マギ
夢小説設定
この小説の夢小説設定こちらの夢小説の主人公は男の子です。
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「カイ」
『ん?』
「ここらで一度休憩にしようぜ」
『そうだな…
アラジンのこともあるし…』
「俺、食いもん持ってきたんだ!
カイ、お前も食えよ!!」
『いや、オレはいいよ…
入る前にスイカ食ったから…』
「そんなこと言うなって!
大量に持ってきちまったんだ
だからお前も食え!」
『…わかったよ…
んじゃありがたくいただくよ』
アリババが持ってきた食料はオレからしたら見たことないものばかりだった
だが、食べてみたら知ってる食料だった
「まだあるぞ!」
「ありがとう
でも、もういいや…」
『オレも…』
食い過ぎて胃がもたれそう…
「それじゃあ僕、ちょっと眠るね…」
「おおっ寝ろ!!寝ろ!!」
『ゆっくり休め!』
アラジンはゆっくりとその場に横になった
しばらくして寝息が聞こえ始めた
『アリババ…』
「ああ…
またあの化物に襲われたらヤバイ…
あそこに隠れよう」
アリババが見つけたのは横穴
中に入ればオレ達三人には十分すぎるほどの穴だった
『アリババ、アラジンの顔色が良くなるまで交代で入り口を見張ろう』
「ああ、そうだな…
んじゃ、先お前が休めよ…」
『いや、アリババから休め…
食事のお礼だ』
「そうか…わかった…
んじゃ一口休むぜ…」
『ああ、ゆっくり休め!』
アリババはアラジンの隣に座って眠りにつく
寝息が聞こえたのを確認して杖を取り出す
『んじゃ…
ルフ達よ…聞こえるか…?』
チチチ…
“もちろん、聞こえてるよ!”
“どうかしたの?”
『あの二人の治療が出来るものはいないか?
疲れをとるだけでもいい…』
“それならわしにまかせとくれ!
これでも昔は整体師をしておった!”
“ナイス、じーちゃん!”
『それじゃあ、お願いするよ』
“はいよ”
『オレはこれから見張りをするから…』
ピチャーーン…
ピチャーーン…
規則正しく水滴が落ちる音が場を支配する
チチチ…
『終ったのかい?』
オレは整体師だった人物のルフに尋ねる
“ああ、終わったよ”
『ありがとう』
“ああ
久々だったから腕がなったよ”
『それはよかった』
“また何かあったら呼んでくれ
いつでもあんたに手を貸すよ”
『ありがとう』
チチチ…
整体師だった人物のルフはルフの集まりに帰っていった
「……カイ」
『あ、起きたか』
「ああ…見張りありがとな…
次はお前が休め」
『ああ
んじゃ、何かあったら起こしてくれ…』
「わかった
ゆっくり休め」
『ありがと』
オレはアリババの隣の壁に寄りかかって眠りに着いた
“母さん…?”
聞こえてくる声は聞き覚えのある声
“どこにいるの?”
声が聞こえる方を向くと一人の子ども
周りを飛ぶルフは漆黒と純白
『えっ…オレ…?』
こちらに向かって歩いてくる子ども
よく見るとオレに似てる
“あ!
母さん!!”
子どもがオレを見て走りよる
『えっ、ちょ…』
“あら…悪い子ね…
母さんの秘密の場所で待ってるようにいってたのに…”
背後から聞こえた女性の声
振り替えるとそこには背丈ほどの杖をもった髪の長い女性
逆光で顔がよく見えない
“だって…!
ルフが教えてくれたんだ!
このア_マ___が…………!”
よく聞こえない……
アマって……なんだ?
『なあ、アマってなんなんだ?』
“大丈夫よ…
母さん達が何とかするから…
あなたは安心なさい…?”
『なあ!』
…ダメだ…オレの声が届いてない…
“わかった…”
“いい子ね…”
誰か…教えてくれ…
アマって……なんだ?
チチチ…
ルフの声で目が覚めた
アレは何だったのだろうか…
「カイ、大丈夫か?」
『あ、アリババ…?』
オレを不安顔でみるアリババ
『あ、ああ
大丈夫だ』
「そうか?
なんかうなされてたぞ?」
『あ…
気にしないでくれ
あのさ……』
「なんだ?」
『お前ってアマって聞いたことあるか?』
「アマ?
いや、聞いたことねぇ……
それがどうしたんだ?」
『あ、聞いたことねぇんだったらいいや……
変なこと聞いて悪かったな……』
「いや……」
アリババは知らねえのか……だとしたら……
《ライズ……》
〈ん?〉
《ライズ、アマって知ってるか?》
〈アマ……?いや、知らんな……
それがどうしたんだ?〉
《いや、知らないならいい……》
〈そうか?〉
《ああ…》
ライズも知らないか…
本当にアマってなんなんだ?
ピチャーーン…
ピチャーーン…
カツーン
カツーン
『!!』
「!!」
規則的な音
水が落ちる音に混じって聞こえる音
【迷宮】の中ではあまり聞かない音
『アリババ……』
「ああ…
誰か来た…」
アリババは急いでランプの明かりを隠す
「オレが見てくる…
お前はここにいろ…」
『わかった』
アリババは忍び足で入ってきた場所に向かう
待つこと数秒
アリババが戻ってきた
『どうだった…?』
「ああ…ヤバイやつが攻略しに来やがった
だが、まだ向こうはこっちに気づいちゃいねぇ…
ここはやり過ごs『あ、アリババ……後ろ…』なんだよ…?」
アリババはゆっくり振り向く
「わああああああ!!」
アリババは背後に立つ少女に驚きオレの隣にくる
アリババの気持ちはわかる
なぜならオレもさっきまで気づかなかったのだから…
『ん?
あれ?キミって…市場にいた子じゃ…?』
アラジンが鎖を切った女の子が目の前にいる
『!!』
足を見たらまだ鎖があった
まだ…解放されてないのか…
腐った世の中だ…
「ああ…
なんでここに?」
「……」
「おーい…もしもし?
反応しろよ」
『おーい?
聞こえてる?』
オレは少女の目の前で手を左右に振る
うーん……反応なし
ジャリッ
『!!』
「こんなところにいたのか」
突然聞こえた声
その声にアリババも反応し声のした方を見る
「手間かけさせてくれたな」
入ってきたのはいかにも高貴な分類にはいる男といかにもヤバそうな雰囲気を出すがたいのいい男
アリババの顔を見ればわかる
一番会いたくなかった人物だということが…
アリババの考えた猿芝居も領主(らしい)には通じず素通りされた
そして領主はオレの隣で眠っているアラジンの前に行く
「お待ちしておりました、マギよ」
領主は恭しく片膝をつき、右手を左胸に当ててアラジンにそう言った
「10年待ったよ
君が僕の前に現れるのをね」
領主は小さく笑う
オレはそれが不気味で仕方なかった
それにしても…アマってなんなんだ?
それに…マギってなんなんだ?
だれか…教えてくれよ…