死ぬ気の炎が骸のどす黒いオーラを浄化したな」
ドゴォ
パリーン…
骸の気絶と同時に骸の三叉の槍が砕け散った
「終わったな」
「……」
『まだ、終わってないよ』
「リナ……」
『骸ばっか戦ってたから私のこと忘れてたんだろうけど……
遠くから見ていて君の戦い方は理解した
君の技は手の炎の力によって出来るもの
そして、タイムリミットが近づいていることも』
「!」
『私は骸とは違う
私は私の夢のために邪魔になるお前を殺す』
「…君は」
『最後に言っておこう
私は骸の双子の妹じゃない
同じ瞳を持っているだけで赤の他人だ』
「………」
『さあ、さっさと始めよう』
「ツナ」
「ああ」
ボッ
『遅いッ!』
「!!」
ガシッ
『……熱くない……
うん、オーラも使いようか……』
「なっ…!?」
『ほらほら…攻撃の手が止まってる!
敵に情けは不要!』
バキッ
「がっ…」
「あいつ……戦い慣れしてやがる……
!
まさか……な…」
「くそっ!」
シャッ
『そこっ!』
ドガッ
バキッ
「ちぃ……」
『まだまだ……!』
ズキッ
『ッ!』
もう…限界、なのか……
「ツナ、今だ」
「あ、ああ!!」
ゴオッ
『しまっ…!』
ガシッ
シュウウウ……
『あーあ……
私の、負けか……』
私の人間道のオーラは沢田の死ぬ気の炎によって浄化された
『君の、勝ちだ……』
「…………」
「終わったな」
シュウウウ……
「うん…
あっそうだ
みんなのケガ!」
「心配ねーぞ
ボンゴレの医療班も敷地内に到着したらしいしな
ランチアの毒も用意してきた解毒剤でまにあったそーだ」
「よかった」
「……骸……
死んでないよな?
無事だよな?」
『安心しなよ
骸は、死んでない……
ああ、骸には近づかないほうが……』
「近づくんじゃねえびょん!!!」
『ほらね……』
ああ……体がダルい
拒絶反応がこんなにきついなんてね……
「マフィアが二人にさわんな!!」
『犬、千種……』
「ひいっ
あいつらが!!」
「ビビんなツナ
奴らは、もう歩く力も残ってねーぞ」
「……な…なんで…?
なんでそこまで骸やリナのために?
君達は骸に憑依されて利用されていたんだぞ」
「わかった風な口をきくな…」
「だいたい、これくらい屁ともねーびょん
あの頃の苦しみに比べたら」
「あの頃……?」
「何があったんだ?
言え」
「…………へへっ
オレらは自分のファミリーに人体実験のモルモットにされてたんだよ」
「リナは……誘拐されてすぐにね……」
「「!!」」
「やはりそうか
もしかしてと思ってはいたが
お前たちは禁弾の憑依弾を作ったエストラーネオファミリーの人間だな」
「禁弾?
それはてめーらの都合でつけたんだろーが
おかげでオレらのファミリーは人でなしのレッテルを貼られ、他のマフィアからひっでー迫害をうけた
外に出れば銃を向けられ、虫ケラみてーに殺される
それがファミリーの大人達が推し進めていた特殊兵器開発の実験にますます拍車をかけたびょん
仲間は次々と死んでいった
毎日が地獄だった」
「そして実験体が足りなくなったある日、大人たちがリナを含めた路頭に迷う子供達を拉致して実験に使ったんだ
そして生き残ったのはリナだけだった」
「オレらはどこへ行こうとどうあがこうと生き延びる道はなかったんだ
でもある人達は…たった二人で現状をぶっ壊したんだ
大人しくて目立つタイプじゃなかった
声を聞いたのもその時が初めてだった気がする
この時生まれて初めて……
オレらに居場所ができた
それを……
おめーらに壊されてたまっかよ!!」
「…………でも……
おれだって……
仲間が傷つくのを黙って見てられない……
だって……そこが、オレの居場所だから」
「ぐっ!」
「…………」
「あ!」
「医療班がついたな」
ガシャッ
犬の首に付く枷
『まさかっ!』
ガチャッ
ガチャン
千種と骸の首にも枷が取り付けられた
『犬、千種、骸!!
っ!
ヤバいっ!!!』
ビュッ!
ガシャッ
私の首にも枷がついた
『くそっ…!』
「早ぇおでましだな」
「い…いったい誰!!?」
『“復讐者 ”…だよ……』
「マフィア界の掟の番人で法で裁けない奴らを裁くんだ」
ズザアッ
『かはっ…!
自分で…歩ける!!!』
「ちょっ…
何してるんですか!?」
「やめとけツナ」
「!?」
バッと目の前が真っ暗になる
ああ……兄様に報告したかったな……
「オキロ」
『…ッ!
え…ここは…』
黒曜ランド裏…?
「オマエ、虹ノアルコバレーノ、ダナ?」
『…復讐者がなぜそれを聞く?
お前達は私も捕まえるんじゃなかったのか…?』
「コッチガ質問シテイル
オマエ、アルコバレーノダナ」
『……ああ、そうさ……
だったらどうなんだ?』
「オマエ、何者ダ?
オレタチノ時ニハ虹ノアルコバレーノハ存在シナカッタ」
『は?』
「オマエハ、イレギュラーノ存在ダナ」
『だから捕まえたの?』
「何者ダ」
『いやだから……
まあ、いいや……
私は別の世界から来た人間…いや、魔女だ
この世界で生きるための措置としてアルコバレーノになった
今はヴァリアーに籍を置いてる』
「ナルホド…
オマエ、自由ニナリタイカ?」
『自由?
ああ、なりたいよ
釈放してくれるの?』
「ナラバ我々ノ協力者ニナレ」
『は?』
「釈放ノ条件ダ」
『……わかった…
でも、内容による』
「条件ハ、リストニ載ッテイル囚人ノ捕獲……生死ハ問ワナイ
ソシテ、我々ノ復讐ニ手ヲ貸スコト、ダ」
『囚人の捕獲と君達の復讐の手伝いか……
いいよ
復讐の手伝いが必要になったら呼んでくれればいい
毎日って訳でもないんでしょ?』
「アア
ソレデハコレガリストダ
期限ハナイ」
復讐者から渡されたのはかなり厚みのある資料
はあ……これは骨がおれそうだ……
「デハ、オマエヲ釈放スル」
ガチャン…
『……ふぅ……』
首にアザとか出来てないよね?
出来てたら許さねぇぞ……?
「頼ンダゾ」
『ああ……』
スウゥゥゥ……と景色に溶け込むように復讐者は姿を消した
さてと……イタリアに帰って報告するか
「オレは何も…」
あ、沢田のやつ覚醒したな……
『骸、落ち着いて考えみなよ……』
「そうか……
アルコバレーノ、君の仕業だな」
「ちげーぞ
こいつ(光を放ち蜘蛛の糸を出している物体)は形状記憶カメレオンのレオン
オレの生徒が成長すると羽化するオレの相棒だぞ」
なるほど……これが羽化……
「どういうわけか生徒に試練が訪れるのを予知するとマユになるんだ」
「そ……そーだったの!?」
「クフフ…
それは面白い
最後に何を見せられるかと思えば、ペットの羽化ですか」
骸は顔や体をに引っ付いている糸をブチブチと除けていく
「まったく君達はユニークですね
クハハハハハ」
うわぁ…スッゴい嬉しそうに笑うな、骸
「笑われてんじゃん!!
何だよこれ!!
これとディーノが跳ね馬になるのとどう関係があるんだよ!」
「見てみろ」
「!?」
ん?真ん中のやつ……
膨らんでね?
「
オレの生徒であるお前専用のな」
「ええ!?
アイテム…?」
『アイテムか……
これからを考えたら厄介だな……
排除するか……』
ブチブチ……
「いつまでも君達の遊びに付き合っていられません
小休止はこれくらいにして仕上げです」
「くるぞ」
バキッ
「ぶっ」
「では目障りな……」
ガキンッ
「こちらから」
ザンッ
ブシャアッ
『ちょっと……おんなじ場所切らないでくれないかな?』
「クフフフ……考えることが同じだったようですね、リナ」
「レ…レオン!」
「心配ねーぞ
レオンは、形状記憶カメレオンだからな
それより、上に何か弾かれたぞ」
「あ!!」
「無事みてーだな
あれが新アイテムだ」
『ちっ……中身まで切れなかったか……』
出てきてしまった物は仕方ない……
あとから始末したらいいだけの話
「これって……
毛糸の手袋~~!!?」
『ぷっ』
時期外れじゃん
でも、何かあるな……
警戒しておこう
「こんなんでどーやって戦うんだよ!?
エンツィオとか武器出るんじゃないのかよ!?
手の血行良くしてどーすんだよ!!」
「……さーな
とりあえずつけとけ」
「なっ!?」
「最後まで面白かったですよ、君達は」
ビュッ
「ひいっ」
ガキンッ
『手袋で攻撃を弾いた……
音からして金属…
まさか…!』
「た…弾だ!!!」
『「特殊弾!!?」』
「そいつだな
よこせ、ツナ」
『骸!
あれは絶対撃たせるな!
絶対ヤバい!!!』
「わかってますよっ」
ビビッ
『たあっ!』
ガキンッ
『くそっ…すばやい…
骸!』
ガシッ
「捕まえ……[ブチッ]くっ」
リボーンはカメレオンの力を使って逃げる
「ゲット」
『くそっ!』
「見た事ねー弾だな
ぶっつけで試すしかねーな」
「えーーーー!!?
ぶっ…ぶっつけーー!?」
「させませんよ」
バッとダイナマイトを沢田に向けて投げる骸
『ちょっと…傷だらけになるけどいいの?』
「ええ
無傷で手に入れるのはあきらめました」
『そう…わかった』
「そんな!!
うわあああ!!!」
カシャン
「間に合うものか」
ドガガガガン
うへぇ…バカみたいにダイナマイトをぶっぱなしやがったな……
あーあ…これは当たったとしても傷だらけだな……
「ボムをまともに食らいましたね
おやおや、これは重傷だ」
煙が晴れた場所には傷だらけで横たわる沢田
今のところ効果は表れてない
「何の効果も表れないところを見ると、特殊弾も外したようですね」
「…………」
リボーンさんのあの顔……手応えあり、か…
「万事休す……
あっけない幕切れでした
さあ虫の息のその体を引き取りましょう」
『はあ……』
お前の成長には期待してたんだけどな……
拍子抜けだわ……これじゃ……
キッと鋭い目で
「ほう……
この期に及んでそんな目をしますか
ですが、もう幕引きにしましょう」
骸…この目は覚悟を決めた目だ
「このまま死なれては困りますからね」
ビッと力の限り剣を沢田に振り下ろす
ガッ
「!」
『ほらね……止められた』
コォォォォ……という音が似合いそうな光を放つ沢田の手袋
「な……!?」
光が収まると手袋はグローブに変化した
『!!あのグローブにある文字…』
兄様の敵、確定だな……
これは報告もんだわ
でも今は骸の妹っていう役
しっかり最後までやらないとね……
バキッと三叉の槍の一部を破壊する沢田
握力も上がったみたいだ
「骸……お前を倒さなければ……
死んでも死に切れねえ」
ボッと頭部に死ぬ気の炎が灯り、鋭い目つきに変わる
バッと骸は沢田から離れ距離をとる
『……これがボンゴレ10代目……
なんて静かな闘志……』
「その頭部の
なるほど…特殊弾が命中していたのですね
しかし、ランチアと戦っていた時にはもっと荒々しかったようですが…」
「小言弾はツナの静なる闘志を引きだすんだ
死ぬ気弾とはまるでちがうまったく新しい力を秘めた弾だからな」
「フッ
僕には戦意喪失し意気消沈しているようにしか見えませんがね
どのみち僕の
バッと沢田に飛びかかる
だが右手で受け止め左手で裏拳を顔面に当てた
くそかっけー……
って何考えてんだ、私!!
「まだですよ」
ヨーヨーで攻撃する千種(骸)
だが、幻覚と見抜き本体を攻撃する
骸のやつ、驚いてるな……
まあ、しかたないか
「これこそ小言弾の効果だぞ
ツナの内に眠る“
また、ボンゴレの血……
うぜぇ…な……
「死ぬ気弾が危機によるプレッシャーで外部からリミッターをはずすのに対し、小言弾は秘めたる意志に気づかせることにより、内面から全身のリミッターをはずす弾だ
そして同時に内面にある感覚のリミッターも解除するんだぞ
ツナの場合、それはここにきて時折見せるようになったボンゴレの血統特有の“見透かす力”超直感だ」
『超直感ね……
ふざけてるわ……』
「まだグローブの使い方がなっちゃいねーがな」
「おっと忘れてしまったわけじゃありませんよねぇ
これはお仲間の体ですよ
手をあげれるんですか?」
『ちょ…!
待て骸!!
超直感があるってことは…!!』
ガッ
ドスッ
ドガッ
バキッ
端からみたら沢田がリンチにあってるように見えるが…
タンッ
「く……
体が……」
ガクッ
『攻撃を流して、動きを止める技を見つけて実行することができるって事なんだよ……』
トンッ
「くそ……」
獄寺(骸)とビアンキ(骸)は沢田の技……打撃で神経をマヒさせる技によって気絶した
『はああ……
ボンゴレの血、ムカつくわ……』
「出てこい骸
生きてるんだろ?」
「クフフ」
《起きるの遅ぇよ、骸……》
〈おや、かなり不機嫌ですね〉
《ああ……
お前が遊んでるからボンゴレ10代目がボス継承に必要な力に目覚めちまったからな……
私はあいつを殺すことに決めた》
〈ほう……
あなたの家族もボンゴレに関係が?〉
《……あ゛?
殺すぞ》
〈っ…!
これは失礼…
僕はこのスキルで決めます
あとはあなたの自由です
そして依頼も終わり……ありがとうございました〉
《……ああ》
「クフフフ
戦闘センスが格段に向上していることは認めましょう
だがこの程度で図に乗ってもらっては困りますね」
『ボンゴレ……
私達が持つ6つある戦闘
「第五の道、人間道だな」
「その通り
我々の生きるこの世界が人間道です
そして実は6つの冥界のうち最も醜く危険な世界だ」
「!」
「皮肉ではありませんよ
ゆえに僕はこの世界を嫌い、このスキルを嫌う」
『私はそうじゃないけどね
私が嫌いなのは……』
この世界にあるシステムだから
「できれば発動させたくなかったー……」
『発動できてよかった……』
「「!?」」
「『この人間道は最も醜く』」
はい、グロ注意ですよー
骸は右手を右目に私は左手を左目に突っ込んだ
グジュ……
ああ…血が出てますねー
スッゴい生暖かい
さて…スキルを回しますよー
人間道は指で眼球を動かすっていう行為が鍵になってるからね
グジュ……
グ…
グリッ
はい、完成!
痛み?
痛いに決まってんじゃん
でも今は沢田にプッチンしてるからあんまり気にならないなぁ
さあ、準備は万端
「『最も危険なスキルですからね』」
私と骸の全身からどす黒い闘気吹き出る
ドクンッ
『うぐっ…!』
やべぇ……おしゃぶりと体が拒絶反応を出しやがった…
早く決めないとヤバいな……
「見えますか?
オーラを放出しながら戦うタイプの戦士にとって吹き出すオーラの大きさがすなわち…強さ!」
ガキッと組み合う骸と沢田
『骸、邪魔っ!』
「!?」
ドスッ
「がはっ」
私の回し蹴りがキレイに沢田の鳩尾に入った
「邪魔ですよ」
『知ってる』
タンッ
「君と僕たちでは」
クルル…
ガツッ
「力の差がありすぎる」
槍の棒で沢田は思いっきり殴られ後ろにぶっ飛ぶ
ドガッ
「クハハハハ!
脆いですね
ウォーミングアップのつもりだったのですが」
「で、なくっちゃな……」
ガララ……
『入りが甘かったか……』
ボッボッ
「なに!?
オーラがはじけた……!?」
『死ぬ気の炎をグローブに灯したのか……』
「おまえらの力がこんなものなら……
拍子抜けだぜ」
あの姿……
昔みたあいつにそっくりだ……
ん…あいつ…?
あいつって…誰だっけ…?
まあ、いいや…
今は戦いに集中しないと
「
「フッ」
『Xグローブ、か…
まるで沢田がボンゴレ10代目になるかのようなネーミングだね……』
10代目になるのは私の兄様だ!
「まるで毛を逆立てて体を大きく見せようとする猫ですね
だが、いくら闘気の見てくれを変えたところで無意味だ」
「死ぬ気の炎はオーラじゃない」
「ほう…面白いことを言う
ならば見せて……もらいましょうか!」
ダッ
ガッ
『受けやすい技を出しやがって……』
グニャッ
「なっ!?」
沢田が掴んだ棒は熱によって溶けて折れ曲がった
骸は知らないんだ……
死ぬ気の炎とオーラはエネルギーの密度が違うのを……
そして、死ぬ気の炎はそれ自体が破壊力をもった超圧縮エネルギーだということを……
『知らないって恐ろしい……』
「そのグローブは焼きゴテというわけか……」
「それだけじゃない」
「くっ」
ブンッ
「!?
消えた?」
『骸、後ろだ!』
「!!?
バカな!
いつの間に!?」
ガンッ
ドオッ
「何だ、今のは……?
奴は何をしたんだ……」
「ウォーミングアップはまだ終わらないのか?」
「くっ……
クフフ……
クハハハハッ
ここまでとは嬉しい誤算だ
君の肉体を手に入れれば知略をはりめぐらさずとも直接、ファミリーに殴り込みマフィア間の抗争を起こせそうだ」
「!」
「マフィア間の抗争がおまえの目的か」
「クフフ…まさか…
僕はそんなちっぽけな男ではありませんよ
僕はこれから世界中の要人の体をのっとるつもりです
そして彼らをあやつりこの醜い俗界を純粋で美しい血の海に変える
世界大戦…
なんてベタすぎますかねぇ
だが手始めはやはりマフィア…
マフィアの殲滅からだ」
「なぜマフィアにこだわる」
「恨みか」
「おっとこれ以上話すつもりはない
君は僕の最強形態によって僕のものになるのだから
見るがいい!!」
ドンッ
骸のオーラが沢田に襲いかかる
「……幻覚だ」
へぇ…幻覚を見抜いた
でも正解じゃない
ガガッ
「!!?
くう……」
「幻覚につぶてを潜ませてたな
油断しやがってバカツナめ」
(もらった!!)
殺気が漏れて上から攻撃するってバレバレだって
「ツナ」
「わかってる!!」
ボオッ
シャッ
「また背後に!?」
ドガッ
『あーあ……
調子にのるからだよ』
「ぐふ……」
「…………」
「クフフフ
これがボンゴレ10代目
僕を倒した男か……
殺せ
君達マフィアにつかまるぐらいなら死を選ぶ」
「……オレはそんなことはできない」
「その甘さが命とりだ」
ガッと沢田の両手を掴む骸
「骸、おまえ……!」
「おっと、君の妙な技が手の炎の力で起きているのはわかっている
手を封じれば怖くありませんよ」
「ぐ」
ゴツッ
頭突きを食らい頭を下げる沢田
以外と効いているようだ
「なぜ、多くの刺客に君を狙わせたかわかりますか」
ドッ
「ぐっ」
「君の能力を充分に引き出してから乗っ取るためだ
ご苦労でしたね
もう休んで……いいですよ!」
ドガッ
「かっ」
「飛ばされた先を見るがいい」
『ちっ……何で教えるかなぁ……』
沢田が飛ばされた先にはひび割れにはまり切っ先が上向いた三叉の槍
「クフフ……
空中では受け身がとれまい
君はそのくだらぬ優しさで自分を##RUBY#失#な##くすのです」
「いけ、ツナ
今こそXグローブの力を見せてやれ」
「うおおお」
ボッ
「な!!
炎を逆噴射だと!?」
ボウッ
『!
へぇ……こういう使い方もあるのか……』
死ぬ気の炎の推進力を使った高速移動、ね……
ガッ
「うあぁああ!!!」
シュウウウ……
『死ぬ気の炎で浄化してる……』
「………ああ……あ…」
「死ぬ気の炎が骸のどす黒いオーラを浄化したな」
ドゴォ
パリーン…
骸の気絶と同時に骸の三叉の槍が砕け散った
「終わったな」
「……」
『まだ、終わってないよ』
「リナ……」
『骸ばっか戦ってたから私のこと忘れてたんだろうけど……
遠くから見ていて君の戦い方は理解した
君の技は手の炎の力によって出来るもの
そして、タイムリミットが近づいていることも』
「!」
『私は骸とは違う
私は私の夢のために邪魔になるお前を殺す』
「…君は」
『最後に言っておこう
私は骸の双子の妹じゃない
同じ瞳を持っているだけで赤の他人だ』
「………」
『さあ、さっさと始めよう』
「ツナ」
「ああ」
ボッ
『遅いッ!』
「!!」
ガシッ
『……熱くない……
うん、オーラも使いようか……』
「なっ…!?」
『ほらほら…攻撃の手が止まってる!
敵に情けは不要!』
バキッ
「がっ…」
「あいつ……戦い慣れしてやがる……
!
まさか……な…」
「くそっ!」
シャッ
『そこっ!』
ドガッ
バキッ
「ちぃ……」
『まだまだ……!』
ズキッ
『ッ!』
もう…限界、なのか……
「ツナ、今だ」
「あ、ああ!!」
ゴオッ
『しまっ…!』
ガシッ
シュウウウ……
『あーあ……
私の、負けか……』
私の人間道のオーラは沢田の死ぬ気の炎によって浄化された
『君の、勝ちだ……』
「…………」
「終わったな」
シュウウウ……
「うん…
あっそうだ
みんなのケガ!」
「心配ねーぞ
ボンゴレの医療班も敷地内に到着したらしいしな
ランチアの毒も用意してきた解毒剤でまにあったそーだ」
「よかった」
「……骸……
死んでないよな?
無事だよな?」
『安心しなよ
骸は、死んでない……
ああ、骸には近づかないほうが……』
「近づくんじゃねえびょん!!!」
『ほらね……』
ああ……体がダルい
拒絶反応がこんなにきついなんてね……
「マフィアが二人にさわんな!!」
『犬、千種……』
「ひいっ
あいつらが!!」
「ビビんなツナ
奴らは、もう歩く力も残ってねーぞ」
「……な…なんで…?
なんでそこまで骸やリナのために?
君達は骸に憑依されて利用されていたんだぞ」
「わかった風な口をきくな…」
「だいたい、これくらい屁ともねーびょん
あの頃の苦しみに比べたら」
「あの頃……?」
「何があったんだ?
言え」
「…………へへっ
オレらは自分のファミリーに人体実験のモルモットにされてたんだよ」
「リナは……誘拐されてすぐにね……」
「「!!」」
「やはりそうか
もしかしてと思ってはいたが
お前たちは禁弾の憑依弾を作ったエストラーネオファミリーの人間だな」
「禁弾?
それはてめーらの都合でつけたんだろーが
おかげでオレらのファミリーは人でなしのレッテルを貼られ、他のマフィアからひっでー迫害をうけた
外に出れば銃を向けられ、虫ケラみてーに殺される
それがファミリーの大人達が推し進めていた特殊兵器開発の実験にますます拍車をかけたびょん
仲間は次々と死んでいった
毎日が地獄だった」
「そして実験体が足りなくなったある日、大人たちがリナを含めた路頭に迷う子供達を拉致して実験に使ったんだ
そして生き残ったのはリナだけだった」
「オレらはどこへ行こうとどうあがこうと生き延びる道はなかったんだ
でもある人達は…たった二人で現状をぶっ壊したんだ
大人しくて目立つタイプじゃなかった
声を聞いたのもその時が初めてだった気がする
この時生まれて初めて……
オレらに居場所ができた
それを……
おめーらに壊されてたまっかよ!!」
「…………でも……
おれだって……
仲間が傷つくのを黙って見てられない……
だって……そこが、オレの居場所だから」
「ぐっ!」
「…………」
「あ!」
「医療班がついたな」
ガシャッ
犬の首に付く枷
『まさかっ!』
ガチャッ
ガチャン
千種と骸の首にも枷が取り付けられた
『犬、千種、骸!!
っ!
ヤバいっ!!!』
ビュッ!
ガシャッ
私の首にも枷がついた
『くそっ…!』
「早ぇおでましだな」
「い…いったい誰!!?」
『“
「マフィア界の掟の番人で法で裁けない奴らを裁くんだ」
ズザアッ
『かはっ…!
自分で…歩ける!!!』
「ちょっ…
何してるんですか!?」
「やめとけツナ」
「!?」
バッと目の前が真っ暗になる
ああ……兄様に報告したかったな……
「オキロ」
『…ッ!
え…ここは…』
黒曜ランド裏…?
「オマエ、虹ノアルコバレーノ、ダナ?」
『…復讐者がなぜそれを聞く?
お前達は私も捕まえるんじゃなかったのか…?』
「コッチガ質問シテイル
オマエ、アルコバレーノダナ」
『……ああ、そうさ……
だったらどうなんだ?』
「オマエ、何者ダ?
オレタチノ時ニハ虹ノアルコバレーノハ存在シナカッタ」
『は?』
「オマエハ、イレギュラーノ存在ダナ」
『だから捕まえたの?』
「何者ダ」
『いやだから……
まあ、いいや……
私は別の世界から来た人間…いや、魔女だ
この世界で生きるための措置としてアルコバレーノになった
今はヴァリアーに籍を置いてる』
「ナルホド…
オマエ、自由ニナリタイカ?」
『自由?
ああ、なりたいよ
釈放してくれるの?』
「ナラバ我々ノ協力者ニナレ」
『は?』
「釈放ノ条件ダ」
『……わかった…
でも、内容による』
「条件ハ、リストニ載ッテイル囚人ノ捕獲……生死ハ問ワナイ
ソシテ、我々ノ復讐ニ手ヲ貸スコト、ダ」
『囚人の捕獲と君達の復讐の手伝いか……
いいよ
復讐の手伝いが必要になったら呼んでくれればいい
毎日って訳でもないんでしょ?』
「アア
ソレデハコレガリストダ
期限ハナイ」
復讐者から渡されたのはかなり厚みのある資料
はあ……これは骨がおれそうだ……
「デハ、オマエヲ釈放スル」
ガチャン…
『……ふぅ……』
首にアザとか出来てないよね?
出来てたら許さねぇぞ……?
「頼ンダゾ」
『ああ……』
スウゥゥゥ……と景色に溶け込むように復讐者は姿を消した
さてと……イタリアに帰って報告するか