マギ
夢小説設定
この小説の夢小説設定こちらの夢小説の主人公は男の子です。
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ポチャン……
『…ぅ…ん………』
オレは頬に落ちてきた水滴の冷たさに目が覚めた
『ここは……何処だ?』
周りを見渡せば石壁に松明
そして不思議な文字
なんて書いてあるのか全然わからない
『よし、探検だ!』
ここはオレの好奇心が優先だ!
『探検♪探検♪』
オレは好奇心に任せて前に進んだ
しばらくして
『ぎゃあああああ!!!!!』
オレは未知の生物から全力疾走で逃げている
キモい×10
なんだよ、あれ!!!!!
顔と肉体の対比が全然あってない!!!!!
なんだよ、あのゴリマッチョみたいな体!
どこでそんな情報手にいれてるんだよ!
振り向くとヤツはいなかった
フゥ……
オレはペースを徐々に落とす
ドドドドド……
『ん?』
背後から聞こえてくる音
オレは走りながら振り替える
『!!!!!』
見てしまった……
未知の生物のゴリマッチョが全力疾走している
『ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!!!!』
オレは今まで出したことない力で走った
しばらくして
『い、いきどまりぃぃぃぃ!!?』
オレは仕方なく停止するが背後からは未知のゴリマッチョが近づいてくる……
目の前には壁
後ろからは未知のゴリマッチョ
『ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
こっちくんなぁぁぁぁ!!!!!
〈雷〉!!!!!』
オレは右手を前に出す
バチバチバチ!!!!!
凄まじい勢いで雷が発生した
『ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』
オレは右手をおもいっきり前につきだした
バチバチバチ!!!!!
ドーーーーーーン!!!!!
オレが放った雷はまっすぐ未知のゴリマッチョに向かって直撃し、消滅した
『フゥ……びびったぁ……』
ん?なんだこれ?
壁だと思ったら巨大な石の扉だった
そして手を伸ばせば届きそうな場所に手形が二つある
おっほっw
これは開けてみたいな!
頭に浮かんだ言葉を言っていこう!
1個目
「開きたまえ!」
しーん……
「あれ?
んじゃ……」
2個目
『開け扉!』
しーん……
なぜだ?
なぜ開かん?
まあいいや!つぎいってみよー!
扉と戦うこと約10分
レパートリーが尽きた
『やけくそだ!
開けーゴマ!』
オレはバッと両腕を広げる
ゴンッ
腹に響く音が一つしたと思ったらゆっくりと扉が開いた
『すげえ……』
扉の先は街だった
これにもオレの好奇心が働いた
『よし!2回目の探検だぁ!!!!!』
オレは走って街の探検をする
しばらくして
また石の扉にたどり着いた
『……開けーゴマ!』
オレはやけくそでした呪文をもう一度唱える
すると一発で扉があいた
『よし、一発!!!!!』
オレはガッツポーズを小さくして中に入る
『おっほっ!
これは………!』
オレの好奇心がそそるぜ!
見渡す限り金銀財宝
『おっこれは………』
見つけたのは先端に琥珀色の水晶がついている杖
持ち手は金属
アイツが持ってた杖にソックリ!
オレはそれを手に持った
『よっしゃ!アイツのモノマネpart1!』
あ………したくても出来ないや………
しゃべってるとこしか知らないから…………
チチチチチ………
静まりかえった空間に黄色い鳥の声が響く
『………さぁて………
出口出口………』
オレは杖を持って出口を探す
『ん?なんだこれ?』
目に入ったのはツボ
それも八芒星の刻印があるツボ
ツンツン……
オレは杖を使って八芒星をつつく
シーン……
『持っても大丈夫…かな?』
オレは杖を服の間に入れてツボを手に取る
『中身は………………ない』
なんなんだこれは………?
八芒星………触っても大丈夫かな?
ソーーーーーーーッ
ツンツン……
『あれ?何も起きな[ボワンッ]い!!?』
なんかでたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
「我が名はライズ
ソロモンに造られし光と闇を司る精霊、雷を操るジン」
出てきたのは巨大で全身青の好青年
服装は上半身裸で下にはダボダボの漆黒のズボンをはいている
腕には黒曜石がついている金の腕輪、足には金のアンクレットをつけている
「ここまでたどり着いたそなたの【迷宮完全攻略】を認めます」
『あ、ありがとうございます………』
「ところで………先ほどから気になったのだが…………」
『何?』
「そなたもしや魔導師では?」
『?魔導師?』
何それ美味しいの?
「そなた、迷宮生物に雷魔法を使っただろ?」
『あれ魔法だったんだ………』
「そなた知らなかったのか?」
『うん
これ教えてもらったヤツだから』
「誰が指導したのだ?」
『えっと…………
あれ?
誰だっけ?』
「覚えてないのか?」
『うーん…………
顔はわかるんだけど名前が……』
「そうか………なら仕方あるまい
運良くそなたは我と同じ雷を操るものだ
我がそなたに魔法を教えてやろう
それにそなたはルフから力を分け与えて貰っておるから我の力を十二分に使えるであろう」
『魔法を教えてくれるのか!?
それは嬉しい
でも…ルフってなんだ?』
「そなたの周りを飛んでいるソレがルフ
生きとし生けるもの、全ての魂の故郷
また、魔導師達の力の源となる【魔力】と呼ばれるエネルギーを生み出してくれるんだ
そして、ルフはこの世のありとあらゆる自然現象を発生させている存在だ」
『へぇ…
ってことはオレが魔法を使うたびにルフが近づいてくるのは、力を貸してくれてるってことか』
「先ほども言ったが、そういうことだ」
『なるほどねぇ』
「それに、そなたはまだ魔法をほとんど知らんから我にとってもありがたい」
『どゆこと?』
「我はジンであるが魔導師に分類される
魔導師ではない人間がジンと契約し、力を使うことをすると、一時的に人間はジンの魔法を使うことができる魔導師になる
この時はなんにも問題はないが、最初から魔導師だったものがジンの魔法を使うとなると、覚えている魔法とジンの魔法が反発または混線して大変なことが起きてしまう
しかし、そなたはまだ我と同じ属性である〈雷〉しか知らん
だからとても都合が良く、我が教えた魔法を使えば魔力が混線することはおきん」
『なるほどね
んじゃ、今からその魔法を教えてくれよ
どの時に使っていいかとか決めたいし』
「いいのか?」
『ああ
早く使える魔法を増やしてアイツに見せつけてやりたい』
「わかった
では始めようか」
オレはライズの指導で雷魔法のバリエーションが増え、浮遊魔法も教えてもらった
「そなたは覚えるのが早いな」
『ありがと』
「そういえばそなたの名前をまだ聞いていなかったな
名はなんと申す?」
『オレの名前はカイ
よろしくな、ライズ』
「カイか……良い名だ
こちらこそよろしく
では、そなたを地上に送ろう
ここにあるものは何でも持っていっていいぞ
時間をやろう」
『本当か?それじゃあ…………』
オレは杖があった場所に戻り掘り出し物を探す
『これにしよ!』
見つけたのは最初に見つけた杖の色違い
先の宝石がサファイアの杖
ストックとして扱うつもりだ
「そんなのでよいのか?」
『うん
金目のモノを持ってても荷物になるだけだし…………』
「そうか…………では地上に送ろう
我のところにこい」
『はいよ』
オレは走ってライズのところへ戻った
「カイ」
『ん?』
「我の呼び出しの時の詞と我の力を纏う時の詞を教えておこう」
『それは必要なのか?』
「ああ
それを唱えなければ我はそなたに力を貸すことができないからの…………」
『ふーん…………』
「地上に着くまでには頭に残っているだろう
地上に戻ってから使ってみるといい」
『わかったよ』
「では、送るぞ!!」
ライズの言葉と同時に軽い浮遊感がオレを襲った
ーーーーーーーーー世界を導け……………………の生きの…りよ………
チチチ……
『…………ん?』
オレは黄色の鳥の声で閉じていた目を開けた
『あれ?ここは…………』
どこだ?
なーーーーにもない空間
音もない
風も感じない
暖かさも感じない
わかるのは光と音
あと、話せること
『ここはどこだ?』
うーん…………好奇心がなかなかそそらない…………
トントントン………ゴッ…ト、トントントン
………一瞬鈍い音がしたな………
音がした方に行ってみるか………
トントントン…………トントントントン
『!!』
見ちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
ヤバい………
ライズが
『ライズが日曜大工をしてるーーーーーーーーーーーー!!』
「!!?!?」
ゴッ
「ーーーーーーーーーーー!!!!」
オレの声に驚いたライズはおもいっきりトンカチで人差し指を打ち付けた
うわぁ…………い、痛そーー…………
オレは大声を出したことを後悔した
『ライズ…大丈夫か?』
「…………大丈夫、だ…………」
いやいやいや…………大丈夫じゃないだろ…………
指めっちゃ真っ赤に腫れてるじゃん
『………ライズ…なんか、ごめんよ?』
「………そなたのせいではない………
これくらいの怪我、我の力をもってすれば………」
パァァァ………
おおっ!?
腫れがひいていく!
スッゲーな!
「ところで…」
『ん?』
「我の力を引き出す言葉をまだ教えてなかったな………」
『あ、そういえば………』
「我の力を引き出す言葉は一旦覚えれば絶対に忘れん
地上についたら教えてやろう」
『わかった』
「では、カイ」
『ん?』
「先ほど見た光景は忘れてくれ」
先ほど………ああ、アレか…
『わかった
忘れることはオレの得意分野だ
まかせろ!』
「すまないな
では、地上で」
『おうよ、地上でな!』
オレはライズに手を振った
『はっ!』
気がつくとオレは【迷宮】跡地のクレーターの中にいた
手の内にはその中で拾った金属の杖が2本
その1本には八芒星の刻印があった